俺様は怒っている。絶賛イヴァンと喧嘩中だ。あいつがいくら甘ったるい声を出したって、絶対折れてやらないくらい怒ってるんだ!口だってきいてやらないし、目だってあわせてやらない!俺様は怒っているんだ! |
|
イヴァンの野郎は俺様が怒っている事に怒っている。些細な事をだらだら引きずるなって怒ってる。些細かどうかなんて俺様が決める事で、お前が決める事じゃね!夕食も作ってやんねえし、一緒に酒も飲んでやんねえ!一緒にテレビも観ねえからな! |
|
暫くキャンキャン言ってたイヴァンは、面倒くさくなったのか喋らなくなった。俺様お前のそういうところも腹立つんだよな!諦めるなよ!早ぇよ!せめて2時間は頑張れよ!お前の諦めが早すぎるのと自己完結は、俺様に取って火に油だからな! |
|
そろそろ殴ってやろうか・・・殴り合いになるのは何時もの事だ問題ねえって思ってたら、いつの間にかイヴァンがその辺にあったノートに何か書きなぐってる。そして俺様に見せてきた『何時までそうしてるつもり?』見せて、そのノートとペンを投げて寄越す。喋らなければいいってもんでもねえんだわ! |
|
『ずっとだ!』『帰るまで?止めてよ時間の無駄』『ずっとだ!機嫌直るまで帰んねえからな!』『ごめん、もう一回言って?』『言ってねえ書いてる!』『へりくつはどうでもいいよ、わかった』ここまでノートが飛び交って、それからイヴァンは飛び切り笑顔になる |
|
「ずっと怒ってなさい」機嫌よくそう言って、イヴァンは俺様の頭をわしゃわしゃ撫でて、多分夕食を作りに部屋を出た。怒ってるのに放置されるのは嫌だな・・・けどあいつが「ごめんね一緒にご飯食べよう?」って呼びに来たら、俺様怒ってるけど一緒に飯は食ってやるんだ |