作品名 作者名 カップリング
「BAD MEMORY」 72氏 -

昔親にこっぴどく叱られたこと。恥ずかしい思い出。辛い記憶などなど…
思い出さなくてもよい、思い出したくない記憶というものは
誰にでもひとつくらいはあるものだ。
だがその時の記憶が何かの拍子によみがえり、その思い出に少し鬱になったり、
苦笑いしたり、「今となってはいい思い出だ」なんて思ったりしてしまうこともある。
―今回はそんなお話。



「わあ…これが男の人の…?」
「すごいね、本物だ…でも、お父さんのとは…少しカタチがちがうような…?」

夏の午後。クーラーの効いた涼しい和室。
ズボンとパンツを下ろされ、下半身をむき出しにされた熟睡中の少年。
年は12歳前後といったところだろうか。
そして少年のそれをじっくりと見つめる、二人の少女。二人とも少年よりも少し幼いといったところだ。
誰がどう見ても、まさしく異様な光景である。
二人の少女はいとこ同士であり、そのうちの一人は寝ている少年の妹…
…とまあここまで言えばもう皆さんにもお分かりだろう。
少年の名は城島シンジ。二人の少女は城島カナミ、そしてそのいとこの関川エーコである。


―では、なぜこんな実にシュールな状況になっているのか?
全てはエーコの両親が結婚記念の旅行で家を空けるため、
エーコが親戚であるこの家に預けられた事から始まった。
ここ一週間、元気いっぱいのエーコとカナミに振り回されたシンジ。
シンジも元気が有り余っているはずの小学生ではあったが、二人のパワーにはかなわず
心身ともに疲れきってしまい、今日の午後はクーラーの効いたその部屋で一人、ぐっすりと眠っていた。

しばらくして二人がプールから帰ってきた後も、いまだシンジは夢の中にいた。
母親も出かけてしまい、そしてまもなく暇になった二人が、ちっとも起きないシンジに
ちょっかいを出し始めたのも至極当然のなりゆきだった。
はじめは顔をつねったり、体を揺らしたりしていた二人だが、シンジは全く起きる気配がない。
それだけ疲れがたまっていたということなのだろうが、
そんなシンジの無反応っぷりが二人のいたずら心を刺激してしまった。
そしてカナミが、この状況へといざなう決定的な一言を言ってしまう。

「…ねえ、エーコちゃん?」
「なーに、カナちゃん?」
「エーコちゃんは、男の人のあそこってさ…見たことある?」
「え!?…あ…う、うん…お父さんのは…でもじっくりとは見たことないけど…」
「私も同じ…それでね、前にお兄ちゃんに『ちゃんと見せてほしい』ってお願いしたの、そしたら」
「そしたら?」
「『なに言ってんだ』って、怒られちゃった。」
そう言ってぺろりと舌を出すカナミ。
「…それはさすがにシンちゃんでも怒ると思うよ…」
「だからさ…今ならお兄ちゃんも寝てるし…じっくり観察できると思わない?」
「そ、それはそうだけど…でも、ほんとに大丈夫?」
「大丈夫だってー。あれだけやっても起きなかったしさ…じゃ…いくよ…」


「…なんだか…シンちゃんのこれって…かわいいね」
「うん…そうだね…」
そう言って目を輝かせ、シンジの分身を見つめるカナミとエーコ。
その目の輝きは、純粋な好奇心から来ていると思われる。
カナミもエーコの両親共に(特に母親が)、性教育に熱心だったこともあるのだろう。
おかげで二人ともかなり幼いころからそういった方面には、おませなお子様ではすまされないほど詳しくなっていた。
「男の人のこれってさ…キノコみたいなカタチだって教わったんだけど…なんだかちょっと違うね」
エーコが首をかしげる。
「うーん、そうだよね。じゃあさ…お兄ちゃんのコレ、大きくしてみようか?」
そう言って、カナミはシンジの分身をつかむ。
「うわあ…なんだかフニャフニャしてるよ…エーコちゃんもさわってみなよ?」
「う、うん…うわ、ホントだ。」
二人の指がまだ包皮に包まれた幼いシンジの分身に触れる。くちくちと2人の指が動くと、
寝ているはずのシンジがぴくっと反応を示した。
「あ、お兄ちゃん感じてるのかな?」
「そうかもね…あ…見て、シンちゃんの…大きくなってる…」
まるで新しい玩具を手に入れたかように、さらに二人は愛おしそうにそれをこねくり回す。
二人分の心地よい刺激に耐えかねたのか、シンジのムスコは、まだ小さいながらも天井に向かってそそり立ちはじめた。
「すごい…男の人のって、こうなるんだ…」
調子に乗った二人はますます指で刺激を与え、さらに分身は硬さと大きさを増していく。


「ぅ…うん…ぐぅ…」
さすがのシンジも小さく声をあげるが…それでもまだ起きそうもない。
そしてそんなシンジの意思とは関係なく、二人の努力の成果か―シンジのムスコは立派に起立してしまった。
まだ小学生だからか、完全には亀頭が露出してはいないが―それでもこの二人の少女の興奮と
好奇心を高めるには十分すぎるほどだった。
「ねえ…この先から白いミルクが出るってお母さんから聞いたんだけどさ…」
天を仰ぐそれを、ツンツンと指で突きながらエーコがカナミに尋ねる。
「うん、それを下のお口でのんじゃうと、女の人はにんしんしちゃうんだって…お母さんが言ってた」
「…うん、私も男の人のマツタケと女の人のアワビで赤ちゃんができるんだって聞いたけど…
でもカナちゃん、じっさいにためしてみたい、って考えちゃだめだよ!」
思わずカナミをたしなめるエーコ。
「わ、わかってるよお…お母さんも言ってたもん。あと少しで私も赤ちゃんが産めるようになるけど、
そういうことをするのはまだ早いって。男と女で”せきにん”がとれる大人になるまで待ちなさいって。」
「うん、そのとおりだよ……でもさ」
再び目を輝かせるエーコ。
「ほんもののミルクは見てみたいよね?」
「うん!!もちろん!!」
二つ返事でそれに同意するカナミ。もはやこの二人、誰にも止められない。
そして自分が妹といとこに陵辱されていることなど露知らず、いまだ夢見心地のシンジであった。


「…なーに、それ?」
「これ?これはねー、『ろーしょん』っていうんだよ。お母さんの部屋から持ってきたの。
これを使うとあそこが気持ちよくなるんだって、お母さんが言ってたの♪」
「へー…すごくぬるぬるしてる…。そう言えばうちのお母さんも旅行に行く前にいろいろ用意してたよー。
セーラー服とか、かんごふさんの服とか…男の人ってそういうの好きなんだってさ。」
この子ありてこの親ありと言うべきか。カナミとエーコの両親共にかなりの色モノ夫婦である。
「じゃあ、はじめよっか?」
「あ、ちょっと待って。このままだと私たちの服よごれちゃうよ。せっかくだからその前にさ…耳かして」
「え、なーに…ええ…ああ、なるほどねー。エーコちゃん、あったまいいーっ!」
「えへへ、いい考えでしょ…」


午後中ずっと夢の中にいたシンジは、下半身を包み込む生暖かくも気持ちのいい不思議な感覚に
ようやく目を覚ました。…いや、このまま覚めなかったほうが幸せだったかもしれない。
「な、なんだこれ……う、うわあっ!!!」
シンジは思わず驚きの声を上げる。まあ、無理もない。
むき出しにされた自分の分身。それをいじくりまわす、なぜかスクール水着の少女二人。
二人はシンジのムスコをはさんで向かい合い、手にたっぷりローションをつけて勃起したそれに塗りたくる。
そしてその一人はいとこ、もう一人は自分の妹。
これで混乱しないほうが無理、というものだ。
「ななな、なにやってんだよう…うへぁ…うう…」
ぬちゃぬちゃと音を立てて自分のそこを這い回る指。未知の感覚がシンジを襲う。
「あ、おはよう、お兄ちゃん。」
「ようやく起きたねー、シンちゃん。」
いったい何をそんなに驚いてるのか、と言わんばかりにシンジを見る二人。
その目にあまり悪気が感じられないのがさらにたちが悪い。
「よ、よくわかんないけど、や、やめろよ、二人とも…」
シンジがとにかくこの状況下から脱しようと立ち上がろうとする。しかし…。
「もー、動いちゃだめだって…エーコちゃん!」
「まかせて!」


すかさずエーコはシンジの上に馬乗りになる。おまけにカナミに足を押さえられて…
シンジ、万事休す。
「う、うごけない…」
「もう…落ちついてよ、シンちゃん。」
「お、おちつけって言われても…」
「そうだよー。私たちはただ、お兄ちゃんに気持ちよくなってほしいだけなんだよ。」
「…き、きもちよく?」
「そうだよ。お母さん言ってたもん。男の人はここをいじると大きくなって、かたくなって…
ぜっちょうにたっすると白いミルクが出るんだって!」
「…は…?」
「私たちはミルクが見てみたいし、お兄ちゃんは気持ちよくなれるし…
これはまさに一石二鳥じゃない!!」
(いや…たぶんそれは何かが違うと…思う…)
心の中でツッコミを入れるシンジ。
まあ、もはやもがこうが何しようがこの状況から打開できる策もなし。
シンジは全てをあきらめ、抵抗をやめてしまった。
そしてシンジの力が抜けたのを確認し、二人の少女はあらためてシンジの陵辱を開始した。
エーコはシンジの下半身に体を向きなおし、シンジの体の上に腹ばいになる。
そのおかげでシンジの顔の近くには自然とエーコのお尻が来てしまい、
シンジの目にはエーコのお尻だけが写ってしまう。


(う、うわ…これって…)
目のやり場に困り思わず目をそらそうとするシンジだが、
それでも目の前の可愛いお尻に視線が自然と移ってしまう。
プールに行った後のため、まだ少し濡れているスクール水着がぴっちりとヒップに沿って貼り付いている。
エーコのその姿が思春期が始まったばかりの少年にとっては刺激が強かったのか、
シンジは少なからず興奮を覚え、思わずドキリとしてしまう。心臓の鼓動も速くなる。
(わわわ…おれ…どうなっちゃうんだ…)
「あれれ…さっきより大きくなってない?」
「そうだね…なんでかな?でも、あと少しでいきそうだよ、シンちゃん。」
「よーし、がんばるぞ!!」
さらにその手を加速させる二人。シンジの中で何か得体の知れないものが湧き上がってくる。
自分でも分身は何度かいじってみたことはあっても、今伝わってくる下半身の感覚はシンジにとっては初めてだった。
(う、うわあ…なんだよぉ…これ…)
そして指が亀頭に触れた次の瞬間…。
シンジの亀頭がぶわっと膨らみ、突如暴発した。
どくどくっと先から白い精が放出され…シンジは頭の中が真っ白になっていく。
「ひやぁ…うえぇ…うわああぁぁあ…」
シンジの断末魔(?)が部屋に響く。
「すごい…これが…でも少しなまぐさいね…顔にちょっとかかっちゃったし…」
「…う、うん…まだ出てるよ…シンちゃんすごーい…」
シンジの分身はブルブルと震えながら、止まることなくびゅくびゅくと精を吐き出していく。
そしてその様子を興味津々の目でじっと観察するカナミとエーコ。

―そしてシンジにとって人生初の放出が終わるころ、シンジは完全に燃え尽きていた…。


「………。」
「お兄ちゃん?どうしたの、お兄ちゃん?」
「…え!…ああ…なに?」
カナミの声でようやくシンジはわれに返った。
「どうしたの?変な汗が出てるよ?」
「…いや、ちょっとな…ははは…」
ちょうど今シンジは昔のアルバムを見返していたところだった。
そして小学生最後の夏休みの写真を見ていた時、突然あの忌まわしい記憶がフィードバックしてしまったのだった。
(嫌なこと思い出しちまった…。小学生最後の夏休みの思い出…ああ、まさしく悪夢だよな…)
封印していたはずの記憶がよみがえり、凄まじくブルーになるシンジ。
カナミが持ってきた麦茶を一口飲み、ようやく落ちつきを取り戻す。
(あの後は結局どうなったんだっけか…。)
シンジがかすかに覚えているのは、カナミたちがあの後母親にものすごく怒られていたことか。
シンジに過激ないたずらをしたのを咎めているというよりは、勝手に人のローションを使っていたことを
怒っていたような気もするが…そこは記憶違いだと信じたい。
(あれが…人生初の射精なんて、ありえないよな…。もう…)
妹といとこのダブルのコスプレ、ローションプレイ、手コキでイカされた記憶…。
今となってはいい思い出に…なるはずもなく。
ああ、さっさとこの忌まわしい記憶を脳の奥底にしまいこもう…
…とシンジはゆっくりと目を閉じた。



「…お兄ちゃん…お兄ちゃーん…。…よーし、OK。全然起きないよ。」
「やっぱりすごく効くんだねぇ…この睡眠薬。シンちゃん、気持ちよさそうに寝てる…。」
「そうだね…それじゃあ早速…」
「…うん、たしか五年ぶりだよね…じゃあ、はじめよっかカナちゃん♪」
「そうだね、エーコちゃん♪」

(おしまい)

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