作品名 |
作者名 |
カップリング |
「欲望誤爆」 |
トマソン氏 |
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「ちゃんとイス押さえててね、ポスター貼るから」
「ああ……」
放課後。関川エーコは、教室の掲示板にポスターを貼るべく、イスの上に立った
ところだった。
その後ろ、イスを押さえるのは伊藤君。彼の目の前には、憧れのエーコの脚がスラリ
と伸び、膝あたりから上はひそやかにスカートの中に隠れている。
ちょうどエーコの腰あたりが伊藤君の視線の高さだ。
(もっと奥まで見たい……)
という願望が伊藤君に沸くのはけだし当然と言える。そっと腰をかがめ、目の位置を
下に下にと持っていく。それに従い、視線の角度は上向きになり、テニスで鍛えられた
細くもむっちりしまったエーコの太腿が、根元まで少しづつ、伊藤君の視界にあらわに
なっていった。
(もう少し……もう少しで、関川のパンツが……)
生唾を飲み込み、さらに腰をかがめる伊藤君。そのとき、ポスターを貼り終わった
エーコが振り向いた。
「伊藤はエロいな〜〜」
ギクッ!! 伊藤君はたまらず心臓が跳ね上がった。
「あ、いや、別にそんなつもりじゃ……」
「保健のポスター見ただけで欲情しちゃうなんて」
エーコは明るく笑いとばす。エーコが貼ったポスターは保健体育のもので、裸の人体
のイラストが描かれていた。
動揺から立ち直ると、伊藤君は周りを見回した。わずかに開いたドアの向こうにマホ
が隠れていたのだが、伊藤君は気づかない。
(誰もいない……勝負するなら、今か……)
突然、漢になった伊藤君。ひとつ深呼吸をすると、イスの上に立ったまま笑っている
エーコに真剣なまなざしを向けた。
「関川……俺が前かがみになってたのは、ポスターのせいじゃない」
突然の真剣な物言いに、エーコも伊藤君を見つめ返す。
「……? それじゃ、どうして?」
「……お前のパンツが見たかったからさ……俺も男だから……なあ関川、ちょっとだけ
スカートをめくってもいいか?」
「……ちょ、ちょっと……」
イスの上に乗ったまま、突然迫られて動揺するエーコ。伊藤君はそのスカートの裾を
そっと指でつまんだ。
「だ、駄目だよ、伊藤……」
か弱い腕がスカートを押さえる。
「見たいんだ……関川……俺、お前のこと、ずっと……」
しばし固まってしまったエーコだが、覚悟を決めたのか、いつもの悪戯っぽい表情に
戻った。
「……もう。めくってもいいけど、パンツなんて絶対見えないよ? 私ノーパンだから」
伊藤君、たまらず息を飲んだ。。
「ノーパン?!……めくっても、いいのか……ノーパンなのに?」
「いいよ、見たいんでしょ……それに、見なきゃ信じられないんでしょ?」
エーコはスカートを押さえた腕を離した。
伊藤君の心臓は今にも破裂しそうに鼓動を打っている。
「ゴクリ……」
生唾を飲み込むと、そっとスカートの裾を捲り上げていった。エーコのかわいらしい
膝までを隠した、セーラー服の紺色のプリーツスカート。その裾が少しづつ持ち上がり、
むっちりと締まった真っ白な太腿が伊藤君の目に晒される。それが次第次第に根元まで
あらわになり、もう少しで付け根に達するというとき、伊藤君の鼻から赤い液体が漏れ
出した。
「い、伊藤……鼻血が……」
「……そんなの、どうだっていい……まず、見せてくれ、関川……」
伊藤君は荒い息をつき、鼻から血を垂れ流しながら、裾をゆっくり持ち上げ続けた。
(もう少し……もう少しで、関川のアソコが……)
そしてとうとう、ぴっちり閉じられた真っ白な太腿が終わり、その上を覆う紺色の
ブルマが伊藤君の視界に大写しになった。
「……」
「どう? 見たかったんでしょ?」
「……関川……」
「ブルマの下はノーパンだから、嘘はついてないよ?」
「だまされたよ、関川……でも、これはこれで……」
至近距離で見つめるブルマもまた、扇情的な眺めだった。伊藤君はその紺色の布切れ
から目を離せない。体育の時間には見慣れた格好のはずだが、スカートをめくり上げた
末のこの眺めは、また一味違う淫靡なものだった。
そこへ後方から声がする。
「ふーん、あんたブルマ好きなんだ」
声の主はドアの向こうから現れたマホ。
「伊藤はエロいな〜」
もう一度、同じセリフをいうエーコ。
「そうじゃなくて、めくらせるなよエーコ……」
まっとうな突っ込みを入れるマホ。まあマホにはこれしかない。
「はぁ、はぁ……」
伊藤君はそんな突っ込みなど耳に入らない。エーコのスカートをめくり上げたまま、
紺色のブルマを見つめ、その吐息はいやが上にも荒くなっていった。
「いつまでやってんのよ!」
マホのラケットががつんと振り下ろされた。たまらずダウンする伊藤君だが、ただ
では倒れない。今度は後ろに倒れこんだ拍子に、マホのスカートをひらりと開く。
「きゃあっ! なにすんのよ!」
「……違う……ブルマじゃない……パンツもいいけど……」
マホの純白のパンツを目にしながらもこの反応。
また一人、ブルマフェチが生まれた。