作品名 |
作者名 |
カップリング |
「アキの苦手克服」二晩目 |
トマソン氏 |
- |
次の日の放課後。やはりシンジとアキは、矢野邸のアキの部屋で向き合っていた。
それぞれにシャワーを済ませ、準備は万全だ。
「おうちの人は今日も遅いの?」
「明日までは、両親も遅くなるんですけど……明後日からは、普通になるみたいです」
「そっか、明後日からは場所も考えなきゃね。……ところで」
前日はパイズリで抜いてはもらったものの、下半身への愛撫を拒否され、少々惜しい
思いをしたシンジである。
「……はい……あの、下半身なんですけど……その……」
アキも、自分がシンジにオアズケを食わせたことは承知している。だからといって、
何もかも許す勇気はやはりない。
「……アキちゃん。俺はやっぱり、君の下半身も楽しみたい。もちろん、俺の欲を言え
ば、全部脱いで欲しい。でも、無理をすることはない」
「はい……今日は、スカートを……脱ぎます。でもその代わり、その……ブルマを……
穿かせてください……」
アキにしてみれば、羞恥心と冒険心の許す限りのぎりぎりの選択だ。が、シンジに
してみれば、結構ツボだったりして。
ごくっ。
シンジの生唾が、何よりも雄弁に答えを物語る。アキも喉の動きに気付き、いぶかし
むような、からかうような視線をシンジに向けた。
「やっぱり、男の人って、ブルマが好きなんですか? 実はもう下に穿いてるんです」
「あ、ああ、まあね……」
シンジの脳内に、体育の時間に見かけたアキのブルマ姿が蘇る。今日はそれをかぶり
つきで楽しませてもらえるのだ。
だが、アキにはもう少し頼みがあった。
「でもあの……脚は触ってもらってもいいですが……その……アソコは……」
シンジは残念そうな顔になった。それはそうだ。ようやく下半身に触れられると思った
のに、そりゃないぜ不二子ちゃん、と頭の中でルパン三世がしゃべったりして。
「触っちゃ……駄目かい?」
アキは真っ赤になった。一晩悩みに悩んで、どこまで許せるか、考え続けた末の願い
なのだ。
「……ごめんなさい。昨夜から、ずっと考えていたんですけど……」
シンジも、アキの躊躇いを理解しないではない。アキと一緒に、一歩づつ進んでいけ
ばいい、それは夕べも考えたことだ。むっちりと締まった少女の体を前に、そんな忍耐
強い考えはともすれば吹き飛びそうだったが……ここは我慢だ。それに、こちらから
頼みたいこともある。
「うん……残念だけど、分かったよ」
「……ありがとうございます」
「それで、特訓のほうなんだけど……今日は……その……」
「……お兄さん?」
シンジはためらった。ブルマ越しに秘奥を触れられるのさえ躊躇っている目の前の少
女に、こんな欲望をぶつけていいのだろうか? だが、体の芯から湧き出る欲望が彼を
突き動かした。
「……嘗めてくれないか」
アキははっと口を手で押さえた。
覚悟はしていた。いつかは挑戦しなければならない。男のアレに慣れたい、焼きリン
ゴを平気で食べられるようになりたい、という目的を考えれば、これこそ最も有効な
特訓である。そんなことはアキも重々分かっている。
しかし……夕べは乳房に挟むのがやっとだった、あのグロテスクな男性器を、自分の
口に受け入れられるだろうか?
シンジが、逡巡するアキの背中を軽く押す。
「案ずるより生むが易し、というからね。とにかく、試してみよう」
「は、はい……」
ゆうべと同じように、シンジは服を脱ぐ。アキもまた、恥ずかしそうにブラウスを
脱ぎ、ブラジャーを外した。はちきれそうな胸を片腕で隠し、もう一方の手を腰に伸ば
したところで、そっとシンジの手がアキの手を止めた。
「……お兄さん?」
「アキちゃん……俺に外させてくれ」
シンジの震える指がそっとスカートのホックを外し、ジーッとファスナーを下げると、
アキのスカートがストンと床に落ちた。
「あ……」
自分で脱いだのではなく、男性に脱がされた。羞恥に顔を赤らめながらも。アキは
その事実に、なんとなく自分が責任を逃れたような気がしていた。
(……我ながら、女ってずるいな……自分で持ちかけたことなのに……)
そんなことを考えながら立ったままのアキの姿は、腕で豊かな隆起を隠してはいるが
上半身は全くの裸で、真っ白な肌を覆うものは何もない。下半身もまた、すらりと伸び
た肉感的な脚がすっかり丸見えで、腰の周りを紺色のブルマが隠しているのみだった。
それとて、ぴったりと体に張りつき、豊かな肉付きの体のラインをシンジに晒していた。
立ちすくむアキを、嘗めるような視線で見つめるシンジ。喉がカラカラだ。ごくりと、
もう一度生唾を飲み込む。
アキは全身にまとわりつくシンジの視線をはっきり感じていた。
「……そんなに、見ないでください……」
恥ずかしさに身じろぎし、少し体を回して横を向いてしまった。
その言葉にシンジもはっと我に返った。アキの今の姿もいいが……これからもっと
エッチことをするのだ。
「アキちゃん……座って」
「はい……」
アキが座ると、再び目の前にシンジの一物が突き出された。
(あれ……)
アキは意外といっては変だが、さほどの嫌悪は感じなかった。グロテスクで淫靡な
形だとは思うのだが、一度は自分の乳房でイカせたことで、いくらかでも、それを支配
したような気がする。
アキはおずおずと手を伸ばした。片腕は胸を隠したままだが、その羞恥をたたえた仕
種がまた、シンジには堪らない眺めだった。
「うっ……」
そっと少女の手がそれに触れ、半勃ちだったシンジのそれが、再び充血を増していく。
「さあ……舌を出して、それに触れてごらん」
「は……はい……」
嘗めるとなるとやはりためらわれた。だが、これを克服できれば焼きリンゴも何も
へっちゃらだ。アキは自分に言い聞かせ、そっと舌を伸ばした。
「うっ……」
柔らかく暖かいアキの舌が、シンジの肉棒の側面を軽くつついた。まだためらいが
あるようで、少女の舌はちょこんと触れては引っ込み、べつのところに触れては去って
いく。
(……やっぱり、まだ好きにはなれないけど……お兄さんが喜んでくれるなら……コレ
くらいなら、我慢できるかも……)
そんなことを繰り返していくうちに、シンジのそれは完全に怒張し、血管を浮かび
上がらせていった。
「おうっ……アキちゃん……大丈夫?」
「……はい……思ったほど、ひどくないです……あの、お兄さん、男の人はどこが気持
ち持ちいいんですか?」
アキを気遣うシンジだったが、アキは好奇心のほうが先に立っている様子である。
これなら少し注文をつけてもよさそうだ。
「そうだね、下側の真ん中に、一本筋が走っているだろ? それは裏筋って言って、
スポットの一つ……ううっ!」
それまでは、ツンツンとつつくのがやっとだったアキの舌が、今教わったばかりの
裏筋をそっとなぞり、たまらずシンジは身を震わせた。
「うわあ……そんなにイイんですか……」
「……はぁ、びっくりしたよ……」
「うふふ……恥ずかしいけど、お兄さんに感じてもらえると、なんだか嬉しい……」
目の前の少女にフェラチオの実技指導をしている。その事実が、またシンジの興奮を
掻き立てた。
「他にはどんなところが?」
「じゃあ、そのエラを張っている段差。それはカリといって、その段の下の部分は、
昨日も触ってもらったけどこれも、うあっ!」
アキの舌がカリの段差を這い、またしてもシンジの体がピンと反った。
「あ、アキちゃん……すごいよ……上手だ……」
「変なこと、言わないでください……初めてなんだから……」
目の前の男性に気持ちよくなってもらいたい。女の子の初々しい愛撫に応えたい。
お互いを気遣うその思いが、どんなテクニックよりも有効な触媒であることを、若い
二人はまだ知らなかった。
「あとは、亀頭は全体が弱点だけど、特に先端の割れ目は……うおおっ!」
アキの舌が亀頭を舐り、先端を軽くつついた。
「う、ああっ、アキちゃん、ちょっと待って! こ、このままじゃ、あっという間に
出ちゃうよ……」
「あ……そんなに……どうすれば、いいですか」
「次は、その……キンタマの袋を……嘗めてくれないか……」
「は、はい……」
ぶら下がったシワだらけの袋を、少女の舌が這い回る。肉棒を刺激されるのとはまた
違う、ねっとりした刺激に、シンジの快感はゆっくりと上昇した。
「ここも、感じるスポットなんですか?」
「う、うん。割れ目やカリほど鋭くないけど、ゆっくりとした逃れようがない上昇って
感じかな。気持ちいいよ、アキちゃん……」
多少ゆとりが出来たところで、シンジは自分も攻めたくなった。そっとアキの乳房に
手を伸ばそうとしたが、アキの体は前かがみでシンジの股間に顔をうずめているとあっ
て、十分に手が届かない。
「アキちゃん……ベッドに寝てくれないか?」
玉袋に舌を這わせていたアキが、顔をあげた。
「え……でも……」
「アキちゃん……アキちゃんにも、気持ちよくなってもらいたいんだ」
「そんな、お兄さん……気にしないで……」
「というか、俺がアキちゃんの脚を触りたいんだ」
とうとう本音が出た。まあ男子として当然の願望ではある。
「……はい……」
おずおずとアキはベッドに横たわった。ブルマのみを身に着け、恥ずかしそうに胸を
腕で隠す少女の肢体に、シンジはまたしても生唾を飲み込む。
何もかも剥ぎ取って俺のモノにしたい。そんな欲望がまたしても鎌口をもたげたが
必死に打ち消した。今日はフェラチオの特訓なのだ。シンジはアキの頭の上に膝をつき、
優しく体の向きを上下逆にしてのしかかる。
「あっ……」
アキの顔の前にシンジの反り返った一物が突き出された。同時に、シンジの眼前には
アキの健康的な太腿と肉感的な腰つきが、かぶりつきで広がった。
「あうっ……お兄さん、そこは……」」
荒い息をつくシンジの吐息がアキの下腹部にかかり、アキはぶるっと身を震わせた。
「分かってる。ブルマには触らないよ……さあ……また、嘗めてごらん」
「ああ……」
下半身を至近距離から見られている。羞恥に身を固くしつつ、アキは舌を伸ばした。
この体勢だと、普通に舌を出せば裏筋だ。シンジはそこを這い回るアキの舌に、ぴく
ぴくと体を震わせた。
(うお……よし、こっちも……)
シンジは目の前にあるむっちりした白い太腿に手を伸ばし、そっと触れた。すべすべ
の手触りを楽しみ、内側を撫で回す。
「んーっ……」
舌を伸ばした少女の口から、くぐもった声がする。太腿がもじもじと身じろぎし、既
にぴっちりと閉じた脚をさらに閉じ合わせようと力が入るが、もう内側に滑り込んでい
たシンジの指はそのまま残った。
円を描くように愛撫し、そっと太腿の付け根へ撫で上げては、また膝近くへ戻す。
同時に太腿にキスの雨を降らせると、少女の脚がいやいやをするようにもがいた。
閉じられた脚の間に舌を割り込ませて、付け根のほうへ向けてペロッと滑らせてみる
と、アキの体がピクンと跳ね上がった。
(なんて可愛い反応だ……)
体育の時間に彼女を見て、こうすることを妄想したこともあった。健康的で敏感で
蠱惑的な太腿が、まさに今、俺の愛撫を受け止め、なすがままになっている。
シンジの興奮はさらに高まった。
アキもまた、太腿を這い回る愛撫に、官能が高まっていく。昨日は触れられるだけで
泣き出してしまったところだが、今日は……。
男の指と唇と舌が、太腿を蹂躙していくのがはっきり分かる。アキの股間がジュンと
熱くなった。
(い、いけない……快感に流されたら……何もかも……)
アキの中に、全てを捧げてもいいかも、という考えが首をもたげるが、やはりまだ
それは怖い。
(……それなら……反撃しなきゃ)
かくなる上は、自分への愛撫がおろそかになるほどに、シンジを満足させなければ
ならない。アキは舌を急所へ伸ばした。
「ううっ……」
シンジの情けない声が響いた。アキの舌が、今度はカリを攻めはじめたのだ。段差を
撫でまわす柔らかく暖かい少女の舌に、たまらずシンジの男根の先端に、わずかに透明
な汁がにじみ出た。
「アキちゃん……口にしゃぶってくれないか……」
荒い息をつきながら、シンジが一旦舌を収め、アキに注文を出す。
「えっ……でも……」
「アキちゃん……頼む……俺を満足させてくれ……」
「ああ……はい……」
合意を取り付けたシンジが身を下にずらすと、先端がアキの口の辺りに来た。
アキは目を閉じた。舌を出して嘗めることは出来たが、咥えることが自分に出来るか?
目の前に突き出された、このグロテスクな肉棒を?
(『案ずるより生むが易し、というからね』)
先刻のシンジのセリフが脳裏に蘇った。
(……えい!)
アキはぱくんとシンジのそれにしゃぶりついた。
「うおっ……いい子だ、アキちゃん……」
男根を暖かく包まれたまま、シンジは待った。
アキは肉棒を咥えたはものの、そのまま体を固くしていた。シンジは硬直したアキの
体をそっと抱きしめる。やがて緊張が解けたのか、アキの体の硬直がふっと溶け、一物
を受け入れたままの口が半開きになり、吐息が漏れた。
「ああ……」
(出来た……私の口の中に、シンジさんが……ちょっと臭いけど……)
「いい子だ、アキちゃん……入る分だけでいいから、できるだけ全体を口に含んで、先
端を舌でなぞってみて……」
言われるままに、頬張れるだけほおばり、口腔に受け入れたそれを慈しむアキの舌に、
シンジは絶頂に近づいていく。
「おおおっ……そのまま……もう、イキそうだ……」
シンジは股間から全身に流れる快感に身を任せつつ、アキの頭の方に向けていた顔を
元の向きに戻した。そこには……。
(あ……)
力が抜けたためか、アキの両脚はわずかに開いていた。太腿に挟まれたところ、ブル
マの幅が最も狭いところは、湿ってかすかに色を変えていた。
その両側には、散々太腿をもがいたからだろうか、紺色のブルマの裾から、白い布地
がちらりと覗いていた。のみならず、そのまた裾からはみ出しているこれは、髪の毛よ
り少し色が濃い、この縮れた毛は……。
はみ出したショーツと恥毛を目にして、何かがプチンと切れた。
シンジは、目の前にあるアキの股間に顔を埋めた。
その鼻腔を淫靡な匂いがくすぐる。愛液の匂いなのか、処女の秘奥の匂いなのか。
シンジはたまらずそこに鼻をすりつけてクンクンと匂いを嗅ぎ、陶然となった。
ちょうど少女の秘裂のあたりをシンジの鼻がこすり、アキの体がぶるっと震えた。
「むぐ!」
たまらずアキが舌をたたむと、その動きがちょうど、シンジの先端を強くなぞった。
「おおおうっ……」
シンジの体が、アキの腰を抱いたまま硬直した。少女の口に突き込まれた、熱く燃え
る男のシンボルが、断末魔のように蠢動する。
「むぐーっ……」
アキのくぐもった声が響く。その口のなかで、男の精が弾けた。
「ううっ……」
アキが顔を横にそむけると、シンジの一物がずるりと口から抜けた。ピンク色の唇か
ら、粘っこい白濁した液体が垂れ、シーツを汚した。
アキはシーツに垂れた精液を呆然と眺めた。
(私の……口の中に……あれが……)
シンジはのろのろと体を起こした。
「はぁ、はぁ……アキちゃん?」
アキはシンジの言葉にはっと我に帰ると、アキは隣の洗面所に飛んでいってうがいを
済ませ、戻ってきては慌ててティッシュでシーツを掃除した。
「アキちゃん……ごめん、ブルマに触っちゃったね」
「お兄さん……それも約束違反だし……いきなり、口の中に出すなんてひどいです」
口の中に放出された生臭い液体のことを思い出し、アキは顔をしかめた。
「その……ごめん、あんまり素敵だったから止まらなくて……」
アキも女の子。男性に素敵と言われて悪い気はしない。
「ん、もう……」
二人は服装を整えた。
「それで、どう? また少し、慣れたかな?」
「ええ……咥えられるかどうか、自信なかったけど……」
「よく出来たね、上手だったよ……本当に、気持ちよかった……」
「うふ、そういってくれると嬉しいです……でも、飲めなくて、ごめんなさい」
「そんな、謝るのはこっちだし……それに、あれを口の中で受け止めたんだから、シー
フードも焼きリンゴももう大丈夫だろ?」
思わずシンジの口が滑った。そんなことを言って、この関係が終わってしまったら、
一番後悔するのはシンジに決まっているではないか。
「多分、食べられると思うけど……でももっと、男性に慣れたいんです……」
幸いにも、アキも止めたくはないらしい。上目遣いにシンジを見つめ、さらなる特訓
をと望むアキ。もちろん、シンジに否やはない。
「喜んで。……また明日頑張ろうね、アキちゃん」
「はい……あれを飲めるくらいまで、付き合ってくださいね」
(本当は……一生、付き合ってもらいたいかも……)
シンジが矢野邸を辞したあと、そんなことを考えながら、熱くほてった体をこらえて
シャワーを浴びるアキであった。