作品名 作者名 カップリング
「彼氏と彼女の事情」 そら氏 -

このお話の主人公、若田部アヤナが中学を卒業してから早5年がたっていた。
中学を卒業後、渡米したアヤナもすでに大学生。今回、敬愛するお姉様、中村リョーコが
結婚するということで、五年ぶりに日本に戻ってきたのであった。
この5年の間に、日本でも色々あったようだ。連絡などは随時友人の的山リンコや
天野ミサキとメールでとりあっていた。実際、今回のメールをくれたのもリンコだ。
そういえば、彼女の終生のライバル、ミサキからも気になるメールはきていた。
ミサキは卒業後マサヒコと付き合ったこと。しかし、1年後別れてしまったこと。それ以来疎遠なこと。
アヤナは正直、驚いていた。あの二人が付き合ったことではなく、1年で別れてしまった事に。
やはり、幼馴染というのは近すぎる存在だったんだろうか。
様々な思いを胸にアヤナは懐かしい地元へ戻った。

ドレスを身に包み、アヤナは式場へと向かった。会場では懐かしい顔、顔、顔。
「アヤナちゃん。戻ってきてくれたんだ〜。5年ぶりだね〜。」
密かに憧れていたリョーコのように髪をのばしたリンコだった。
「お久しぶりね、的山さん。随分大人っぽくなったじゃない。」
「えへへ〜、まだまだ胸は小さいけどねぇ。アヤナちゃんの分けてほしいくらいかな〜。」
見た目は変わっても中身はリンコだった。
「わ、アヤナちゃん。こっちこっち〜。」
少し遠くでぶんぶん手をふる少し幼い感じを与える女性。この人はあまり変わってないな・・・濱中アイ先生。
「お久しぶりです、濱中先生。髪染められたんですね。」
「うん、ちょっと大人っぽくしてみようかなってね。私もいい年だし・・・アヤナちゃんはやっぱりと言うべき
なのかな・・・凄く綺麗で大人っぽい・・・」
「ありがとうございます。でも、先生もかわいらしいですよ?」
すると、少しアイは頬をふくらませる。
「大人の女性にかわいいはないんじゃないかな?まぁ、嫌じゃないけどね。」
そう言ってすぐに顔をほころばせる。
「あ、先輩には会った?今控え室いるから会ってきなよ。きっと喜んでくれるよ〜。控え室はあっちね〜。」
アヤナはアイに言われるがまま、リョーコの控え室に向かった。
心臓が鼓動を打つ。今でもリョーコが憧れの人に変わりはない。一息つくと、アヤナはドアに手をかけた。
「失礼します・・・お姉さま、ご結婚おめでとうございます。」
アヤナが部屋に入ると、真っ白なドレスに身を包んだ新婦、中村・・・いや、今日からは豊田リョーコがいた。
「アヤナ・・・わざわざ帰ってきてくれたのね。凄く嬉しいわ。」
5年という月日のせいだろうか。破天荒だったリョーコもすっかり落ち着いていて、本物の大人の女
という感じである。
「お姉さま・・・とても綺麗・・・」
「はは、ありがとう。でも、少し窮屈かな。まぁ、これぐらいはしっかりしてやらんとな。でも、
途中で窮屈すぎて全部脱いじゃうかもな〜。」
ケラケラ笑いながらリョーコが言う。訂正。見た目は落ち着いたが中身は変わっていないようだ。
「お、若田部か・・・よく来たな。」
不意に男の声が聞こえる。新婦豊田セイジ。アヤナ達の元担任だ。
「豊田先生もおめでとうございます。それにしても、随分ご結婚遅かったですね。」
そう言うとセイジは気まずい顔をする。代わりにリョーコが答える。
「ん・・まぁそろそろ攻守交替してやろうかなってね。奴隷から主人に格上げ許してあげたのよ。」
「豊田先生・・・相変わらず弱いですね。・・あ、そろそろ時間ですね。それじゃあ私も向こうに戻りますね。」
そう言って部屋を出ようとするアヤナ。
「ん?ああ、それじゃあゆっくり見てってな。食べ物もたくさん用意してあるからさ。まぁ、アイが食べまくる
だろうけど。あの子もそろそろ食い気より色気が欲しいんだけどね〜。」
アヤナを見送りながらリョーコは苦笑する。リョーコにとっては、アイも妹みたいなものなんだろう。


再び会場に戻ったアヤナ。大きく手を振る団体を見つける。言うまでもない。そこには天野ミサキもいた。
「若田部さん、久しぶり〜。元気してた?」
相変わらず色素の薄い髪、肩ほどの髪を下ろしている。中学時代は幼めだった彼女も今は大人だ。
「天野さん。久しぶりね。もちろん、元気よ。」
挨拶を交わしながらアヤナは少し戸惑っていた。ミサキが思いのほか元気な事。
よく考えればミサキとマサヒコが分かれたのは4年前だ。もう、ふっきっているんだろう。
「アヤナちゃん、聞いてよ〜。ミサキちゃんてば裏切り者なんだよ。中学の時私と永遠の
貧乳同盟組んだのにこんなに大きくなってるし・・・私はいまだにAなのに、ミサキちゃんはすでにD・・」
「わーわー!リンちゃん、場所!場所!」
見た目は変わっても変わらないやりとりに思わず微笑むアヤナ。
「ふふ、アヤナちゃん嬉しそうだね。みんながそんなに変わってなくて安心したのかな?」
意外にするどいアイの指摘にアヤナは目を丸くする。
「そうですね。5年の月日を考えると少し怖かったんです・・・みんなどうなってるかなって・・・
でも、お陰様で安心しましたよ。」
そう言って笑うアヤナ。ふと見ると、別の席に・・・いた・・・小久保マサヒコ。
中性的だった顔は今はすっかり男らしくなってる。小さめだった体つきも今は立派なものだ。
ただ・・・なにか・・・元気がないと言うか、しょぼくれている。まさかミサキの事じゃないとは思うが。
アヤナはマサヒコに声をかけようとしたが、ちょうど式が始まりそれもできなくなった。

始めは厳粛な雰囲気な式もすぐに中村、もとい豊田オーラでぶち壊れる。
アイはひたすらに食い続けるし、リンコが昔のリョーコの偉大な(?)出来事を暴露するし、
お色直しでは何故か女王様ルックになったリョーコが泣きながら奴隷ルックのセイジを引き連れたり・・・
そんなはちゃめちゃな式を楽しみつつもアヤナはマサヒコを見ていた。変わらず元気がない。
ふと、そんなアヤナをみたミサキが言う。
「気になる?彼のこと・・・ああ、元気ないのは私のせいじゃないよ?最近ね、何かあったみたい・・・」
そんな言われるほど見ていたんだろうか。そう思いつつもアヤナは
「そうね。確かにしょぼくれてる感じがするわ・・・せっかくだし後で声でもかけとこうかしら。」
と、とりあえず相槌をうっておいた。

式が終わりそれぞれが解散する中、アヤナはマサヒコの捕まえた。
「久しぶりね、小久保君。元気だったかしら?」
「若田部・・・か?ああ、まぁ・・・元気かな・・・」
上っ面の笑みを浮かべマサヒコは答える。そんなマサヒコの態度を見て
アヤナはため息をつきつつマサヒコに提案した。
「そういえば、昔の責任果たしてもらってなかったわよね〜。久々に日本の焼肉が食べたいんだけどな〜。
もちろんあなたの奢りで。」
昔なら軽く突っ込みもはいったろう。いや、昔ならと言うか、普段のマサヒコならば・・・
しかし、マサヒコの口からは
「ああ・・・分かった。明日何時にする?迎え・・行くからさ。」
といった言葉しか出てこなかった。またため息をつきながらアヤナはマサヒコと待ち合わせの約束し
五年ぶりの実家へと向かった。



翌日、夕方7時。待ち合わせ場所にやってきたマサヒコの車に乗り、焼肉屋へ向かう。
適当に注文を済ませ、食べつつ飲みつつ溜まりに溜まった五年間の話をする。
始めは前日同様元気のないマサヒコだったが、昔の友達と会話がはずんでいるせいか、はたまた酒のせいか、
段々普段のマサヒコに戻っていく。が、
「そういえば、小久保君今は付き合ってる人とかいないのかしら?」
アヤナが聞いた瞬間、顔を曇らせる。原因はこれか・・・アヤナは悟る。そしてこんな話なら
間違っても焼肉屋で話す話ではない。機転をきかせアヤナはマサヒコに提案する。
「ふぅ〜。ごちそうさま。おいしかったわよ・・・さて・・・少し話したいんだけど・・・中学校行ってみない?」
マサヒコは目をパチクリしつつ答える。
「中学?まぁ、別にいいけど・・・んじゃあ、会計すませるか。」
マサヒコは伝票をもって立ち上がり会計を済ませる。アヤナはそれを見届けマサヒコの車へ。
さすがに地元だ。中学校まではそんなに遠くはない。十分程度車を走らせ懐かしの中学へ。
時計はすでに九時を過ぎている。門はしまっていて、中には入れない。普通は。
「小久保君、あなたどっか抜け道とか知らないの?たいていあるもんでしょ?」
マサヒコは少し考え、そして思い出す。マサヒコは中学の時は部活動こそしていなかったが、
サッカー部とは仲が良く、よく一緒に遊んでいた。
「確か・・・そこの塀にでかい穴があって・・・そこをくぐるとクラブハウスに続いてて・・・」
記憶をたどりアヤナとその場所へ向かう。その穴は昔と変わらぬまま、大口を空けていた。
大人でも充分通れる穴をくぐり、再び記憶をたどる。
「昔夜にとまったんだよな・・・そうだ!確か鉄格子は余裕で外れて鍵は壊れて閉まらなかったはず!」
サッカー部の部室の鉄格子に手をかける。今でも使われているのか、あっさりはずれる。
そして、当然鍵も壊れたまま。二人は泥棒さながらにサッカー部の部室に侵入する。
「へぇ〜、随分色々あるのね。この体育マットなんていい遊び道具じゃない。」
アヤナはそういって一面に敷き詰めてあるマットの上に座る。
「そうそう、ここでみんなと泊まったりプロレスしたりな・・・もう五年も前なのか・・・」
感慨にむけるマサヒコ。そこへアヤナは一気に核心をつく。
「んで・・話だけどズバリ!最近の小久保君の恋愛ね。あの感じだと・・・失恋かしら?」
某占い師のようにズバリ言うアヤナ。すると、マサヒコは少し悲しそうな顔をした。
「失恋か・・・そうなんかもな・・・」
そう言うマサヒコに寄るアヤナ。
「時間はあるんだし・・・話してもらえないかしら?聞くくらいならできるし。
さすがにお店じゃできないと思って、ここへ来たわけだし。」
アヤナがそう言うと、マサヒコは話し始めた。
「バイト・・・してるんだけどな。そこに1個下の女の子がいてさ。まぁ・・・好きになったわけだ。
んで、その子に彼氏がいるの分かってな?ああ、別にそれでこんななってるわけじゃないぞ?
その子は結構俺のこと頼ってくれててさ。どうも、今の彼氏とは性格が合わないみたいでさ。
それで俺は何て言ったと思う?上手く別れさせるように言えばいいのにさ・・・
何を血迷ったか応援するような事言ってさ。もう自分でも訳わかんなくってさ・・・」
俯きつつトツトツと言うマサヒコ。
「まぁ、結局は今はうまくいってるみたいでさ。んで、その子に先輩のお陰ですなんて言われてさ・・・
ホント、訳わかんねーよなぁ・・・」
俯いててよくは見えないが、汗なのか、涙なのか、マサヒコの顔をつたう。
アヤナは思った。ああ、やっぱりこの人は変わってない。きっと自分によくすることはできたはずだ。
それでも、しなかった。いや、できなかったんだろうか。きっとこれはこの人の本質なんだろう。
「はは・・・ごめんな。こんな話聞かせてさ・・・リアクションできねえだろ・・・?」
自嘲的な笑いを浮かべるマサヒコ。そんなマサヒコの頭をアヤナは優しくなでた。
普通、男は強いものだ。それがアヤナの男に対するイメージ。それでも恋の悩みで
ここまで弱くもなる。その弱い部分がアヤナには何故か可愛らしく思えた。
そのままマサヒコを優しく抱きしめアヤナは言う。
「つらかったんだよね?泣きたかったんだよね?誰かに聞いてほしかったんだよね?
大丈夫だよ・・・私が全部受け止めてあげるから・・・慰めてあげるから・・・」
ずっと堪えていたであろう、マサヒコの目から涙が溢れ出す。アヤナは頭を撫でながら
強くマサヒコを抱きしめた。それと同時にマサヒコは声をあげて泣いた。



どれだけそうしていたんだろうか、ようやくマサヒコは落ち着き顔をあげる。
「ありがとうな、若田部。も・・・大丈夫だからさ・・・」
口ではそう言っているが明らかにそうは見えない。
「全然大丈夫そうじゃないわよ?・・・ねぇ・・小久保君・・・顔をあげて?」
アヤナの言葉通りにマサヒコは顔をあげる。そして唇に感じる、暖かかくて柔らかい感触。
「・・・わかた・・べ?」
自分でもなんでキスしたかは分からない。ただ・・・マサヒコを元気にしてあげたい。その理由もわからない。
ただ、アヤナには今のマサヒコは自分が支えてあげないと今にも壊れそうに思えた。
「別にあなたが初めてってはけじゃないし・・・私だって向こうで彼氏の一人は二人はいたわよ。
まさかあなたも初めてじゃないでしょ?・・・お互いもう大人だものね。そんな子供じゃないわよね。」
そういってアヤナはマサヒコの首筋に唇を這わせる。マサヒコの背筋にもゾクゾクした感覚が走る。
その瞬間マサヒコもアヤナを求める。
「ん・・・こく・・ぼく・・ん」
さっきのような触れるキスではない。舌を存分に絡めあう。お互いの体温を直に感じあう。
唇を離すと二人の混ざり合った唾液が糸を引く。そのままマサヒコはアヤナの首筋に舌を這わせる。
そしてそのまま耳を刺激する。急にアヤナの力がぬける。
「んっ・・っは・・あぅ・・・」
弱い部分なのか、アヤナは吐息を漏らす。その声にマサヒコはさらに興奮を強める。
左手で首筋をなぞりながら右手で服を脱がしていく。そのまま服も、さらには下着も剥ぎ取る。
アヤナの大きい胸があらわになる。思わずマサヒコは見とれてしまう。
白く、大きく、さらに形も綺麗だ。アヤナが日々スタイルを維持するための努力がみてとれる。
「若田部・・・とっても綺麗だ・・・」
マサヒコはつい口にだす。するとアヤナは少しいたずらな笑みを浮かべ
「それは天野さんの比べてかしら?」
と問う。マサヒコはハッとしてしまう。実際無意識に比べていたのかもしれない。そんなマサヒコを見てアヤナは
「ふふ・・・冗談よ。少しからかってみたただけ。」
そう言って微笑む。そうすると、マサヒコも仕返しとばかりにアヤナの胸に顔をうずめた。
右手で乳輪をなぞる。あえて乳首は刺激しない。同時に左の乳首を口にふくむ。
「んあ・・あっ・・ん・・」
巨乳は感度がイマイチなんて聞くが、実際はそうでもない。少なくともアヤナは。
マサヒコはアヤナが感じているのを確認しつつ、口で軽くアヤナの乳首をかむ。そして、じらしていた右では
少し強めにつまむ。
「あうっ!・・・は・・いいよぉ・・・」
そう言って体をくねらせる。今度は右の乳房を口で愛撫しながらあまった右手はアヤナのお腹をなぞる。
くすぐったいのか、ますます体をくねらせる。
「若田部・・・その・・・下いいかな?」
手をスカートにやり、一応聞いてみる。アヤナは微笑みながら
「ここまできてやめるなんて男らしくないわよ?据え膳食わぬは何とやらって・・・ね?」
その言葉を聞いたマサヒコは躊躇なくスカートを脱がす。そしてショーツの上からアヤナの割れ目をなぞる。
「あん・・んん・・はっ・・あぁ!」
やはり敏感な部分か、一番激しく体をよじらせる。アヤナのソコからあふれ出る液がアヤナのショーツを
濡らす。マサヒコはそのままショーツを剥ぎ取る。アヤナのソコは淫らな香りを発しつつ
溢れ出る液で艶かしく光っていた。
「ふあ・・・アン・・・あ・・あ・ああ・・いい・・」
マサヒコが二本の指を出し入れするだけでグチュグチュという音とアヤナの喘ぎ声が響く。
マサヒコもその音に興奮しながらクリトリスを軽くつまむ。
「んっっああ!や・・あふ・・あ・・・」
アヤナも一際大きな声をあげる。マサヒコは一度指を引き抜き、今度は口を近づける。
じゅっる じゅる じゅぷ ぬぷ じゅる
卑猥な音を立てながらマサヒコはアヤナの出す液を舐め取りながらソコの奥に舌をいれる。
「う・・ん・・ひゃ・・・あう・・気持ち・・いい・・よぉ・・・」
マサヒコの愛撫によりアヤナのソコは受け入れる準備を整える。





マサヒコもズボンを脱ぎ、モノをアヤナへむける。すでに戦闘体制は万全なのだが
それでもアヤナを求める。アヤナは嫌な顔などせず、むしろ嬉しそうな顔で
「ふふ・・・昔お姉さまに小久保君はEDって聞いてたけど・・・全然大丈夫みたいね。」
そういってマサヒコのモノをにぎり口に含む。
「あのメガネめ・・・みんなに言ってやが・・・く・・・」
言う途中でアヤナはマサヒコのモノの頭の部分に舌を這わせる。そのままサオヘ。
上目使いでマサヒコを見ながら口を前後させる。じゅぷじゅぷと音が漏れる。
フェラによる感覚的興奮と音による聴覚的興奮がマサヒコを襲う。後は潤んだ瞳で、
超一級品の美女が上目遣いで自分のモノをしゃぶっている視覚的興奮か・・・
恍惚の表情をうかべるマサヒコを見てアヤナも思う。はじめはフェラも抵抗があったが
今は嫌いじゃない。自分で男を人が気持ちよさそうな顔をするのは嫌いじゃないし、
なんだか可愛くもあった。そもそもアヤナは尽くすタイプなのもあるだろう。
「くああ・・・若田部・・・入れていいか?」
マサヒコはアヤナの顔を自分のモノから離させる。
「いいけど・・・その・・・アレあるかしら・・?」
そう言うとマサヒコは財布からコンドームを取り出す。それを見てアヤナは笑う。
「ふふ、今日もしかして期待して持ってたの?」
「え・・いや。何て言うか・・・男の身だしなみと言うか必需品というか・・・」
「つまり、いつでも抱けるようにってことね?」
口ではこんな事を言っているが、アヤナは嬉しかった。完全に今回の情事は勢いって言ってもおかしくない。
そのまま生でしようとする男も少なくはないだろう。でも、マサヒコはゴムをつけてくれる。
普通のことかも知れないが、アヤナにはそれが嬉しかった。
「若田部・・・入れるよ・・・?」
ゴムをつけ終えたマサヒコがモノをアヤナのソコにあてがう。
「んっ・・・いいよ・・・きて・・・」
じゅぷっと音を立ててアヤナがマサヒコを受け入れる。そのまま腰を動かす。
「あ・・あん・・あ・・・いいよ・・・入ってる・・・よぉ・・・」
アヤナもマサヒコも大人だ。交わる快感は知っている。初夜のような初々しさはない。
「ふぁ・・ああ・・深い・・・ふぁ・・・深くはいってるよぉ・・・」
マサヒコは完全に腰と腰を密着させるように前後させる。モノはアヤナの奥まですいこまれる。
マサヒコは腰を動かしながら少しずつ体勢を変えていく。正常位から側位へ。そしてバックへ。
男にとっておそらく一番突きやすいであろう体位。一段と激しく腰をふる。
動きにあわせてアヤナの大きな胸も揺れる。
「アン・あん・・あ・・んあ・・・ああ!あん!あん!」
同時にアヤナも声を荒げる。思い出せばこの体位も始めは苦手だった。相手の顔が見えないからだろうか。
もっとも慣れればむしろそこが快感な気がしてきた。たまに思う。自分はお姉さまに似てきたなと。
いや・・・むしろみんな心ではそう思ってるのかも知れない。ただ口に出せるお姉さまが凄いだけだろうか。
「あ・・ん・・・小久保君・・・次は私・・が・・・動きたい・・・」



アヤナがそう言うとマサヒコはいったんモノを引き抜き、寝転ぶ。そこにアヤナはマサヒコのモノを持ち
自分のソコにあてがい腰を沈める。マサヒコのモノは深くまで吸い込まれていく。
「あう・・はぁ・・今ので・・・よく・・・これって分かったわ・・ね・・?」
腰を前後させながらマサヒコに言う。
「ん・・ぅぁ・・ああ。まぁ・・・これだろうなってさ・・・それにしても・・・・」
エロイ。マサヒコは頭では思ったが口には出さなかった。マサヒコにまたがったアヤナは自分の気持ちいいように
動く。自分の性欲のためにあの若田部が・・・そう思うとこれ以上ないような征服欲に駆られる。
おまけに・・・ビジュアル的にもエロイ。腰を上下に動かせば豊かな胸がこれでもかというほど揺れる。
前後させればその腰の動きもこれまたエロイ。
様々な興奮のせいか、マサヒコも積極的に腰を動かす。二人の汗がほとばしり、混ざり合う。
「うあ・・・若田部・・・俺もう・・イク・・!!」
「んは・・ああ・・私も・・・あう・・・いっちゃう・・んっっっっはぁぁ!!!」
幾度となく体を、腰をぶつけ合い、二人は果てた。



数日後
「アヤナちゃん、もう帰っちゃうの〜?もっと遊びたかったのにぃ〜〜!!」
空港でリンコが言う。
「ごめんなさいね。まだ大学あるし・・・でもこれからはもっと頻繁に帰るわよ。」
ぶーたれるリンコをなだめる様に言うアヤナ。
「それがいいよ、アヤナちゃん。あ、今度はなにかおいしいお土産よろしくね〜。」
すでにアヤナが買ってくるであろう食べ物に思いを馳せよだれをたらすアイ。
「ほら、アイ、みっともない。まぁ、帰ったら絶対ウチにも寄りなさいよ。す〜〜ぐ、子供産むからさ。」
アイに呆れながらリョーコが言う。
「若田部さん、帰ったらまたみんなで出かけようね。楽しみにしてるから。」
そう言って微笑むミサキ。
「若田部・・・その・・・この前はありがとうな。」
すっかり元気になったマサヒコが小声でアヤナに言う。その声は周りの雑音にかき消され
なんとかアヤナに聞こえる程度だったが・・・アヤナは微笑むと
「次は彼女作っときなさいよ?まぁ、いなかったり・・・また失恋でもしたら・・・」
みんなに手を振り、マサヒコに背を向けながら言う。
「そん時は、また慰めてあげるわ。」


    FIN

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