作品名 作者名 カップリング
『パーティーは終わらない』 拓弥氏 -

「「「「「「かんぱ――いっ!」」」」」」

 春休みのある日、若田部の家でいつものメンバーが集まって、オレ達の卒業&合格祝いと
改めて若田部の送別会を開く事になり、中村先生の仕切りで、たったいま祝杯を挙げたところだった。

「それにしてもよく頑張ったわね〜マサヒコ君」
「ええ、ホントに…先生のお陰ですよ…」
「ありがとう。でも、合格できたのはやっぱりマサヒコ君が頑張ったからだから…
自信を持って…ね♪」
「はい。」

 そんな感じで濱中先生から激励を受ける。色々と不可解な部分はあるヒトだけど、
こういったところは、やっぱりしっかりしてると思う。

「――で、次は童○の卒業を――」
「え〜と、的山。来年からもまた、よろしくな。」

 筆とおろし金を取り出し始めた先生を無視して、中村先生と何やら話していた的山に声を掛ける
チョコチョコとこっちの方によってくるその姿はどこか犬チックで、歳よりも幼く見える。
…とりあえず、さっきから後ろでゴリゴリしてる音は気にしないでおこう。

「あ、小久保くん…うん、こっちこそよろしくね」
「ああ、今度も一緒のクラスになれるといいな。ところで中村先生と何話してたの?」
「高校生になったら、親しい男の子はみんなセッ○スフレンドになるから、
小久保君あたりとさっさと除膜式済ましときなさい、って」
「…――えーっと…的山…中村先生の言う事をあまり真に受けすぎるのも、どうかと思うぞ…」
「え〜〜っ…」
(あのメガネ、何てこと吹き込んでやがる…本気にする的山も的山だけど…)

 ニヤニヤとこちらに意味ありげな視線を向ける中村先生に、思わず心の中で毒づいてしまう
さっき的山と『同じクラスになれれば…』とか言ったけど実際、的山が目の届かないところにいたら
高校生活にいらん心労が増えそうだ…


「ハイ、小久保君。ジュース、空になってるわよ」
「ああ、悪い…若田部。ちょっと不安な未来予想してたから…」
「なによ…せっかく合格したんだから、もっと前向きになりなさいよ」
「ハハ、そうだな…若田部の方こそ、向こうの生活になんか不安はないのか?」
「誰にものを言ってるのかしら?別にそんな事に不安はないわよ。不安があるとすれば…――」
「…え、何?何の事…?」
「何でもないわよ、馬鹿!…父の仕事の都合で、多分…2年位したらまたこっちに戻ってくるから…
そ、それまで…ちゃんとオトコ磨いておきなさいよね!!」

 一瞬、じぃ…とオレの顔を見ていたかと思うと、いきなりビシィッ――とゆびを指されて説教されてしまう。
う〜ん…なんか若田部にはいつも怒られてばっかりな気がする…

「あ〜〜マサひゃんら〜・・・えへ〜〜」
「おあっ!?おい、ミサキ…うわっ、酒臭えぇっ!」

 いきなりベタベタとしなだれかかってきたミサキにびっくりしたけど、
ミサキの口から漂ってくるキツいアルコールの匂いに、犯人を確信する。
―っていうか、このメンバーの中でこんなマネをしでかすヤツは1人しか心当たりはない。

「――なに、飲ませたんですか?ミサキに…」
「いや〜酒って自白剤に使えるってホントだったのね〜…もっとも、このコの場合は
どっちかっていうと、言いたくて仕方なかったみたいだけど、ねぇ〜〜〜
…誰かさんが口止めしなければ」
「自白って…?ミサキから何を…」
「英稜受験の日?5発?何の事です?」
(それ、なんて新世界の神?――っていうか… バ レ て る ? )

 薄笑いを浮かべながら一見、意味不明な事を話してくるメガネ女の様子に、
最も知られてはならない事が最も知られてはならない人物にバレてしまった事を実感してしまう…

「いや〜若いわね〜…ドーテーのクセにいきなり5発なんて…まあ、ちゃんとゴムだけは
付けてたみたいだから、そこは偉いと思うけど…」

 背筋にいやな汗が流れていく…ミサキのヤツはいったい何処まで話したのか…?

「――で、卒業より一足先にドーテー卒業しちゃった気分はどう?」

 一瞬呆然とした隙に、いつの間にか中村が背後に回りこんできて耳元に話しかけてくる。
首すじに吹きかけられる酒臭い息と背中に当るふくよかな感触がどうにも落ち着かない
ミサキは相変らず酔ったままで、こっちにしなだれかかったままだし…
そうしてる内に的山たちがこっちに興味を持ったみたいだった。


「ねー中村先生〜小久保君がどうかしたんですか〜?」
「ん〜、マサとミサキがアンタより一足先にオトナになったってコトよ〜」
「小久保君と天野さんが…大人にって…まさか…」
「アヤナ〜…アンタ、いきなり出だしから差をつけられてるわよ〜…『2年先に〜』なんて
ヨユーこいてたら、もう挽回できないくらい差がついてるかもね〜」
「ちょっ!?な、何を言って――…」
「えへへ…まさひゃん…んんん〜〜〜…」

 酔って抱きついてきていたミサキが、いきなりみんなの目の前でオレにキスしてくる。
あまりの光景に周りの様子も騒然として、濱中先生は顔を真っ赤にして恥ずかしそうに
こっちを見てるし、的山は目をきらきらさせて興味深そうにしてるし、若田部は――
なんか金魚みたいに口をパクパクさせて…しかもスゲー真っ赤になってるし…
ヒトってあんなに真っ赤になるんだな〜とか思わずこれから先に起こるであろう惨劇を予想しながらも、
何故かそんなどうでもいいコトが頭をよぎる。

「なっ!?あああぁあぁ、ああ、あま、あまあ…あ、あまの…天野さんっ!なんて事をっ!!」
「あらあら、おアツイことね〜〜」
「あ〜〜いーなーミサキちゃん…」
「マサヒコ君、ミサキちゃんをそこまで調教して…」

「まあ―何にせよ、マサ…ミサキ1人だけって不平等だとか思わない?」
「思いません」
「ちっ、このカタブツめ…いい、マサ。硬くていいモノなんて乳首とクリと…ココだけよ♪」
「うおあぉえぃいぃっ!?」

 いきなり中村の手がオレの股間に伸びてきて、痛い様な気持ちいい様な…そんな絶妙の力加減で
股間のナニを握りこんでくる。

「ふふふ…クチでは否定してても、カラダは正直なものよね〜」
「くうっ…」

 エロ親父のような中村の指摘どおりミサキと中村の2人の柔らかい体に挟まれ、
さらにそのゴッドハンドのような左手の愛撫で情けないほどオレのナニは、硬く張り詰めてしまっていた。

「さてと、暴れられると面倒だから…マサ、ちょっと大人しくしててね…」
「うぐっ!?んぐうぅうぅぅ〜〜っ!!」

 口の中に流し込まれる高濃度のアルコール…その強烈な破壊力にオレの意識はなす術もなく
暗い闇の中に沈んでいく…

「アルコール度数70以上のウォッカは効くわね〜…さっすがアヤナん家、いいモン置いてるわ」
(ゴメン、ミサキ…オレもう、キレーな体じゃいられそうにないみたいだ…)


 ・
 ・
 ・

「うう…けだもの〜〜〜」
「な〜に贅沢言ってるのよ。世の中にはン十万も出して処女買いたがるヤツもいるのに
極上の美女&美少女の処女を3人も一気食いなんて、なかなか味わえるモンじゃないわよ〜
こ〜の、幸せモンっ!」

 どんなに美味しい料理でも、許容量をオーバーすれば味が分からなくなるって言うけど
アレに関しても同じような事がいえるのかもしれない…
もっとも…M男の素質もない自分にとっては、両手足を縛られて無理矢理コトに及んでも
快感も何もあったモンじゃないのだが…

「…まあ、ちょ〜っと一方的だったかもしれないけど…」
「オレが女だったら間違いなくゴーカンですよ、コレ…」
「これもあのコ達の一生の思い出作りの為だと思いなさい、アンタだってそう悪い思いはしてないんだし…」
「こっちは一生のトラウマに残りそうなんですけど…」
「そう言わないの、アヤナに渡米前に想いを遂げさせてやれたワケだし…アイだって初めての相手は
ちょっとでも心許せる相手の方がいいでしょうし…それに、アンタには高校入ったら
リンの面倒見てもらわないといけないし…」
「…的山の?」
「そ、あのコ…あんなコでしょ?中学のときはそうでもなかったみたいだけど、高校入ったら
ひょっとしたらクラスの中で浮いてしまうかもしれないと思うのよ、なまじ容姿とか…
そこそこ可愛いだけにね…だから、マサ…そんな時、アンタにはあの子の力になってあげて欲しいの…
正直、こんなコト頼めるのはアンタだけだし…一度でも身体重ねたら、情も移るでしょ?」

 全く…この女狐は…やることはメチャクチャなクセに、こんな時だけしっかりしてやがる…


「ワザワザこんな真似しなくても、それぐらい…一言、先に言ってくれたら…」
「バカね…アンタってホント、女心が分かってない。
アヤナもアイもこんな舞台でも用意してあげないと、なかなか自分の気持ちに素直になれないコだし、
リンも…アレで結構ミサキを気にして、自分の気持ちを抑えてたのよ…
ミサキも不承不承だけど了解してくれたし…」
「ズルイですよ…」
「何が?」
「そんな事言われたら、文句も言えなくなるじゃないですか…」
「そーよ、アンタにはこれからこのコ達を幸せにする責任があるんだから、文句言ってる暇があったら
しっかりオトコを磨きなさい」
「はは…」
「私は…アンタに器量と甲斐性があるのなら、三股でも四股でも…いくらでもかけて
構わないと思ってるわ」
「中村先生はその中に入ってないんですか?」
「ナマ言ってるんじゃないわよ。そーねー…アンタがあと十年早く生まれて、私の教え子の
担任の教師とかになってたら、考えてもいいわよ♪」
「…中村先生こそ、もうちょっと素直になったほうが…」
「…何〜か言った〜?」
「…いえ…何にも…」

 中村の笑顔に危険なものを感じたオレは、とっさに何事もなかったようにごまかす…
触らぬ神になんとやら…ってことで…まあ、中村もそれ以上は突っ込んで来ないみたいだし…

「じゃあ、そろそろお開きってコトで…最後にマサ、ココまで付き合ってくれたご褒美に
天国の気分を味あわせてあげるわ。」

 そう言って周りで休んでいたミサキ達を起こして、なにやらヒソヒソと打ち合わせし始める。
その様子に一抹の不安を感じないわけではないのだけど


「マサ…とりあえずアンタはじっとして、このコ達に任せなさい」

 中村がオレの手足を縛っていたロープをほどくと、それを合図にミサキと若田部が2人で
オレのナニに舌を這わせ始める。

「あの…中村先生、私と若田部さんだと、その…胸の大きさが違い過ぎるから…」
「そのアンバランスさがいいのよ。アヤナは胸で挟む感じで、アンタは胸と乳首を使って
マサのをこすり上げるようにするのよ…そうそう、口と舌もしっかり使って…」
「あ…小久保君の…ヒクヒクしてる…」
「マサちゃん…気持ちイイんだ…」
「そうよ、あんた達をオンナにしてくれた大事なモノなんだから、心を込めて奉仕しなさい」
「ん…んく…」
「はむ…んちゅ…」
「くうぅ…っ」

 ミサキと若田部が互いにポジションを入れ替えながら、胸と口を使ってオレのナニを愛撫していく…
2人共、そうしていく内に興奮してきたのか、オレの足に自分のアソコをこすりつけ始める。
 そしてしばらくそばで様子を見ていたアイ先生と的山も、それぞれオレの手をとって指を掴むと
そのまま自分のアソコに挿入し、ナニに見立てるように腰をくねらせる。

「ダメよリン、アイ…自分達だけ楽しんでたら…ちゃんとマサを気持ちよくさせてあげないと…
ふふ…マサってワキが弱いから、2人ともマサの両ワキから乳首を舐めてあげなさい」
「うおあっ!?…ちょ、ちょっと…それは…うあえぅえっ!??」

 オナニーとかセックスとかそんな次元を超えた四人がかりの愛撫に、
オレは情けないくらいにあっさりと頂点に達し、ミサキと若田部の顔をめがけて白い砲弾を発射していく。

「んふ…いっぱい出たね、マサちゃん…」
「コレ…小久保君の…スゴイ…」

 ミサキと若田部がお互いの顔についた白濁液を舐めあう、そんな美少女2人の淫靡な光景に
オレのナニは、自分でも驚くほどの勢いで回復していく…

「マサちゃん…あは…まだまだ元気だね…」
「小久保君…次は私に…」
「あ〜、ズルイよアヤナちゃん…今度は私の番だよ〜」
「マサヒコ君…私も…」

 ヤバイ…オレまだ十五なのに、こんなの覚えてしまって…大丈夫なんだろうか…

「マサ、アンタにその気と甲斐性があれば、コレ位いつでも出来るんだから…
このコ達に振り回されないように、しっかりオトコを磨いときなさい」
「はは…がんばります…」


――数日後――

 若田部は予定通りアメリカに旅立ち、中村は某銀行に就職、アイ先生も卒業と就職活動で
忙しそうにしている。ミサキと的山は…

「あ、あ…あん…マサちゃん…もっと…もっとぉ…」
「小久保君…私も…んあっ…いいぅっ、はあぁあっ…」

 抱き合ってる2人のアソコを後ろから交互に突き上げる。同じように突いても、
反応が違うところが面白い。
 オレ達はあの日から、ほとんど毎日…誰かの家に寄っては、こうしてミサキ達と
身体を重ねるようになっていた。
 今日はミサキと的山だけだけど、アイ先生も仲間に入るときもある。

「ミサキちゃんの言うとおりになったね〜」
「え、と…何のコト?」
「だって言ってたでしょ…中村先生達と一緒に勉強してたら、淫乱な夜の宴になるって―
今は昼だけど…」
「あはは…そ、そんなコトも言ってたわね〜」
「小久保君も…いつまでもみんなで仲良く一緒に居られるようにって…いってたよね…」
「ははは…」
(思ってたのとは、随分と違うけど…)

 中村の言うとおり…オレがしっかりしてれば、みんなといつまでもこうしていられる…
ミサキたちに呆れられないように、しっかりオトコを磨いておかないとな。

「高校入ったら、サッカー部にでも入るか…」
「マサちゃん、何か言った?」
「いや、なんでもない…ミサキ、もう一回いけるな?」
「あ…もう、マサちゃん…ん…ばか…」
「うわ〜ゼツリンだね、小久保君〜」
「はは…」

 今の状況に溺れないように…いつまでも彼女たちと笑顔で付き合えるように…
二人を抱きながら、そう決心する…

(END)

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