作品名 |
作者名 |
カップリング |
『的山リンコのひまつぶし2nd』(マサヒコ視点) |
二岡氏 |
マサヒコ×的山 |
全身から噴出す汗の気持ち悪さで、小久保マサヒコは夢の世界から現実世界へと引き戻された。
(あー…熱い…)
今すぐ着替えたい気分だったが、外から刺し込む夏の暖かい日差しがそれをためらわせた。
(先生が来るまでまだ時間あるし、もう少し…)
そう思い、左側に寝返りを打ったがそこには的山リンコの顔があった。
(…なんで的山が寝てるんだよ…)
知らない人だったらビックリするかも知れないが、マサヒコは中1の時からの付き合いである。
彼女の天然ぶりは嫌と言うほど理解している。
どうせ眠くなって潜り込んだんだろ、と極めて冷静に考察した。
(まったく…もう一寝入りしたかったのに)
彼の意識はすっかり覚醒してしまった、
しかたなく汗でびっしょりと濡れたシャツの着替えを取るためにベットから起き上がった。
「ふうぅ…熱いな…って…ええええぇぇ!?」
布団をはがすとそこには下半身になにも着けていない的山の姿があった。
「え?え??」
動揺を隠せないマサヒコを尻目に、彼の声で的山も目を覚ました。
「ふぁ、あっ小久保くんおはよ〜」
いつもと変わらぬふいんきで彼女は答えたが、…気になっていることを聞いてみた。
「あの…なん…でそん、な格好なのかな?」
そういいながらマサヒコの目線は的山の顔と初めてみる女性の性器を往復していた。
「ん〜?ヒマだったからHしたんだよ、小久保くんと!」
「いや…ヒマだからって―えッ…ちょ、えっ俺?」
次々に出てくる驚きについていけないマサヒコに的山はさらに畳み掛ける。
「小久保くんの…もう元気になってる…しょうがないなぁ…」
その言葉を理解するのに数秒を要したが、それに気づいたときにはマサヒコのペニスは的山の顔で埋まっていた。
「ままま、的山…うっ…」
目を瞑って亀頭に舌をからめ、ねっとりと舐めまわす。
そこには20分前まで処女だった的山リンコの姿はなかった。
「ふぉう?こくほくん?」
どう?小久保君?と言ったつもりだったが、吐き出した暖かい息はマサヒコのペニスを刺激するだけだった。
上半身だけを起こしたマサヒコにまたがる形で的山は必死に顔を上下させていた。
マサヒコのエレクトしたペニスは彼女の小さな口にすっぽりと収まり、
たまに上目づかいでこちらの反応を伺うそのつぶらな瞳はますます彼のモノを固くした。
(的山が…俺のペニスを扱いてる…す…すごい…)
息を荒くし、興奮のボルテージが上昇中の彼ではあったが微かに残っていた理性がこう言わせた。
「ま的山…だめだよ、こんなこと」
そう言って的山の動きを静止したが、
その手に力は入ってなく『肯定』とも『否定』とも受け取れた、
彼も欲望に身を任せようかどうか迷っていた。
しかし、人の心境を読むのが苦手な的山はそれを『否定』と受け取った。
チュポンっと音をさせながらマサヒコのペニスを離すと―
「小久保くん…わたしのことキライ?」
どうだろう…正直、好きだと思う。
だけど濱中先生やミサキ、若田部も同じくらい好きだ。中村はそうでもないが。
誰かを選ぶことなど考えたことはなかったが、必死に涙を堪えて上目遣いでこちらを見ている的山を見て、
かわいい…と素直に思った。そして迷いは晴れた。
「いや、好きだ…それもかなり」
「こ、こくぼくぅ〜ん…」
よほどうれしかったのか瞳に涙を溜めた的山はそのままマサヒコを押し倒す形で抱きついた。
(はぁはぁ…なんて魅力的なんだ…)
マサヒコは夢中で的山に唇を重ね、二人のいやらしい息遣いだけが部屋に響いた。
マサヒコのペニスは先ほどの口での奉仕にくわえ、
童貞ということも重なりすでにギンギンになっていた。
それは偶然に的山のクリトリスをこすった。
「うっ!」「ああぁ!」
自分だけではない、すでに的山も限界だった。
「はぁはぁ…もう入れていいか?」
的山は首を縦に振った。
「でもそのまえに二人とも上着脱がないか?」
それには首を横に振る。
「わたし…おっぱい小さいから恥ずかしいよ…」
そう言って伏し目がちになった的山の服を、マサヒコは強引に脱がした。
マサヒコも脱ぎ、二人とも一糸まとわぬ姿になった。
「俺は的山のすべてが好きなんだ…すべてを見たい…」
「小久保くん…」
またしても的山の目に感動の涙が浮かんでいる。
彼女はそれを腕で拭うと、にっこりと笑って
「わたしも小久保くんの顔、よくみたいからメガネかけるね!」
といってメガネをかけた。そのぎこちない姿も愛くるしい。
二人とも覚悟は決まった。今度は自然とマサヒコが上になり、的山の秘唇に狙いを定める。
マサヒコは何をしたわけでもなかったが的山のそれはすでにグッショリ濡れ光っていた。
ペニスを膣口に当てがいゆっくり腰を沈める、根元まで落しきったところで的山の口から甘い声が漏れた。
「あぁ…ぁ…あん」
中のヌル〜ッとする感触と暖かさですでにマサヒコは爆発寸前だった。
「まっ的山…すげえ気持ちいいよ。締め付けてきてる」
マサヒコは両手でヒップをつかみ、ドッキングした部分を見ながらピストン運動をしかけた。
もちろん小振りでかわいい胸を舐めまわすのも忘れない。
挿入してすぐ体じゅうの血液が下半身に集まるのを感じる。
(的山のが…絡み付いて…気持ちいい…)
さまざまな妄想と的山の喘ぐ姿を見て、マサヒコは今まで味わったことのない射精感に襲われた。
「はっはっ…だ…だめだ…!出る出る!!」
「はぁ…ああああぁ小久保君…!!」
的山は無意識のうちにマサヒコの尻を腰に押さえつける。
その瞬間、マサヒコは的山の中にビュッ、ビュッと勢い良く発射した。
「はぁ…よかったよ的山…でも中で出して大丈夫なのか?」
夢中になっていたが不安になったので聞いてみたが、
「はぁ〜ふぅ〜だいじょうぶ…さっきも中だしね!」
「あぁ…そう…へっ?」
「小久保くんの童貞は私がうばっちゃったからね!寝てる間に!!」
彼女は得意げに親指を立てて言ったが、マサヒコはだんだん頭が痛くなってきた。
二人とも気づいていなかったが先生達が来る時間まですでに十分を切っていた。
つづく?。。