作品名 |
作者名 |
カップリング |
「ご主人様と奴隷の幸せな関係エピソード7・休息の意味」 |
ピンキリ氏 |
- |
ある雑誌が、未婚で彼女持ちの男性に、
『日頃の疲れを癒すために、あなたはどんなことをしていますか?』とアンケートを取ったところ、
「家でゆっくり寝る」「恋人と過ごす」という回答が大部分を占めたそうだ。
寝る、ということは肉体的疲労を回復させ、恋人と過ごす、ということは精神的疲労を回復させる。
きっと、そういうことなのだろう。
普通の人々にとっては。
「はふぅ……」
ベッドを背もたれにし、豊田セイジは大きく息を吐いた。
手を伸ばして飲料水のペットボトルを取ると、キャップを開けて勢いよく喉の奥へと流し込む。
風呂場からのバシャバシャという水音が、セイジの耳に届いてくる。
誰がシャワーを使っているかは、説明の必要はないだろう。
「……」
空になったペットボトルを絨毯の上に投げ出すと、
セイジはだらしなく座った体勢のままで大きく伸びをした。
腰や手足の関節が重い。疲労が体の奥にどっさりと溜まっている証拠だ。
先日の公立高校の受験を持って、彼の三年生の担任としての仕事は一区切りがついた。
後は教え子たちの合否を確認するのと、次年度のために私立公立の出題傾向をまとめるだけだ。
この一年、初めての受験生担当ということで、常に緊張を強いられてきた。
一年という時間は長いものだと思ってはいたが、実際はあっという間だった。
そう、本当に。
「はー、いいお湯だった」
廊下の向こうから声がした。
仕事以外でセイジに緊張を強いる原因となっている人物が、お風呂からあがったのだ。
ドタドタバタンと足音や物音がするのは、どうやらキッチンの冷蔵庫でビールを探しているらしい。
その人物こそ、セイジの四歳年下の恋人……ならぬ、ご主人様の中村リョーコだ。
彼女は大学をつつがなく卒業し、四月から某大手銀行に就職が決まっている。
「これ一本もらうわねー」
缶ビール片手に部屋に入ってきたリョーコを見て、セイジは目を白黒させた。
バスタオルすらまとわぬ、完全な素っ裸だったからだ。
「ぶはっ」
「んー、風呂上りはこれに限る!」
腰に手をあて、ビールをごきゅごきゅとあおるリョーコ。裸のまんまで。
「……せめて、その、お前……下着くらいつけてから、だな……」
「ぷはーっ、美味い!あ、後でドライヤー貸してね」
「だーっ、その前に何か着ろ!」
顔を真っ赤にして叫ぶセイジに、リョーコはケタケタと笑ってみせた。
「なーに言ってんのよ、隅々はおろか中まで見せ合った仲じゃん。今更こんなんで恥ずかしがんないでよ」
「……いや、人間として最低限の羞恥心は保って……あてっ」
空になったビールの缶が、セイジの額に跳ね返った。リョーコが投げつけたのだ。
「うっさいうっさい、ご主人様のすることに口を挿むなっての」
「いや、だからだな……ほぎゃあ!」
セイジの全身に電気が走った。
リョーコが片足を上げて、股間を足の裏で踏みつけたせいだ。
「うり、うりうりうりうり」
「あああああああ、あああああ」
足の指と裏を巧みに使い、リョーコはズボン越しにセイジの股間をイジメる。
その表情は楽しげで、何ともサディスティックだ。
「おらおらおら、お、ほーら硬くなってきたじゃーん♪」
「いやあああああ」
リョーコを突き飛ばす、という選択肢はセイジにはない。
いや、あるにはあるのだが、実行出来ない。そういう風に体が動かない。
悲しいかな、『奴隷』という言葉が細胞の奥の奥にまでにまで染み付いている。
「よーし、今夜もヤルとしましょうか。まずは景気付けに……一発!」
リョーコは足をセイジの股間から離すと、しゃがみ込んだ。
手際よくセイジのズボンとトランクスを脱がしていく。
「んふふ」
リョーコは半立ちになったセイジのモノを人差し指でピンと弾くと、
セイジの足に割り込むようにストンと腰を下ろした。
そして、自分の足を広げると、両の足の裏でセイジのモノを挟んだ。
「久しぶりに、足コキやってみましょ」
「いやあああああああ、って、う、うわ」
セイジが止める間もなく、リョーコは足を動かし始めた。その速さは常人のそれではない。
しかも、ただ速く動かすだけではなく、微妙な強弱をつけてセイジに刺激を与えていく。
「おっ、いいねー、どんどん硬くなってくるじゃん」
「ああああ、あああああ」
硬くなるに決まっている。
リョーコの卓越した技量に加え、視覚的刺激が尋常ではない。
リョーコは裸で、開脚しているということは、恥毛も秘部も丸見えなのだ。
「うりうりうりうりー♪」
「ひゃわあああああああ」
リョーコが足を動かす度に、その豊かな胸と、生え整った逆三角形の毛も揺れる。
「おっ」
「……うはぁあ」
限界はあっという間に訪れた。
セイジのモノの先から、白濁した精がびゅっと噴出し、リョーコの足に飛び散る。
「ありゃ、案外もたなかったわね」
「にゃ、にゃにを勝手なことを……」
「もう少し頑張って欲しかったんだけどねー。ま、一発目はこれでいいや……っと」
「うぇい!?」
リョーコは今度は四つん這いになると、ドロリとした精液に塗れたセイジにモノにかぶりついた。
「はむ……ちゅ……」
茎に着いた精液を舐め取り、尿道の奥に残ったものまでを吸い出そうとする。
「うわわわああ、やめ、やめて、やめてくださいぃぃぃ」
「ぷはっ、やめて……あげ、れろ……っ、にゃい」
「おおお、俺、疲れてるんだって。本当に!」
「ぷふふ……疲れてる時の方が、硬くなり易いし濃いもんよ。私にとっちゃ好都合」
一端モノを解放すると、今度は舌先で袋の方から裏筋をつつつと舐めあげていく。
容赦は一切無い。何せ、リョーコはセイジのご主人様なのだから。
主人が奴隷に遠慮する必要など、欠片も無いのだ。
「ほぉら、また硬くなってきた」
「いやあああああああああ」
「次は胸でやったげる。そんで、本番にバコバコレッツゴー、よ」
「うひゃわあああああああ」
「心配するなって、ちゃんと寝るだけの時間は残してあげるからさ」
「のぉおぉぉぉおおぉおお」
「きっと、泥のように眠れるわよ?」
「そりゃ、絞りカスになってしまうからで、ああああああああ」
寝る、ということは肉体的疲労を回復させ、恋人と過ごす、ということは精神的疲労を回復させる。
そういうことなのだろう。
普通の人々にとっては。
だが、しかし。
ご主人様と奴隷の関係においては……。
「私もここんところ色々あって疲れてるから、五発で勘弁してあげるわ。ほりゃ、二発目!」
「わああああ、わああああああああー」
F I N