作品名 作者名 カップリング
「マリア、とんびに油げをさらわれる」 アカボシ氏 アキ×シンジ

 昼休み、私はジュースとパンを購買で買い、教室へ戻る途中だった。そこに、マリア先生が重そうなダンボール箱を抱えて通りかかった。
「手伝いましょうか?」
「あ、助かりマス、矢野サン。」
 私はダンボール箱を一つ持ち、先生の後を着いていった。職員室について、マリア先生の席に置く。まだ荷物があるというので、最後
まで手伝うことにした。先生が、お礼に紙パックのジュースをくれた。すでに昼飯の分は買ってあったので、もらった方を飲みながら先生
の後を着いていった。

 フフフ・・・うまくいきまシタ。矢野サンならきっと手伝ってくれると思ってまシタ。昼休みにどのルートで購買にいくのか、どの
ジュースが好きなのかもチェック済みデス。一人で購買に行く確立は低めでシタが・・・。そのジュースは、注射器で中に媚薬を味が
変わらない程度にいれてありマス。穴は接着剤でうまく隠してありマス。このまま人気のない部屋までつれていけば、後はこっちのもの
デス。媚薬が効きだしたら、私の指から逃げるのは不可能デース。

 扉をあけ、資料室に到着。名ばかりで、物置みたいな部屋デス。人もあまり通りまセンし、矢野サンにギャグボールでも咥えさせておけば、音も
漏れないでショウ。あえぎ声が聞けないのは残念デスが。矢野サンのクラスの五時間目の授業は私の英語。既に自習と伝えてありマス。多少はゆっくり
できそうデス。おや、薬が効いてきたようデスね。顔が赤くなって、足取りも覚束ないデス。ああ、もう我慢できまセン。早く鍵をかけて・・・。
「あ、いたいた。マリア先生。」
 突然、坪井先生が入って来まシタ。これからいいトコなのに。邪魔しないでほしいデス。
「校長と教頭が呼んでるから、早く来てください。」
「私、呼び出されるようなこと、しましたカ?」
 坪井先生が、ニヤリと笑った。
「マリア先生の落し物が届けられてるんですよ。内容が内容なもので・・・。人の手帳の中を見るなんて信じられない?でも、手帳のタイトルが
ヤりたい女生徒ランキング2005、ですよ?誰だって見ちゃいますよ。」
 ガッデム!どうしまショウ!どちらにせよ怒られるのナラ、とりあえず目の前の矢野サンを頂いてカラ・・・。坪井先生、邪魔ですカラ、消えて
下さい。実力行使しマスよ? 一度見せた技が二度も通じると思うな、デスって?アナタはギリシャの戦士デスか?そんなのやってみなければ・・・
って、え、その手に持ってるのは・・・!
「えい」 バチバチッ
 女相手にスタンガンは卑怯すぎマース・・・。
「悪いけど、力ずくでも連れて来いって言われてるんですよ。さ、矢野も早く戻りなさい。」
 坪井先生は、マリア先生を担いで、私を置いていってしまった。具合が悪いから、保健室まで連れてって欲しかったのに、気付かなかったみたいだ。
 とりあえず、資料室の外に出た。
 

 何故か、お兄さんに出くわした。
「具合悪そうだけど、大丈夫?」
「あんまり・・・。保健室まで、肩貸してもらえます?」
 あぁ、と短く返事をしてお兄さんは肩を貸してくれた。見た目よりもがっしりとして、胸板も厚い。そういえば、なんでこんな人気の無いところにお兄さんが
いたんだろう。最近は彼女ができて、昼はいつもお弁当を・・・。お兄さん、変に汗くさい。シャツのボタンが一つずつ掛け違ってる。女の人のにおいがする。
 そういえば、カナミ達もいってたっけ。「最近、お兄ちゃんのティッシュ使用量が減った」とか、「最近、学校で会うといつもイカ臭いです。」とか、
「覚えたての頃は私も毎日のよーにやってたわ。」とか。あ、そんなこと考えてたら、体が熱くなって、力が・・・。
「アキちゃん!?」
 自分の足でたてない。やけに息が荒い。体がうずく。何故かお兄さんを、必要以上に異性として意識してしまう。
「・・・まさかとは思うけど、マリア先生になんかされなかった?」
 と、聞かれた。これかな・・・?さっき飲んだ、空になったジュースを渡した。お兄さんはじっくりとそれをみて、
「ここ・・・ストローがくっついてた所の接着剤の裏。注射器の跡がある。かすかに媚薬の匂いもする。」
「なんとも手の込んだことを・・・!!」
 というか、匂いで媚薬だとわかるお兄さんも凄い。あー、なんかもう、我慢できない。
「すみません、そこの資料室まで連れてって下さい・・・。」
「え、なん「いいから。」はい・・・。」
 お兄さんを黙らせ、資料室まで運んでもらう。
「ちょっとここでまってて下さいね。あと、聞き耳立てないでください。もし、聞いたら・・・。」


 そこで言葉を区切り、部屋に入って鍵をかける。
「ちょ、アキちゃん!?聞いたらどうなるの俺!!」
 お兄さんがなんか叫んでるけど、気にしないことにする。部屋の一番奥の物陰に座り込み、セーターとブラウスを脱ぎ捨てる。ブラを外すと、やけに空気が
冷たく感じた。胸全体がほんのり赤くなって、もう乳首が立っている。スカートは脱がずにパンツを下ろす。真ん中に小さく染みができたそれを、ブラウスの
傍に置いておく。右手で、そっとアソコに触れてみる。
「ひぁ・・・っ!」
 電流のような快感が頭を突き抜けて、思わず声が出る。聞かれたかもしれない。ヤだ、今、ジュンってなった。聞いてほしいわけじゃないのに。
とりあえず腕で右の胸を持ち上げて、乳首を咥える。これで大きな声は出ない・・・はず。右手の動きを再開する。ゆっくりと入り口をなぞってみる。
 ・・・気持ちいい。指を往復する。
「んふ・・・んっ・・・ふぅ、う・・・」
 口が塞がってるせいで、鼻にかかった喘ぎ声。声自体は小さくなったけど、やらしさが上がった気がする。乳首を舌で転がしながら、左胸を左手でもむ。
力がはいらなくなって、体が前かがみになっていく。指を入れようとして、怖くてやめた。かわりにクリトリスに指をむける。皮をむいて、つまんで
ちゅくちゅくとしごく。腰の置くがジンジンしびれて、何かがこみ上げてくる。指がとまらない。頭がぼーっとしてくる。
「んんっ・・・!!」
 体が波打つ。思わず乳首を噛んでしまい、慌てて口を離す。
「ぷはぁっ・・・」
 うっすらと歯型がのこっている。今のが「イク」ってことなのかな。でも、まだ物足りない。繰り返してみる。イったばかりで敏感になってるクリ
トリスをしごくと、すぐにイってしまった。
「あぁんっっ!!」
 く、口ふさぐの忘れてた!絶対聞かれた・・・。また噛むと嫌だから、スカートの端でも咥えておく。この格好だと、前から丸見えだ。壁に背を預け、
両膝を抱え込むように座り、何度も自慰に耽る。・・・・・・駄目だ、何回もイってるのに、かえって火に油を注いでる。思い切って、中に指を入れてみた
けど、それでも駄目だった。イった回数の問題じゃないのかもしれない。やっぱり、その、SEX、しないと収まらないのかも・・・。

 ガチャン、と鍵の開く音が聞こえた。扉が少しだけ開いて、アキちゃんが手招きしている。聞いてたのがばれたかと思いながら近づくと、
いきなり中に引きずり込まれた。前のめりに倒れると、後ろで鍵の閉まる音が聞こえた。振り向くとそこには、スカートと靴だけのアキちゃん
が居た。胸に歯型がついている。自分で吸えるほどでかいんだ・・・。局部は見えないが、一筋の雫が太ももを伝っている。アキちゃんが
しゃがんで、俺の耳元で恥ずかしそうに囁いた。
「その・・・犯してください。」 
 痛恨の一撃。ズボンを破りそうなくらいに息子がいきりたった。急激に一箇所に血液が集中して、頭がくらくらする。
「お願いします。何回イっても満たされなくて、辛いんです・・・。」
 ボソボソと、バツ悪そうにうつむくアキちゃん。返事に困っていると、泣きそうな顔で怒り始めた。
「そんな恥ずかしそうな顔しないでください!言ってるこっちの方が何倍も恥ずかしいってのに!私と違ってお兄さんは経験者なんだから、
なんとかして下さいよ!!」
「け、経験者って・・・。」
「ボタン掛け違えて、鎖骨にキスマークつけて、女の人の匂いがするあなたです。」
「ぐほぁっ!?」
 ばれてるよ。もしかして、いつも俺こうだったのかな。昼休みにヤった日に限って、カズヤがニヤニヤこっち見てたり、今岡が頬を赤らめて
目を逸らしたりするの、気のせいじゃなかったんだ・・・。そういえば、カナミが赤飯炊いたのもそうだったのかな・・・。

 なんだかよくわからないけど、落ち込んで燃え尽きたように真っ白なお兄さん。目の前で手を振っても、呼びかけても反応しない。しょうがないから
お兄さんの股間をなでてみた。
「うぉわっ!?」
のけぞって声を上げる。いいリアクションだ。面白いから、熱くて硬いそこを、何度もこする。
「ストップ、まずいってそれ!!」
 面白かったのにな、と思いながら手を離す。
「その・・・本番までやらなきゃだめなのか?」
「嫌ならいいですよ。人呼んだり、カナミ達に「お兄さんに襲われた」って言いますから。」
 がっくりと項垂れ、わかったよ、と小さくお兄さんはつぶやいた。そして、私を床に寝かせ、覗き込むようにアソコに顔を近づけた。
なんか、分娩台の上にでもいる気分だ。 その時、昼休みの終わりを告げる予鈴が鳴った。
「時間も無いですし、愛撫はいいですから、早く・・・。」
「で、でも俺、避妊具もってないし・・・。」
 すっとぼけた表情のお兄さん。私は黙ってお兄さんのポケットに手を突っ込んだ。右ポケット、ローション付きコンドーム。左ポケット、
極薄コンドーム。後ろ右ポケット、いぼ付きコンドーム。後ろ左ポケット、バナナ味コンドーム。
「シ○ィーハンターもびっくりですね・・・。常備してるんですか?」
「いや・・・カナミ、マナカちゃん、ショーコちゃん、小宮山先生がプレゼントしてくれたんで、捨てられなくて・・・。」
 あぁ、やっぱやらなきゃ駄目なのか、とお兄さんがローション付きを手に取り、ズボンとトランクスを一度におろした。何あれ、思ったより
大きい。赤黒くて、血管浮き出てる。息が詰まる。でも、目がはなせない。あれがこれから私の中に入るんだよね?いきなり怖くなってきた。
体が震えている。お兄さんがゴムをつけて、それを私の入り口に押し当てる。脈が伝わってくる。とても熱い。いや、ちょっとまって、
って言いたいのに声が出せない。

「いくよ。」
 あおむけに寝かせた私の上に覆いかぶさり、ゆっくりと侵入を開始する。
「かはっ・・・!」
 異物感に喉から空気が漏れる。大きな声だったので、お兄さんが慌てて私の口を手で塞ぐ。
「ふっ・・・ん、んーーーーっ!!」
 ちょっとだけ、痛い。涙目でお兄さんの胸板をぽかぽかたたく。無理やり犯されているようにみえる。私が望んで抱かせているのに。こつん、と
私の一番奥までお兄さんが入った。
「痛い?」
 口から手を離し、心配そうに私の顔を覗き込んでくる。首を横に振ると、そう、と答えてお兄さんは腰を動かし始めた。

 アキちゃんの中は、熱くて、包まれるような柔らかさだった。体が成長してる分、中の具合も熟しているのかもしれない。髪より少し濃い目の
陰毛、モリ○ンで隠れ気味のクリトリス、おわん方の大きな胸。こんなに大きいのに、弾力が少しも損なわれていない。手のひらからこぼれて、
面白いように形を変える。突くたびに、眉根をあげ、目を閉じて苦しそうに身悶えして喘いでいる。

「ふぁっ、くぅん・・・うあぁ・・・」

 異物感がなくなって、かわりに快楽が大きくなる。自分のものとは思えない喘ぎ声が、部屋に響く。
「シンジさん、き、キスしてください・・・。」
 何故か名前で呼んでしまった。その瞬間だけ、私の中でシンジさんが大きくなった。
「あ、ああ、そういえばまだだったね。」
 シンジさんの唇が、私の唇に触れる。私は彼の首に腕をかけて抱え込んで、舌を送り込んだ。向こうも当然のように舌を絡めてきた。
身体を強く抱きしめられる。気持ちいい。自分の指だけじゃ、こんなに気持ちよくなれない。安心感っていうか、興奮してるのに落ち着く。
 シンジさんの体温や息遣いが、私の意識を削り取っていく。落ちていくような浮遊感に全身をつつまれ、慌てて強くしがみついた。
シンジさんの体がこわばり、私の中で脈打つのを感じ、私も絶頂に達した。

意識を取り戻した時には、30分近くが経っていた。
「体の具合はどう?」
 と、私の上に覆いかぶさったままのシンジさんが聞いてきた。体の疼きも、熱もひいている。多分、ジュースの中の媚薬はそれほど多く
はなかったのだろう。
「あー、大丈夫です。」
 答えてから、しまった、と思った。ウソついて、もう一回くらい抱かれればよかった。
「じゃ、そろそろ放してくれないかな。」
 私の手足はシンジさんに絡みついたままだった。慌てて離れる。だから私が起きるまであの体勢だったんだ。シンジさんが引き抜くと、
少し寂しくなった。なれた手つきでコンドームの口を縛る。
「それ、私が捨てときます。」
「え、悪いよ。」
「いえ、私、五時間目自習ですし。後始末もやっておくから、もう教室に戻ってもいいですよ。ほら、着替えるんだから出てってください。」
 ファスナーをあげ、ボタンをなおしてあげる。シンジさんは扉に手をかけて言った。
「ゴメンな、アキちゃん。初めての相手が俺で。」
「え・・・。」
「アキちゃんにそんな表情させたくなかった・・・。」
 私が反論する前に、シンジさんは部屋をでていった。足音が遠ざかっていく。
「私がこんな表情してるのは、シンジさんと身体を重ねることが、多分もう二度とないからなんですけどね・・・。」
 ひとりごちて、服を着ようと振り返る。落ちているそれに気付く。
「シンジさんの、精液・・・。」
 五時間目が終わるまで、まだ時間がある。私は、それをオカズに自慰に耽った。

         おまけ 
 マリア先生は2週間の自宅謹慎になった。小宮山先生がかばったおかげで、その程度で済んだらしい。私はというと、あれ以来悶々とした
毎日を送っていた。自分の指でも、マナカとラブホ言った時に買ってもらったバイブでも、あの時に匹敵する快楽は得られなかった。
 媚薬のせいなのか、相手が男なら誰でも気持ちよくなれるのか、相手がシンジさんじゃなければ駄目なのか、私には確かめる術がない。
 もし、理由が3つ目なら、私はきっとシンジさんのことが・・・。なんて、一日中そんなことばかり考えている。
あと、胸がまた大きくなった。揉み過ぎたかもしれない。おかげでカナミ達によく絡まれる。(以前からだが)

「アキさん、誰に揉んでもらえばそんなに大きくなるんですか!」
「違うよ、マナカちゃん。相手がいないから自分でやってるんだよ。」
 ショーコも苦笑いしている。・・・たまには、ボケてみるか。
「うん、自分で揉んでる。」
「「「え」」」」
「いくら揉んでも大きくならない二人がうらやましいなー。私なんかもうぴったりあうサイズのブラが見つからなくて、
体育の無い日はノーブラで学校きてるもん。」←とても上から見下した感じで。
 カナミとマナカが泣き出しそうだ。ショーコに至っては
「アキが壊れた・・・。」
 失礼な。カナミとマナカがキっとこっちをにらんで叫んだ。
「淫猥!」
「風紀が乱れてるわ!!」

 完

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