作品名 作者名 カップリング
「一本試合」 ピンキリ氏 今岡vsカズヤ

おいおいそんな顔するなよ、ナツミ。
早くシテ欲しいって、期待してんのはわかってるんだぜ?
よーし、それじゃあ今日はトップレスでヤッてみようか。
お前、このカッコ好きだろ?
ほら、脱いだ脱いだ。
へへへ、相変わらず形のいいおっぱいだなあ。
揉み応えも最高だ。
乳首もこんなにピンピンに立って・・・ヤラしいやつだなあ、ナツミは。
ん?何だよその切なそうな表情は。
まさか、もう入れて欲しいってのか?
どれどれ・・・っと、スッゲー、もう濡れ濡れじゃん。
これなら前技無しでも挿入出来そうだな。
え、俺?俺は何時だって突撃体勢万全だぜ。
そりゃあさ、しゃぶって欲しいことは欲しいけど・・・。
ま、とりあえず一発目は即刻入れさせてもらうとしますか。
パンティを脱がさずにヤルのがまたオツなんだよなあ。
ん・・・おりゃ!
おっお〜っ!イイ、イイぜ!スッゲ締まる!最高だ!
ありゃ?おい、もうイッちまったのかよ?早えなあ。まだ二、三回しか動いてないのに。
まだまだこっちは燃料たっぷり余ってるんだ。今日は一滴残らず使わせてもらうぜ。
よーし、次は駅弁でイクぞ!
よっこらしょ・・・あれ、何だかお前、太ったんじゃないか。
えらく重いぞ。あ、コラ、そんなに重心をこっちに寄せるんじゃない。
後ろに、こ、コケちゃうじゃないか。
あ、ああっ、あああああ。

ガターン!
(イテテテテテ・・・ん?)
そこは―――教室。
倒れた椅子、散らばったノートとシャーペン、そしてクラスメイトと先生の視線。
「あ・・・夢だったのか(って、ヤベエ)」
カズヤは慌てて自らの股間を見る。そこには見事なテントがひとつ。
感覚を下半身に集中してみるが、幸いトランクスに粘つきは感じない。未発だったようだ。
(と、とにかく「いやあイイ夢だったよ」って笑ってごまかそ・・・んあ?)
ここでカズヤは異変に気づいた。
先程から自分に向けられている視線が、妙に痛い。いや、いつも痛いのだが、今の痛さは倍以上だ。
特に女子、まるで汚物でも見るような感じだ。
「な、何だ?」
と、ポンと後ろから肩を叩かれた。
振り向くと、シンジがあきれたような、哀れむような表情でこちらを見て一言。
「カズヤ・・・お前、寝言の癖があったんだな・・・」
「はへ?」
寝言?寝言・・・寝言。ってことは・・・。
(げえええええええええええええええ!!もっ、もしかしてーっ!!)

ガタン!
今岡ナツミが席を荒々しく立つ。
ズシン、ズシンという効果音が似合いそうな足取りで、カズヤの前へとやってくる。
「・・・タテ」
絶対零度の冷たい口調。
「はっ、はひいいひいい」
見えない力がカズヤの首根っこを掴み、体を引き上げる。恐怖、何という恐怖。
ナツミがスッと腰を落とし、ファイティングポーズをとる。
そして、左手を左右に、振り子のように揺らし始める。
ヒュン、ヒュン・・・。風を切るような音。
クラス全員が息をのんだ。
(あ、あれは)
(間違いない・・・!)
(伝説の、フ、フリッカージャブ!!)
カズヤは見た。今岡ナツミの後ろに、鬼の影を。

正確に50発、ナツミのフリッカーはカズヤを切り裂いた。
カズヤは倒れることなく、いや、倒れることさえ許されず、ただただ喰らい続けた。
50発目のフリッカーの後、一旦嵐が止まる。ガタンと膝をつくカズヤ。顔はズタボロ、意識は朦朧。
ゆっくりと視界が狭まる。カズヤが最後に見たものは、ナツミが、握り固めた右拳を大きく振りかぶる姿。

バゴン!
『打ち落ろしの右』がカズヤの脳天にめりこんだ。

キーンコーンカーンコーン♪
試合終了のゴング・・・もとい、チャイムが教室に鳴り響く―――。

【ドリーム・ヘビー級一本試合】
 ○新井カズヤ(10分27秒 駅弁固め)今岡ナツミ●

【リアル・ヘビー級一本試合】
 ○今岡ナツミ(2分ジャスト KO)新井カズヤ●

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