『嘘つき』
夏のベリーを採ってきて、何でもかんでも気にせずミキサーにつっこんで粉砕し、レモンとたっぷりの砂糖と一緒に煮詰めた後、冷蔵庫に突っ込んだ。それから大量のじゃがいもの皮を剥き、茹でて潰して潰して潰して粉チーズと塩コショウで味を調える。そんな俺をイヴァンは恨めしそうに見ていた

正確には、台所に篭って出てこない俺の後姿を恨めしそうに見ているだけだけどな。気にしないでミンチにした羊肉を炒めてさっくり味付けしたあと、耐熱の深皿に敷き詰めその上に潰したじゃがいももみっちり敷き詰めてオーブンで焼く。シェパードパイ。香ばしい香りが立ち込めてきた

庭で大量発生しているミントの葉を伐採し煮込む、ぐつぐつ。少し目が痛い、小さな羽虫になった気分。イヴァンが殺虫剤でもつくっているのかと聞いてきた。それもある、けど、それだけじゃない。黙って出来たミント水に寒天を潜らせていく。それから冬に作って余った砂糖漬けのジンジャー

炭酸水で割ればそれはジンジャーエールだ。そこにも寒天を突っ込んで、冷やしておいた甘いミント水のゼリーに追加する。半分くらい固まったそれに、慎重に、慎重に。ミントのゼリーは炭酸の気泡を美しく残す事、言っていたのはフランシス。ここで俺はイヴァンに声をかける、外にテーブルを用意しろ!

ビシソワーズはブイヨンが面倒だから前日から仕込んである。焼きあがったシェパードパイは理想的な焦げ目だ、流石俺様。またひょこりと台所に顔を出したイヴァンに、料理を持っていくように指示してから、シャーベットになったベリーを取り出し丸くくり貫く。それをグラスに入れて、ウォトカを注ぐ

暑い夏の料理。小麦が例年通り収穫出来たお祝い。なかなか日の落ちない白い世界で、たまにはこういう晩餐も悪くない。まあ、俺様が暑かっただけだけどな、言った俺に、イヴァンは笑ってそれはそれは嬉しそうに呟いた。嘘つき、ってな

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