作品名 作者名 カップリング
「シホのあかほん」 宣銅烈氏 「ヒロキ×シホ」

「飯田様、今日もわがレイ・プリンセスの看板アイドルとして頑張って下さい」
「今更かしこまらなくてもいいってことよ、ヒロ君」
今日も我らがトリプルブッキングはたくさんの仕事を手に入れた。
毎日、午前中は朝の15分ドラマには私、飯田シホが。
午後のメロドラマには私、飯田シホが。
深夜のエロドラマには私、飯田シホが、主演を演じている。
売れない他の2人の分まで働く私。 ああ、なんて素晴らしいアイドルなんだろう。 というか女優?

「シホちゃん、起きて! 着いたよ」
「へっ、撮影現場に?」
「? 何寝ぼけてるの、売り込みに行く事務所だって」
なんだ夢か、ちっ。
とりあえず私たちTB3人組+ヒロ君は、いつものように売り込みに行った。

――――編集部
「じゃあ3人の好きな町ってどこ?」
編集の方が尋ねてくる。
「ニューヨークです」と、カルナが答え
「この町です」と、ユーリが答えた。
次は私の番だ、大丈夫、絶対にミスはしない。
私は勢いよく答えた。
「ペニ――――――痛っ!! 舌噛んだー!!」
「何ー!」
私の口からは溢れんばかりに血が溢れる。
これはそうとうヤバイ。 多分死ぬ。
痛さと血がヌける感触で意識がどんどん遠ざかっていく――――。


「――――――か」
「――――大丈夫? シホちゃん」
意識が戻ってきた。 舌の痛みは相変わらず酷いが、なんとか生きている。
「意識が戻って本当に良かった、舌の傷は深いけど後遺症も残らないし
 少しの間入院していれば治るって言ってたぞ
 それから、カルナちゃんとユーリちゃんは帰ったから 時間も遅いし それじゃあオレもこれで」
「あ……うん」
ヒロ君は一通りの話を終えると帰っていった。
きっと今日は忙しかったんだろう。 私のせいでもあることを考えると胸が痛い。
そしてそれ以上に舌が痛い。 もし、カミ癖が治らなかったら私は死んでしまうんだろうか。
今になってこの癖を恐ろしいと思うようになった。

入院した次の日になると、舌のせいで食事を取れなかったので
栄養剤から直接栄養を取ることになった。 つらい。
昼になるとカルナとユーリが見舞いに来た。 というより冷やかしに近かった。
夕方には小田さんが差し入れ(バナナ)を持ってきて、社長は指をさして嘲笑していた。

そんな入院生活が続くにつれ
食事がとれないということで私はすっかり元気を失っていた。
ナースの人に筆記で「エロ本買ってきて下さい」
と伝えたら、ナースが「18歳未満だからダメです」と断りを入れられ
その時からストレスと共になぜか性欲も溜まるようになってきた。


「やー シホちゃん、お見舞いに来たよ」
「ヒロ君……」
今日の朝、ヒロ君がお見舞いに来た。
それでは早速、処理しようと思います。
「――――おい、ちょっとシホちゃん!」
私はヒロ君の座っているイスを一気に近づけると同時にカーテンを閉めた。
そして筆記で「我、欲する。汝の、身体を」と伝えた。
ヒロ君は「何を言ってるんだ」といっているような顔をしている。
私はその瞬間、ヒロ君の口唇を奪った。

「んっ…… んんっ…… ンッ…… プハ――
 ねェ、ヒロ君 入院してると何がしら溜まりやすくなって……」
「あの〜一体何を言ってるのかさっぱりつかめないのですが
 というか20歳過ぎた僕がまだ中学生の君にそういう行為を行うのは犯罪なのですが
 いやいやいやそれ以前に君はアイドルだし、僕は巨乳フェチで――――――」
ビビッているのか、急にキョドりながら話し始めるヒロ君。
なんだかそういうのを見てると余計に燃えてくるというかなんというか。
「そんなことどうでもいいから、まず抱いて、ね?」
私は服をゆっくりと脱ぎだす。
これから起こることは小田さんが差し入れてきた
すっかり真っ黒に完熟したバナナだけが知っている――――。


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