作品名 | 作者名 | カップリング |
「Some Girls #1」 | 郭泰源氏 | - |
「なあ、エーコ?福浦さんさ、俺のこととか、なんか言ってないか?」 「マホが?ううん、別になにも言ってないけど?」 「ふぅん……なら、いいけど」 「?……!あ!さてはシンちゃん、マホのこと!」 「あのな、そんなんじゃなくてさ。彼女、俺の出す課題とかはきっちりこなすし、 それなりに真面目に勉強してくれてるんだけど……でもなんか、無口っつーか、無表情っつーか」 「あ~~、前も言ったでしょ?マホってね、結構人見知りするんだよね。 シンちゃんのことは、別に嫌ってないと思うよ。この前の小テスト、すごく良い成績で喜んでたし」 「まあ………なら良いんだけどさ」 そう言いつつもまだ思案顔のシンジのことを、ちょっと悪戯っぽい表情でエーコは見つめていた。 「ふふ~~、でもシンちゃん、そんな顔するってことはやっぱりマホのこと……」 「だーかーら!違うっつの!中坊に手ぇ出すほど、不自由してねーし」 「うわあ♪ヨユーの発言だねッ♪てことはもう、合コン行きまくりの食いまくりってことだねッ♪」 「…………いったい、お前はどこでそういう言葉を覚えてくるんだ」 シンジの部屋で従兄妹同士がじゃれ合う、なんとものどかなある日の風景だった。 シンジがチカ・エーコ・マホの三人の家庭教師をするようになってから、一ヶ月が過ぎていた。 最初の頃こそ、人に勉強を教えるという初めての体験に悪戦苦闘していたシンジだが、 元々素質があったのか最近はスムーズに授業を進めることが出来るようになっていた。 それだけに―――マホの、どこか冷たい態度が気にかかっていた。 「福浦さんはさ、頭の回転も早いし、理解力や判断力もあるんだよ。 ただそれだけに諦めが早いっつーか……あと、どうも計算や英文法とかで雑なところがあるし」 「あ~~わかるかも。部活でもマホって一年とか格下の選手が相手だと、 露骨にやる気の無い試合したりするんだ。先輩からは何度も注意されてるんだけど」 「うん、エーコの言うとおりでさ。それになんて言うか……人間関係にも冷めてるって言うか」 「………ねえ、シンちゃん?マホには、言っちゃダメだよ?」 「?なにが?」 「いいから約束!マホには言わないって」 「?ああ、なら約束するけど……」 いつもどおりのエロボケなエーコが一転、真剣な表情になった。 従妹の珍しい様子を少し不思議に思いながら、頷くシンジ。 「あの子のウチって、結構お金持ちっぽいでしょ?」 「まあ、確かにな」 既に何度か訪れた、福浦邸を思い起こしていた。歴史を感じさせる古めかしい門、 広大かつ良く手入れされた庭、玄関には巨大な彫刻。そしてどれくらい歩いたんだ、 とシンジの距離感覚が麻痺した頃にやっと到着したマホの部屋は、 城島家のリビングを軽く超える広さで――40インチはあろうかという液晶テレビ、 一目で分る高級オーディオ、それに豪奢なベッド……とにかく、シンジの度肝を抜きまくったのだった。 「マホの家って、地元のね、政治家の家なんだ」 「!ま、マジで?」 「うん。親戚にね、大臣をやったことのある人もいるっていう家系で。 マホのひいお祖父さんが県知事をやって、お祖父さんは県議会の議長をやった人なんだって」 「………いわゆる地方の名家って奴か?」 「そう。マホのお父さんも県会議員でね、前にウチのお父さんが言ってたんだけど、 次の選挙で国会議員を狙ってるっていうのが地元の噂なんだって」 「はあ………なるほどね」 「でもマホは自分の家のことが大嫌いで……と言うより男が大嫌いなんだよね、あの子。 お祖父ちゃんも、お父さんもそうらしいんだけど、愛人っていうの? お母さん以外の女の人がいるのが当たり前の家庭で……なのにお母さんやお祖母ちゃんも、 全然お祖父ちゃんやお父さんに逆らわないらしくて。だから両親とも、大嫌いになったって」 「ふぅん………今でもそんな家があるんだな」 エーコの話を聞きながら、シンジはマホの部屋の様子をもう一度思い出していた。 確かに、金はかかっている感じだった。しかしそこには――思春期の少女らしい、 背伸びしている感じや、お洒落に憧れている感じが、すっぽりと欠落していた。 ひどく無機質で、機能的な“だけ”の部屋だった。 § 「親はね、マホの成績が悪くなった去年の秋くらいから家庭教師を付けるって言ってたらしいんだ。 けどマホは親の決めたような家庭教師なら要らない、って言い張ったらしくて。 なのにシンちゃんが家庭教師につくのはすんなり賛成したでしょ? だからシンちゃんのことを嫌ってるとか、そういうのは無いと思うよ?」 (それも実は、お前とチカちゃんに手を出さないように釘を刺すためなんだけどな……) <「…………だから、絶対、絶対!エーコとチカには手を出さないで下さいね?」> あの日マホが言ったことを思い出して、シンジは思わず苦笑した。 「あ~~笑ってる!疑ってるね、シンちゃん?ホントだよ!」 しかしマホの発言を知らないエーコは、そんなシンジの表情を見てぶう、と頬を膨らませた。 「はは、疑ってるとかじゃないけど。そうか、なら仕方がないかな。 俺としちゃ、もう少し打ち解けて欲しいところもあるんだけどな……」 「で、打ち解けついでにマホの処女もいただ」 「それは、ない。……ま、でも、ありがとうな、エーコ」 「???なによ、シンちゃん、急に?」 「いや………なんだかんだで、お前のおかげでバイトも見つかったしな。 そのあたりは感謝しておかないとな。チカちゃんも福浦さんもすごく良い子だし。 お前も真面目に頑張ってくれてるし。人に勉強を教えるなんて初めてだけど、 なんとかやれてるのは、お前やあのふたりのおかげもあるのかなって」 「………そんなこと……」 「はは、それじゃ雑談は抜きにして、社会の……」 「………ねえ、シンちゃん?」 「ん?なに?」 「私だけ言うのって、ちょっとズルくない?」 「?………どういう意味だ?」 「シンちゃんも、私の質問に答えて!」 「……そりゃ、内容にもよるが……第一、さっきのはお前からしゃべったんだし……」 「シンちゃんって、童貞?」 「…………………………………………」 「ねえ~~教えてよ~~~!」 「そういや前も電話でいきなり同じことを聞いてきたよな、お前。 あんときチカちゃん隣にいただろ?声、してたぞ?」 「だ~~~って、チカがシンちゃんが童貞かどうか、ど~~~しても聞きたいって言ったんだもん。 親友として、聞いてあげるのが私の役割ってもんでしょ~~?」 「嘘つけ。確かに登場時の“清楚な子”っていう設定が崩れつつあるけど、 あの頃のチカちゃんはまだそこまで変になってなかったぞ。絶対お前の暴走だろ!」 「なに言ってるのよ!設定があってないようなのが氏家漫画の醍醐味でしょう!」 「…………論点を意図的にずらそうとするな」 「ってずらそうとしてるのはシンちゃんじゃん。教えてよ!ねえ、童貞なの? 言えないってことはまさか………禁断のインセスト?」 「?なんじゃそれは?」 「さては………経験はあるけど、その相手がカナちゃんなんだねッ! 禁断の近親相姦だから愛と欲望の狭間で苦しんでるんだね!言えないのはそのせいで……」 「勝手にストーリーをこさえるな!俺はバリバリのど、!!い、いやその」 「あ~~、やっぱりシンちゃん童貞なんだ!わ~~~い、聞いちゃった♪」 「……………そうだよ、どうせ童貞だよ。ってお前だって処女のくせに」 「ウン、そうだよ。だってシンちゃんに処女もらってもらうまでとっておくんだもん」 「!?!な、お前いきなり今なにを……」 「昔約束したじゃん。私の処女をもらってくれるって」 「………………え?」 「ホラ。夏休みにウチに遊びに来たとき。三人で海行った後、将来の話になって。 カナちゃん、『私はおにいちゃんとけっこんする~~!』 って言って、だけど私もシンちゃんのこと好きだったから、 『シンちゃんとけっこんするのは私!』 って言ってケンカになっちゃって」 § 「…………そんなこと、あったっけ?」 「あったの!で、両方と結婚するのはやっぱり無理だから、 ふたりのはじめてのオトコになってもらうって約束したの!シンちゃんだってニコニコしてたじゃん」 「………それって本当の意味は絶対分ってなかったぞ、俺。ていうか、 それお前が幼稚園くらいの頃だろう!なんでお前は意味が分るんだよ!」 「でも、そっか……カナちゃんとはまだしてないんだ、シンちゃん。とっくにもう済んだと思ってたのに」 「だからなあ、俺は実の妹に手を出すほどケダモノじゃねえ!」 「でも本当にカナちゃんと血が繋がってるか、戸籍を調べたんだよね?」 「!@¥#!ななななななな、なんでお前、それを知ってるんだ!」 「前に遊びに行ったとき、シンちゃんの部屋でエロ本漁ってて偶然見つけちゃったんだよね」 「!=?*+なあ、なな、なにいいいい!」 「ゴメンね、本当に見る気なんて無かったんだよ?でもエロ本の間に、 戸籍謄本だっけ?なんか書類が挟んであったから……多分シンちゃん、 カナちゃんが本当の妹か確認したかったんだろうな、ってそのとき気付いちゃったんだ」 「ぐ…………」 事実だった。いつもどおりのエロボケの後、『お前が義妹だったら……』 などとカナミの前でついうっかり言ってしまったこともあるくらい、シンジにも限界が来ていたのだ。 ――このままカナミの逆セクハラを受け続けていたら、先に自分の理性が崩壊してしまう―― そう悩み抜いたシンジは、去年の夏休みに法務局を訪れたのだった。 「でも、やっぱり本当の兄妹だった……」 「………ああ」 そのときの気持ちを、シンジは今も忘れていない。 ほっとしたような、残念なような、口惜しいような、安心したような。 とにかく、これで普通の日々が送れる、と思ったことだけは事実だった。 「でも、シンちゃん?もしカナちゃんが実の妹でなかったら……」 「………もし、は無いんだよ、エーコ。もし、は。あいつは俺の大切な妹……ただ、それだけだ」 シンジは、自分がひどく虚しいことを言っていることに、気付いていた。 (もし………カナミが、本当の妹じゃ……無かったら……) それは、シンジが想像しないでいたこと。想像しては、いけないと思っていたこと。 「ねえ、シンちゃん?苦しかったんだよね?」 「え?」 「カナちゃんと一緒にいることが……苦しかったんでしょ? だから、わざわざシンちゃんちから遠くの大学ばっか受けたんでしょ?」 「……………ああ」 エーコの言うとおりだった。もう抵抗しても無駄だと思い、シンジは素直に頷いた。 その感情は、殺したはずだった。心の奥底に、隠しておくつもりだった。 「俺の成績じゃ、そんな上は狙えなかったしな。だから逆に無理目なとこばっか受けたんだよ。 順当に全部の大学を落ちれば、東京の予備校に行って一人暮らしするつもりだった。 もし何かの間違いでどこかに合格しても、なるべく遠くの大学なら大丈夫だと思ったんだ。 どうせ今年になれば親も帰ってくるし、そうなればカナミも寂しくなくなるって思って……」 「でもそれって可哀想だよ……可哀想すぎるよ。シンちゃんも、カナちゃんも」 「…………?どういう意味だ?」 「あのね、今だから言うけど……カナちゃん、シンちゃんの引っ越しのとき、 シンちゃんちのお母さんとお父さんと一緒に手伝いに来てたじゃん?」 「…………」 「あの夜カナちゃん、私の部屋でずっと泣いてたんだよ?シンちゃんと離れたくないって。 シンちゃんと会えなくなるなんて、考えたくないって。寂しくて寂しくて、おかしくなっちゃいそうだって。 私……私、なにも言ってあげられなくて……」 (カナミ………) シンジは、エーコの言葉を聞きながら、妹の顔を思い出していた。 (………笑顔が可愛くて、いつもエロボケをかましてきて、寂しがり屋で、怖がりで、 しっかりもので、料理が上手で、それで………それで……) 最後に会ったときの―――必死で涙をこらえている、カナミの表情を、思い出していた。 何か言おうとして、唇の端が動いて……何かを、シンジに伝えようとして…… 結局何も言えず、無理に笑おうとしながら、カナミは手を小さく振って、去っていった。 § シンジはあのとき―――自分の中で、一番大事なものを失ったのだ。それを、知っていたから。 (俺は……俺は…………でも、それは、そうしなくちゃ、いけなかったから……) あれからシンジは実家に帰っていなかった。距離的には日帰りすら、可能であるにもかかわらず。 「シンちゃんも、辛かったんだよね?カナちゃんを諦めなくちゃいけなかったから」 「………仕方なかったんだ。それが、大人になるってことだからさ」 「それが、大人になること、なんだ………」 ひどく寂しそうな顔をエーコは浮かべていた。 (ああ………やっぱり、コイツとカナミって似てるんだな……) エーコを見つめながら、シンジはそう、思っていた。 彼女の表情は、最後に見たカナミの寂しげな笑顔と、驚くくらいよく似ていた。 「シンちゃん……。私ね、私……本当に、思ってるんだ」 「…………なにがだ?」 「シンちゃんなら……良いよ。私の、初めて、あげても」 「…………だからなあ、エーコ」 「カナちゃんの……代りでも良いの。ホラ、カナちゃんと私って顔そっくりだし。ね?」 ふわり、とエーコがシンジに覆い被さってきた。ほとんど、重さは感じなかった。 (エーコ………) そのまま、きゅっ、とシンジに抱きついてきた。つむじから、甘いシャンプーの匂いが薫った。 「ダメだよ、エーコ。そんなの……悲しいだろ、お前も。誰かの代りなんて……」 「いいの……それがシンちゃんなら、いいから」 “ちゅ” Tシャツの首元に唇を寄せ、鼻先でくすぐるようなキスをシンジの肩にするエーコ。 「好きなの。小さい頃から、ずっと好きだったの。シンちゃんのこと……」 「でも、エーコ。お前は俺の……」 「好き」 “ちゅっ” エーコの小さな唇が、シンジの唇を塞いだ。ほんの先端だけが触れるだけの、キス。 シンジは、エーコの顔を見ていた。頬を赤く染め、小さく――震えていた。 (普段はあんなことばっか言っていても……) まだ彼女とて異性と付き合ったこともない、中学生なのだ。 花咲く前の、蕾のような唇の感触を愛おしく思いながら、シンジはゆっくりとエーコの髪を撫でた。 「ありがとう、エーコ。俺も、お前のことは好きだよ」 「シンちゃん……」 「でもそれは……お前のそれは、大切な人のためにとっておくもんだ。 本当に好きな人ができたときのためにさ」 「なら良いの。私は、本当にシンちゃんが好きなんだもん」 「多分、お前は兄妹がいないから、そんな風に思ってるだけだと思うよ。 いつかきちんと好きな男ができたとき、こういうのは辛くなるから……だから」 「さっき言ったよね、シンちゃん?大切な人にとっておけ、って。好きな人ができたときのために、って」 「……ああ」 「それがシンちゃんじゃ、ダメなの?」 「………だからそれは」 「シンちゃんは忘れてたみたいだけど。なんで私がちっちゃい頃の約束を忘れていなかったかって、 やっぱりシンちゃんが好きだったから。シンちゃんのことが大切で、好きだったからだもん」 「エーコ……」 「カナちゃんと似てる、私の顔を見るのが辛いなら、目を閉じていて。 カナちゃんのこと、私が……忘れさせてあげるから」 “かち” 再び、エーコが唇を重ねてきた。少し勢いがついたせいで、前歯と前歯が当たった。 ほんのわずかな痛みを感じながら、シンジは彼女の体を受け止めた。 小さくて、細くて、今にも壊れそうな体だった。―――シンジの両腕は、覚えていた。 ずっとずっと昔、この体を抱いた記憶を。幼いエーコを、抱きしめた記憶を。 (あの頃………) カナミと同じくらい怖がりだったエーコは、彼女の両親がエーコを置いて出かけると、 寂しがって泣きじゃくった。そんな時にエーコをあやし、抱きしめるのがシンジの役目だった。 § 少年だったシンジはもう一人小さな妹ができたような、 そんな愛おしさでいっぱいになって幼い従妹を抱き、 エーコもシンジに抱かれると不思議にすぐに泣きやみ、 笑顔に戻ってシンジやカナミとお留守番をするのが常だった。 (こんなに……大きくなったんだ) そう思いながら、シンジは少し強くエーコの唇を吸った。 「ん………」 エーコがシンジの行為に反応して声を漏らす。幼子がむずがるように、シンジに抱きつく。 “ちゅ……ちゅ、くちゅ” 遠慮がちに、それでも熱心にふたりがお互いの唇を吸う。舌先と舌先を、絡める。 シンジはエーコの舌を口内に導き入れると、たっぷりと時間をかけて愛した。 “ちゅ、ぷきゅ、ちゅう……” 唾液を交換するように、舌の表面を撫でるように、口内の襞を舐めるように……キスを、続ける。 “ちゅぱ” しばらくキスを続けた後、シンジから唇を離してエーコを見つめた。 「本当に……良いんだな、エーコ?俺で」 「うん……」 大人しく頷くエーコを見つめながら、シンジはゆっくりエーコのTシャツを脱がしていった。 ほんの小さな乳房には、清潔な純白のブラ。腕には意外に筋肉がついているものの、 全体にほっそりと固い、少女の体つきだった。 「シンちゃん……ちょっと待って」 恥ずかしそうにエーコがホックを外し、ブラを脱ぐ。乳房と言うにはまだ幼く、小さなふくらみ。 曲線よりは直線に近い線を描くなだらかな肉の丘の頂点には、 小粒な桃色の乳首が恥ずかしげに実っていた。 「シンちゃん……ちっちゃくて、ゴメンね?でも……」 「………でも?」 「私は……シンちゃんに、私のおっぱい、好きになって欲しいの。だから」 くい、とエーコがシンジに向かって胸を押しつけてきた。 甘いエーコの薫りと、少し汗ばんだ酸い匂いが香り立つ。 「エーコ……」 “きゅッ” 小さな果実を、口に含んだ。口の中に、グミのようなエーコの乳首があった。くにくに、とそれを味わう。 「あ……シンちゃん、あ……ぁう」 舌先で、ちゅるり、とエーコの乳先を嬲る。くりくり、と転がす。 ぺろり、と舐めるたびにミルク色の彼女の肌が赤く染まる。 “きゅ、ちゅ、ぷちゅ” 右の乳首を、左の乳首を、順番に口に含んで舐める。少し、引っ張るように吸う。 「あ……、ン、あ」 「くすぐったい?エーコ」 「う……ううん、気持ち……良いよ」 「じゃ、ちょっと……」 「え?………ふわぁ!!」 エーコの首と腰に手を回して抱きかかえた。心地よい重みが、両腕に伝わる。 「わ~~い、お姫様ダッコだ!」 ぱたぱたと、嬉しそうに脚を揺らして無邪気にエーコが言った。 「………改めてそう言われると照れるな」 「えへへ~~♪でもコレって女の子の憧れなんだよ、シンちゃん!」 (………実は男も、な) 「?何か言った、シンちゃん?」 「………別に」 そのまま、ベッドまでエーコを連れて行った。小さな体を、横たえる。 「ゴメンな、エーコ。シーツとかしばらく洗ってないから、ベッドちょっとクサいかもだけど」 「えへへ、でもシンちゃんの匂いだから……私、好きだよ?」 そう言いながら、エーコがくんくん、とシーツの匂いを嗅いだ。 「ば、馬鹿止めろって!」 § 「ちょっと汗の匂いと、タバコの匂いと、それと……シンちゃんの、匂い。好き」 「………タバコの匂い、するか?」 「うん。さっきキスしたときもね、したよ。タバコの匂い」 「………嫌か?」 「気にしてるの、シンちゃん?」 「タバコの匂い、嫌いな子もいるしな。気にはなるよ」 「大丈夫。シンちゃんの匂いだもん。好きだよ、私」 “ちゅ” 目を閉じて、エーコがまたシンジと唇を重ねる。少し慣れたのか、今度は滑らかなキスだった。 「じゃ、良いか?エーコ」 「うん」 ふにり、とエーコの小さな胸の谷間に顔を埋めた。汗の匂い。あまい匂い。エーコの匂い。 “つ~~~” 舌先を、谷間につけて、それを下降させていく。 「ん…………」 小さく、エーコが呟く。びくん、とひとたびからだが震える。 “つ、ちゅ” きれいに窄まった、臍にたどりついた。唾液を溜めて、可愛い窪みに垂らした。 “とろ………” 「あ……ふぁ」 自分の窪みから伝わるシンジの唾の冷たさとくすぐったさに、エーコが吐息を漏らす。 「下も、脱がすぞ?」 「う、うん」 ゆっくりとスカートを、脱がす。ブラとお揃いの、小さな白いショーツ。 “する……” 「………あ」 ショーツの中に、手を入れた。指先から、熱い体温が伝わる。エーコの、興奮が、伝わってくる。 「エーコ、お前もしかしてもう……」 「濡れちゃってる?シンちゃん」 「いや、良く分かんないんだけど……あったかいし、湿ってるかも」 “す……くに” ふっくらとした肉の丘を撫でる。解きほぐすように、その柔らかさを確認するように。 疎らに生い茂った、恥毛が手のひらに絡みつく。そしてようやく、小さな裂け目へと指先を伸ばす。 “ち……ぴち” 「あ!」 「痛いか?エーコ」 「う、ううん、痛くはないけど……ゴメンね、シンちゃん。なんか、声、出ちゃった」 「力抜いた方が、いいんじゃないか?俺も良く分らんけど」 「うん……」 くりくり、と膣口の周辺を刺激する。少し、ぬめっているのが分った。 (やっぱり濡れてる……エーコ) 興奮しながらも、安心してほっと一息つくシンジ。空いている左手で、ぎゅっとエーコの手を握った。 「…………」 エーコは、無言の微笑みで答えた。可愛かった。笑顔が、やはり一番可愛いと思った。 この小さくて大切な、可愛い従妹に、気持ち良くなってもらいたい。 そう思いながら、指先をエーコの小さな裂け目へと沈み込ませていった。 “くちゅ……ち、ちゅく、ちゅぴ” 「ん………あぅ」 予想以上に、狭い入り口だった。中で小さな円を描くように、人差し指を動かす。 頬を赤く染めたエーコがぶるっと震え、それに反応して声を漏らす。 少しずつだが、潤いが増していくのが指先から伝わる。 「シンちゃん……お願い」 「あ……痛かった?」 「ううん……キスして。口と、胸に」 「……うん」 § “ちゅ” 指で裂け目への愛撫を続けながら、エーコと唇を重ねた。 すぐに舌を彼女の中に入れて絡める。エーコも積極的にシンジと舌を絡める。 ふたりの口内から、くちゅくちゅと唾液を混ぜ合う湿った音が漏れる。 エーコの下着の中からも、その音に和するような小さな潤んだ音が漏れる。 “ちゅ……つる” 唇を離して、彼女の乳首を口に含む。小さなピンクの粒は、すぐに唾液でべとべとになった。 甘く噛んで、周りをねっとりと舐めて、強く吸う。 「あ……あぁ……ねぇ、シンちゃん?」 「なに?エーコ」 「あの……シンちゃんの、好きなトコも……いいよ」 「?好きなトコって………あ、もしかして!お前」 恥ずかしそうに、エーコが頷く。シンジは少し迷ったが……裂け目をなぞるのを親指に切り替え、 その裏にある小さな恥穴に小指を這わせた。 「あ………」 「くすぐったい?やっぱり止めるか、エーコ?」 「う、ううん、大丈夫。もっと……シンちゃんに、好きになって欲しいから。 だから、全部……私の全部に……シンちゃんを、ちょうだい」 く、と歯を食いしばるようにしてエーコが身を任せてきた。 思い切って、シンジは熱っぽい菊穴に小指をずぶずぶと挿れていった。 「あぅ………シンちゃん」 異物感と未知の快楽に、エーコの小さな体が震える。シンジは、愛撫を続ける。 乳首を舐りながら、潤んだ裂け目をかき回しながら、菊穴の中で小指を微動させながら。 やがてエーコの口端から一本の唾液が垂れて…… 「あ……あ、ぅあ、シンちゃん!私……あ……シンちゃん!」 びくっ、びくっ、と激しく跳ねて、くたっと体中から力が抜けた。 「エーコ……大丈夫?」 さすがに心配になったシンジが尋ねるが――― 「あは……シンちゃん、イっちゃったよ……私。オナニーで何回かイったことはあるけど、 こんなすごいの初めてだよ……ありがとう、シンちゃん」 まだ顔は赤いままだが、満足そうな表情でエーコはシンジに抱きつき、唇を重ねてきた。 それまでの恥じらいの表情から、普段の元気いっぱいの彼女に戻ったのに安心したシンジだが、 肝心の自分のそこはちっとも安心していないわけで。 「で……あのな、エーコ。まさかこれで終わりってのは……」 「うふ……こんなに私を気持ち良くしてくれたんだから、お返ししなきゃね。良いよ?来て……」 ショーツを脱ぎ捨て、エーコはシンジに向かって両手を広げて見せた。 シンジはぎゅっと彼女を抱きしめたあと、ベッドに優しく押し倒した。 「まぁ、あんだけ感じてたんだし、オナニーもけっこうしてるみみたいだから、 死ぬほど痛いってことはないと思うけど」 「あ!それ酷いよ、シンちゃん!デリカシー無さ過ぎ!」 「……それでも、痛かったら痛いって言えよ?俺、止めるから」 「………シンちゃんの馬鹿」 「なんでだよ」 「男の子って収まりつかないんでしょ?こういう時って」 「だからなあ、お前はどっからそういうことを」 「女の子だって、一緒なんだから」 「……………どういう意味だ?」 「私は、すごくシンちゃんとエッチしたいの。もうしたくてしたくて我慢できないの。 だから途中で止めるなんて言わないの!良い?シンちゃん、最後までしてくれなきゃ、嫌だからね?」 「………ああ」 (しかし5つも年下の従妹に主導権を握られている俺ってどんなもんだろうか…… それもお互い処女と童貞の初体験で……) そんなことを思いながら情けなくなってしまうシンジだが、 エーコの言うとおり収まりのつかなくなってしまった分身君はご主人様のそんな気持ちも知らず―― とにかく、痛いほどに勃起してしまっていた。 § 「もう!だからシンちゃんも早く脱いでよ。私だけだとなんか馬鹿っぽいじゃん!」 「……ああ」 やはり主導権は彼女の方にあるようだった。 ちょっと気まずくなったシンジは、なぜか猫背になりながらTシャツを脱ぎ、ジーンズを脱いだ。 ここまで来て悩むのもアホらしいということに気付き、さっさとトランクスも脱いだ。 勢い良く立ち上がった、分身君が顔を出す。 「わあ!凄いね、シンちゃん!」 シンジが裸になっていくのを興味津々といった表情で観察していたエーコは、 予想通り嬉しそうな顔で分身君とご対面の様子だ。 「………お前なら、絶対恥ずかしがったりせんだろうとは思ったが」 「へえ……おっきいんだね、それに思ったよりキモくないし」 「………まあ、な。それより、エーコ?」 「あ!ゴメン、シンちゃん……じゃ」 なんとなく妙な流れになった会話を中断してベッドに横たわるエーコ。 シンジはペニスを彼女の裂け目にあてがった。先ほどまでの愛撫でぬるぬるになっていたそこは、 軽くペニスを触れさせただけでもぶるり、と震えた。 「んッ………」 「エーコ、行くよ……」 無意識のうちに身を固くしたエーコの頬に、もう一度キスした。 そして、ゆっくりとペニスの先端を彼女の中に滑り込ませて行く。 “くち……くち” 「きゃ……」 痛みに耐える少女のいたいけな表情を見て、不安になるシンジ。 「やっぱり痛い?エーコ」 「…………」 無言のままエーコがくい、とシンジの肩をつかんで引き寄せた。そして……耳元で、囁く。 「シンちゃん………」 「………なんだ?」 「私を、大人の、女に、して」 「……………」 「ずっと………ずっとね、思ってたんだ。私は、シンちゃんに……大人の女にして欲しいって。 だから……だから……」 “ちゅ” なおもなにか言おうとするエーコの唇を、シンジの唇が塞いだ。 そしてぎこちない笑顔を浮かべながら―――力強く、言い切った。 「俺が、お前を、大人の女にする。だから……怖がるな。俺が……側にいるから」 「ウン……」 “くち……くちちちち………” 「ふッ……ん……んん……」 痛みを堪えながら、涙を浮かべながら――エーコは、シンジが入ってくるのを迎え入れる。 “く……くりゅ~~ッ、ぬう~~~ッ” シンジのペニスが、エーコの中に割り入っていく。つながったところから、鮮血が漏れて、垂れた。 「ちょっとずつ……少しずつだけど……入っていってる。分るだろ、エーコ?」 「う……ウン。すごく……不思議だね、シンちゃんの……入ってるんだ。 本当に……私の中に入るんだ、あんなおっきいのが……」 「俺が、お前を、気持ち良くしてやるから。今だけ……今だけ、痛いのを我慢して、エーコ」 「……うん」 痛みは、まだ消えていなかった。それでも、エーコはシンジの言葉が嬉しかった。 「えっと……それで………動くよ?エーコ」 「え………えッ?う、ウン」 ちょっと慌てて、エーコが頷く。 “ちゅうッ” 跡が残るくらい強く、エーコの細い首筋にキスをする。そして…… “ぬぬぅ~~~、じゅぶ、じゅっぷ、きゅうッ” シンジが、動く。わざと、性急に。エーコの中を、突き立てるように。かき回すように。 § 「ぁ………シンちゃん、だ、だ、だ、、メ……キツいよぉ……もっと、ゆっくりぃ」 「ゆっくり?じゃ、こんくらい?」 “ぬ………ぬる……” 小さくて狭くて熱くて柔らかくて熔けそうな、エーコの中に。 破瓜の血と愛液とシンジの体液がぐちゅぐちゅに混ざり合ったそこに。 ゆっくりゆっくり、時に押し込むように、強弱をつけて。ねっとりと、動く。絡めるように、突き立てる。 「は………あぁ……シンちゃん……シンちゃん」 まだそれは、快感にまでは至っていなかった。エーコの未熟な性感では、 それはやっと痛みを通り過ぎただけの、自分の中で巨きなものが暴れているだけの―― 初めての。 侵入、 圧迫、 硬さ、 苦しさ、 痛み、 異物感。 それでも、エーコには処女を失った哀しみより、嬉しさが勝っていた。 小さい頃から大好きだったシンジが自分の上で汗を撒き散らし、 苦痛に耐えるような表情で――快楽に惚けるような表情で――本能のまま、動いていた。 初めて見るシンジのそんな顔が愛おしくなったエーコは、脚を従兄の腰に絡ませた。 “きゅッ……きちッ、きりッ” 「?え??!うあッ、エーコ、そんなにしたら……」 狭いエーコの中が、さらにぎちぎちとシンジを挟み込んで締めつけてきた。 「……痛いけど……ちょっとだけ、ちょっとだけ、気持ち良くなってきたの、私。シンちゃん」 「もっと……もっと、気持ち良くしてやるから……エーコ。お前は………」 「………?」 「お前は、カナミの代りなんかじゃない。お前は……俺の大切な従妹で、俺のもんだ。エーコ」 「シンちゃん……シンちゃあん……」 エーコの目から、涙が一筋、流れた。シンジの言葉が、嬉しかった。 “ぎゅうッ” シンジは――彼女の両手を、強く、強く、握った。 “ちゅッ” そして、キスをした。エーコの唇が、熱かった。体温よりも、ずっと、ずっと熱かった。 “ず、じゅるッ!ぬずッ!ずううぅぅ!!” そして腰の動きを、激しくしていった。小さな中を抉り立てるように、動く。 柔らかく窄まって、絞り込んでくるエーコの幼い中心に、何度も何度も。 「あ……エーコ……俺……俺」 やがて――ぶるぶると、震えるような快感が脊髄に走った。最後のときが来たことを感じた。 急いでエーコの中から、ペニスを引き抜いた。 “ぴゅッ……ぷぷッ、ぴゅぅッ!” 思いっきり、解き放った。ペニスの先から、熱く青白い迸りが何度も何度も溢れ出る。 「あ……………………」 普段ならば、その様子を喜んで観察するはずのエーコも――初めての体験に、 茫然自失となってただそれを眺めていた。………ただ、呆然と。 ♯ ♭ ♪ 「あはぁ……エッチって、こんななんだね、シンちゃん……」 「感心するのは良いけどさ、お前、大丈夫か?その……血も結構出てたし」 「うふ~~心配してくれるんだ、シンちゃん?やっぱり優しいよね、シンちゃんは……」 「そりゃ、な。俺のせいなんだし」 「でも、大丈夫だよッ!本当に、全然ッ!!」 (あんま元気いっぱいなのも………その、なんとなく趣っつーか、そういうのが無いんだが……) 身勝手なことを考えているシンジだが、とある可能性に気付いて慌ててエーコに向き合った。 「あのな、エーコ?こうなっちゃったのは俺のせいだし、責任もとるつもりだけど」 § 「え?それって……もしかしてプロポーズ?」 「良いから黙って聞け。その……叔母さんとか叔父さんとか、あとチカちゃんや福浦さんには」 「うん!シンちゃんと、私の、秘密。そうでしょ?………でも、そのかわり」 「=&#ええ、エーコ?」 ふわり、とエーコがシンジに覆い被さってきた。そしてそのまま―― “ちゅッ” 唇を、重ねてきた。満面の笑みで、エーコがシンジの耳元で囁く。 「気持ち良くしてくれる、ってさっき言ったよね?」 「……あ、ああ」 「じゃ、今から!さっきはちょっとしか気持ち良くならなかったから、もう一回戦!」 「な?ななな、エーコ、お前さっきしたばっかなのに、痛みとか……」 「うふ~~~それッ!」 シンジに跨り、ちゅッちゅッ、と彼の乳首にキスを繰り返すエーコ。 そして指でペニスを握り、くりくりと刺激を与えてきた。さきほど放出したばかりにもかかわらず、 エーコの愛撫にむくり、とペニスが起きあがり始める。 「うわ~~い♪シンちゃんだってそう言いながら元気になってきたじゃん♪」 「だ………だからなあ、エーコ」 「騎乗位って一番女の子がリードできるんだよね?んしょっと」 「ひひひひひひ、人の話を聞けええええええ!!!!!」 シンジの悲痛な叫びも届かず……エーコがペニスをつまみ、自らの中に導き入れる。 ペニスの先端がくちゅくちゅ、と中に納まり始める。 (…………結局) あっという間に復活してきた自分の分身の節操の無さに呆れながら――― 「あッ………まだ、ちょっと痛いけど……んン、この体勢だと、さっきより気持ち良いよ……」 シンジは自分の上で早くも艶かしく動き始めている、従妹の姿に目を奪われていた。 誰に教わったのでも(耳学問で学んでいた可能性は大いにあるが)ないのに、 シンジのペニスを挟み込みながら腰を振り、とろけそうな表情を浮かべていた。 (やっぱ俺には無いのな……主導権) そう思いながら、腰を動かすしかないシンジであった―――。 END
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