作品名 作者名 カップリング
「いつものプレイを…」 アカボシ氏 -

 冬休み。生徒の補習や受験勉強対策のため、学校に来ていた小宮山。化学準備室で仕事をして
いたところに、深刻な表情をしたシンジと、きょとんとした今岡がやってきた。
「さっき今岡が、階段で転んだ時に頭を打って…記憶喪失みたいなんです。」
「純潔を失う事?」
「それは処女喪失だ!お約束はいいから何とかしてくれ。」
「救急車でも呼べばいいのに。でなきゃ保健室とかさ…。この時期、私だって忙しいんだからね?」
「保健室いったら、マリア先生が保健の先生襲ってました。それに、病院はちょっと…」
「あー、マリア先生はキレイな黒髪大好きだからね。ま、いいわ。デスクワークばっかで疲れてたから、
暇つぶしにつきあったげる。とりあえず、いくつか質問するから答えて。」
 今岡に向かい、小宮山は質問を口にした。
「城島くんとつきあってる事は覚えてる?好きな体位は?初デートは何処?性感帯は?自分の名前、
住所、電話番号は言える?初体験はどこで?城島くんの好きなプレイは?」
「名前は彼に教えてもらいましたが…」
 記憶を失くしたせいか小宮山のボケについていけない今岡は、数々の危険な質問を流した。
「ねぇ、城島君。アンタの事全然覚えてないってよ?」
 ニヤニヤと笑いながら、シンジの耳元で囁く小宮山。
「やっぱりそうなのか…」
 膝から崩れ落ち、うずくまる。恋人の記憶の中からすっかり忘れ去られ、相当にショックだったらしい。

「そんなに気を落とさないの、城島君。これでも飲んで落ち着きなさい。手が無い訳じゃないから。」
 小宮山がシンジにコーヒーを渡す。ミルクがたっぷり入れられたコーヒーは、シンジの心を少しだけ
落ち着けてくれた。一息ついて、小宮山に話しかける。
「で、何か手があるんですか?」
「アークエ○ジェルの盾になって、ミ○ルバの主砲の直撃を受けてみるとか。」
 あの時、テレビの前で「またかよ!」って叫んだ人はどれだけいるのだろうか。
「真面目にやれ。」
 冷たい目で小宮山を睨むシンジ。シンジが『それいいですね。』って言ってたら、小宮山はMSを
用意してくれたんだろうか。
「ショック療法ってのも何だし…そうね、話して聞かせても無理なら、直に体験させて思い出して貰えばいいんじゃないかしら?さぁ城島君、さっさと彼女をひん剥いて、いつものプレイを…」
 小宮山のボケを、今岡が遮った。
「もういいです。記憶は戻らなかったけど、先生がどんな人かってのはよく分かりましたから。」
 恥ずかしさと怒りで真っ赤になった今岡が、部屋から出ようとする。
「あら、やってみなければ判らないじゃない。ねぇ?城島君。」
 小宮山が言い切らない内に、シンジが後ろから今岡に抱きついた。
「きゃあっ!?」
「悪いな、ナツミ…。病院に行かれるのはちょっと困る。一応試させてくれ。」
 言うなり、体を向きなおさせて強引に唇を奪った。



「んんっ…!」
 身じろぎする今岡をきつく抱きしめ、何度と無く重ねたことのある柔らかい唇を、貪るように味わう。
いつものように舌を口内に送り込むが、今岡はそれに応えてはくれなかった。
 シンジが唇を離すと、今岡は唇に指を触れてうつむいた。動揺しているのか、肩で息をしている。
 どちらも何も言わぬまま、時間だけが過ぎる。
「…記憶が戻っていない以上、俺は赤の他人でしかないもんな。悪かった。」
 今岡の沈黙を拒絶と受け取ったシンジが、力なく呟いた。 
「違うの…前にもこうゆうことされたような気がして…」
「思い出したのか!?」
 がっしりと肩を掴む。
「そんな気がするってだけで、思い出したわけじゃ…」
「じゃあ、続きをやれば完全に思い出すかもね?」
 クスクスと笑いながら、ハンディカムを取り出す小宮山。
「よし、すぐに思い出させて見せるからな!」
 今岡を押し倒す。シンジの息がやけに荒い。
「待って、待ってってば!」
 シンジに手を押さえつけられ、じたばたと抵抗する。何故か、背中から尻にかけてひりひりと痛み、
今岡は顔をしかめた。
「無駄よ。さっきのコーヒーに媚薬入れといたから。」
「生徒になんてことしてるんですか!」
「私もいつも通りにしてたほうが、あなたの記憶も戻りやすいかなって。」
「そんなの屁理屈…んっ」
 シンジの唇が今岡の唇を塞ぐ。無理矢理舌を侵入させ、唾液を送り込んで口内を舐りまわす。
左手で今岡のセーターをたくし上げ、右手だけで器用にブラウスのボタンを外していく。
 唇を離し、舌を耳朶に這わせると、今岡の体から力が抜けていった。
「やだ、やめてよぉ…」
 言葉だけの抵抗。耳の中に舌を入れ、首筋から背筋まで指先で撫ぜる。ぴりぴりと、痛みにも似た
感覚が走る。それだけで彼女は甘い吐息を漏らし、力なく震えている。
「記憶は失くしても、感じる所は変わんないんだな。」
「知らないわよ、うぁ…んんっ♡」
 背筋を念入りに愛撫すると、今岡は小さく喘いだ。瞳が潤み、凛とした光が失われ、官能の火が灯る。
「やだ、なんでこん、な、ひぁっ、気持ちいいの…?」
「付き合ってたんだから、知ってて当然だろ?」
 絶え間ない愛撫に、高まっていく一方の快楽の波。この感覚が初めてではない気がして、今岡は
戸惑った。このままシンジに身を任せれば、本当に記憶が戻るかもしれない。
だけど、こんな方法で記憶が戻るのも何だか嫌だ。何より小宮山がカメラを回している。
「やめて、やっぱりダメよ、こんな事…」
 呼吸を整えて、弱々しいながらも説得にかかる。だが、しかし。シンジは今岡を一糸纏わぬ姿に
し、掃除用具のロッカーからモップをとりだした。
 そして、今岡の鞄から荒縄を取り出すと、足首と手首をモップの柄に縛りつけてM字開脚に固定した。




「あの…なんで私の鞄にそんなものが?」
「お前の愛用品。」
 ショックに打ちひしがれる今岡。シンジが今岡の体をうつ伏せにすると、小宮山が驚愕の声をあげた。
「今岡さん、その背中…」
「今度は何ですか!?」
「背中からお尻にかけて一面ミミズ腫れが出来てる。」
「何で!?」
 背、腰、尻にかけて痛む気がすると思ってたのは、気のせいではなかった。「痛みにも似た感覚」とか
言ってたけど、本当に痛みだったのか。
「病院いかれたら困るって言ったろ?それに、医者に見られるならまだしも、虐待と間違われて
親呼ばれたりしたら大変じゃないか。」
「ちょ、私、眩暈が…」
 今岡の鞄から鞭を取り出すシンジ。インディ・ジョーンズが使ってるような革の鞭を、ビシィッと
ならして、確信ありげに言う。何せ、鞭で虫を仕留められるカナミ直伝の鞭捌きなのだ。
「お前の好きなこのプレイなら、きっと思い出すよ。」
「やだ、やだやだ、痛いのはいやぁ…」
「大丈夫、ナツミには才能あるから。」
 今岡の背中の傷にツメを立て、がりがりと引っ掻く。
「痛っ、あっ、あぁ…」
 今岡は、痛みではない何かが自分の体の中から湧き上がるのを感じた。
「ほら、痛いのが気持ちいいんだろ?」
「違う、気持ちよくなんかない…」
「いつもそっちからおねだりしてくるのに…これはこれで初々しくていいかもな。」
 シンジは鞭をふるった。風を切り、鞭の先端が既に傷だらけの今岡の背に叩きつけられる。
ピシッ
「きゃあぅっ!」
 骨まで響く衝撃に体が跳ねる。シンジの容赦ない責めが続けられる。
ビシィッ ズバァンッ
「ひぃぃっ!ああぁっ!!」
 今岡の悲鳴が部屋にこだまし、背中に生々しい傷が増えていく。見かねた小宮山がシンジを止めた。
「ちょっと、やりすぎなんじゃない?今岡さん、本当にこのプレイ好きだったの?」
「ナツミはこれが一番好きだったんですが…ほら、これ。」
 シンジは今岡の秘唇に指をいれ、愛液を絡めとった。人差し指と中指で伸ばした愛液の糸を、
小宮山にみせた。
「あらあら…すごい粘りねぇ。こんなに伸ばしても切れないなんて。よっぽど好きなのね。」
 小宮山も今岡の秘唇に指をねじ込んだ。膣壁をこねくりまわし、中の具合を確かめる。
「あう、うぅ…好きなんかじゃ、ない…」
「んー、これじゃ言い逃れできないわよ。城島君、続けてもいいわ。あまり大きな声出されても困るから
これつけて。」
 ギャグボールをシンジに渡すと、再びカメラをまわし始めた。
「先生の許可も出たことだし、続けようか。」
「あ、あ…」
 今岡にギャグボールを噛ませると、シンジは再び鞭を振るった。



 ギャグボールを外すと、口内から涎が溢れ出た。数分に及ぶ鞭打ちで、今岡の背には無数の傷が
増えている。熱を帯びた背をシンジの舌が這うと、今岡は鼻にかかった声で喘いだ。
「ふあぁ…ん、ひっ…う、んん…」
(なんで、こんな声出してるの、私…)
 唾液が傷口に沁みるが、それすらも快楽であると体が言っている。愛液は床に小さな水溜りをつくり、女の匂いが立ち込めている。
(熱い…体が熱いよ…)
 シンジは今岡の体を起こして自分の膝の間に置き、背中を預けさせた。掌に入りきらない乳房を
鷲摑みにし、荒々しく揉みしだく。
 ひっかき傷が出来る程、強く爪を立てられているのに、歓喜の声しか上がらない。
(痛い、のに…どうしてこんな…)
 乳首を強くしごかれる。既に隆起しているそこをつまみあげ、指の腹を側面にこすりつけて転がす。
シンジの愛撫に、感電したかのように体が跳ねる。
(気持ちいい、の…?)
 乳首から離した手を、太ももに這わせる。滴る愛液をローションのようにぬめらせて、ゆっくりと
秘部へと向かわせる。期待に今岡の体が震える。だが。
(え…)
 シンジの指は秘部を避けて通り抜け、へそへと至った。ぬめった指でへその中をくにくにと掻き回し、
耳へ息を吹きかける。
(そこじゃ、ない…)
 ぐいぐいと尻に押し付けられる、熱くて硬いモノ。腰が、体の奥が疼いて、今岡も押し返す。
(触って欲しいのはそこじゃないのに…!)
 切なさに胸が震える。自由にならない体を、駄々をこねるようにくねらせる。もどかしさに涙が零れる。
秘唇が快楽を欲して蠢き、閉ざされていたクレバスが僅かに開く。
「意地悪しないで…」
 蚊の鳴くような声で、今岡が哀願を始める。
「何が?」
 そんな今岡の様子を楽しむように、シンジは薄く笑った。
「触って…お願いだから、アソコも触ってよ…」
「じゃ、こう言っておねだりしてくれないか?」
 今岡の耳元でその言葉を囁く。その内容に今岡は顔を歪めた。それでも言うしかない。
 選択肢なんてないのだから。言わなければきっと、中途半端な快楽を与えられ続け、これ以上燃え上がることも、醒ますこともできない、拷問に等しい責めを味わうことになる。
 ここまで痴態を晒しておいて今更恥ずかしがる事もない、と自分に言い聞かせて今岡はシンジの望む言葉を口にした。
「おま、んこ触って下さい…!」
 それでも死ぬ程恥ずかしかった。一気に顔に血がのぼり、体中の血液が沸騰したように熱を帯びる。
「それじゃ、ご褒美。」
 シンジの指が、クリトリスを根元から強くしごきたてる。その途端、鞭とは比べ物にならない衝撃が体を走り抜けた。




「…ッ………〜っ!」
 耳の奥で、血流の渦巻く音が聞こえる。心臓が破裂せんばかりに鼓動する。電極を刺された蛙の様
に、自分の意思とは関係なしに四肢がひきつる。
 ぽろぽろと熱い涙が零れ落ち、声帯は声を紡ぐ事もできずに音を漏らすのみ。ツンとした匂いを放つ液体を、湯気と共に床に撒き散らしながら絶頂に達した。
「学校でお漏らしなんて、悪い子だな。」
 そもそも、学校でこんなプレイをすること自体おかしい。しかも2人とも風紀委員で、カメラを回しているのはその顧問。悪い子と悪い大人しかいない。
 シンジは今岡の両手両足の縄を解き、窓際に連れて行った。窓に、裸の胸を押し付ける。ガラス越しの冷たい外気に触れ、朦朧としていた意識が覚醒する。
 窓の向こうは、ちらほらと人影の見える校庭。羞恥にまたしても体が熱を帯びていく。
「誰かに見られるかもな?」
 シンジがペニスを取り出して、今岡の秘唇に狙いを定める。
(ぴくぴく動いてる…アレが、あんなのが私の中に入っちゃうんだ…)
「んっ、あっ…!?」
 赤黒い剛直に膣内を蹂躙されるのを想像して、今岡は再び絶頂に達した。その瞬間シンジの
肉棒が、花弁に突き立てられた。
「あーーーーーっ!!」
 イった直後に挿入され、快楽に耐え切れずに叫ぶ。体の中を満たしていく肉棒に、今岡が応える。
シンジの腰の動きにあわせて、自らも貪欲に腰を振る。膣壁はヒダの一枚一枚までが生き物のように
絡みつき、快楽を高めるための潤滑液が溢れ出していく。
 ガラスに映るのは、口元をだらしなく緩めて快楽に浸る今岡の顔。
(これが、私…?)
 それもすぐに体から立ち上る汗の湯気に曇る。傷口に汗がぴりぴり染みるが、そのぐらいではもう
物足りない。シンジの手が今岡の腰を鷲摑みにし、柔肉に爪をめり込ませてピストンする。
 子宮の奥まで突き抜ける衝撃に、足に力が入らなくなって崩れ落ちる。その拍子に肉棒が抜けた。
「しょうがないな…これなら抜けないだろ。」
 窓際の机に座り、今岡をその上に後ろ向きに座らせる。亀頭が今岡の膣内に飲み込まれていく。
「あ、はぁん…」
 シンジが花弁を両手で引っ張り、結合部がカメラに映りやすいようにする。充血して硬く大きくなった
クリトリスを、ぐりぐりと親指の腹で押し込まれる。
 下から突き上げられ、同じところを何度もこすりつけられる。的確に敏感な所を突かれて朦朧とした
意識の中、壊れたテープレコーダーのように同じ言葉をくりかえす。
 「いっちゃう、いっちゃう、いっちゃうう…」
 絶え間ない責めに耐え切れず、意識が何度も途切れる。その度に居眠りでもしているかのように、
かくん、かくんと頭が揺れる。
 朱に染まった乳房が大きく揺れる。汗と涙と唾液と愛液が、床のあちこちに飛び散る。
「ナツミ、一緒にイこう。」
 シンジがスパートをかける。
「うん、一緒にイきたい…」
 熱く溶け合う、2人の粘膜が激しくこすれあう。あますとこなく膣内を掻き回され、あますとこなく肉棒
を締め付けられる。



「だすぞ!中にだすぞ!」
「だめぇ、なかは、だめだよぉ…」
 拒絶の意思は示すが、今岡にはもう抵抗する力はない。シンジは今岡の腹に手を回して強く
抱きしめると、耳の中に舌を差し込んだ。
「あっ」
 堤防の堰をきるように、快楽に押し流された。一瞬の浮遊感の後、どこまでも落ちていくような感覚
に襲われた。
「いくーーーーっ!!」
 シンジの腕にしがみつき、大きく背筋を反らした。足の指先を丸め、全身が緊張する。胎内でシンジ
が爆ぜ、溶けた鉄のような液体を子宮に浴びせかけられた。
 怒涛の勢いで吹き出る精液に打たれ、今岡は小さく呻きながら絶頂の余韻に浸った。

「シンジ君…」
 シンジが肉棒を引き抜くと、今岡が口を開いた。
「ん?まだ物足りない?」
 媚薬を飲んだせいか、シンジは既に臨戦態勢だったりする。が。
「中はダメだって…いつも言ってるじゃないのぉっ!!」
 今岡のフックがシンジのこめかみに入った。
「あべしずえっ!?」
 部屋の反対側までふっとび、動かなくなるシンジ。
「あ、今岡さん記憶戻ったの?」
 小宮山が残念そうな顔をする。今岡が怒りに打ち震えながら答える。
「思い出しました、全部思い出しましたよ、お陰様で!!」
 ずんずんとシンジに詰め寄り、胸倉を掴んで引っ張り起こす。
「ほら、服着て!さっさと帰るわよ!」
 意識を取り戻したシンジが、今岡に虚ろな瞳で問いかけた。
「…誰?何で裸…?」
「は?」
 シンジ、記憶喪失。
「今度は城島君が?よし、今岡さん。彼の記憶を取り戻すために、いつものプレイを」
「しょうがないですね…」
「あれ、マジで?」

 その後、シンジはというと。
「す、吸い取られる!ザームが失くなってしまう!!」
 今岡のサキュバスの如きバキュームフェラで、記憶を取り戻したそうな。

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