作品名 作者名 カップリング
No Title 天邪鬼氏 -
【カズヤとアーッ!!】


「たまにはアイツと遊ぶか」
そういえば、今までの夏休みはカズヤと遊んだ記憶が少ない。
愛想を悪くしているつもりはないのだが、どうにもカナミに付き合っているのが多すぎた。
少し経てばエーコも遊びに来るだろうし、たまにはこっちから誘うか。
そうしてシンジはカズヤと遊ぶことに決めた。
メモ帳に少し出かけてくることと、起きたら必ず連絡するように書き置いた。

「カズヤ!」
連絡をしてからすぐに、カズヤは駅で待っていた。
理由はわからないが、妙に嬉しそうな表情に見える。
しかし恍惚とした表情でいるのはいつものことだと、気にも留めていなかった。


「いや〜、お前から誘ってくれるなんて嬉しいよ」
テクテクと歩きながら、ハイテンションで喋るカズヤ。
夏休みに入ったばかりだからか?とシンジは第六感を生かせずにいた。
「今ウチ誰もいないからさ、はやくイこうぜ」
なんだなんだ、女を誘うような言い方だな、とシンジは苦笑する。
カズヤが妙に早歩きするものだから、あっという間にカズヤの家についてしまった。
まぁ、帰るのも早くしないとカナミが心配だ。
そうしてシンジは自分の能力をまったく生かすことのないままカズヤの家へと上がりこんだ。






暗闇。
機械音。
なにがどうなってる?
カズヤの家に来てから記憶がない。
状況を確かめようとして、自分が身動きのできない状態になっていることに気づくシンジ。
カズヤ!
そう叫ぼうとして、喋れる状態ですらないことに気づく。
少し冷静になって自分の感覚を探ってみれば、どうやら暗闇ではなく目隠しがされているようだ。
「目が覚めたみたいだな・・・」
カズヤの声だった。
いくらこいつが変態だからって、こちらの意思を無視して巻き込んでもらっては困る。
とにかく話をつけようと、シンジはがむしゃらに暴れまわった。
「おいおい・・・興奮しすぎだぜ?」
そういいながら、足音が近づいてくる。
ようし、とりあえず外してくれ。
話はそれからだ。
そうして期待したのはいいが、最初に目隠しを外されてシンジは呆然とした。
そこに立ち並んでいたのは、目元だけをマスクで隠した全裸の集団だった。
これで美人の女性でもいればこちらの息子も披露したいところであったのだろうが、そんなにうまい話はない。
こんな怪しい集団の真ん中に、全裸で置かれた自分が何をされてしまうのかと思うと・・・
・・・
全裸。
「んんんんんんんんんんん!?!?!?!!?」
そう、シンジも全裸に剥かれていた。
これをキッカケにシンジは完全に意識を取り戻した。
カズヤの家に着くなり後ろから何か鈍器で殴られ、その先の記憶がない。
おそらく、その後この状況に置かれたのであろう。



「それではオークションを始めます!!アナル好きの高校生、プチモテなのに童貞というオプションがついています!!」
待て待て人が今情報を整理しているときになに始めているんだ。
見ている奴らもオォーッとか言ってないで帰れ。
そして何も言わなくていいから家族に土下座して普通の生活に戻ってくれ。
シンジの願いむなしく、カズヤの熱弁は続く。
「120!まだ出ませんか!?アナル好き!プチモテ!なのに童貞!!初モノですよ!!」
「うぅむ、よく見れば中々のチョモランマを持っているじゃないか・・・」
「うぅむ、ガタイも良いのに綺麗な肌をしておる・・・染めてみたい・・・」
もう耳を塞ぎたいくらい恐ろしい会話が目の前でされている。
何俺?売られんの?
シンジの不安そうな表情を察知したのか、カズヤはソソソと近寄ってくる。
「安心しろ・・・ちょっと相手するだけだから。いわゆる予約制でな・・・定期的にこなすだけで、後は普通の生活が出来るぜw」
どこが普通なんだ!
安心するどころか不安を増したシンジは、どうにかカズヤに交渉する手段はないか四苦八苦する。
カズヤはシンジの意を察したのか、そっとマスクを外した。
「カズヤ・・・今はそれどころじゃないんだ。カナミが熱出して寝込んでるんだよ」
「ふむふむ」
「それにお前はこんな趣味じゃないだろ?資金調達のためにプライドを捨てるような男じゃ」
「よしOK」
最後まで話し終える前に、シンジはまた口を塞がれてしまった。
「お客さんたち!!こいつのレアさを分かってないようですね!!」
カズヤがさっきより高らかに話す。
「こいつはキスすらまだです!!しかも家には滅茶苦茶可愛い妹までいます!そして今はその妹は熱で寝込んでいます!!!さらにヒィ!」
張り切りすぎて最後は声が裏返るほど熱弁するカズヤの姿に、シンジは戦慄を覚えた。
誰なんだ、こいつは本当にカズヤなのか。
「自分が犯される姿をクラスメイトに見られてしまうというオプションまで付けますよォォォ!!!」
ここで一際大きな歓声が沸いた。
目の前の無数の男根が一斉に勃ち上がり、見事なアルプス山脈が現れる。
口笛が遠くまで聞こえるなら、おじいさんに救出を願いたい。
口々にされる数字が大きくなっていき、その声も感極まっていく。
最後に聞いた声はサンビャクゴジュフゥン!!とかいうオカマ声だった。
「ハイハイハイハイ更にィィ!!彼は夏休み最高のオナニーをするため、かなり溜まってますよ!!」
カズヤはどんどんと客を煽る。
ん・・・?
そういえばこいつさっきクラスメイトがどうとか・・・
ハッと周りを見渡すと、見覚えのある人物がいた。
井川・・・!!
こいつらどうかしている。
金のためなら男も抱くのか?
そうシンジが疑問を抱いた瞬間だった。
「シンジ・・・手に入らないものを追いかけ続けるロマンもいいが、現実問題手の届く幸せのほうがいいってこともあるんだぜ?」
カズヤが耳元でそっと囁いた。
その行為と、言っていることの気持ち悪さが合わさってこれ以上ないくらいにカズヤは不気味さを増した。
まさか・・・
「こっちの業界は人が多くないからな・・・引く手数多だったわけだ。それに・・・想像以上だぜ?」



何がだ。
いや待て知りたくない。
もはや、自分ひとりで突っ込みを完成させるしかないシンジ。
想像以上も何も、こんなケースを誰が日常から想像しているというのだ。
というかコイツ一度この場を経験してるのか。
「俺のときでもかなりの高額が出たんだぜ?現役で童貞の高校生ってだけで300は出るからな・・・だけど今日はオークション始まって以来の値段が出そうだ」
会場に、5000の10、という声が響いた瞬間だった。
オォーッという歓声の後に、誰一人喋らなくなってしまった。
「決まりだな・・・」
カズヤが遠い目をしながら、言い放った。
声の主が近づいてくる。
「シンジ君・・・」
マスクを外された瞬間、男がシンジの唇に激しく吸い付いた。
舌を入れてきたり、その間にヽ(・*・)ノアナルをいじられたり。
無駄にスキルの高い相手に、シンジは困惑した。
次の瞬間には、なにやらデロデロとした液体を尻に塗りこまれる。
同じものを、男は自らのフジヤマに塗布していた。
「最初は強引なくらいがイイ・・・良い声を聞かせてくれよ!!」
そういわれた次の瞬間には、シンジの滝壷に男のフジヤマが一気に入り込んだ。
「アーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッ!!!!!」
シンジのチョモランマも、山脈に加わった。

―――――――――― アルプスにようこそ! ―――――――――――



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