作品名 | 作者名 | カップリング |
「攻守交代」 | 郭泰源氏 | シンジ×カナミ |
「んッ…はああッ……あはぁッ、いいの……いい、シンジ君」 「……ナツミの中、いつもより……あつッ……くて、すごく…俺も良いよ…」 "ずちゅっ、ずううぷッ" 「あん……そ……そこぉ…っ、気持ちいいよぉ」 普段のしっかりもので優等生で通っているナツミの顔が、すっかり淫らに歪んでいる。 その表情はシンジが今までAVで見慣れていた、ツクリモノめいたものではなく…… 生身の女性の、牝としての匂い立つような色気に充ち満ちていた。 「可愛い……ナツミの、エッチな声、顔……全部、俺、好き」 快感のあまり、言葉もとぎれとぎれになってしまうシンジ。 "ちゅ" そしてシンジはナツミと唇を重ね、 "くぷ…" 舌を、彼女の口内に差し入れてお互いの舌を絡めるように吸った。 「しッ……ひんりッ……ふん、んぷっ…、ふぁ……」 うっとりと、そのキスに身を任せるナツミ。シンジは、彼女の唇を貪りながら…… "きゅっ…こりっ、くに…" 両手の指先で、ナツミの小粒な乳首をつまみ、嬲った。 「ぷあッ……シンジ君、ダメ……そこ、ああ……」 「……ナツミ、俺、うっ…もう……でちゃッ」 「あんッ……あ、いっちゃう、の…わた…しも…ッ、イっ…ちゃッ、くあぁぁッ!」 シンジとナツミのカラダがほぼ同時にびくびくっ、と跳ね、ふたりは……達した。 「あ……あったかいよ、シンジ君の……コンドーム越しでも……あったかい…」 「……ナツミのも、すごく気持いいよ……俺のを、包んでくれてるみたいな……」 ふたりは、満足げに見つめ合うと…… "ちゅ" 微笑み、再びキスを交わした。 「へへ、最初は部屋でするのあんな嫌がってたのに……最近はすごい乱れるよな、ナツミ? もしかしてナツミさ、カナミに聞かれてるかもしれない、って思うと余計に燃えるんじゃない?」 「そ、そんなことないよッ!……もう、シンジ君のバカッ!」 真っ赤な顔をして、抗議するナツミだが、シンジは満足げにその顔を見つめている。 「さては図星だな?はは、じゃあ今度はマジでカナミのいるときに……」 「嫌!絶対嫌!もう……う、うわあああん!」 恥ずかしさから、泣き出したナツミが全力で枕をシンジに投げつけた。 "ぼすッ" 「!痛てッ!じょ、冗談だって!ナツミ、俺が悪かった……痛て!もう投げんなって!」 一発目の枕は見事顔面にストライクが決まり、続いて手当たり次第にベッド周辺にあるものを ナツミが投げ始めた。彼女の驚異の動体視力と怪力ゆえ、それは素晴らしいコントロールと 重さの乗ったスピードでシンジに襲いかかり、シンジはひたすら謝るほかなかったのであった―― シンジとナツミは、あの夏休み最後の日に結ばれてから恋人同士として付き合うようになった。 初めてのセックスは、シンジには予想を遙かに超えた快感を与え、 ナツミには恋人・シンジへの愛情と性への好奇心を育む、めくるめく体験だったが…… ふたりとも受験生という立場のため、あえてそれに溺れることは自制していた。 なにより受験を控え、アルバイトもできない懐具合の厳しい高校生にとって、 ホテル代金というのは結構な出費であり……財政事情からも、非常に難しいのであった。 AV鑑賞においては露出ものやアオカンものも守備範囲内であったシンジも、 さすがに現実では自分の恋人にそれを強要するわけにもいかず――というか、 初体験がアオカンだったので、ノリでナツミにそれを提案したら泣きながら殴られたということもあり、 セックスをするのはカナミが城島家を留守にするとき、という暗黙の了解がふたりの間にできていた。 今日はカナミが友人達と遊びにでかける日であり、ふたりは思う存分愛し合うことができたのだった。 「ゴメンな……ナツミ、俺、調子に乗っちゃって……」 「ううん……私もちょっとやりすぎた。ゴメンね、シンジ君……」 ちょっとした痴話ゲンカも終わり、ナツミと仲直りしたシンジは彼女を家まで送ってあげていた。 § 顔面そこかしこに結構な傷があるのは、まあ何も言うまい。 「ふう……でも、もうそろそろだね、受験……」 「うん。ナツミのおかげで俺、前回の模試結構良かったからな……ありがとう」 実は最近、ナツミの指導のもと猛勉強をした結果、成績急上昇中のシンジ。 彼女の内助の功に、素直に感謝するのであった。 「そんなことないよ…最近シンジ君、頑張ってるもん。ふふ……ねえ、シンジ君?」 「?なに?」 「一緒の大学…行けるといいね?」 「ああ……ってそのためにはまだまだ頑張らないとダメだけどな……」 「もし一緒の大学だったら……私……」 「?」 「同棲とか……してみたいな」 「え!?」 「昔から憧れてたんだ。好きな人と暮らすのって……ふふ、そしたら今よりずっと一緒にいられるよね?」 (というより、今よりずっとたくさん……デキるってことだよな?) ……頭の中はそれだけか、シンジ。 「……?あ、今シンジ君、いやらしいこと考えてた!」 「!ちちち、違うって!そんなこと……」 「もう、エロいんだから~~~。ふふ…でも、ちょっとくらいなら…イイよ?」 「………マジで?」 ふたりはそんな甘い会話を楽しみながら歩き、そろそろ今岡邸が見えようとしていた。 「……ここでいいよ、シンジ君」 「ん……ああ。じゃあな、ナツミ」 「うん……えっと……シンジ君?」 「?なに?ナツミ」 ナツミは、キョロキョロと周りを見渡すと…… "ちゅッ" シンジの頬に、キスをした。 「?な、ナツミ?」 「へへ……さよならのキス。次のさよならのキスは、シンジ君がする番だからね?」 「……って順番なの?」 「そ・う!今私が決めたからね?じゃ、また明日ね、シンジ君!」 照れたのを隠すようにシンジから顔をそむけると、ナツミは急いで家へと帰っていった。 「………振り回されてるかなあ、俺……」 そう呟いたあと、シンジは今岡邸をしばらく眺め……くるり、と踵を返して家路につこうとした、そのとき。 「ばいば~~~い!!!シンジ君!」 「え?」 振り返ると、ナツミが二階の窓から顔を出して自分に向かって手を振っていた。 「な、ナツミ!おい、声でかいって……」 慌てるシンジだったが、ナツミはそんな彼を見ると、笑いながらぺろり、と舌を出して窓を閉め、 カーテンを引いて自分の部屋に隠れてしまっていた。 「……やっぱり振り回されてる、よなあ……」 ちっとも深刻そうでない、幸せそうなニヤケ顔のまま、シンジは再び家路についた。 「ただいま……お~~~い、カナミ?メシは今日遅くてもいいからな……」 城島邸につくと、鍵は既に開いていた。カナミが先に帰ってきたと思ったシンジは、 妹のことを思いやってキッチンに向かった……のだが。 「………」 そこでは、後ろ姿のまま……黙々と、料理にいそしむ妹の姿があった。 「聞こえなかった?カナミ、今日はそんなメシはすぐじゃなくても……お前も疲れてるだろうし……」 「なにか言った?お兄ちゃん?」 「………カ、カナミ?」 振り返ったカナミは――笑顔で、シンジを見ていた。しかしそれは――凍ったような、笑顔だった。 たとえばカナミそっくりの笑顔の人形を作り、その面を切り取って貼り付けたような…そんな笑顔だった。 「もうすぐ……夕食出来るから、そこで待ってて?」 § 「カ……カナミ?それって……なに?」 そしてカナミの笑顔のあまりの怖さに固まっていたシンジは、 彼女が手でつかんだまま、蠢いている小動物を見てさらに慄然とした。 「うふふ……すっぽん。今日は生きたすっぽんが手に入ったから……」 カナミがすっぽんの鼻先に割り箸を近づけた。それまで首をひっこめていたすっぽんは、 しばし周囲を見渡して警戒していたが…… "かぷッ" 割り箸に、噛みついた。その顎は結構な力らしく、既に割り箸はばきり、と折れ始めている。 「ふふ……イキの良いすっぽん……」 ぞくり、とくるくらい妖しい微笑みをすっぽんに向けると、カナミはぐい、と割り箸を引っ張った。 割り箸と一緒に、それを噛んだままのすっぽんの首がぐにり、と伸びた。 "バサリ" 首が伸びきったところで、間髪入れずにカナミが出刃包丁ですっぽんの首を切り落とした。 ぽとり、とそれが――テーブルの上に、落ちた。 (!!!!!いてッ!) 「亀の頭」が切り落とされるところを目の当たりにして、なぜか自分の股間が 切り落とされるかのような錯覚を覚えたシンジは、思わずそこを押さえていた。 いつの間にか、カナミはコップを手にして頭のなくなったすっぽんの首から滴り落ちる血液を集めている。 「うふふ……すっぽんの血って、精力がつくっていうからあとでお兄ちゃんもたっぷり飲んでね?」 頭を切り離されても、すっぽんの胴体はなおもうねうねと手足を動かしている。 いや、胴体だけでは無かった。食卓の上ではなおも首だけになったすっぽんが目を見開き、 みじろぎしていた。そんな奇怪な風景に、シンジの中の現実感覚が崩れていった。 「…………………は、………は、………い」 今逆らったら、間違いなく自分も………あまりに恐ろしい妄想が、シンジの頭の中に浮かぶ。 「じゃあ……お兄ちゃん……ご飯の準備、お願い」 「は、はいッ!」 今日の城島家の食卓に上ったのは――― さきほどカナミのさばいた、すっぽんの鍋に牡蠣フライ、ニラレバ炒めにとろろ汁。 (………節操も脈絡もない……ていうか、完全に……精力のみのメニュー……) 正直、食欲など全くなかったシンジだが、砂を噛むような思いで……それらを、平らげていった。 「ふふふ……どう、お兄ちゃん?美味しい?」 「は、はい!美味しいです!」 普段の食卓なら、まだこういったメニューについてのツッコミも可能だったはずのシンジだが、 今日の雰囲気ではなにも言えるはずもなかった。 「では、じゃ~~ん!さっきのすっぽんの血を日本酒で割ったすっぽん酒!どうぞ、お兄ちゃん?」 「は、ははははい、いただきます!」 気味の悪い、ややくすんだ赤色の液体。コップに入ったそれを震える手でカナミから受け取るシンジ。 「私も最近少し体調悪いから、いただいちゃおうかな?じゃあ、乾杯!お兄ちゃん」 「か、乾杯……」 表面上はにこやかなカナミだが、目は全く笑っていなかった。 かちん、とお互いのコップの先を合わせると、シンジは覚悟を決めて…… "ぐび………" その不吉な色をした液体を、一息で飲みほした。 (うえ、まんま血の味だ……) 「ふあ……すごい、生臭いんだね、すっぽんの血って。 うふふ、でも精力がつくって言うからコレでバッチリだよね、お兄ちゃん?」 「そ、そうだな……カナミ……」 生きた心地のしないまま、食事をとり続けるシンジ。そしてようやく全てを平らげた後、 「カナミ?あのさ、後かたづけは俺が……」 「でも……」 「い、いいって。たまにはさ、お前もゆっくりしてろって」 強引にそう言うと、食器洗いを引き受けるシンジ。 「じゃあ……ゴメンね、お兄ちゃん?」 予想外にあっさりと引き下がり、カナミはリビングでテレビを見始めていた。 § (大丈夫だ……大丈夫だ……きっと、大丈夫だ……) 根拠のないことを呪文のように繰り返しながら食器洗いに集中するシンジだが、 "カチャーン" 「わ、わるいな、カ、カ、カナミ……またコップ割っちゃった」 「もう……やっぱり私がやろうか?」 「い、いや大丈夫だ……よ、カナミ……」 手元が震えっぱなしなのも仕方のないところで。 「それじゃ私、そろそろお風呂にお湯張ってくるね?」 「あ、ああ……そろそろこっちも終わりだから……」 カナミがリビングから風呂場へと消えたのと同時に、猛スピードで食器洗いを終え、 キッチン周りを片づけると、シンジは自分の部屋に消えようとしたものの…… 「あ、お兄ちゃん?お湯もう張ったから、先に入っちゃって?ちょっと熱めかもしれないけど」 「………はい」 機先を制され、天を仰ぐのであった。 (それでも、この部屋にいるよりはマシだ……いったん自分の部屋に戻って……) 逃げるように階段へと向かうシンジだが…… 「パジャマとかは全部用意してあるからね?私も入りたいからすぐに入って?」 「………はい……」 全てカナミに先回りされ、2手先3手先まで行動が読まれているのであった。 (なんだ?いったいなにが……とにかく、今日は風呂に……) それ以上の緊張感に耐えられず、そそくさと風呂場へと向かうシンジ。 "ばしゃあん……ざぶ" (…しかしさっきはカナミの奴、なんだったんだ?) カナミの言うとおり、ちょっと熱めのお湯がシンジの疲れを解きほぐしていた。 (ナツミと……ヤってたのがバレたのか?……もしかしてアイツ、 戻ってきててアレの真っ最中を見られたとか……でも、なんでそんな怒られにゃいかんのだ? だいたい兄妹とは言え、俺が誰と恋愛しようとアレをしようと……勝手だろ?) ……本人のいないところで吠えるシンジ。結構小さい男である。 (ま、とにかく今日はスッとぼけて、明日は何食わぬ顔で……) "ガラッ" 「………カナミ?」 磨りガラスの向こうに、カナミらしき影が現れた。 「どうした?カナミ?」 「……………」 シンジが声をかけても、無言のまま……なんの反応も返ってこない。 「あ、もしかしてバスタオル準備するの忘れた?別にそれくらい……」 「……………」 なおも無言のままだった。段々と……シンジは、腹が立ってきていた。 (いつもエロボケをかまして……人のことを童貞だとかイカ臭いとか言っておいて、 彼女が出来たらそれか?兄貴をバカにするにもほどがあるぞ……) 「なあ、カナミ?久しぶりに一緒に風呂、入るか?」 さきほどまで、溜まりに溜まっていた不満と……すっぽん酒が効いていたこともあり、 挑発的な発言をするシンジ。磨りガラスの向こうでカナミの体が一瞬固まったのが、分った。 (ふん……どうせお前には、そんな度胸もないんだろ……なら、俺のことはもう、ほって……え?) "ガチャ……" 一糸まとわぬ……全裸で、カナミが風呂場に入ってきた。 「かかかかかかかっかかかか、カナミ$#%?」 「………お兄ちゃん……」 控えめなカーブを描く小さな乳房、頼りなげに細いウェスト、そしてほんのりと肉付きの良い腰―― 白く、華奢なカナミの裸体に、シンジは罪の意識を覚えることさえ忘れ……しばし、見入った。 「!ダメだ!お、おい!カナミ……お前、いくらなんでも、それはシャレに……」 1分ほど、惚けたようにカナミに見とれていたシンジだが、我に返ると慌ててそう言った。 「………さっき、久しぶりに一緒に入ろうって言ったじゃない」 「だだだだ、だっから、あれはほんの冗談で……」 § 「もし……お兄ちゃんが私のことを何とも思ってなかったら、平気のはずでしょ?いいじゃない」 「そ、そういう問題じゃ……」 「それとも……お兄ちゃん、私の裸を見てエッチな気分になっちゃうの?兄妹なのに……」 「ぐ………そ、そんな問題じゃ…」 言いよどむシンジをよそに、カナミは既に風呂場のドアを閉めるとバスチェアーに腰掛け、 ゆっくりと……シャワーを浴び始めた。 「カナミ……あの、じゃあ、わかった!俺が出るから……」 股間の前をなんとか右手で隠し、慌てて浴槽から半身を起こすシンジだが。 「ダメ……」 「か、カナミ?」 「お兄ちゃん……」 カナミは、潤んだ瞳でシンジを見た後…… "ちゃぷ……" 浴槽へと片足を入れ、そして―――シンジの両肩に手を置くと、全身を、その中に沈めてきた。 さほど広くもない浴槽の中で、兄妹ふたりがお互い正面から向き合う格好になっていた。 「カナミ……ダメだって!おい……」 「お兄ちゃん……なんで、あんなこと言ったの?」 「え?」 「私……今岡先輩のこと、好きだった。さっぱりしてて、可愛くて、頼りがいがあって…… こんな人が……お姉さんになってくれたらいいな、って思ったくらいだった。 お兄ちゃんの恋人で、ふたりが幸せそうで……それでいいって思ってた。 それなのに……ヒドイよ……私のいるときにエッチしようか、だなんて……そんなの…ヒドイよ……」 「カナミ……」 カナミは、泣いていた。大粒の涙を目から零して……泣いていた。 (やっぱり……あのときのアレ……聞かれてたんだ……) そう思うシンジだが、盗み聞きをされたことに対する怒りは、全く無かった。 むしろ自分の軽率な発言が、大切な妹を傷つけてしまったということにひどく後悔していた。 「あ……あのさ、カナミ……ゴメン。本当に俺……調子に乗っちゃって、あんなこと言って……」 「…………」 カナミはまだ……シンジを責めるように見つめ、泣き続けていた。 「ナツミにも怒られたんだ、あの後。ゴメン、カナミ……だから、もういいだろ?」 今のシンジの謝罪が、心の底からのものであることは……カナミにも分っていた。 だが……カナミは、小さな子供がダダをこねるように、首を左右に振った。 「……私にも、して。お兄ちゃん……」 「……?え?」 「私と……」 全てを言い終わらないうちに、カナミがシンジの手を取り、それを自分の胸へと押しつけた。 "ふに……" 「$%●!◎〒!!!お、おい!カナミ!」 小さな乳房から伝わってくる、柔らかな感触。シンジの頭はショート寸前だった。 「今岡先輩としてたみたいに……私とエッチして、お兄ちゃん……」 「だ、だだだだだだ!ダメだって!お前、俺らは兄妹……」 「どうして……」 「?」 「兄妹なの?私たち………」 「……カナミ………」 「こんなに好きなのに……ちっちゃい頃から、お兄ちゃんのことが大好きだったのに……」 「……カナミ、でも……それは……」 「お願い……お兄ちゃん……」 カナミは―――普段の、エロボケ発言が信じられないほど――― 真剣な眼差しで、シンジを見つめていた。涙でまだ濡れた瞳が、刺すようにシンジを見ていた。 そして……ゆっくりと、乳房につけられていたシンジの手のひらを、自分の股間へと導いた。 "りゅッ……" 「ホラ……濡れてるでしょ?お兄ちゃん……私」 抵抗もできず……シンジは、カナミのなすがままになっていた。 § 「!カナミお前ッ!」 手のひらから伝わってきたのは、確かに柔らかく濡れたカナミの感触。 しかし、それ以上にシンジを驚かせたのは…… 「キレイでしょ?剃ってるの、私……」 そこにあるはずの、恥毛の感触が無かった。 「……なんで……」 「お兄ちゃん……見て………」 そういうと、浴槽の縁に腰かけ、カナミはゆっくりと両脚を開いた。 「ダメ……だよ。カナミ……そんなこと……」 「見て……おにいちゃん………」 熱めの湯でほんのり色づいたのか――花弁だけでなく、 周囲の肌までもうっすらと桜色だった。湯気が無毛のカナミの股間にうっすらと滲んでいた。 "ごくり……" 罪の意識は勿論、シンジの心を苛んでいた。だがそれ以上に――― 目の前の妹のあまりにエロティックな艶姿に、目を離せずにいた。 「ホラ……おにいちゃん……」 "くに……" カナミが、両の人差し指で、自分の花を開いた。 処女そのものの清らかなピンク色の花弁が引っ張られ、その中から熱い液体がこぼれ落ちる。 「もう……私、濡れてるよ……おにいちゃんに、見られてると思って……濡れちゃってる……」 「カナミ……」 「おにいちゃん……舐めて……私の……おまんこ……」 「ダメ……だよ、そんなの……は……」 「おにいちゃん……大きくなったら、私……おにいちゃんとケッコンするって約束したじゃない」 「そんな……ガキの頃のこと……」 「うん……もうそれが、無理だってことは……私だって、分ってる。 でも……最初の人は、おにいちゃんだって、ずっとずっと前から……決めてた……」 「ダメ……だよ。それでも……俺たちは……兄妹なんだ……」 「だから……一回だけでいいの……おにいちゃん……私と……して。 それとも……おにいちゃんは、私のこと、キライ?私は、ホラ……もう、こんなになってるのに……」 "くちゅ……" カナミは再び花弁を広げると、右の中指をその中に入れてかきまぜた。とろり、と滴が溢れ出る。 「カナミ……だけどそれは……」 「お願い……おにいちゃん………」 カナミは――泣きながら――ずっと、シンジを見つめていた。 泣き続けながら、シンジのことが欲しい、と懇願していた。 (ダメ……だ……ダメ……だ。だけど……) シンジは頭の裏が痺れるような錯覚を覚えながら……しかし、既に理性の限界に来てしまっていた。 なにより……彼の、下半身は雄弁にその限界を超えていることを指し示していた。 平たく言えば、完全に勃起してしまっていた。 「カナミ……一度だけ……だぞ……」 「おにいちゃん………」 「一度だけ……いちど、だけだ………」 呪文のように繰り返しながら、シンジが目をつぶると……そのまま、カナミの花弁に口をつけた。 "ちゅるッ……" 湿ったそこは、シンジの舌の感触に歓ぶように――ぷるり、と震えた。 「おにいちゃん……嬉しい……もっと……あん………」 ようやくシンジが応えてくれたことに、カナミは体をくねらせていた。 "ちゅッ……るぷ……" シンジの舌が、カナミの中をかき混ぜていた。 (ナツミのと……随分、違うんだな……カタチも……色も……) つい、恋人のそれと比べてしまうシンジ。ナツミのそれに比べれば、 カナミの陰部は若干小さめのつくりだが、陰唇はやや大きめだ。 そこの周辺だけ少しピンク色が強めなのが愛らしかった。 "ちゅッ……すぅ……" § (匂いは……全然しないな、キレイにしてんだな、コイツ……) カナミの中を味わいながら……匂いも味わうシンジ。 (辛さと……酸っぱさの混じったみたいな……汗の味に似てるけど……) 甘い、とシンジは思った。カナミの、味がしている、と思った。 「あッ……おにいちゃん……あの……」 「?なんだ、カナミ」 「いいよ……おにいちゃんの好きなところも……」 「?……あ、もしかして……」 無言のままカナミがこくり、と頷く。シンジは思わず唾を飲み込んでいた。 「じゃ……じゃあ、カナミ……後ろ……向いて……」 「うん……」 "くる……" カナミが浴槽から降りると、シンジの方に向かって腰を突き上げる格好になる。 「カナミ……もう少し……腰、あげて……」 「ん……こう?おにいちゃん……」 「うん……そうだ……よく見えるよ、カナミ……」 「おにいちゃん……はやく……舐めて……」 「うん……」 "ちゅぷッ……" 「ひぁ………」 いきなり、シンジの舌がカナミの菊穴に侵入してきた。 "ちゅ……ぷちゅ、くちゅ……" 舌先で菊穴の中を蹂躙しながら――シンジは右手の人差し指と中指をカナミの花弁の中に挿れ、 かき混ぜ続けた。次から次へと、そこからは熱い蜜が溢れ、こぼれていた。 「あッ……あン……うあ……いいよ……おにいちゃん……気持いい……」 シンジに愛されることで、灼けるように熱く疼くそこの感触にカナミが歓びの声をあげる。 「カナミ……可愛いよ……」 "ぐしゅり……ずッ……ずずっ……" 「あぃっ……おにいちゃん……それは……」 シンジがカナミの菊穴をねぶるのをいったん止めると、そこに口づけして……… 派手な音を立てながら、吸い上げた。未知の快感にカナミは、ひくひくと腹筋を震わせて悶える。 「カナミのここ……すごく可愛い……ちっちゃくて、ぴくぴく動いてる……それにここも……」 そう言うと、蜜穴を攻めていた指をそこから引き抜き…… "ちゅ……ずるぅッ………ぬぷ" 花弁に口を付け、同じように吸い出した。そして菊穴に小指を挿れて優しくこね回す。 「おにいちゃん……ダメ……もうダメ……私、お腹が……おかしく……もう……出ちゃう…」 「?出るって……あ、もしかしてカナミ……」 "つ、ちゅ……ぐちゅッ、……ぢゅっぷ……れろ……" その言葉を聞いたシンジは逆に強く吸い上げ、愛撫を激しくしていった。 「ダメ……おにいちゃん……出ちゃう……もう、スゴすぎて……あ!ふぁあああああッ!」 カナミの体がぶるぶるッ、と大きく震えると――― "ぷッ……ぷしゅッ、じゃ~~~~~~~っ" (あ……ああああッ……でちゃった……おしっこ……おにいちゃんに見られてるのに…… すごい勢いで……ああん……恥ずかしいのに……止まらないよぉ……) 限界を超え、放尿してしまっていた。まともにカナミの尿を顔に受けてしまったシンジだが―― (俺って……もしかしてカズヤ以上の変態なのかも……) 汚物を浴びたという嫌悪感は全くなかった。そのことに、彼自身が驚いていた。 いや、むしろそんな感情よりも―――まだ続く放尿にぶるぶるッ、と体を震わせる妹の痴態に…… そして、目の前でひくひくと蠢く可愛らしいカナミの菊穴と花弁にひどく興奮し、 いよいよペニスは硬く勃起して反り返ってしまうのだった。 "ぷぷっ……ちょろッ、とろ………" 長い放尿が、ようやく終わろうとしていた。 「ごめん……おにいちゃん、私……おしっこ漏らしちゃった……おにいちゃんにかけちゃった……」 申し訳なさそうに……恥ずかしそうに、カナミが呟くがシンジは愛おしそうに…… "ちゅッ" § 「あ……ダメ、おにいちゃん……おしっこ終わったばっかりで……きたないよぉ……」 カナミの花弁に、口づけをした。思わず腰を引こうとするカナミだが、 シンジは柔らかなお尻をつかんだまま離そうとしない。 「おしっこだけじゃない………」 「……?」 「ちょっとねばい……とろっとしたのも出てきてた…なあ、カナミ?もしかして……イッた?」 「!……うん……オナニーのときより……ずっと、気持ちよかった」 「イクときってさ、お前いつもおしっこ漏らしてたのか?」 「!う、ううん……こんなの初めて……感じ過ぎちゃった……」 正直に答えるカナミがいっそう愛おしくなったシンジは、 カナミの花弁から口を離して立ち上がるとそのまま彼女の体を起こさせ、後ろから抱きしめた。 「カナミ……可愛かったよ。すごく……」 「おにいちゃん……」 "ちゅッ……" カナミが首を後ろに回す。そのままシンジがカナミの唇を塞いだ。 "ちゅ……れろ……" そしてそのまま彼女の口内へと舌をこじ入れた。うっとりと、シンジの為すがままのカナミ。 "むに……くに、きゅッ" 小さな乳房を右手で弄びながら……左手で、カナミの中心をいじりながら…… シンジは、カナミと深いキスを続けた。 「んッ……んうう……」 先ほどまで自分の菊穴の中にあった舌、自分の蜜壺をかきまわした舌。 しかし、それと口づけをかわしていることにカナミは少しも生理的な嫌悪感を感じていなかった。 むしろ自分を愛おしんだシンジの舌の感触に、またも下腹部が疼き、とろりとした蜜が 中心から滴り落ちてくるのを感じていた。枯れぬ泉のように……そこは、豊潤だった。 "るろッ……" 長いキスを終え、シンジはそのままカナミを自分の正面に向き合わせた。 「………」 「………」 無言のままのふたりだが、そこには既に迷いの色は、なかった。 「カナミ………体、洗ってやるよ……」 「うん……お願い、おにいちゃん……」 "ざば……" ふたりは、手をつないだまま浴槽から上がった。 "きゅッ、きゅッ" ボディソープを容器から押し出し、手のひらの上で広げるシンジ。 "ぬる~~~~~ッ" そしてそのまま丹念に……それを、カナミのからだに塗りたくっていった。 「あッ……」 自分の肉体をくまなく這い回るシンジの手のひらの感触に、思わず声をあげるカナミ。 「カナミ……くすぐったい?」 「ううん……大丈夫……気持ち良いよ、おにいちゃん……」 「そうか……お前って、キレイな肌してるよな……マシュマロみたいだ……」 「そんなことないよ、やだ……」 肌理の細かい、真っ白なカナミの肌に見とれながら……… シンジは夢中になってカナミのカラダにボディソープを塗り広げていった。 じきにほとんど泡だらけになって素肌も見えない状態になった。 「おにいちゃん……もう、いいよ……」 「そうか?ん、じゃあ俺も……」 「待って……おにいちゃん……」 「?どうした、カナミ……」 「そこで……そのままでいて」 「?……わ!」 カナミが泡だらけのカラダのまま、シンジに抱きついてきた。 「私のカラダについたこれで……おにいちゃんのカラダ、洗ってあげる……」 § 「そ……そんな、いいよ、カナミ……」 「うふ……ダ~メ。さっきはいっぱい私を可愛がってくれたから、今度は私の番……」 ゾクゾクするくらい妖艶な笑みを浮かべると――― カナミが、そのまま蛇のように肉体をくねらせながらシンジのからだに絡みついてきた。 "ぬる……つる、ぱしゃん" 「あ……あのさ、カナミ……その……」 「…………いいから、まかせて……」 なおも何か言葉を継ごうとするシンジの口元に指をおくと、 にっこりとカナミが微笑んでさらにカラダを密着させてきた。 "ちゅ……ちゅッ" そしてそのままシンジの肩に、胸に、乳首に、腹に、臍に、ペニスに、太腿に、足の指先に…… キスをし続けた。 (うわ……こりゃ、スゲエ……気持いい……) 自分の肉体の上を泳ぐように動き回るカナミのカラダ。そして各所に吸い付くように繰り返されるキス。 その心地よい柔らかさと唇の感触に、シンジは頭の芯までとろけそうになってきた。 「か、カナミ……お前、いつの間にそんな……」 喘ぎながら、シンジが疑問を口にする。 「えへへ……ほら、おにいちゃんのコレクションの中の"泡姫"っていうDVD。 あれをじっくり見て研究したの。上手いもんでしょ?」 「!!!!あ、アレか!確かにそう言えばこんなシーンが……ってコラ――――ッ!!!!!!!!!!!!!」 こんな状態でも律儀にツッコむシンジ、さすがイキの合った兄妹プレーではある。 "ぬるッ……つぅる……" しかし這い回るカナミの柔肌の感触に、シンジもそれ以上何も言えずにいた。 「おにいちゃん……次は、うつぶせで寝て」 「……あのな、そこまで本格的なのは……」 さすがに躊躇するシンジだが……… 「うふ……今度は私がおにいちゃんをお口でイカせてあげるから…いいでしょ?」 カナミの笑顔と、そしてなにより自分自身の欲望には勝てず、結局彼女の言うがままになるのであった。 "ぬる~~~ぷッ、ぱちゅ……" シンジの背中を、カナミの小さな乳房が舐めるように這っていた。そして…… "するっ……きゅ……" シンジの背中に乗った状態でカナミがシンジの股間に手を伸ばし、 既に十分すぎるほど硬くなっていたペニスを包み込むように握った。 「すごい……おにいちゃん……こんなに大きいんだ……」 「………あの………」 「もっと……私で気持ちよくなって、おっきくなってね?それじゃ……」 "くり………くににゅ、ぺちゃ……" カナミがシンジのペニスを握りながら―――シンジの背中の上で、 カラダを密着させながら動いていた。勃起したふたつの乳首がこりこりと背中を刺激し…… "ちゅッ……れろ~~~" 唇をつけて強く吸い出すようなキスをして、さらに舌先で弧を描くように舐め回していた。 (ふ……ふぁ!こりゃ、た、たまらん……) 「うふ……おにいちゃん、じゃあ次は……こっち向いて?」 「?あ……うん……」 素直にカナミの言うとおり仰向けになるシンジ。 「あ……うわ!?お、おいカナミ……」 カナミがそのまま、シンジの顔の上にまたがり……愛おしそうに、ペニスに頬擦りをした。 「おにいちゃんの……可愛いね……じゃあ、いただきます……」 "かぷッ……" シンジのペニスを小さな口に含むカナミ。カナミの口の中は温かくて……ねっとりと、心地よかった。 (というか……この眺め……) 目の前では、カナミの裂け目がシンジを誘うように蠢いていた。 ナツミともまだ経験のないシックスナインだが、予想以上の絶景である "ちゅ、ぷちゅ、つぷッ……" カナミの熱心な口撫が続く。必死でそれに耐えながら……シンジは、あることを思いついた。 § 「カナミ……俺も、カナミのここ……可愛がっていい?」 「う……ん……いいよ、おにいちゃん……」 夢中になってシンジのペニスを舐め回していたカナミだが、シンジの声を聞いて やっとそこから口を離して答えた。シンジの愛撫を待って……思わず、腰を小さく揺らす。 "つ……ぷる……ぽた……" 「あん……あッ」 シンジが軽く花弁にキスをすると、人差し指と中指を中に挿れてきた。 歓喜に震え、そこからはぽたぽたと蜜がこぼれ落ち、シンジの額にかかる。 "くにゅ……こりッ……くり……" 「あ……あん……いい……」 指でカナミの中心を責め続けるシンジ。カナミはシンジのペニスを握りしめたまま、 シンジの愛撫に身を任せて貪欲に腰を動かす。 「カナミってマジで……感じやすいんだな?ホラ、もうお口がお留守だぜ?」 「ごめんなさい……私、頑張る……」 "ちゅ……ちゅる……んむッ" 再び、カナミがシンジのペニスに舌を這わし……そして、口に含んだ。 口内でチロチロと尿道口を刺激し……袋を、ほぐすように揉んだ。 「お……いいぞ、カナミ……気持いい……」 "ちゅ……ねろ……ぷる~~~" シンジの言葉に力を得たカナミは口からペニスをいったん離し、 そのまま袋を……筋を……溝を……竿を……舌で愛し続けた。 "かぷり" そして再び亀頭を口の中に収め、頭を細かく上下に揺すりながら刺激を与える。 「あ……うッ、もう……ダメだよ……カナミ、出る……」 「……いいよ、おにいちゃん。出して……私の口の中で」 「で、でも……」 「おにいちゃんの……飲みたい……一滴も、残らず……」 そう言うと、カナミはペニスを口に含み、シンジの袋を揉みしだく。 「おッ……ああ……か、カナミ……カナミッ!!!!!」 "ぶっ……びゅぶッ、びゅるッ" シンジのペニスがカナミの口内で一度大きく爆ぜ、蒼い精を解き放った。 (あ……これが……おにいちゃんの……嬉しい……ああ……) 二度三度――いや、もう何度か分らないほどに――吐き出される精を、残らずカナミは飲みほした。 口内にわずかに残ったそれを……舌に絡めて味わい、ゆっくりと飲み込む。 "ぽた……ぽた……" 一方……シンジは、自分の額にいくつもの蜜が……滴り落ちてくるのを感じた。 「……もしかして……カナミ?」 「……………」 「また……イッたんだ?そうだろ?」 「……だって………」 「口に射精されたときと……今、飲み込んだとき……二回、お前のココからエッチな汁が……」 「や……やめて、言わないで……おにいちゃん……」 「カナミ……可愛いよ……」 たまらなくカナミが愛おしくなったシンジはゆっくりと体を起こし、恥ずかしがっているカナミを抱きしめた。 「おにいちゃん……あの………」 「……いいのか?カナミ……」 「うん……だから……」 "ちゅ" カナミの頬にキスをしながら彼女の体を抱きかかえる。 風呂場のドアを開けると、バスタオルで丹念に妹の黒髪から水分を拭き取り、カラダを拭っていった。 「キレイだ………カナミの、カラダ……」 「や……貧乳だし、全然そんな……」 「そんなの……関係ないよ……」 "ちゅる……" そう言いながら、シンジは清らかな裂け目に口を付ける。 § 「あ………」 そしてびくん、と反応してしまうカナミ。 "ちゅ……つ………" さきほどまでのシンジの口撫で何度も絶頂に達したのにもかかわらず、 またも、カナミのそこからは熱い蜜が溢れ出てくる。 「ん……あん……」 喘ぎ声をあげるカナミだが、なぜかシンジはくすくすと笑い始めた。 「?どうした……んぅ……の、おにいちゃん?」 「カナミ……お前、自分のあそこって見たことある?」 「!?え?な、ないけど……だって……恥ずかしいもん」 「下ネタ好きなわりには変なトコ純情だよな、お前は……まあいいや。 あのさ、お前のあそこの両脇のおんなじトコにホクロがあるんだよな」 「!う、嘘……」 「嘘じゃないって。前聞いたことあるけど、これってすっげえエロボクロなんだって。はは、当たってるよな…」 「そんな~~~、ウソだあ……」 「へへ……ウソ。でも、ホクロがあるのは本当だぜ?」 「………おにいちゃんのイジワル」 「ゴメンゴメン、じゃあ……」 "ちゅッ、つ~~~ちゅッ" シンジがカナミの両唇に沿うようにある、ホクロにキスをして……吸い上げ、舌でこねる。 「あん……もう……おにいちゃん?風邪引いちゃうよ……」 夢中になってカナミの股間に顔を埋めているシンジの髪を、バスタオルで優しく包んで拭き取るカナミ。 「……ってそんな風にされると上手く舐められないぞ……」 「ゴメンね、でもおにいちゃん背が高いから、この方が良く拭けるし……」 「まあ……そんなら、いいか……」 カナミの花弁から口を離し、素直に彼女のなすがままになるシンジ。 「うふ……小さい頃を思い出すね。良く一緒にお風呂に入って、洗いっこしたり、 こんな風に拭きっこしたりしたよね……」 「ああ……じゃ、次はカラダも拭いてくれる?カナミ」 「うん……」 ゆっくりとシンジが立ち上がり、両手を軽くあげてカナミの拭きやすいようになる。 カナミはシンジの肉体を……うっとりと見つめながら、拭いていった。 「おにいちゃんのカラダって……固いんだね……」 「……そりゃまあ、男だから……」 「すごく……固くて……素敵……」 カナミは、シンジの肉体を愛でるように拭き続けた。筋肉質、というのではないが、 無駄な贅肉のほとんどない――シンジのカラダを、熱心に拭う。 そして少し背を伸ばすと、くしゅくしゅ、とシンジの頭と髪をバスタオルで包んだ。 「さっき思ったより拭けなかったから……やっぱりおにいちゃん、背高い……」 「あはは……いいよ、カナミ……でも、ちょっと残念かな……」 「?なんで……」 「だってこれじゃカナミが良く見えないし……カナミの、可愛い裸が見れない……」 「おにいちゃん……」 カナミが、シンジを抱きしめる。ふたりの間に、罪の意識は……ほとんど、無くなっていた。 「じゃあ……カナミ?そろそろ……」 「うん……ねえ、おにいちゃん……あの……するのは、私の部屋で……」 「?ああ……お前がそう思うなら……」 (……嫌。今岡先輩と、おにいちゃんがエッチしたベッドでなんて、絶対……嫌だもん) 処女らしい潔癖さでそう思うカナミ。自然と……少し、不機嫌な表情になってしまっていた。 (なにいきなり黙ってんだ、カナミ?しょうがねえな、じゃ、姫のご機嫌取りに………) 「よ…………よっと」 「え?わああ……」 シンジが、突然カナミをお姫様だっこの状態で抱きかかえた。 ナツミとシンジの営みを想像して、内心妬いていたカナミは不意を突かれて驚いてしまっていた。 「おにいちゃん……大丈夫?」 § 「……ていうかさ、カナミ?お前、軽すぎるぞ?ダイエットとかするのはいいけど、もう少し……」 「………比べてるでしょ?」 「へ?」 「今岡先輩と……比べてる……やだ……おにいちゃんのバカ……」 頬を膨らませ、シンジの鼻を右手で軽くつまむカナミ。 「いて!ち、違うって……その……」 「ウソ。絶対コレを今岡先輩にもやったことあるんだ。それで比べて軽いって思ったんだ。 どうせ、私はアキちゃんみたいに巨乳じゃないし、今岡先輩みたいにナイスバディじゃない……」 "ちゅ……" 口を尖らせて抗議を続けるカナミの唇を、シンジがキスで塞いだ。 「……ん……ふうッ、ズルイよ、おにいちゃん……そうやってキスで誤魔化して……」 「あのなあ……カナミ?お前はお前ですごく可愛いよ。そうじゃなきゃ、兄妹なのに…… こんなことすると思うか?それ以上比べっこするのは止めろよ。俺も悪かったから」 「……………ゴメン…………おにいちゃん」 「じゃあ……いくぞ?カナミ」 「うん…………」 裸のまま……ふたりは、廊下に出て、階段を上っていった。寒さは、ほとんど感じなかった。 "ガチャ……" 両手の塞がっていたシンジに代り、カナミが自分の部屋のドアを開ける。 "ふぁさ……" そして―――真っ暗な部屋の中で、シンジはおぼろげに見えるベッドの上にカナミの体を横たえた。 「カナミ……ちょっと待って……アレ取ってくるから……」 「大丈夫……おにいちゃん、あの……私の引き出しの右の一番上……」 「……しかしお前はなんでも持ってるな……処女のクセに……」 呆れたように呟くシンジだが、灯りを付けるとそれを取り出した。 「じゃ……」 「うん……お願い………」 シンジが、カナミのカラダにゆっくり―――重さをかけないよう、優しく覆い被さる。 "ちゅ……" そして唇を重ね、舌と舌とを絡めるように……カナミの口内を吸った。 不思議なくらい、自分の精液を飲み込んだ口だという嫌悪感は湧いてこなかった。ただ、愛おしかった。 "ちゅ……ぷちゅ……" 舌を絡めながら――指先で円を描くようにカナミの固い乳房を愛し、そして乳首をつまんだ。 「あ……ん……」 頬を赤く染め、その愛撫に応えるカナミ。そして……ゆっくりと、裂け目に手を伸ばす。 "ぷちゅ……" そこは、風呂場での愛撫の成果だろう……既にしっとりと濡れていた。 「カナミ……もう、いいか?」 「うん……来て、おにいちゃん………」 「………つけるよ?」 「うん……」 最後の確認を終えると、手慣れた手つきでコンドームを装着するシンジ。 右手をペニスに添えると、カナミの入り口に軽く付けた。 「カナミ……こんなことになってから、言う事じゃないけど……」 「………」 「今日のことは……これっきりで忘れるんだぞ?これからお前は、多分色んな男と出会って、 恋愛もすると思う。だから、今日のことは、全部ふたりだけの秘密だ。わかったな?」 無言のまま、カナミが頷く。その表情は―――どこか、儚げで、哀しげだった。 (……これが、罪なら……俺が、俺だけが、背負うから……) カナミをぎゅっ、と抱きしめると……ゆっくり、ゆっくり彼女の中へと沈んでいった。 "ずッ……" 「あっ………たッ……」 「やっぱ痛い?カナミ」 「うッ……うんっ。でも……」 「でも?」 § 「もう……私、我慢しない。ずっと……ずっと、我慢するのが当たり前だと思ってた。 私……おにいちゃんが好きで、おにいちゃんが欲しくて……それでも我慢して…… でも、今日で……本当に今日で、こんな禁欲生活も終わりなんだ……」 「……今までのアレが禁欲生活ってお前……」 思わずツッコミを入れるシンジだが、目の前のカナミの痛みを堪える表情が愛しいのも事実で。 "ちゅ……" その唇を、キスで塞いだ。熱く……はれぼったくなっていた、唇をそのまま吸う。 さすがに今日何度も射精をしたせいか、いくらかシンジにも余裕があった。 強引にカナミの中に入ろうとするのではなく……優しく、カナミの純潔を摘み取ろうと思っていた。 「カナミ……ちょっと……」 「?え?あ……それ……あン……」 シンジが軽くカラダを起こすと、ペニスを少し引き抜き―― 両の指で、露出したカナミの陰唇や肉の芽をくりくり、と撫でた。 「ここは……されても大丈夫か?カナミ」 「う、うん……大丈夫……でも、挿れられてるのに……痛いのに、なんだか変な感じ……」 「気持ち良くは……ない?」 「気持ち良いっていうか……あん……なんだか、くすぐったいような……」 「それじゃ……次は、ココ……」 "つぷッ" 「あッ……」 人差し指を移動させ、カナミの菊穴へと挿入するシンジ。きゅっきゅっ、とそこは指を締め付けてきた。 「どう?さっきよりは……気持いいだろ?」 「あ……もう、おにいちゃん本当にアナル好きなんだから……」 「おおっと?そう言いながら……お前、顔すっげえ気持ちよさそうなんだけど……」 「もう……ヤダ……あん!」 シンジはペニスを浅く挿入したまま、菊穴と陰唇を指で嬲り続けた。そして…… "かぁぷっ" 「ひゃ!ひゃん!」 カナミの、薄く形の良い耳たぶを口に含む。 「へへ……可愛い声だよな、普段の声と違って……」 「やッ……あッ……おにいちゃんのいじわる……」 痛みが消えたわけではないのだが……兄の愛撫によって、徐々にカナミの性感はほぐされていった。 「よし……カナミ……もう良さそうだし、動いてもいい?」 「うん……」 "くちゅ…ぬぬぬぬ……" ゆっくりと、焦らず、大切に思いながら……シンジは、カナミの奥深くまで突いていった。 「あ あ…………」 そして、カナミは……痛さだけでない、なにかを感じていた。 「カナミ……震えてるよ……まだムリ?」 「う……ううん……ねえ、おにいちゃん?」 「?なんだ?」 「私、エッチな本とか色々読んで、知識だけはあったつもりだけど…… でもね、正直知らないことだらけで今、ビックリしてる。やっぱり学習と実践は違うんだね……」 「……ってそんな大層な話じゃないような気もするが……」 「ううん……だからね、おにいちゃん……私、おにいちゃんを……もっと、知りたい。 もっともっと……おにいちゃんを、教えて……」 「……わかったよ、カナミ……じゃ、いくぞ?」 「ウン……来て、おにいちゃん……」 カナミがシンジを誘うように……両手を広げた。シンジはその手をとり、強く……握りしめる。 "くっちゅ……ちゅぷ、ずっ、ぐちゅ" 「はぁッ……ふぅ――――っ」 シンジの動きに合わせ、カナミが切ない吐息を漏らす。 そして……彼女は自分の中で、なにかがぐしゃり、と弾け、溶けるような錯覚を覚えていた。 「あ……も……もぅ~~~あッ~~~~~」 § (おにいちゃん……ずっと、好きだった……私の、おにいちゃん…… ずっと、待っていた、私の……おにいちゃん……) 初めての痛みが過ぎ―――少しずつ、少しずつ押し寄せる快楽の波に身を委ねながらも―― カナミの心の中を占めていたのは、女としての歓びとは相反する痛切な悲しみだった。 「あ………あッ……おにい……ちゃん……おにいちゃん……気持いいよ…そこッ」 「カナミ……俺……もう……」 「おにいちゃん……大丈夫……私も、もう……あッ……」 「いくよ?カナミ………俺、おれッ……」 "どぷッ……どくッ、ぴゅッ" 本日三回目にもかかわらず……シンジは、またも大量の精液をコンドームの中に吐き出していた。 (出したときのおにいちゃんの顔……可愛い……ヤ……いや。やっぱり、誰にも……渡したくない……) 射精した瞬間とそれが終わったときの、放心したような、 疲れ切ったようなシンジの表情を見つめながら……カナミは、そんなことを考えていた。 「カナミ?ちょっとゴメン……」 「え?きゃ……」 "ずるッ…………ちゅ" シンジがカナミの中からペニスを引き抜くと………… 頭を移動させ、愛液と破瓜の血で入り交じったそこにキスをした。 「だ……ダメだよ、おにいちゃん……血が出てるし、そこ……」 「……カナミの、血だ。全部……俺が……舐めてやる」 「ダメだよ……汚いよ……」 「カナミの……初めての血だよ。世界の他の誰も……味わったことのない、カナミの血だ。 俺が……俺だけが、これを舐める権利があるんだ。今、そう決めた……」 「おにいちゃん……」 強引なシンジの言葉だが―――カナミは、胸の中までいっぱいになっていた。 「おにいちゃん……今日は、このまま一緒に寝て?」 「ああ……いいよ、カナミ」 ふたりはにっこりと微笑むと、優しく抱きしめ合って―――深い眠りに、落ちた。 ~~~~~ ~~~~~~ ~~~~~~ 「……?カナミ?」 シンジが目を覚ますと……既に、カナミはいなかった。 「……そうか、もう朝飯の準備に……ん?」 体が、動かない。なにか……拘束具のようなもので、彼の四肢は固定されていた。 「>P?$!!!かかかかかかか、カナミ!!!!!!!」 「おっはよ~~おにいちゃん!!!」 「おおお、おい!いったいコレは、なにを……」 「えへへへ~~~じゃ~~~ん!これ!おにいちゃん!」 カナミが取り出したのは……アナルビーズにアナル専用バイブ、それに浣腸と、 アナルマニアのシンジにとってはおなじみのグッズの数々だった。 「????」 「昨日おにいちゃん言ってたでしょ、私とセックスするのは一回だけだって」 「あ、ああ……」 「でね、私考えたの。私がおにいちゃんを犯すってのはノーカンだよね?」 「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 ぞくり、とシンジの背筋が凍った。 「うふふ~~~最初はこの極細バイブとアナルビーズでおにいちゃんのお尻を開発して、 そして、ホラ!最終的には……」 カナミがスカートをめくると……極太のペニスバンドを装着した。 「これで思いっきり貫いてあげるからね?昨日私も体験して分ったけど、 結構クセになるよ。じゃあまず手始めに……」 「や!やめ、止めろ、カナミ!お願いだ、あッ!ああああああああああああッ!」 その日、シンジは新しい快楽の世界の扉を開いたという………… END
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