作品名 作者名 カップリング
「White Christmas」 72氏 -

「あー…いい匂いだな…」
リビングまで漂ってくる香りに誘われて、シンジはキッチンへと向かう。
「わあ、すごいな…」
台所のテーブルの上には、所狭しと美味しそうな料理が並べられていた。
サラダやローストチキンといったオードブル、そして中央に置かれた手作りのケーキ。
そして…シンジの目の前には、料理の準備を続けるエプロン姿の少女が。
その長い黒髪の少女を、シンジはそっと後ろから抱きしめた。

"ぎゅっ…"

「ひゃっ!…シ、シンジさん!?」
いきなり抱きしめられてびっくりしたのか、その少女は思わず戸惑いの声を上げる。
「も…もう…驚かせないでくださいよ…シンジさん…」
「あ…ゴメンな…マナカ」


―本日はクリスマスイブ。
恋人同士が愛を語らい、独り身にとってはなんとも寂しいこの日。
シンジとマナカの二人は、前者に当てはまる恋人同士。
文化祭のあの日、マナカの強引な手段で結ばれた二人。
夜の校舎で愛を深め合い、互いの身体を貪りあった二人。
そんな二人が付き合い始めて、早くも二ヶ月余りが過ぎ去っていた。


―現在城島家には、マナカとシンジの二人だけ。
シンジは彼女の細くて柔らかな身体をより強く、ぎゅっと抱きしめる。
「マナカ…」
「もう…シンジさんたら…甘えん坊さんですね…」
頬を寄せてくるシンジに少し苦笑しながらも、どこか嬉しそうなマナカ。
「だってさ…久しぶりだろ…マナカをちゃんと抱きしめるのも。
…それにさ…カナミたちが帰ってきたら、こんなこと出来ないしさ…」
「そうですね…カナミちゃんの前では…」
「ああ…だからさ…今は思いっきり…抱きしめたい…」
「…」
「…」
しばし二人の間に沈黙の時が流れた後、シンジは申し訳なさそうにつぶやいた。

「ごめんな…本当は…今夜は二人きりで過ごせたら良かったのに…」



―そう、今日はマナカとシンジの二人きりで過ごしているわけではない。
本日はカナミ、アキ、カオルを加えての五人でのパーティなのだ。

―と、ここで『折角のクリスマスなのに、何で二人きりで過ごさないの?』という疑問が生まれるが…
答えは簡単である。

―マナカとシンジが付き合い始めて既に二ヶ月余りが過ぎたのにもかかわらず…
未だ二人はカナミたちにその事実を伝えそびれていたのだ。

別に隠そうとしていたわけではない。
ただ…それを告げる時期というのを逃してしまっただけで。
そして一旦タイミングを逃してしまうと、なかなか言いづらくなってしまい…

―そしてそれを伝えることができぬまま、ただ時間だけが過ぎ去ってしまった。

そして…今回こそ言おうと思案しているうちに、いつの間にかカナミたちによって
クリスマスパーティの計画が立てられてしまい…
結局言い出せぬまま、クリスマスイブ当日となってしまったわけだ。


「…別にかまいませんよ…みんなで料理を作るのも結構楽しいですし…」
…まあ今回の事に関しては、マナカにも多少責任はある。
そもそも付き合う時に「しばらく皆さんには内緒にしておきましょう」と言ったのもマナカなのだ。
そして小宮山先生にばれるまで一ヶ月の間、二人の関係は誰にも知られることがなかった。
そりゃあ言うタイミングも逃すと言うものだ。
マナカにもそれは分かっていた。
抱きついたまま謝り続けるシンジに、マナカはにっこりと微笑む。
「そ、それならいいんだけどさ…
…ゴメンな…来年こそは二人きりで過ごそうな…」
「ええ、来年は…
でもその前に、私たちのことを皆さんにちゃんと伝えないといけませんね…」
「ああ、それもそうだよな…」
「くす…あの…それより…シンジさん」
途端に顔を赤らめるマナカ。
「な、なに?」
「あ、あのですね…当たってます」
「え、わ…なにい!!」
シンジが己の下半身を見ると…
いつの間にか起立しているムスコが―マナカの腰に当たっていた。
「まさかシンジさん…我慢できないんですか?」
慌てふためるシンジを見て、くすりと笑うマナカ。
「いや、あの、これは不可抗力で…」
「ふふ…でも今日は我慢しましょうね…カナミさんたちもいますし…」
「はは…でもなあ…」

…とここでシンジはおもむろに時計を見た。
―カナミたちは今、近くのスーパーまで買出しに出かけている。
スーパーまで徒歩で10分。買い物の時間を考えれば、少なくとも30分はかかる。
そして3人が出て行ったのは5分ほど前だから、しばらくは帰ってはこないはずだ。
(時間は…あるよな…)

―カナミたちがいないこの今の時間は絶好のチャンスではなかろうか?

―まあなんにせよ、既にシンジは我慢の限界である。


「なあ…いいだろ…」
そう言うとシンジはマナカの身体にのしかかっていく。
「あ、シンジ…さん…駄目ですよ…
すぐにカナミさん達が…帰って…」
「大丈夫だって…すぐに済ますから…」
「あ…いやっ…ふうっ…くう…」
"ちゅ…"
抵抗するマナカの唇が、あっけなくシンジに塞がれる。
シンジの舌がマナカの口中に押し入り、強引にその中を犯していく。
「ふ…くうん…ふ…」
初めは抵抗していたマナカも、シンジの責めを受けて全身の力が抜けていく。

続けてシンジはマナカの下半身に右手を伸ばしていった。
下着をずらしてシンジはその指を秘所へと侵入させる。
"くちゅ…"
「あれ…マナカ…もう濡れてるじゃん…」
「あ、あの…これは…その」
シンジの指摘を受け、マナカの顔が紅潮する。
「はは…そうか。マナカも我慢してたのか…」
「ええと…そのぉ…」
「…ま、いいか…さっさと済ませちゃわないとね…」
シンジが指をゆっくりと動かすと、マナカの蜜壷が淫靡な音を奏でる。
"くちゅり…ぬぷ…"
「あ…くんっ…」
そしてシンジはマナカを立たせたまま、マナカの下着を両手で下へと引き抜いた。
"するっ…"
滑り落ちた下着を足から脱がせ、シンジはそれをテーブルの傍らに置く。

続いてシンジはマナカのスカートをめくり上げた。
マナカの白い可憐なお尻がシンジの目の前に広がる。
その中央でマナカのピンク色の秘所が濡れて怪しく光っていた。
たまらずその秘裂にしゃぶりつくシンジ。
"ぴちゃ…くちゃ…"
「あ…うんっ…はあ…」
こみ上げてくる快楽に、マナカはテーブルに手をつけ身体を支えて耐え続ける。
「おいしいよ…マナカ…」
「あ…そんなこと…ううっ…ふう…」
シンジの舌が無遠慮にマナカの媚肉を這い、その刺激で愛液があふれ出す。
そしてシンジはその零れ落ちる愛液を強く吸っていく。
"ずず…ちゅう…"
「ああ…っ!!」
途切れることのない快感に耐え切れなくなったのか、マナカの身体がゆっくりと崩れ落ちる。
「あ…ふう…」
「ふう…もう…いいかな…」
息をはずませるマナカを見て、シンジは早速本番へのお伺いを立てるが。
「あ…はい…でも…その前に」
「ん?」
「シンジさんのを…ご奉仕させてください」
そう言ってマナカはよろよろと身体を起こし、シンジの方へと向かい直す。



「じゃあ…始めますね」
マナカが目の前のズボンのチャックを下ろすと、シンジの男根が勢いよく飛び出した。
「わあ…もうこんなになってる…」
「まあね…はは…」
「さて…ちょうどケーキ作りに使ったのも残ってますし…
…今日はちょっと変わった趣向で…」
そう言うと、マナカはテーブルの上にあったボウルに手を入れる。
そして中に入っていた生クリームを指でたっぷりと掬い上げた。
「え、何するの…」
「ふふ…こうするんですよ」
そしてシンジの肉棒にたっぷりと生クリームを塗りたくる。
"くちゃ…ぬるう…"
「!!…う、うわ…これ…」
「どうです…?気持ちいいですか?」
"ぬちゅ…くちゃあ…"
マナカの細い指がシンジの男根をこねくり回し、シンジに未知の快楽を伝えていく。
「うあ…マナカ…すご…」

そして丹念にクリームを塗りこんだあと、マナカはそれに口を寄せ…
「わあ…なんだかすっごく美味しそう…
さてと…いただきますぅ♪…はむっ…」
そのシンジの分身を、ゆっくりと自らの口の中へと沈めていく。
"くぷう…"
「くっ…ふわあ…」
「ふむ…ぺちゃ…」
マナカの舌が口の中でシンジの亀頭の上を蠢き、その先端のクリームをきれいに舐め取っていく。
いつもとは一味違うマナカの舌使いに、シンジの興奮はいやがおうにも高まる。
「うっ…マナカ…すげえ気持ちいいよ…」
「ふふ…そうですか?じゃあもっと…」
マナカは口をスライドさせて更なる刺激を男根に加えていく。
竿の下の袋はマナカの空いた左手の上で転がされ遊ばれる。
"ずぷ…ずずう…ちゅう…"
マナカの激しい責めに、シンジはただ圧倒されていった。
「くっ…もう…限界…ゴメン…」
"びゅくっ…どくっ…"
次の瞬間、絶頂に達したシンジの分身から熱い奔流があふれ出し、
マナカの口中へと注ぎ込まれていく。
(ふくっ…凄い…濃い…それに…量も…)
その精は口だけでは受け止めきれず、マナカは思わず男根を口から離してしまう。
「わ…やべ…止まらない…」
「くふ…わ…顔に…付いちゃう…」
なおも止まらずに精を放出し続けるそれは、マナカの顔と着ていたエプロン、
そしてキッチンの床を汚していった。


「シンジさん…いっぱい出ちゃいましたね…」
「まあね…でもさ…やっぱり本番の方が良かったかな…」
精液で汚れたマナカの顔と髪をティッシュで拭き取りながら、そんな事をつぶやくシンジ。
「でも…もう時間が…もうすぐカナミさんたちが帰ってきますよ…」
「大丈夫だって…後20分は帰って来ないさ…」
まだまだムスコはまだ回復していないが、もはや彼は止まれないアクセル全開状態。
そのままシンジはマナカを押し倒そうとするが…

―その直後。

「たっだいまー!!」
静寂を破り、城島家の玄関に響くカナミの声。

「…あら…思ったより早く帰ってきちゃったみたいですね」
「げげっ!!なんでえ!?」
「さあ?…でも急いで片付けないと…いろいろとマズくないですか?」

―床に飛び散った白濁液。汚されたエプロン。部屋に立ち込める独特な精液の臭い。

どう見ても精子です。本当に(ry

…まず見つかったら、弁解の余地はない。
「…確かに!!どうしよう!?マナカ!?」
「落ち着いてください、シンジさん!何とかなります!きっと!!」


「ただいまあ…スーパーまで行くのめんどくさくなっちゃって、
途中のコンビニで全部買ってきちゃった…

…ってあれ?お兄ちゃんとマナカちゃん…何やってんの?」
「いやあ…ちょっと生クリームこぼしちゃって…」
「そ、そうなんですよ…お兄さんたら…もう」
そう言いながら床を拭く二人。

―どう見ても不自然過ぎる状況です。

「ふうん…でも生クリームにしては、何か違うような…」
「そ、それはカルピスだよ、カルピス!飲もうとして一緒に床にぶちまけちゃって…」

―どう見ても苦し過ぎる言い訳です。

「そうなんだ…それじゃあさ、何でキッチンの窓を全開にしてるの?」
「か、換気ですよ、換気!空気の入れ替え!!一酸化中毒になったらマズいですよね!?」

―どう見ても無茶過ぎる理由です。

「…なんか二人とも変だよね…」

「「…へ、変じゃないです!!」」


…とまあ何とか強引にごまかそうとした二人だったが、
そんな事で騙される二人(若干一名除く)なはずもなく。

そして…テーブルの上に脱がされたまま置きっぱなしになっていた、
マナカの下着が決定打となり…

結局二人の関係は、全てばれてしまったのであった。


そしてその日は急遽『クリスマス&シンジとマナカを祝う』パーティとなり、
シンジとマナカは三人に祝福されることとなった。

「はあ…こんなことになるなら、早く言っておけば良かったな…」
「そうですね…シンジさん」
「まったく二人とも…そういう事はちゃんと言ってくれないと…!」
「いや…ごめんなさい」
「ま、いいけどね。…あ、そうだ。これ、お兄ちゃんへの私からのプレゼント♪」
シンジに手渡されたのは、プレゼント用にきれいにラッピングされた小箱。
「え、これって…?」
恐る恐るその包装を解くと、中から出てきたのは…コンドーム。
「へへ、今年のプレゼントはちゃんと使ってもらえそうで良かったあ♪」

「わあ…ありがとうございます…」
カナミのプレゼントを見ながら苦笑いを浮かべる二人。
「あーあ…二人が付き合ってること知ってれば、他にもいろいろ用意したんだけどね…
バイブとか、アナルビーズとか…ローションとかさ…」
少し残念そうなカナミに、シンジは思わずツッコミを。
「おいおい!…そんな物いらんて…」
「えー…だってさ…どうせ今夜は二人で燃え上がるんでしょ?」
「「え!?」」
カナミの思わぬ発言にぎょっとする二人。
「そうでしょ?今日はクリスマスだし…恋人同士がおおっぴらにセック…」
「ちょ…待てい!!…カナミたちがいるのに、そんな事できるわけないだろ!?」
「そ、そうですよ!!何言ってるんですか!!カナミさん!!」
顔を真っ赤にして必死で否定する二人に、にやりと笑いながら疑惑の目を向けるカナミ。
「えー、ホントかなあ…」

「「あ、当たり前だー!!」」
二人の息のあった叫びが、城島家に響き渡った。



で、結局のところ…その日シンジとマナカの二人が眠っているはずの部屋からは、
夜遅くまでベッドがきしむ音や喘ぎ声が響いていたとかいなかったとか。

(おしまい)

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