作品名 作者名 カップリング
『フェチごっこ』 新参者氏 シンジ×カナミ

「お兄ちゃん、おかえりー」
兄が帰宅すると、妹は先に帰宅している。
そして、既にキッチンでエプロンを着けて夕食の準備をしている。
これが、城島家における日常であった。
「…ただいま…カナミ…」
兄はキッチンに入り、妹の姿を確認すると、静かに近付いていった。
「きゃっ!」
不意に後ろから回ってきた圧力に、妹は驚き、もっていたオタマを落としてしまう。
兄がエプロン姿の妹を、背中側から腕を回して抱きしめていた。
僅かに荒くなった兄の吐息が、妹の耳元に降りかかる。
妹はその兄の行為に対して、全く抵抗する素振りは見せなかった。
むしろ、兄の腕に自分の手を添え、僅かに頬を染めながら、兄の次の言葉を待っている。
「なぁ…今日もいいだろ…新しいの買ってきたからさ…」
そう言いながら、兄はゆっくりと妹を解放し、手に持っていた紙袋を手渡す。
それが、兄から妹に対する合図であった。
「メシの用意なんて、後でいいからさ…」
急かすように妹に肩を手で軽く叩く兄。
「うん…わかった…ちょっと待ってて…」
妹は、エプロンを外し、兄から渡された紙袋を胸に抱えて、スッとキッチンを後にする。
そして、静かに二階の自室へと急ぐのであった。

「やだ…お兄ちゃんってば相変わらず…」
自室で一人、紙袋を開ける妹。
その中身を確認して、尚更顔を赤らめるのだった。
「これって…競泳用だよね…薄いし…」
紙袋の中から出てきたのは一着の競泳水着。もちろんワンピース。
色は黒。何の飾りもない無地の黒。
ただ一点、腰の部分にメーカーロゴが白く小さくプリントされている。
その腰の部分に注目してわかったのは、カットがかなり深いこと。
「もう…しょうがないなぁ…お兄ちゃんは…」
そう言いながら、その競泳水着を一旦ベッドの上に置くと、
妹はそそくさと自分の衣服を脱ぎ始める。さらに下着に手を掛け、全裸になった。

そして、ベッドに置いた漆黒の競泳水着を手に取ると、全く躊躇なく足を通すのだった。
通常、こういった競泳水着を着る際に使用するはずのインナー・サポーターといった類のものは一切無し。
白い柔肌の上に、直に水着を纏っていくのであった。
「あっ…やっぱり…」
着てみて判ったが、渡された水着は妹の身体に対して若干小さめであった。
控えめながらも、きちんとした膨らみを持っている胸の先端には、突起が浮き出てしまっている。
競泳用であるため、元々少ない臀部の生地では、充分に隠しきれない尻肉がはみ出していた。
「全く…いい趣味してるよ…お兄ちゃん…」
などと非難しながらも、ある意味予想の範囲内でもあった。
この妹は昔から、兄の性癖に関しては特に知り尽くしているのであった。

「カナミー…もういいか…」
「うわぁっ!…ちょっとお兄ちゃんってば…」
妹がちょうど肩紐を通し終わったところで、兄が部屋に入ってきた。
ノックも無しに入って来られたことに驚く妹。
「もう…せっかちなんだから…」
しかし、実際着替え終わっていたこともあって、驚きつつも自分の身を隠そうとはしない。
水着を少々窮屈に感じながらも、その姿を兄にしっかりと見せ付ける。
競泳水着を纏った妹の身体は、括れた腰のラインが際立って見える。
「うん…サイズは思ったとおりだったな…」
普段よりも、女性であることをはっきりと伝えてくる妹の身体に、兄の視線は釘付けになる。
「えー…ちょっと小さいよ…」
自分の尻肉に食い込み気味の水着の生地を指で整えながら妹は訴えた。
「おいおい、そういう意味で『思ったとおり』なんだよ」
言いつつ妹に近付いていく兄。
「やっぱり…」
先程、着替えながら思った通りであった。
「お前だってわかってるんだろ…オレの趣味…」
「うん…」
「昨日もオレの部屋に入ったみたいだし…」
「うん…」
兄の言葉に一々頷く妹。

妹は昔から、部屋の掃除と称しては兄の部屋に出入していた。
そして、兄の持つ成年雑誌やアダルトビデオの類を勝手に持ち出しては、勝手に鑑賞していた。
時には鑑賞を越えて使用したこともある。
兄も、妹の行為に気付きつつも、単なる好奇心と思い、ある程度放置していた。
また兄は、妹がその成年誌などから得た知識でもって『いたずら』を仕掛けてきても、
適度に妹の相手をし、あしらうだけの包容力を持ち合わせていた。
しかし、妹の『いたずら』は過激になる一方。
やがて兄の方にもいたずら心が生まれ、遂に一線を越えてしまった。
誘ったのは妹。答えてはいけない誘いに答えてしまった兄。
そこから先は急流を下る川の水のように、二人はあっという間に堕ちていった。
そして、今に至る。

兄は、水着姿の妹の前で衣服を脱ぎ始める。
手早くシャツのボタンを外し、床に脱ぎ捨てる。
夏服なので、兄の脱衣には時間が掛からない。
あっという間にベルトを外し、後はトランクスを残すのみとなった。
兄の脱衣の様子を眺めながら、これから自分にされることを想像し、妹の頭に血が昇っていく。
遂にはトランクスまで脱ぎ捨て、全裸になって近付いてくる兄の姿に、
妹は既に自分の股間にムズムズとした違和感を感じ、モジモジと太股を動かすのだった。
妹の眼前に立った兄は妹の身体に手を伸ばし、左手で妹の括れた腰のラインにそっと触れる。
「…よく似合ってるよ…カナミ…」
「え?…そう?…えへへー…」
競泳用という機能を追及した水着に、似合ってるという言葉が似つかわしいかどうか、少々疑問に思ったが、
とりあえず兄に褒められて妹は嬉しくなる。
「うん…お前、貧乳だから…競泳水着はすごく『らしく』見えるんだよ」
「がっ!…もう…気にしてるのに…」
「いいんだよ…オレが好きなんだから…こういうの…」
そう言って、妹の胸に右手を伸ばしていく兄。
手の平が妹の左の胸を包み、指先が先端の突起に触れる。
「あっ…お、お兄ちゃん…」
兄の手の平の体温が、薄布越しに妹の胸に伝わってくる。
兄が指先を動かすと、生地の裏で乳首の先端が擦れて、直に指で触られるのとはまた違った刺激を与える。

「無いようでいて…ちゃんと膨らんでる…柔らかいし…」
「やっ…あっ!……ん…」
小刻みに動かされる兄の指。
兄の手の中で、妹の胸の先端は硬くなり、水着の上では突起であったものが、はっきりとした点になっていった。
特に薄手の生地で作られている競泳水着のため、余計にその形が際立って見えた。
(…そういえば、最初が制服だったっけ…)
初めて襲われたときは制服のままだった。
だから、というわけなのか、元々兄のそういう嗜好が強かったのか、
いつの間にか、こういったコスチューム遊びが、二人の間で行われるようになっていた。
前回が体操着+ブルマ。前々回がスクール水着。
もっと前に遡れば、ナース服やメイド服など随分と金の掛かったものもあれば、
レオタード(新体操)のようないかにもマニアらしいものもある。
Yシャツ一枚+パンティのみという特殊なものもあった。
「もぉ…この前学校の水着でしたばかりなのに…」
「バカ…スク水と競泳水着では全然違うんだよ…お前だってわかるだろ…」
「………」
妹が知る限り、兄が仕入れてくる雑誌やビデオの中では、アナル物に次いでコスプレ物が多く、こだわりも強い。
確かに、同じ体操服でも、体操服+短パン、体操服+スパッツ
広い意味では陸上競技用ユニフォームもその類だったのかもしれない。
特に、学校で扱われる衣服に対しての兄のこだわりは強かった。
やはり、身近な物ほど、普段妄想しやすいのだろうか。
「…カナミ……」
今日も妄想全開の兄の顔が近付いてくる。
妹の胸を弄っていた右手は、いつの間にか腰の後ろに回され、
両手でもって妹の身体を抱き寄せてくる。
きつく抱き寄せられると、剥き出しの兄のペニスが二人の間に挟まれ、妹の太股辺りに押し付けられた。
「あっ…う…うん…」
太股に兄のペニスの感触を感じ取りながら、その温度が上がってきていることを知る妹。
そして、さらに近付いてくる兄の顔に対して、静かに目を閉じた。
「ん…んん…」
二人の唇が重ねられた瞬間、妹の太股に押し付けられた兄のペニスがピクリと動いた。
そして、兄の舌が、妹の唇を割り始める。

「んっ…あっ……」
妹は閉じていた唇を半開きにし、兄を受け入れようとする。
兄の舌は、妹の唇を丁寧に舐めまわしてから、微かに開いた口の中へと侵入していった。
そして、口の中で、妹の舌を絡めとり、持ち上げる。
「えぁっ…ん…」
兄の舌が自分の舌に触れたとき、妹の唇は微かに震える。
その震えを感じ取ったところで、兄は一旦口を放した。
「カナミ…オレのを…挟んでくれ…」
そして、芯を持ち始めた自分のペニスを妹の下腹部に押し付ける。
妹の身体を抱き寄せる手も若干弛め、妹からもその状況が見えるようにした。
「え?…う…うん……」
妹が見下ろすと、そこには卑猥な形をした兄のペニスがある。
その姿を見つめて、妹はまた興奮を覚えるのだった。
そのペニスを自らの手で握ることも全く躊躇しない妹。
そして、兄に言われるがまま、握ったペニスを自分の股下に持って行き、
自らの両太股と、股間とで肉棒を挟みこんだ。
(あっ…お兄ちゃんの…硬くなってる…)
妹の太股の柔らかさと、股間の柔肉の弾力、そして、競泳水着独特のスベスベとした感触に包まれて、
兄のペニスはピクピクと小さく震え、さらに硬質化していった。
「お…お兄ちゃんの…熱いよ…」
さらに、通常より高くなっているペニスの体温が、薄布越しに妹の性器に伝わってくる。
それがまた妹を感じさせ、熱くさせるのだった。
「お前のせいだ…ん…まだ、あんまり締め付けるなよ…」
兄はまた、妹の身体をきつく抱き寄せ、顔を近付けていく。
再び近付いてくる妹の顔は、兄の肉棒の感触を感じて軽く上気していた。
「んん…ん…」
再び唇を重ねあう兄妹。今度は妹の方から舌を出した。
兄はその舌を自らの唇で優しく甘噛みし、吸い上げるように自分の方へと引き寄せた。
妹の舌に吸い付きながら、腰に回していた両手を、妹の腰のラインに沿って、下へと降ろしていく。
「えっ…ぅぅ…」
兄の手が向かう先にあるのは、緩やかな曲線を描いている妹の尻。
女性らしく出っ張り気味の妹の尻肉を、下から持ち上げるように揉み始める。

「うっ…はぁ…ぁ…」
兄の手付きに、妹の身体が微かに震え、思わず顔を引いてしまう。
甘くなった妹の吐息が、兄の顔に降りかかり、鼻腔を擽る。
「うぅ…んぅん…」
そして、兄は妹を逃がさない。
頭を反らせる様にして引いていく妹の唇を追いかけ、唇を重ね、また舌を侵入させていく。
その一方で妹の尻に回っている手は動かし続け、遂には片方の手の指を水着の端に食い込ませた。
「んんっ…」
妹の目が見開かれる。
臀部に当てられた水着の生地の端から、兄の手が無理矢理中に侵入してきた。
兄の手が、水着の中で動き回り、無造作に掻き回す。
しかし、兄の手は、無闇矢鱈に動き回っているわけではなかった。
妹の尻肉の谷間を探し当て、ゆっくりと溝をなぞり始める。
「んっ…あぁあっ!…」
妹が頭を仰け反らせるようにして兄から口を離す。
兄の手の指が、遂に一点を探り当てたのだ。
腹に響いてくるような衝撃に、妹の膝も震えている。
「コラ…逃げるなよ…」
兄は開いた方の手で妹の頭を後ろから持ち上げ、また舌で口を犯す。
そしてさらに、もう片方の手の指を、見つけ出した一点、妹の尻穴に押し付け、指先を挿入していく。
「んんっ…んっ…んん…」
響いてくる衝撃に、妹の頭が暴れる。
しかし、今度は兄の手で押さえられているので逃げることが出来ない。
舌が痺れ、ぼぅっとなるほどに口を犯される妹。
もう一方で、兄の指は更に妹の尻の中に侵入し、グリグリと掻き回していた。
ダブルの刺激が妹の身体を掻き混ぜ、昂らせていく。
ようやくにして兄が口を離した頃には、妹の頬はすっかり上気し、目尻はトロンと下がっていた。
「やぁぁ…また…お尻ばっかりぃ…」
兄は口を離してからも、妹の尻穴を掻き回し続ける。
中指の第二関節までを侵入させ、抜き出し、また侵入させ、今度は円を描くように指を回す。
「…また……お尻に挿れるの?…」
尻穴を解すような兄の指の動きに、妹はかつて体験した兄の嗜好を思い起こした。

女性の肛門にペニスを挿入して犯す。
それがこの兄にとってこの上ない至極の性行為であり、
長い間兄の性癖を観察し続けてきた妹にとっては周知の事実であった。
「…いや…今日は挿れない…」
しかし、今日の兄からは予想外の答えが返ってきた。
「えっ?!」
むしろ妹の方が肩透かしを食らったようで、疑問の声を上げる。
「バカ…水着は脱がしちゃったら意味無いんだよ……」
どうやら、コスチュームに対して、兄なりの細かいこだわりがあるようだった。
思い起こしてみれば、ナース服のときは、兄は一切動かず、妹が奉仕する一方だった。
挿入は無し、手コキと口で兄はイッた。
しかし、体操服+ブルマのときは、脱がされたし、後背位からアナルへの挿入があった。
それでも、よくよく思い返してみれば、ブルマはパンティと一緒になって膝のところに引っ掛けてあったから、
それが『こだわり』の部分だったのだろう。
「や…でも…何でお尻の…あなぁ……うぁぁ!!」
兄の指がググッと一層深く挿入され、持ち上げるように力が込められる。
尻穴への異物感に、妹は激しく悶え、手が兄の背中の上を、宛ても無く彷徨った。
ここまで妹の尻穴を刺激しておきながら、挿入するつもりがないとは、妹の中でいまいち説明がつかなかった。
「だって…こうやって尻の穴弄ってやると、お前、濡れてくるだろう…ホラ…」
妹の疑問に答えるように兄が言う。
そして、兄はゆっくりと抱き寄せていた妹の身体を少しだけ解放し、視線を下げてみせた。
「あ…あぁ…」
兄の視線に釣られて、妹が視線を落とすと、そこには妹の太股の間に挟まれたままの兄のペニスが見える。
そして、その竿の部分が、妹の股間から滲み出た恥液で濡らされ、部屋の光を鈍く反射していた。
「ほら…水着のここのところ…色が変わってる…」
兄はそう言って、妹の下腹部に触れる。
妹が纏っている水着は、そこの部分だけ内側から染み出したモノでジットリと濡れ、さらに深い黒となっている。
水着でありながら、他は全く濡れてない中で、股間だけが濡れている様子は、余計に淫靡に見えた。

「やだ…お兄ちゃんのエッチ…」
内側から滲み出た液で、競泳水着が妹の性器にピッタリと貼り付いていく。
インナーを身に付けていないため、水着が貼り付くと、ワレメの形が僅かに浮き上がって見えた。
その光景に興奮したのか、兄はまた妹を強く抱き寄せ、股間にペニスを擦り付ける。
「お…お兄ちゃんのが…当たる…ぅ…」
既に充分硬くなった兄のペニスの竿が、下から持ち上げるようにその角度を上げてくる。
そのペニスを兄が前後に動かすと、硬くなったカリが妹の会陰に擦れて、ビリビリとした熱い衝撃が、
薄布越しに性器に響いてくる。
「ほら!…もっと濡らせよ…カナミ…」
妹の股間にペニスを押し付けながら、兄は妹の下腹部に手を伸ばす。
そして、妹の水着の生地を掴むと、そのまま上に引っ張り上げた。
「うぁぁ…く…食い込んで…」
生地が股間に食い込み、尚更性器の形が際立ってくる。
敏感な部分が、水着の内側の生地で擦れて、妹はまたモジモジと太股を動かす。
それがまた、兄のペニスを刺激する。
「これだよ…競泳水着の良さ…スク水より生地が薄いから、身体のラインがくっきり見える…」
兄の視線の先には、妹の胸があった。
明らかに硬質化した胸の先端は、ポツポツと二つの点を浮き上がらせている。
兄は身を屈めて、妹の胸に顔を近づけると、その点を唇に含んだ。
「う…ぁぁ…はぁ…」
胸、尻、そして性器。三点を同時に責められ、身を捩らせる妹。
「そうだな…脱がすのは無しだけど、ずらすのは有りかな…」
妹の腰を抱えながら、兄はまた新たな嗜好に思い当たった。
妹の尻穴に挿入していた指を抜き出すと、そのまま水着の中からも手を抜き出してしまう。
「な…何?…」
「待ってろよっと…」
兄は水着から抜き出した手の指を、また水着の端に引っ掛ける。
そして、そのまま水着の尻を覆っている部分の端から生地を集めて、妹の尻溝に寄せていく。
「もぉ…変なことばっかり考え付くんだから…」
片方を寄せたら、もう片方の生地も寄せ、さながらTバックのような形にしてしまう。

「うん…うまいこといった…」
妹の肩に顎を乗せ、肩越しに妹の尻の様子を確認する兄。
白い尻の柔肉の真ん中に、黒い生地のラインが一本、際立って見える。
「…私…知ってるよ…『すぽ〜つうぇ〜ぶ』っていうビデオでしょ?こういうの…」
兄にされるがままになりながら、妹はかつて兄の部屋から持ち出したビデオのことを思い起こしていた。
「なんだ?お前も見てたのか…」
「うん…こうやって、わざわざ競泳水着着せて、弄って、ずらして…そして…」
「…それで……?」
「…水着…着たまま…ずらして…アソコに…」
「オレは本番はしないよ」
兄は妹の言葉を遮るように言った。
確かに、兄妹としての一線は越えてしまっている。
尻穴への挿入もあった。肛内射精すらあった。
しかし、それでもこの兄は、頑なに妹の女性器への挿入はしなかった。
そこが、この兄の決めたギリギリのラインだった。
「ほら…そんな変な心配しなくていいから。もっと濡らせよ…」
兄の言葉が、妹の耳元で直接響く。
「………」
妹の真意は、『心配』などではなく、むしろ『期待』とも言えるものだったが、兄には伝わらない。
兄は自分の嗜好に従って、尻の中心に絞った生地を握って上に引っ張り上げる。
「うぁぁ…ぅ…」
後ろから引っ張られることで、股間の生地が、尚更食い込み、性器の形を際立たせる。
そして、兄の指が、妹の股間に浮き出てきたワレメのラインをなぞっていく。
そのとき、兄の指はそのワレメの頂点にしこりのようなものを見つけた。
「ふふふ…ここも硬くなってるぞ…」
「あぅぅ…そこは…」
兄の指がそのしこりの上を通過する度に、妹の身体がピクンピクンと跳ねる。
そこは紛う事無き妹の陰核。
直接触られたのなら、すぐにでも気をやってしまう場所。
しかし、今は薄布一枚を隔てて、凄まじい刺激を伝えつつ、イクまでには至らない。
妹にとってはとても歯痒い衝撃が、兄の指によって加えられ続けた。

「どうだ?カナミ…」
「うん…いっぱい…いっぱい濡れてきちゃった…」
その言葉を聞いて、兄は、尻部分の生地を握っていた手を弛め、妹から身体を離した。
「うわ…ぁ…」
そして兄は感嘆の声を上げる。
妹の太股の間から抜き出した兄のペニスはテラテラと光り、淫猥な姿を部屋の灯りの中に晒した。
妹の内側から溢れ出した恥液は、股間ばかりでなく、太股の内側までビショビショに濡らし、
そこに挟んであった兄のペニスを完全に包んでしまっていたのである。
「すごいな…お前……」
確認するように、手で妹の股間に触れる兄。
水着の生地越しだというのに、指と妹の間には糸が引いて見えた。
「えへへー……私はいっぱい濡れちゃったけど…それでお兄ちゃんはどうするの?」
「んー?…」
「…だって…お兄ちゃんの…すごくイキたがってる…」
そう言って妹は張り詰めている兄のペニスを優しく握った。
妹自らの愛液に包まれた兄のそれは、そっと触れると、ヌルリと滑るような感触を持っていた。
「んっと…そうだな…カナミ…ベッドの上に座って…」
「うん…」
妹は兄に言われたとおり、ベッドの端に腰掛ける。
「ん…いや、足も上げちゃってさ…」
「こう?」
腰掛けるのではなく、ベッドのマットの上に座る。
さながら体育すわりのような格好になった。
「そうそう…」
妹に続いて兄もベッドの上へ進出していく。
妹が座っている前に、正座するように座り、妹の膝に手を掛ける。
「…ほら…もっと足開いて…」
「うん…」
兄に言われるがまま、妹は両手を後ろに突くと、膝の力を緩めた。
後は、兄の腕の力に従って、妹の足が開かれていく。

カットの深いハイレグの水着が、股間の形を際立たせている。
愛液が充分すぎるほどに染み込んだそれは、黒く鈍い光を放ちながら、
妹の性器に貼り付き、可憐な双丘を浮き出させている。
その性器がヒクヒクと呼吸する様も見て取れるほどにピッタリと張り付いていた。
「やだ…何だか、裸より恥ずかしいかも…」
「ふふ…それが狙いだよ…」
そう言いながら、兄は妹の足の間に頭を埋めていく。
そして、妹の性器に張り付いている部分に吸い付いた。
「んふっ…ん……」
チューチューと音を立てて、水着に染み込んだ恥液が、吸い取られていく。
しかし、それでも妹のその部分が乾くことは無い。
「ハハッ…プニプニしてるよ…」
盛り上がって見える妹の股間を、指で軽く突付く兄。
妹の性器の感触を楽しんでいる。
同時に、兄は妹の濡れ具合も確認していた。
「すごく…濡れてる…これなら充分いけるな…」
兄はそう言うと、妹の両膝裏に自分の両手を回して、軽く持ち上げた。
「え?…」
その勢いで、後ろ手で軽く支えたいただけの妹の上半身はベッドの上へと崩れ、背中がシーツの上に着いた。
股が大きく開かれ、とても恥ずかしい格好。
股間に集められた水着の生地が、プックリと盛り上がっていやらしさを醸し出している。
「カナミ…お前の身体…すごくエロいよ…」
「ホント?」
「あぁ…オレ…凄く興奮してる…ほら…」
そう言って、兄はいきり勃った自分のペニスを妹の性器の上に乗せる。
先程までは会陰に収まっていた兄のペニスの熱が、今度は女性器の上に伝わってくる。
「すごい…おっきい……」
赤黒く膨れ上がった兄のペニスが、自分の性器の上でピクピクと脈打つように動いている。
その光景に、妹の方も段々興奮してきた。
「うん…じゃぁ…いくぞ……」
兄は妹の膝裏を掴んだ手を真ん中に寄せていく。
そうして、ちょうど太股の内側で兄ののペニスを挟み込むような形にする。そして、その兄のペニスの裏スジには、妹の濡れた股間が密着していた。

「スマタ…?」
妹には、兄がしようとしていることが何となくわかった。この妹は、世の通常の男性よりも性知識が豊富だ。
「厳密には『素』じゃないけどな…まぁ…やろうとしてるのはそういうこと…」
確かに、競泳水着という薄布を一枚隔てているため、『素股』ではない。
しかし、その薄布は女性器の形を隠すことはできていないため、
このままペニスをそこに擦り合わせれば、要は同じことであった。
「…だから、たくさん濡らせって言ったろ?……これがやりたかったんだよ…」
そして、兄は妹の太股の間にペニスを挟みこんだまま、ゆっくりと腰を動かし始める。
前後に、ゆっくりと。しかし段々速くなっていく。
「うっ……あぁぁあぁ……」
太股の間を、硬い兄のペニスが通り過ぎていく。
妹が顔を上げると、赤黒く光っている兄の亀頭が、自分の股の間から見え隠れしている。
「いいよ…カナミのアソコ…凄く柔らかい…」
薄布一枚を隔てて、男の熱い肉棒が、何度も何度も女性器の上を這い回る。
生地に包まれているからこそ、兄のペニスは動きやすく、腰の動くペースが段々と速くなっていく。
「思った…とおり…競泳水着ってさ…濡れると余計にスベスベになるんだぜ…」
興奮気味の兄が伝える。
元々、競泳水着というものは、極限まで水の抵抗を少なくするように設計されている。
スクール水着のようにいかにもな厚い布地ではなく、
表面は滑らかで、身体にフィットし、凹凸を減らすように作られている。
特に水分を含んだ際の表面は、水が通り抜けやすいように滑るほどに抵抗が無くなる。
しかし、普通の水分とは違い、今、妹の水着に含まれているのは妹自身の愛液。
水着の機能として表面がスベスベになった上に、独特のヌルヌルした感触が加わっている。
その感触が、兄のペニスの裏スジに密着し、敏感な部分を擽っていく。
(あぁ…お兄ちゃんのが…擦ってる…)
尚更勢いを増していく兄のペニス。
妹は、自分の太股が挟み込んでいる兄のペニスが、段々と太さを増していくのを感じていた。
さらに硬くなった亀頭のカリ首が、何度と無く妹の性器の『しこり』を擦った。

「こらっ…カナミ…足動かすなよ…やりにくいだろ…」
「だって…だってぇ…」
兄のペニスが『しこり』の上を通る度に、ゾクゾクと続け様に背中に悪寒が走る。
妹の足は、自然とバタバタと動いてしまうのだった。
「はぁ…はぁ…カナミも気持ち良いのか?…」
妹のその表情は兄に見られていた。
掛けられた言葉に、思わず顔を赤らめてしまう妹。
「う…うん…気持ち良いの…」
兄に言われると、余計に神経が過敏になっていく。
妹は熱い肉棒でワレメを擦られながら悶えた。
そのペニスの摩擦熱が、自分の膣に伝播し、挿入されてもいないのに、段々と身体が中から熱くなってくる。
自分の膣壁から、トロトロと愛液が滲み出すのが、頭の中に伝わってくるようだった。
「ぅあっ…」
そんな最中、妹が小さく声を上げる。
「ぅ…スマン…」
勢いよく太股の間を出入りする兄の亀頭の先端が、妹の股間に刺さるように引っ掛かった。
挿入されてしまいそうな感触。
「びっくりした?」
「うん…びっくりした…でも…興奮した…」
太股の間に、しっかりと挟み直して、尚も腰を動かし続ける。
やがて、兄の腰の動きが、小刻みな、切迫したものになっていった。
「うん…オレも…もうすぐ…イキそう…」
妹の股間から姿を覗かせている兄の亀頭の先がプルプルと震えている。

もうすぐ射精する。
そう思った瞬間、カ妹の身体が緊張で強張り、妹はシーツをキュッと握り締めた。
兄が、妹の足を持つ手に力を込める。
「うぅっ…」
兄が呻くと、兄の腰が跳ね、ペニスがムクリともう一段階大きくなった。
そして、妹の太股の間から亀頭を覗かせたまま、ペニスを痙攣させている。
「あぁ…あ…」
妹の唇が震える。
「うぅあぁっ!!」
兄が悶え、大きく呻いた次の瞬間、亀頭の先の裂け目から、勢い良く白い精液が噴出した。
「はぁ…ぁぁあぁ…」
妹の見つめる中、兄の白濁した精液がペニスから飛び出し、妹の腹の上に降り注がれていく。
腹が熱い。
熱い精液の塊が、ビュゥッ!ビュゥッ!と続け様に発射され、漆黒の水着の上に、点々と白い筋を作っていく。
「すごい…お兄ちゃん…いっぱい出てる…」
妹の太股の間で、兄のペニスが跳ね回り、妹の身体に精液を降り掛けていく。
その光景は、妹を充分すぎるほどに興奮させた。
「うぅっ!…うっ!…ぁあぁ…」
妹の顎にまで到達するほどの勢いを見せていた射精も、次第に収まっていく。
いつしか兄のペニスは力を失っていき、妹の太股に包まれながら、トロトロと残りを漏らしていた。
「ふぅー…はぁぁ…」
兄が、妹の膝裏から手を離し、妹を開放する。
再びゆっくりと開かれる妹の足。
股間と内股は、兄の精液でベトベトになり、太股が開く際には何本もの糸を引いていた。
「はぁ…はぁ…良かったぞ…カナミ…」
一息ついた兄は、妹の隣にゴロンと横になり、妹の髪を撫でた。
「カナミ…?…」
だが、その妹の様子がおかしい。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
頬を上気させ、瞳に軽く涙を溜めながら、息を荒げている。
兄が注意深く眺めてみると、妹の肩が上下していた。

そして、その肩の先に視線を移すと、
妹は誰に言われるでもなく、自分の意思で、頻りに自分の『しこり』を擦っていたのだった。
「カナミ…お前…」
「ごめん…お兄ちゃん…私も…私も熱いの…」
自分の身体に降り掛かった兄の精液が、独特の青臭い匂いを放ち続けている。
その淫靡な匂いが、妹をどうにも堪らなくさせていた。
「わかったよ…ほら…手伝ってやる…」
そう言って、兄は妹の性器を覆っている水着の生地を、尻にしたのと同じように、中心に寄せた。
「あっ…やぁぁ…」
兄の前に露わになる妹の陰唇。
兄はその剥き出しの陰唇に指を這わせると、ワレメを強調するように、柔肉を中心に寄せてみせる。
そして、もう片方の手で、寄せた生地の方を摘むと、上下に揺らした。
「うぅ…ふっ…あぁあぁああっ…」
そうして妹の陰核を生地で挟み込み、揺らしながら擦り上げていく。
妹の身体が、弾かれたようにビクッ!ビクッ!と跳ねた。
「イケそうか?…カナミ…」
「う…うん…あぁぁ…」
「そうか…じゃぁ、自分で擦って…」
そう言うと、兄は妹の性器から手を離した。
「やぁぁ…止めちゃやぁ…」
突然放り出された妹。
それでも堪らなくて、兄に言われたとおり、自分で擦り続ける。
「ほら…これやるから…」
そう言う兄は、妹の頭を抱えて、口元に自分のペニスを持っていく。
そこから先は、具体的な指示を出さなくとも、妹は口を開け、自分から兄のペニスを口に含んでいった。
「うん…そう…オレのをしゃぶりながら、イクんだ…」
兄のペニスを口に含みながら、妹の舌が口の中でモゴモゴと動き回る。
その舌先が、兄の先端に触れたとき、精液独特の苦味を妹の脳に伝えてきた。
「うっ…あぁぁ…」
兄が悶える。
さらに兄を求める妹は、唇を動かし、兄の尿道に残った精液まで吸い上げた。
妹の口の中に広がる精液の味。それが、さながら媚薬のように作用し、妹を昂らせる。

陰核を擦る妹の手の動きは激しくなり、
やがて、ビクゥ!!と大きく身体を反らせた。
「――つっ…イッたか?…カナミ…」
唇で急激にペニスを締め上げられ、思わず腰を引く兄。
「ふっ…うぅぅぅぅ…」
ペニスが口から抜き出されたところで、妹はビクビクと身体を小刻みに震わせている。
そんな妹を労るように、兄はそっと頭を撫でた。
「ほら…もう、声出してもいいから…」
「ぅっ…うっ…はぁああああああああああああぁああ!!」
兄の言葉を合図としたかのように、妹は激しく叫ぶような声を上げながら、絶頂に達した。
ベッドの上で、自分の股間を抑えながら、身体を『く』の字に曲げてビクンビクンと震えている。
少量の失禁も伴っていたのか、さっきにも増してシーツが濡れていた。
「ふぅ…はぁぁ…」
兄の腕の中で、震え続ける妹。
妹の気が引くまで、兄は優しく妹を抱きしめていた。
「はぁ…はぁ…はぁ――…」
やがて、妹も収まっていき、表情も段々穏やかになっていく。
そして、絶頂の余韻に浸るような艶やかな表情で、兄を見つめた。
「ありがと…お兄ちゃん…もういいよー…」
そして、まだ力が入りきらないであろう身体を、気丈にも起こして見せた。
「おい…大丈夫か?…」
身体中に、精液と愛液をこびり付かせたまま立ち上がる妹。
その足取りは、まだ覚束なく見えた。
「だいじょーぶだよー…うん…シャワー浴びてくるね…」
そう言って兄を残して、妹は自室を後にした。
兄は、まだ少し心配そうな顔をしていた。







「うわー…染み込んじゃってるかな…取れない…」
バスルームに着く頃には幾分か余裕を取り戻した妹。
洗浄がてら、水着を着たままシャワーを浴びている。
「それにしても…」
バスルーム内の鏡に写った自分を見つめる妹。
「すごい…いっぱい…今回のはかなりヒットだったみたいね…」
自分が纏っている競泳水着の至る所に、白い精液がこびり付いている。
その量は、前回よりも、前々回よりも、ずっと多いように思えた。

バタンッ!!

不意に、妹の後ろでバスルームのドアが開く音がする。
「うわぁっ!…ど、どうしたの?お兄ちゃん」
断りも無く侵入してきたのは他ならぬ兄。
妹の今の様子を確認した兄は、安堵したような表情を見せた。
そして、言葉を続ける。
「忘れてた…」
「え?なに?…」
「水着は…全体が濡れているのが良いんだった…」
兄の目の前には、全身にシャワーを浴びて、全身にピッタリ貼り付いた競泳水着を着ている妹の姿。
兄の欲望が、またムクムクと首を擡げ始めた。
「えぇー…お、お兄ちゃんのエッチー…」
兄はシャワーを握り締めたままの妹の身体を抱き寄せる。
思春期の男の欲望は留まるところを知らない。

(おしまい)

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