作品名 作者名 カップリング
『ムッチーの本名が知りたい』 長時間座ってると腰にくるね氏 -

「ねぇねぇムッチー。私のサイン、何がいけなかったのさ?」
あのサインは正直自分でも力作だと思った。
センスの塊りのようなサインだと思う。
ただエロいだけじゃんと言うなかれ。凡人に、あんなサインが思いつけた?
「ホ」の字に○を付け足す事で、記号と一体化させる。
しかしただそれだけでは♀マークだと気づかれにくいかもしれない。
だからそこに♂マークを通す。更にキャラクターとして成立させるために、顔を描き込む。
しかも、可愛い。
多少バランスが悪いのは仕方が無い。昔焼肉屋で見た野球選手のサインだって
上下左右のバランスが無茶苦茶な、落書きのようなサインだったじゃん。
それに比べれば、私が完成させたあのサインは、文句無く天才性の産物よ!

が、誰もそうは認めてくれなかった。
「シホちゃん、これじゃエロ過ぎるよ……」
あろう事か、ティッシュ箱で下ネタをかましてきたユーリにまでそんな事を言われた。
ちょっと前までのユーリなら、あんなネタは思いつかなかったろう。
当然だ。まだ10歳なんだから。しかし井戸田と関係を持ってから変わった。
かつては精子すらよくわかってなかった子供が、顔射を経験してから
まさかほんの数日でここまで下ネタを理解するようになるとは……
子供の学習能力と成長速度はあなどれない。
しかし逆に言えば、ユーリぐらいの年の子は、周囲が「教育」してやれば
あっさりとその道に染まり、応用さえこなしてみせるという事だ。
今に見てろ、有銘ユーリ。あんたのサインも下ネタチックに改造してやるわ。
そうね、ユーリをYUURIとローマ字表記して、Yの上に
お決まりの、あの図(具体的に言うと点二つと半円二つ)を書き足してやるわ。
そしてあんたはすぐにそれに順応し、ファンの前でも平気そのサインを書くようになるのよ。
それであんたも私と同類よ。ザマァミロ。


「だから言ったでしょう?凝ったサインなんて、字の下手さを誤魔化すためのものに過ぎないわ」
私の書く「シ」が「ツ」にしか見えないという理由で、カルナがそんな事を言ってきた。
「これじゃ、あんたのために小池さんのサイン本貸してくれた小田さんが浮かばれないわ……」
何よ、カルナなんて。スペルマみたいな名前しちゃってさ、ふん。
え、ルしか合ってない?……ふん。

「……で、それがこの小池マイ様のせいだって言うの?あんたのサインのウケが悪いのが?」
「だって、あんたのを参考にしたんだよ、私」
「嘘つけ!どこにも共通点が無いじゃない!」
「あるって。ほら、このオリジナルキャラを添えてるところとかさぁ……」
「……頭痛くなってきた。一緒にしないでよ」
「何よ、あんたのキャラクターなんて、所詮某巨大電子掲示板のショボーンの顔じゃない!」
「せめてシャキーンの顔と言いなさい!ったく本当、先輩に対して無礼な子ね」


こういうワケで、事務所の仲間達に散々聞いてまわった挙句
誰一人として私の芸術を理解しなかったというわけだ。
「そりゃあ理解されるわけないよ、シホ……こんな露骨にエロいサインなんか」
「それは偏見だよ、ムッチー。エロ可愛いって、これ、絶対!」
「いやいや、エロいだけだから。可愛くないから」
「だからって紙ヒコーキにして外に飛ばすのはヒドくない!?」
「一日待たされた挙句こんなサイン手渡された私の身にもなってよ」
「エロい事の何がいけないのよ!私なんか事務所の皆と毎晩仕事上がりに――」
と、そこまで言いかけて、私は口をつぐんだ。
毎日皆で乳繰り合ってる事はナイショなんだった。これが噂になったら大変だ。
「……仕事上がりに、何?」
が、ムッチーはジト〜ッといぶかしむような目つきで私を見てくる。
「……べ、別ににゃにも……」
「そうやって噛むあたりがアヤシイわねぇ〜……」
「わ、わひゃひが噛むのはいつもの事れしょ!?」
「白状なさいな。白状しないと……コチョコチョコチョ〜」
ムッチーが私のワキをくすぐってくる。
本当なら大笑いして「やめて」とお願いしなきゃならなような状況だったんだろうけど
「あっ……ん……」と、私が甘い声を出してしまった事で、ムッチーは焦って手を離した。
「あ、あんた……何、今の反応……」
私は、周囲に聞こえないよう、小声でムッチーに耳打ちする。
「しょ、しょうがないでしょ……毎日あんな事やこんな事してて、性感発達しちゃってんだから……」
その発言にヒいたムッチーは思わず後ずさろうとしたが、私はすかさず、彼女の耳たぶを噛んだ。
しょっちゅう井戸田やカルナの耳たぶを噛んでいるので、狙いを外そう筈も無い。
的確且つスピーディに、私はムッチーの耳たぶを捕らえた。
ほんの一瞬噛んだだけなので、周囲の人たちには気づかれていない。
私、噛むのは何でも得意なんだよね。
「ひっ……」
「今言った事……他の人にはナイショだよ?」


放課後。夕暮れに彩られた教室の中。
井戸田が家に迎えに来るまで、まだ時間に余裕がある。
とは言え、せいぜい40分程だ。学校から家までの所要時間を考えれば、30分程が限界だ。
リミットは30分。
目の前には、大人しく机の上に腰掛けているムッチー。他には誰もいない。
「は、早く教えてよ。あんたが仕事上がりに何してんのか」
「……それがそんなに気になるかぁ?」
「別に脅そうって思ってんじゃないわよ?仮にも友達だし。ただ、
 アイドルでもやっぱり……その……エッチな事、するのかなって、思って」
「そりゃするでしょ。人間なんだから、しないわけないじゃん。
 ムッチーだって、一人でした事ぐらい、一度くらいあるっしょ?」
「や、そんな……!そんな、事……」
「ふぅん。ま、いいや。ちょっとこれ持って」
そう言って、私はピンク色の、リモコン式スイッチを手渡した。
「何?コレ……」
「スイッチいれてみ」
カチッ。……ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ……。
くぐもった音が――シホにとっては聞きなれた音が――教室内に静かに響いた。
「何、この音……っていうかシホ、あんた何か顔赤くない?それに、息も……」
「はっ……はぁ……ムッチー、鈍感……」
そう言って私は、スカートの裾をたくしあげてみせた。中から現れたパンティは濡れて透けており
その向こう側に、ピンク色の棒状の物体が差し込まれているのが、ムッチーにもわかったようだ。
案の定ムッチーは、顔をひくつかせて、口をパクパクさせている。
棒状の物体は私のアソコの中で振動を続け、恥ずかしい汁をポタポタとしたたらせている。
「シホッ……あんた、そんなもの……何で……っ」


机の上に座っているムッチーの太ももからスカートを少しまくりあげ、露わになった素肌の上に股を乗せる。
足はM字に開き、半ばムッチーに体を預ける形でムッチーの足の上に座る。
下品な言い方をすれば、うんこ座りの状態だ。その状態で、股の下にムッチーの足があると思えば良い。
こうすれば、振動はムッチーの足にも伝わる。ムッチーの顔は、青ざめているのか、それとも赤く火照っているのか
どっちつかずの中途半端で面白い表情になった。
「い、いや……シホ……こんな、事って……」
「わかる?あんたの足に押し付けられて、もっと気持ちよくなってるよ、私のアソコ……」
パンティから染み出した液体が、ムッチーの太ももを濡らす。
「あんた達に……み、見せた……グラビアの……ん……写真……あの茶髪の、ロン毛さぁ、カルナって……名前……なんだけど……」
断続的に荒い吐息を漏らしながら、私はムッチーの耳元で囁く。
「あいつさ……私が……アソコの……ビラビラ、噛んでやると……すーぐ感じるん……だよね……。
 へへ……笑っちゃうでしょ?……あんな……穢れを知らない……純情そうな……笑顔でさ……」
ムッチーは、信じられないといった表情を私に向けた。構わず畳み掛ける。
「それと……小学生の……ユーリって子……才能あるよ……あの子……ふ……
 乳首舐めるの大好きでさ……ぁっ……カリカリ……って、噛むんだよ……あたひのぉっ……ちくびぃっ……」
囁くだけでは飽きてきたので、昼間と同じように、私はムッチーの耳たぶを甘噛みしてみせた。
電気ショックでも受けたかのようにビクンッと反応するのが、我が友達ながら可愛い。
「それと……売れっ子の……小池……マイ……あいつ……道具使うの……大好き……あぁあもうダメ!もう、あぁっ!」
振動するバイブと、それを押し付けるムッチーの太ももに、私はいつものオナニー以上に感じて
思わずその場で軽くイってしまった。
「シ……シホ……ちゃん……?」
ムッチーの歯と声が震えているのが、飛びかけの意識の中でもはっきりわかった。
「寒いの?ムッチー……そうだよね、寒いから、歯ぁカチカチ鳴ってんだよね……
 すぐに温めてあげる……」


「あ、あぁあ……こ、こんなの、駄目だよぉっ!シホぉお……」
「ディープキスされたぐらいでガタガタ言ってたら、体もたないよ?私もちょっと急いでるから、乱暴になるしぃ」
「何で……何で、こんな事するのぉ……?」
「ムッチーが悪いんだよ?私のせっかくのサイン、捨てちゃうなんて……」
その時の私は、一体どんな表情をしてたのだろう。私の顔を見たムッチーは
ヌルヌルした触手生物にでも襲われたかのような、細胞の一つ一つが泡立ったような、
虫の大群に素肌を這い登られているような、そんな恐怖を表情にたたえていた。
「だから、ね?もう一度ちゃんとサイン、書いたげるからさ。ムッチーのお汁で」
中学一年生女子の、まだ発達しきっていない乳首は、それでも硬く尖っていた。
私は口をギリギリまで大きくあけて、ムッチーの控えめな乳房を隠すようにほおばった。
口の中で、舌の先でレロレロと先端を弄ぶ。
「……ひっく……ひぐ……ぅえぇぇぇん……」
ムッチーの泣き声が聞こえてくる。狂犬にでも襲われたような気分だろうか?園児のような情けない泣き声だ。
もう片方の乳首も、指先でこねるようにいじくりまわす。引っかいたり、摘んだり、引っ張ったり。
「ふぅう……こんなの……いやだよ……シホ……」
「私はいやじゃないから、良いや」
残酷に言い放つと、私は体を起こして、床の上に仰向けに倒れているムッチーのアソコに狙いを定めた。
私のアソコには、まだバイブがささったままだ。私はパンティを脱ぐと、再びバイブのスイッチをいれた。
そうして、ムッチーのアソコに私のアソコを押し付けた。同時に、スイッチオン。
「あぅうっ、あふっ、あうぅ、いやぁあぁ……あぁっ、あっぁっ、あぁっ!」
「ほらぁ、もっとしっかり押し付けないと。バイブ外れちゃうじゃんか」
振動をマックスにしてみると、ムッチーの反応はより激しくなった。
「あぁっ!あっ!あっ!あぁあっ!や!いやだぁっ!こん、こんなのぉ……!ふぁぁ!」
「んふ……いいよ、ムッチー……どんどん……お汁……溢れて……んっ!」

溢れ出る二人の愛液を指ですくうと、私はムッチーのお腹に、その汁でサインを書いてみせた。
ムッチーにとってはくすぐられるような感覚だろうか?身をくねらせて逃げようとするが、逃さない。
ムッチーだって、昼間私をくすぐってきたじゃん。お返しだよ。
「ほぉら、私のサイン……ん……魅力的じゃん……可愛くて……独創的で……」


井戸田達との関係で学んだ事。
それは、不都合な存在は味方に引き入れた方が得策だという事。
マイも、社長も、その手で懐柔してきた。
そして今回、ムッチーも……。今回は私一人だから、うまくいくか心配だったけど。
私一人でも、ちゃんと味方に引き入れてみせる。
これから先、週マガ本誌でクラスメートの名前が判明する度に、一人ずつ……

「ん〜、見てなさいよぉ〜……今に、皆私の奴隷にぃ……ムニャムニャ」
事務所の一室で、飯田シホは寝言を言いながら眠りこけていた。
対面の席には、ツッコミの教本を読むユーリと、眼鏡を拭くカルナ。
「……どんな夢見てんだろう、シホちゃん」
「どうせロクな夢じゃないわよ」
「でも、何か気持ちよさそうな寝顔ですねぇ」
「そう?私には、凄く気持ち悪く見えるんだけど……」

終了



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