作品名 | 作者名 | カップリング |
「その手があったか」 | ペピトーン氏 | - |
学校帰りの廊下でシンジとカズヤが話しながら歩いている。カズヤはニヤニヤしながら シンジに話しかける。大体、ろくでもないことを思いついた時の表情である。 「どうだ?シンジ、我ながらいいアイデアだろ?」 「しかし、よくやるよ…」 「いいか、これは一年に一回のチャンスなんだぞ!」 シンジの呆れ顔をよそにカズヤはさらに力説する。 「明日からは幕張女子学園、あさってからは榴ヶ岡女子高に水道橋女子大…(以下略)。 学園祭ってのはな、俺たち男子が堂々と女の園に入れるチャンスなんだぜ。 そこで手当たり次第に女の子に声をかけまくる、うーっ、今から楽しみでしょうがないぜ」 「しかしよく思いついたもんだな」 「実はな、以前女子高の子に声をかけようとして後をつけていったら校門の入口のところで 警備員が出てきて、ここから部外者は入れませんって門前払い食っちゃったんだよ。 でも学園祭の期間中はその心配なし!」 (ホント、懲りないヤツだな…) 毎度毎度無残な結果に終わっているにも関わらず、ナンパに対するカズヤの並々ならぬ 情熱に只々感心するシンジであった。 (その手がありましタか…) 偶然通りかかったマリアがこれはグッドアイデアと言わんばかりに舌なめずりしながら ふたりの会話に聞き耳を立てていたのであった。
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