作品名 |
作者名 |
カップリング |
『彼女は天然』 |
二岡氏 |
マサヒコ×リンコ |
とある日、教室にて。
「アヤナちゃん〜この問題なんだけどー」
アヤナの席にリンコが駆け足でよってくる。
「的山さん…そんなに慌てると―」
バタン
「うわー痛いよ〜」
「もう、大丈夫?的山さん」
いつもの教室、そしてもう当たり前になったその天然ぶりにアヤナは笑みをこぼす。
(まったく…もう少し落ち着きなさいよ)
違う日、図書室にて。
「リンちゃん…あぶないよー」
「でもちゃんとジャンル別にしまわないと―」
ズル…ごつん
「あーん!頭に落ちた〜」
もうお決まりであるかのように落した本はリンコの頭を直撃する。
「だ、大丈夫?リンちゃん」
ミサキはうずくまってるリンコの頭をさすってやる。
(もう…ドジだな、リンちゃんは)
同じ日、帰り道にて。
「今日は何するんだろうねぇ〜」
「いや、授業でしょ」
「それにしても天気いいね〜」
暖かい日の光に思わず空を見上げるリンコ。
マサヒコはさらりとスルーされたことは気にもせず、違う心配をする。
「おい、よそ見してると―」
グキ
「いたぁー足くじいたぁ立てないよ〜」
「はぁーしょうがねぇ…ホラ、おぶってやるよ」
しかしマサヒコはきれいに舗装されたアスファルトを見てふと思う。
(なんでこんな平坦な道で?)
翌日登校時、校門前。
「あら、天野さん、小久保君おはよう」
「おはよう、若田部さん」
「おはよう」
二人で登校してきたのを見てアヤナはからかうように言う。
「二人とも朝から仲がいいのね」
「ま、マサちゃんとはたまたまそこで会っただけで…」
(ここはなんとなくスルー…)
そう思ったマサヒコだったが、向こう側から避けがたいものがやってきた。
「おーい!みんなーおはよ〜」
それは3人から20メートルくらい離れた場所から『小走り』でやってくる。
(的山さん、転ぶわね…)
(リンちゃん…転ぶんじゃ)
(まぁ…転ぶだろうな)
ズシャー…
(!!!)×3
それは転ぶというより、ヘッドスライディングでホームに突入という感じだった。
スロット好きの方はあちらのリンの転び方を想像していただいてよい。
「お、おい大丈夫か?」
「り、リンちゃん怪我はない?」
先に駆け寄ったアヤナにマサヒコとミサキが続くが、幸い怪我はないようだ。
「もう…慌てすぎにもほどがあるわ…」
アヤナはハンカチで砂を払いながらあきれたように言い放った。
「心配させないでよ…」
「えへへ…ごめんね…」
そんなやり取りを横から見ていたマサヒコはこんなことを考えていた。
(それにしてもあれだけ派手に転んで無傷か…)
きっと運がいい星の下に生まれたんだろうな、と思った。
ここまでくれば分かるだろうが
そう…彼女は天然でドジっ子、そして結構かわいいと評判の的山リンコ。
しかし今回は不運?にも小久保マサヒコがその天然の被害に遭う。
同日放課後。
「じゃあな、マサヒコ」
「…ああ、また明日な」
人のいなくなった教室、友人と別れたマサヒコは日誌をつける『フリ』をしながら魔物と戦っていた。
(し…静まれ…)
そう彼の下半身には今、神が舞い降りているのだ。
ED疑惑のあるマサヒコといえどもやはり思春期の男…この試練は彼にも平等に訪れていた。
別にエロいことを考えているわけでもないのに、そそり立ってしてしまうこの現象…理解ある男子ならまだしも―
(ま、まずい…こんなとこ女子にでも見られたら…)
しかし天然は唐突に現れる。
「小久保君?授業遅れちゃうよ?」
廊下から顔をひょっこり出して言う。
「あ…ああ先行っててくんない?日直だからさ」
「ん〜終わるまでここで待ってるよ」
そしてマサヒコの席まで歩いてくる。
(まずいよ、ほんと…)
「あっ、ここ字間違えてるよー」
日誌を指さすために自然にリンコの体が前屈みになる。そのため制服からリンコの胸元が見えた。
(やば…さらに大きくなってきた…絶対ばれる)
見てはいけないと思いながらもチラチラ見え隠れする胸から目が離せないでいた。
(やばいやばいって…)
マサヒコは事態を打開すべく、行動に出た。
「ああ…腹痛い…ちょっとトイレ…」
前屈みになりながら必死にそれらしい演技をした。
(よし…放課後だしここを抜ければ―)
「小久保君、私も行く―」
ここでリンコとマサヒコの足がもつれた。
「うぉっ」
「あわわ…」
ドシン―ズリュ!
「!!」
「!!えっ…」
さすが天然の的山リンコ。
リンコが転んだ際、マサヒコのパンツをズボンごと脱がしそのまま挿入するという奇跡的な構図がここに出来上がった。
「ちょっっえええ!!」
「いたたたた…」
今は上にいるリンコのスカートに隠れて見えないがマサヒコは確信があった。
何か暖かいものに包まれてる感覚があるのだ。当のリンコは何があったのか把握できていない。
「ご…ごめん小久保君今、降りるから」
「えっ…!ちょっとま―」
マサヒコにまたがっているリンコが腰を上げた瞬間、そこに激痛が走った。
「いてぇ!!」
「いたた…ん??」
リンコはスカートを上げると状況を把握した。マサヒコのペニスが上手い具合にパンティの脇から穴を捉えていた。
「あれ?小久保君と私繋がっちゃってる…ど、どうしよう…」
濡らしてないと抜けないというのを中村先生から聞いたことがある。
ほんとにどうしよう…、ちらっとマサヒコのほうを見る。
その意図を汲み取ったマサヒコは
「わ…悪い…そのあはは…」
どうやらマサヒコから解決策は得られないようだ。
(う〜んどうしよ…でもちょっとは動くなぁ)
リンコは数センチ腰を浮かす―が抜けそうにない、疲れるので腰を下ろす。
抜けそうで抜けないリンコはそれを何回か繰り返した。
「おっおい、ま、的山…うっ」
「ん?どうしたの小久保君?」
自然にマサヒコの上で腰を振る形になっているのだが、リンコはそれに気づいていない。
リンコの小さい膣に締め上げられている上、濡れていないということもありすさまじい摩擦感がマサヒコを襲った。
「はぁはぁ…疲れるなぁ、どう小久保君抜けそう?」
腰を上下させて、結合部分を見ながら言った。
「ま、まずいって的山…今すぐヤメ―」
「う〜ん角度がダメなのかなぁ?よいしょっと」
リンコは体を後ろに仰け反るような格好で腰を上下させ始めた。
それは今までと違う角度でマサヒコの亀頭を刺激した。
「うっ…くそっシカトかよ…!」
自分の上でリンコが腰を振っているという光景にマサヒコのモノは硬さを増していった。
一方、リンコの方もしだいに濡れていきイヤラシイ音が響き渡る。
グチュグチュ…
「お…おい…もう抜けるだろう…うっ…」
「んっ…んっ…さっきより…動けるけど…まだ…」
リンコは抜くことだけを考えていて、未だにこの行為の意味を理解していないように見える。
いまさらだがこんな所を誰かに見られたら…というか豊田先生は確実に日誌を取りに来る。
早くどうにかしなければ…。
「うっ…ちょっと、的山早く!」
「…ん?はーい」
返事をするとリンコの腰を振る速度が速くなった。
「ち…違っ!そうじゃなくて!」
「はぁはぁ…なんだか気持ちよくなってきちゃった」
「くそ…聞けよ…!」
リンコは腰を振ったまま、マサヒコの脇の下に両手を置く形…競馬の騎手のような格好になった。
「あは…んっ…これで抜けるかなぁ…」
「ま、的山っあのな…この行為は―」
「あん…あっ…気持ちいいよぉ〜おかしくなっちゃったのかなぁ?」
「…」
マサヒコは泣きたくなった。
しばらくすると腰の振り方がだんだん荒々しく、そして激しくなっていった。
グチャグチャ…
「あはぁ!!イイ!すごいよぉ〜」
リンコの激しい腰使いにマサヒコのペニスは暴発寸前だった。
「だ…ダメだ…出ちまう…出る!出る!!」
「ここ、こくぼくん…私も何か出そう…んッ」
「中はまずいって…的山!」
「はぁッ!気持ちいいよぉ…」
(また聞いてねぇ…だがここだけは譲るわけにはいかないッッ!!)
「うっ!」
マサヒコはぎりぎりの所でペニスを引き抜くとそのままリンコの制服に勢いよく射精した。
(はぁ…はぁ…あ、危なかった…)
リンコはビクッビクッっと何度も波打って射精するマサヒコのペニスを見て、自分のした行為の重大さに気づいた。
「えっ!?わ…私もしかして…」
ことに気づくとだんだん恥ずかしくなってきたのか、リンコの頬は赤く染まっていった。
「小久保君ご…ごめん!…は、恥ずかしい…」
あまりの恥ずかしさにリンコは走ってその場を去って行った。
マサヒコはしばし射精の気持ち良さに放心状態になっていた。
(は〜すげー気持ちよかった…)
しかしすぐ重要なことに気づく。
「ま、的山!ちょっと待て!服が!!服がぁー!!!」
リンコの服にはマサヒコの精液がべっとりとついたままだった。
終わり。。。。