作品名 作者名 カップリング
「たそがれどき」 拓弥氏 -

「や…ちゃんと云う事、聞いてくれたんだね…若田部…」
「こ、こんな事…アナタに言われなかったら、絶対しないわよっ」

 放課後の英稜高校、3年A組の教室の中で小久保マサヒコと若田部アヤナが佇んでいた
涼しげな表情を浮かべながら、ゆったりと椅子に腰掛けているマサヒコと対照的に、
アヤナは顔を紅潮させ、自らの手で制服の上着を開きながら、マサヒコを睨み返すように立っている。
その開いた胸元からブラウス越しにもはっきりと分かるほどの豊かなふくらみが姿を見せていたが
本来その部分を覆っているはずのブラの姿はなく、代わりに桜色の小さな突起がブラウスに
くっきりと浮かび上がっていた。

「でも、ホントに言うとおりにするとは思ってなかったよ…――ねえ、若田部…ひょっとして――
乳首、勃ってるんじゃない?」
「――っ…ち、違うわよ!…そんな――…そんなこと…」

 そんなマサヒコの指摘に、アヤナは顔をさらに真っ赤にして開いていた胸元を慌てて隠すように閉ざす。
マサヒコに背中を向けたアヤナの身体は怒りや屈辱ではなく、羞恥で小刻みに震えていた。

「アヤナ…――」
「――っ!?」

そんなアヤナの耳元にマサヒコはそっと息を吹きかけながら、呪文のように囁きかける。
不意に名前で呼ばれて、ビクリと反応したアヤナに…

「今度はナマで見たいな…アヤナのおっぱい…」
「あ…――…そんなに…見たいの…?」
「うん、見たい…――ダメ…?」

 ニッコリと無邪気に微笑み、その後アヤナの顔色をうかがうように尋ねてくるマサヒコの言葉に
アヤナはまるで催眠術にかかったかのようにブラウスのボタンを外し、マサヒコの目の前に
自身の豊かなバストをさらけ出す。


「スゴイよ、アヤナ…それにとってもキレイだ…」
「バカ…そんなこと…」
(ああ…小久保君が…見てる…)

 ブラウスの胸元を開いたままマサヒコの視線を正面から受け、アヤナは羞恥と同時に
胸の奥から熱くこみ上げてくるモノを実感していた…

「でも、アヤナ…乳首、尖ってるよ…やっぱり勃起してるんじゃ――…」
(…や…ダメ…)

 アヤナの乳首…それは胸全体のボリュームからすると控えめな大きさで、色もまだ淡い桜色だったが
マサヒコの指摘どおり乳輪から飛び出し、硬く尖り始めていた。

「アヤナ…これだけ尖ってたら痛いんじゃないか?――それとも…見られて興奮した?」
「――あ、う…違う…」
「ノーブラで授業を受けるのってどんな気分?優等生のアヤナがこんな格好で授業受けてる事を知ったら
みんな、どんな顔するだろうね…」
「そ、そんなこと…」

 アヤナをからかうように話しかけてくるマサヒコだったが、悠然と椅子に腰掛けたまま
アヤナには指一本触れようとしない…


「どうして…――」
「…」
「お願い…小久保君…私…私、もう…」
「ダメだよ、アヤナ。ちゃんと約束は守らないと…触って…"して"欲しかったら、
その気になるようにアヤナが頑張らないと…」
「…そんな…こと…言われても…」
「――ミサキは…もっとうまく…オレをその気にさせるよ」
「――っ…」

 不意にミサキの名前を出されると、アヤナは胸の奥にチクリとした痛みを覚える。
それはマサヒコの心を掴んでいる彼女に対する嫉妬であり、同時に友人でもある彼女の目を盗んで
彼女の恋人であるマサヒコを誘惑しようとしてる事に対する良心の呵責でもあった。
 
(ゴメンなさい、天野さん…でも、私…)
「じゃあ、アヤナ。いつもみたいに始めて…」
「あ…うん…」

 マサヒコの言葉に誘導されるようにアヤナはマサヒコの机に近付き、そのまま机の角に股間を押し当て…
そして、イヤらしく腰をくねらせながら自身の最も敏感な部分をこすり付け、刺激していく。


「は…く、う…」
「いいよ、アヤナ…すごくエッチだ…次はもっとオッパイもいじって…ツンツンに尖った乳首が寂しそうだよ♪」
「ああ…いや…ふ、く…んんっ…!」

 アヤナは開いたブラウスの胸元に手をやり、マサヒコの指摘どおりに硬く尖った先端の突起を指先で軽く摘む――
すると、アヤナの身体がまるで電流が迅ったように"ビクンッ"と撥ねる。

「乳首、そんなに良かったんだ…そんなに大きいのに敏感なんだね、アヤナのオッパイ…
知ってる?アヤナにみたいにこんなロケットみたいに尖った大きなオッパイを持ってる女の人って
みんなエッチでインランなんだよ、ヒトの机のカドでオナニーしちゃうアヤナみたいに…」
「あぁ…い、言わないで…」

 普段なら…いや、マサヒコ以外の異性に言われたのなら、間違いなく激怒するであろう
侮蔑の言葉を受けながらも、アヤナはただ弱々しく否定の言葉を返すだけで、
胸元をいじる指先の動きも、机のカドに股間を擦り付ける腰の動きも止まらず、
むしろマサヒコのそんな言葉に興奮してますますその動きが激しさを増しているようだった。

「どう、アヤナ…気持ちイイ?」
「ふぁ…ん…だ、だめ…あ…いぃ…く、ふ…」

 うわごとのような返事を返しながら、トロンとしたまなざしをマサヒコに向けるアヤナ…
ふと、その視線が『ある一点』で止まり――


(小久保君の…あんなに膨らんでる…あれが…)

 アヤナはその熱っぽい視線を男性としての反応をハッキリと示したマサヒコの"ソレ"に集め
机のカドを"ソレ"に見立てるかのように、より強く擦り付けていく…

(小久保君の…が、私の…に…)

 元来が潔癖症なうえに、自分の早熟すぎる身体とそれを好色な目で見る異性に対する反発もあって、
アヤナは性的な事をどこか禁忌なものとして扱ってきており、自慰に関してもそれまで全く経験が無かったのだが、
ここ数日のマサヒコとの行為を続ける内にアヤナの性感は、身体の発育に追いつこうとするかのように、
急速に目覚め始めていた。
…もっとも、感度自体は元々良いことから、素質はあったというものだが…

(手や…机でもこんなに…気持ちイイのだから…小久保君に…直にされたら…どれだけ…――)

やがてコツを得たのか、自分の最も敏感な部分を押し当て、引っ掛けるように擦りあげる。
 そうしてアヤナが頂点に達しようとし、その様子を受けてマサヒコがゆっくりと近付いてくると、
アヤナは期待と不安が入り混じったような表情を浮かべながらマサヒコを待つ。
――だが、マサヒコから発せられた言葉はアヤナの期待したものではなく…


「――お疲れ様"若田部"。今日はもういいよ」
「――えっ…?」

 突然終わりを告げるマサヒコの一言に、アヤナは思わず狼狽して聞き返してしまう。

「聞こえなかった?今日はもういいって言ったんだよ」
「そんな…どうして…」
「どうしたの?若田部…物足りないって言うのなら、グラウンドに残ってる運動部の連中呼んで来ようか?
みんな喜んでアヤナの相手をしてくれると思うよ♪」
「…い、いや…そんな…そんなの…」

 見ず知らずの男達に自分の身体を嬲られるおぞましい光景を想像して、身を縮めガタガタと震えだすアヤナ…
そんな様子をマサヒコは面白そうに眺め――

「ウ・ソ♪ まだ処女のアヤナにそんなヒドイことするワケないだろ」
「うぅ…ばかぁ…」
「でも…いつまでもそんなカッコしてたら、ホントに襲われるかもしれないよ」

 不釣り合いなほど優しげな表情でマサヒコが話しかけると、アヤナは普段の凛々しさからは想像も出来ないほど
目に涙を浮かべながら、拗ねた子供のような非難めいた視線をマサヒコに向ける。


「…――ねえ、小久保君…ひとつだけ訊かせて…」
「何…?」
「小久保君は…その…天野さんとするときも、こんな…こんなコトしてるの?」
「――いや…ミサキとは…フツーだけど…」
「そう…―――」

 そんなマサヒコの回答は、アヤナの心にミサキに対する軽い嫉妬心を生み出していたが
それと同時に奇妙な優越感と満足感もそこにはあった。それはつまり――
天野ミサキも知らない小久保マサヒコの闇の部分を…他でもない自分が知って、
さらにそれを独占しているという実感…
 もちろん不満もある。それは今、自分に対してされている行為そのもののことではなく
ミサキがもうかなりの回数、マサヒコに抱かれているのに比べ、自分は未だ指一本すら
身体に触れられていないことだった。
 そして今日もまた、マサヒコはただ自分に対してイヤらしい行為をさせ、イヤらしい言葉をかけてくるだけで、
結局自分からはなにもしてこない…

「…もう、いいかな?じゃあね、若田部…"明日"も楽しみにしてるから――」
「あ、まっ…――」

 何も知らないウブな少女なら、間違いなく心を蕩けさせてしまいそうな笑顔をみせながら
まだ何か言いかけたアヤナの声も耳に入らなかったかのように、マサヒコはあっさり教室から出て行ってしまう。
そして、1人取り残されたアヤナは…


"――ちゅ…ちゅぷ…ちゅく…"
「…んんっ…ダメ…なのに…こんな…こんな事…もし、誰かに…見られたら…――ん、ああっ…」

 マサヒコが立ち去った教室に少女のくぐもった…それでいて艶を含んだ声が漏れていた。
 絶頂に至る直前で行為を中断させられたこともあり、アヤナの身体は日に灼かれたかのように熱く火照っていて、
その熱を少しでも冷まそうと自身の身体を指で慰めている。
 はしたないと思いつつも目に焼きついて離れない、マサヒコの――確かに反応を示していたアレ――
を思い浮かべながら、アヤナは下着の中に差し入れた指をより一層激しく動かしていく…

「あっ…あ、ダメ…んんっ!?…ん、く…ん…あ…あ、あん…く、ふ…――」
(こ、この指が…小久保くんの…だったら…私…小久保君にイヤらしい言葉をかけられて…
感じてる…?やだ…そんな…でも…でも…――)

 マサヒコにイヤらしい言葉をかけられながら犯されている…そんな自分の姿を想像して、
アヤナは自分の身体がますます熱く、興奮してくるのを実感していた。

"イヤらしいよ、アヤナ…"
「…あ、ん…」
"乳首をビンビンに勃起させて…興奮してるんだね…?"
「…や…やぁ…そんな…」
"人前で…机のカドでオナニーするなんて…ヘンタイ…"
「ち…ちが…んうぅ…んん…」
"エッチでインランなアヤナ…"
「…そんな…あっ…あ、ああ…――」


 決して口汚く罵るわけではなく、むしろ穏やかに、まるで愛を語るようにマサヒコが
自分にかけてきたイヤらしい言葉を思い浮かべながら、アヤナは再び少しずつ絶頂に向かっていく。そして…

「…ん、く…んあぁ…く、ああぁっ…く、んん…――〜〜〜〜…」

 胸元に這わせた指が硬く尖った先端を潰さんばかりに強く摘み上げ、一方のショーツの下に潜り込ませた指が
敏感な肉芽を擦りあげながら、たっぷりと濡れそぼった秘処を抉った瞬間――
 漏れ出そうになる声を必死にかみ殺しながらも、アヤナの身体は快感という名の波に煽られて
びくっびくっ――と水揚げされた魚のように跳ね上がる…

「―…はぁ…はぁ…はぁ…――」

 絶頂の余韻の気だるさに身を委ね、アヤナは机の上にぐったりと突っ伏していた。

"――くちゅ…"
(やだ…こんなに濡れて…下着の替え…どうしよう…)

 まるでお漏らしをしたようにぐっしょりと濡れたショーツの感触に、少しばかし呆けていた
アヤナもさすがに不快感を覚える。



(・・・――)

 しばらくぼんやり考えていたアヤナだったが、おもむろにスカートの中に手を差し入れて
そのまま濡れそぼったショーツを脱ぎ捨てると、丸めてカバンの中にしまい込んでしまう。

「うふふ…」

 なにも履いていない濡れた下半身が外気に触れ、アヤナの火照った身体を覚ましていく…
その心地良さと奇妙な開放感から、なぜか可笑しさがこみあげてくる…

(ふふ…誰かに見られたら、どうしよう…でも――)

英稜の制服のスカート丈はそれほど短くは無かったが、それでも少し低い位置からなら
中が見えないことも無く、アヤナのカバンの中には体育で使った短パンもあったのだが
何故かそれを替わりに履こうともしなかった。

(――私のこの姿を見たら…小久保君…どんな顔するのかな…)

スカートの下に何も履かずに表に出るなど、少し前のアヤナにとっては考えることもないことだったが
いま自分がこの状況を受け入れ、むしろ悦びすら覚えていることに軽い驚きを感じていた。

(やっぱり…私ってイヤらしいコなのかな?…小久保君の言うとおり…)
「――明日…この格好で一日過ごしたら…小久保君…喜んでくれるかしら…」

 マサヒコとの淫らな逢瀬を夢想しながら口元を妖しく歪めるアヤナのその姿は、
凛とした優等生というには、あまりも淫靡な色香が漂いはじめていた。

「うふふ…」

(END)

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