作品名 作者名 カップリング
「社長の裏仕事」 72氏 -

―とある日のレイ・プリンセスの社長室。
その静かな部屋で、悩める一人の少女がレイコ社長と話をしていた。

「…で、要するに…ちょっと休みが欲しいと」
「あ…いえ…いや…えっとでしゅね…」

その少女の名は―ユーリでも、カルナでもなく―飯田シホ。
彼女はレイコが淹れてくれたコーヒーを飲みながら、その悩みを打ち明けていた。

相談の内容は「芸能生活と学校生活の両立が大変」とか、
「サインがどうしてもうまく書けない」とか、
「自分にはいまいち華がないし胸もない」とか…まあいろいろだ。
一言で説明すると「最近ちょっと疲れ気味なんです」…ということらしい。
普段はあまり深く考えていないようで
いつも明るい笑顔を見せる彼女ではあったが、
それでもやっぱり多感な思春期の女の子。
一応人並みには(かなり失礼)悩みを抱えていたのだった。

「ところで…このことは当然糸田には相談したのよね?」
「あ、いや…まだですけど」
「なんで?一応アイツはあなた達のマネージャーでしょ?
相談するなら、まずはアイツに相談しなきゃ」
「…だって、ヒロ君じゃあまり頼りになりそうもないし」
(…うーん…そりゃそうか)
確かに糸田はまだまだ経験不足の新人だ。
何の心構えもなくTBのマネージャーをいきなり任された事はシホも知っているし、
糸田を少し頼りないと思うのも当然の事かもしれない。
(互いに新人ってのも考え物ね…)
人選を間違えたかな…とレイコは心の中でちょっぴり後悔した。

では他の人に相談…とは言っても、
三瀬は三瀬でいつも仕事が忙しくTBにはかまってられないし、
小田は……まあ言うまでもがな。
シホが一番頼りになりそうなレイコの元にやって来たのは
まあ仕方のないことではあった。


(でも…確かにちょっと疲れてるみたいね)
レイコもシホが最近バテ気味であるのは糸田からもそれとなく聞かされていたし、
今の様子からもそれは見て取ることができた。
TBのリーダーとして(誰も認めてはいないのだが)
他の二人に負けるものかと、最近のシホは確かに人一倍頑張っていた。
(実際は芸能生活豊富なユーリのフォローが多く、やる事なす事空回り気味ではあったが)
さすがにそれに無理が来ている…ということなのだろう。

…とはいうものの、はいそうですかと彼女にいきなり休みを与えるわけにはいかない。
TBとしての彼女には明日も明後日にも取材や営業やら仕事がわんさか入っている。
(これは社長自らの精力的な営業活動の成果であった)
特に絶賛売り出し中のこの時期に「疲れたから休みます」だのと、
そんな甘えたことを言ってはいられないのだ。

(…さて、こういう時はどうしようかな?)
―とりあえず細かい問題は置いといて、まずはシホ自身をリラックスさせなければならない。
お悩み解決は、まずそれからだ。
レイコは少し思案したあと、ソファーから立ち上がりシホの座るそれの後ろへ回り込んだ。
「あなた…最近精神を張り詰めすぎなのよ。私が良く効くマッサージをしてあげるわ」
そう言うと、レイコは優しくシホの肩に触れた。
「あ、ありゅがとうございます…」
「じゃ、始めるわね。さ、肩の力を抜いて…」
「は、はい…」
レイコに言われるがまま、シホは素直にその肩の力を抜いた。


―時に力をこめ、時に優しく。
レイコの巧みな指先は、的確にシホの肩の凝りと身体の疲れを解きほぐしていく。

「どう?気持ちいい?」
「すごい…楽になりましゅ…」
そう答えたシホの顔からは、さっきまでの思い悩んでいた様子がすっかり消えていた。
「そう…それなら良かったわ」
このマッサージは、レイコがこの業界で培った技のひとつである。
時にはアイドル雑誌の編集者に、時には広告の契約先のご機嫌取りに…
その長年鍛えた巧みな技を受けて、シホが陥落しないはずはなかった。

シホの言葉に気分を良くしたレイコは、再びシホにマッサージを始めたが…
(それにしても…今度は逆に気が緩み過ぎてるわね…)
レイコはシホの肩を揉みながら、彼女の顔をしげしげと眺めてそう思った。

―すっかり油断しきったシホの表情。

―力の抜け切ったその身体。

そんな無防備な彼女の姿を見て、レイコの中の"悪い虫"がむずむずと疼き始めた。


(じゃ、ちょっとだけ…"いたずら"しちゃおっかな…)
シホの背中の後ろでぺろりと舌なめずりをした後、
レイコは手をシホの肩から下ろし、彼女の胸に軽く触る。
"さわ…"
「…うひゃあ!…ど、どこ触ってるんですか!?」
その思わぬ行動に、シホは思わず声をあげた。
「あ、ごめん。ついつい…でも、やっぱりシホの胸はまだまだ発展途上みたいね…」
一応シホに謝る素振りを見せるが、そのレイコの顔からは全く悪びれる様子が見えない。
「そ、そんなはっきり言わなくても…うぅ…」
「大丈夫…あなたはまだ成長期だし、すぐに大きくなるわよ…ほれ、ぷにぷにぃーっと」
そう言って、レイコはシホの控えめなふくらみを優しく揉んでいく。
「う…はぅ…ちょ…くすぐったい…です…」
レイコのしなやかな指先が奏でる、こそばゆいような…甘ったるいような
なんとも言えない感覚に、たまらずシホはその身をよじらせる。

「さてと…もうちょっとだけ楽しませてね♪」
そう言うが早いか、レイコは右手をシホの腋の下から差し込むと、
すばやく彼女の身体の手前へと回した。
「え?あ、あの…その」
「いいから私に任せて…ほら、力を抜いて。ね?」
「は…はひっ!!…くうっ!…」
シホのシャツの下から潜り込んだレイコの手は、そのままブラの中へとするりと滑り込んだ。
そしてその右手は彼女の未成熟な胸を、円を描くように撫で上げていく。
「んっ…あぅ…はぅ…」
乳房の上にちょこんと座っているつぶらな突起を擦るたびに、
シホの口から思わず甘い声が漏れる。
(へえ…意外とかわいい声出すのね…)
戸惑いの表情を隠せないシホに悪戯心をくすぐられながら、
レイコは執拗にその青い果実をむさぼって行く。


―彼女が芸能界の荒波の中で培った"技"のひとつ、枕営業。
そのお相手になるのは何も男だけとは限らない。
時には女性をお相手に、とびきり熱く甘い一夜を過ごしたこともある。
その時の貴重な体験が今、無抵抗なシホに対して存分に発揮されていた。

「あ、あのぅ…むっ…」
シホがレイコに何かを告げようとした瞬間、すかさずレイコは自らの唇で彼女の唇を塞ぐ。
シホの柔らかな唇にレイコの魅惑的な唇が重なり合った。
"ちゅ…ちゅぷ…"
「んっ…むっ…くぅ…」
(あっ…しまった。この子のファーストキス奪っちゃったかも…)
まだ男の子と付き合ったことは無さそうなシホ。これがファーストキスである可能性は高い。
…というか、シホの驚きと困惑の表情からして、まず間違いなさそうだ。
少し軽率だった自らの行動に、やり過ぎたかとレイコは後悔した。
(…でもな…私も火が点いちゃったしねぇ…ま、いいか♪)
先程からシホにも目立った抵抗はない。
この業界に対して、かなり偏った知識を持っている彼女のことだ。
"こういったこと"もある程度は覚悟していたのかもしれない。
(ふふ、素直なのはいい事よ…さて…)
『もうイケるとこまでとことん行っちまえ』と思い直したレイコは、
汗ばみ始めたシホの若い肢体をさらに責め上げていく。


"ちゅ…くちゅ…ぺちゅ…"
シホの口腔に入り込んだレイコの舌が、シホの舌と艶かしく絡み合う。
シホの上半身はシャツとブラを完全にめくり上げられ、乳房を露わにされていた。
すっかり上気したその肌の上を、レイコの手がしなやかに這いずりまわる。
膨らみかけた乳房の上を、下腹部のへその辺りを、そしてわき腹を。
その指が敏感な部分に触れるたびに、シホの身体はびくりと震えた。
「若いっていいわよね…まだ肌がみずみずしくて…ね」
少し羨ましそうな表情を見せながら、レイコはシホの身体を丹念に優しく愛撫していく。

"ぴちゃ…くちゅ…くち…"

二人きりの部屋に響く淫猥な水音を聞きながら、
ほどなくしてシホの意識は快楽の海へと沈んでいった。

・
・
・

「―さて…今日はこの辺にしておこうかしら。
…どう?だいぶ楽になったでしょ?」
「…は…ふぃ…」
レイコの問いに半ば呆けた顔で答えるシホ。
「ああ、それなら良かったわ。
どう?これからも頑張れるよね?」
「は…はい…がんばります…」
「また疲れたらここに来なさい。もっと気持ちよくなる"マッサージ"してあげるから」
「あ…いや…その…しちゅれいしました!」
乱れた服を直し、そそくさと部屋を出て行くシホの後ろ姿を
レイコは満足そうな表情で見送った。


(…そういえば、あのコの悩みって何一つ解決してないわね…)
シホが出て行ってしばらく立った後、ようやくその事実に気付いたレイコ。
マッサージはあくまでもシホの心を落ち着かせるためだったのだが…
これでは本末転倒にもほどがある。

(…んー…でもまあ…シホもまた悩んだらここに来るだろうし…
今後の楽しみも増えたからよしとするか♪)
そんなことを考えつつ、彼女は机の上のすっかり冷め切ったコーヒーを飲み干した。

(おしまい)

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