作品名 作者名 カップリング
「ユレルキモチ〜アヤナ終焉〜」 ナット氏 -

翌日、マサヒコはアヤナにも家に来るよう伝えた。
アヤナは黙ってうなずいただけだった。

1日の授業が終わり、各々が帰りの支度をする。
マサヒコとミサキは一緒に帰ることになったが、アヤナは1回家に帰ると言って教室を出た。
家には誰も居なかった。大方近所の主婦達を集い、いつものようにカラオケだろう。
2人はマサヒコの部屋でアヤナを待った。
時間にすればまだ数分だが、2人きりの重々しい空気はマサヒコやミサキに何時間にも感じさせる。
「・・・・遅いね、若田部さん。」
「そ、そうだな。」
しきりに時計を気にする。
秒針が時を刻んでいくにつれマサヒコの鼓動も速くなっていく。
昨晩覚悟を決めたが、やはり緊張と言いようの無い不安が襲ってくる。

 ピンポーン
マサヒコたちが家に着いてから10分程度たったころ、呼び鈴が二人きりの小久保家に響いた。
玄関に向かい、鍵を開け扉を開くと一旦帰ったにもかかわらず、制服であるアヤナが立っていた。
「ごめんなさい、遅れて。」
「いや、とにかく入れよ。」
アヤナを部屋へと案内する。
マサヒコは飲み物持ってくる、と2人に告げ台所へと向かった。
行こうとした時ミサキが「あ、私が・・・」と言いかけたが、その場を逃げるように、
というより一呼吸おくためにその場から離れた。

季節的に温かい飲み物がいいだろうと思ったが、いま準備できるのはお茶か紅茶、コーヒーぐらいしかない。
やかんに水を入れ、火に掛ける。
お湯が沸くまでにお盆にカップを3つ並べティーパックをカップの数だけ開ける。
ミルクと砂糖を準備し、後はお湯がわくのを待つだけだ。
その間に今一度自分の気持ちを整理する。
2人をずいぶんと待たせてしまった。
こんなに他の人もかかわることで悩んだのは人生ではじめてだろう。
前の自分だったら卒業でみんなバラバラというタイムリミットを迎えていただろう。
だが今日は2人に自分の気持ちをわかってもらう。それぞれが悔いの無いように。


やかんに取り付けられた笛がピーーッとなりお湯が沸いたことを知らせる。
布巾で取っ手を包み持ち上げ、カップに注ぐ。
注がれた熱湯はパックにより瞬時にあめ色へと色を変えた。
パックを取り出し、部屋へと運ぶ。
階段で数度、紅茶がカップから溢れそうになった。

部屋の扉を開けるといつもみんなが集まったとき勉強に使っている机を挟むように2人は座っていた。
マサヒコは机の4辺の埋まっている2辺の間の1辺に座り、お盆をおいた。
「え、・・・っと 砂糖とミルクは・・・・・」
なんとなく気まずい雰囲気。マサヒコの口調もぎこちなくなる。
「わたしはミルク大目でお砂糖2つ。」
「私はそのままで」
まったく対照的な2人の注文。マサヒコは言われたように2人に出した。

アヤナは一口だけ飲み軽く口の中を潤わせ、話を切り出した。
「・・・それで、話って?天野さんまで呼び出して。」
アヤナ自身、なぜ今日呼ばれたかは、メンバーでわかる。
これからマサヒコの口から伝えられることの期待と、大きな不安が、頭を駆け巡る。
鼓動は早まって、気持ちが落ち着かないが、いつもの冷静さを持ち前の自我で支える。
マサヒコの顔を見つめ、答えを急かさせる。
ミサキもまた、マサヒコを見た。
その表情は不安で溢れていた。彼女もまた、アヤナと同じような心理状態なのだろう。

2人の女の子、しかも自分が最近まで悩んでいた2人に見つめられ、精神的に追い詰められる。
マサヒコもまた、紅茶を口に流し込み、気持ちを落ち着かせる。
カップの紅茶を一気に飲み干し、空になったカップを机に置いた。
「・・その、先週、若田部に告白されたじゃんか。だからその答えを・・・
 それをミサキにも聞いてほしかったから・・・」
若田部に告白された、確かにそうなのだが、改めていわれると何か気恥ずかしい。
アヤナは顔をうっすら赤く染めた。

「なんで・・・ 私に?」
マサヒコの気持ちは確かに聞きたい。しかし告白したのはアヤナだ。なぜそれの答えを聞かせるのか。
「俺の気持ち、お前にもわかってもらいたかったから・・・」
マサヒコはいつになく真剣なまなざしでミサキを見つめる。
見つめられたミサキも、顔を赤く染めた。


「それで、俺が好きなのは・・・」
2人が再びマサヒコを見つめる。マサヒコも一瞬呼吸を整え口を開いた。

「若田部だ。」

アヤナを方を見る。手で口元を隠し、驚きの表情を見せる。
「な・・・んで・・・・ 天野さんは・・・」
「俺とミサキは小さいころからずっと一緒だった。
 だからこそ、俺たちは近すぎたんだ。
 居るのが当たり前で、俺はミサキのことを好きとかそういう風に思ってなかったんだ。
 けど若田部は・・・ 同じクラスになって、俺の家にみんながたむろする様になって、そこに若田部が居て、
 そして、若田部が居るってことが当たり前であってほしいと思っている自分に気づいたんだ。」
今度はミサキの方を見る。
「だから、ミサキ  ごめん・・・・」
「何・・・で謝るの・・・?」
ミサキはマサヒコの顔を見ないように体の向きを扉のほうへ向けた。
「それが・・・ マサちゃんの気持ちなんでしょ・・・
 わたし・・・ マサちゃんの口からそれが聞けただけでも、満足だか・・ら・・・」
背中が、声が震えている。それでミサキが泣いているのはわかった。
「ミサキ・・・・ 」
「ごめん・・ いま、わたし、マサちゃんに見せられない顔になってるから・・・」
ミサキはかばんを手に取り、立ち上がり、扉を開けた。
「じゃあ・・・ね、マサちゃん・・・」
そう言い残し、ミサキは部屋を出た。扉は静かに閉められたが、階段を下りる音が、ミサキが走っていることを知らせた。

マサヒコが恐れていたことはこれだった。人を傷つけるつらさ。
覚悟は決めていたが、心の痛みは想像以上だった。
「本当に・・・ よかったの?」
良心の問いかけと同じ問いをしてきたのはアヤナだった。
さっきのミサキの姿を見たせいか、アヤナも不安な表情を見せていた。
「今また悩んだらミサキのことをもっと苦しめることになると思うんだ・・・
 そんなことしたら俺が俺を許せないと思う。
 それにこれでミサキとの縁がなくなるわけじゃないんだ。
 しばらくはギスギスするかもしれない。けど、俺とあいつは友達で幼馴染なんだ。」
都合のいい理想論か、自分を言い聞かせるためだけの詭弁かもしれない。
それでもマサヒコはそれで自分の決断を自分の中で確かなものへと変えた。


「若田部、好きだ。」
アヤナの目に涙が浮かぶ。それは先ほどミサキが流していたものとは大きく異なり、喜びに満ちている。
マサヒコに抱きつく。マサヒコはアヤナが思っていたより大きかった。

「私も・・・ あなたのことが好き、大好きなの!」
「若田部・・・」
お互いの顔を見合わせる。アヤナはゆっくりと目を閉じた。
マサヒコはまるで引きつけられるかのように顔を近づけ、唇を交わした。
「ん・・・」
マサヒコにも、アヤナにもはじめてもキス。
はじめてにもかかわらず、それは濃厚で、深いものだった。
マサヒコの口の中にアヤナの舌が進入してきた。
驚きはしたが、拒みはしない。お互いの舌が唇の狭間で絡み、唾液が混ざり合う。
アヤナの唾液はなんとなく甘く感じた。
やがて息が続かなくなり、口を話す。混ざり合った2人の唾液が糸を引いていた。
「・・・こんなことどこで覚えたの?」
中学生にしては濃厚すぎるキス。
マサヒコ自身はそれが不快なものではなく、むしろ気持ちがよかった。
「お姉さまに渡された本に・・・」
中村に渡された本、そしてさっきまで自分が行っていた行為。
なんとなく本の内容がわかった。

「・・・小久保君」
「なに?」
「私、一週間、ずっと待たされて、つらかったんだから」
「あぁ、ごめん」
「だから・・」
「だから?」
「今すぐ私のこと、いっぱい愛してよ。」
「え、 ど、どうやって・・・」
若田部は何も言わず、マサヒコのベッドに腰を掛け、上着を脱ぎだした。


「ちょ、ちょっと!」
マサヒコは急いでアヤナの手をつかみ、脱ぐのをやめさせようとした。
「・・いやなの?私と、するの・・・」
「するって?なにを」
アヤナは顔を赤らめた。
「い、言わせないでよ。わかるでしょ!」
確かにマサヒコもアヤナが何のために服を脱いでいたのかはわかっていた。
だが、あまりに突然のことに気が動転していた。

「え、あ、いや、わかるけど、その、まだ気持ちの整理がついてないと言うか、
 なんていうか、初めてでこんな急なことで・・」
「私だって初めてよ!だからこんなに心臓がどきどきしてるんだから!」
アヤナの手をつかんでいたマサヒコの手を、今度はアヤナがマサヒコの手を胸へと押し付けた。
押し付けられた手の下で柔らかなものがつぶれた。そしてその柔らかなもの、服を介して 、手にアヤナの鼓動がつたわった。
「ほら、こんなに・・・」
「若田部・・・」
マサヒコの手がゆっくりと動き、アヤナの服のボタンを外していく。
すべてはずし終わると、アヤナは制服のブラウスと、中に着ていたものを脱ぐ。
上半身はブラだけの姿になる。それより先にアヤナはスカートを脱ぐ。
アヤナは下着だけの姿となった。
マサヒコもベッドへと乗り、アヤナの後ろへと移動する。
そしてブラのホックを外す。周りの女子にねたまれるほどの胸があらわになる。
そのままマサヒコはアヤナの胸へと手を伸ばす。
「んっ・・・」
マサヒコの手が胸を包む。はじめて=さっき布越しに触れたが=触れる女性の乳房。
確かな質量感があり、やわらかく、何より暖かい。
そんな感触を楽しむかのようにマサヒコの手はアヤナの胸を揉んだ。
「んっ・・・ ふぅ・・ あ・・・」
手が動くたび、アヤナの口から甘い声が漏れる。
「きもちいい?」
耳の裏からそっとつぶやく。かすかな息遣いが耳の裏に当たる。
アヤナのからだがビクッと反応する。
耳の裏はアヤナの弱いところ。マサヒコそれをわかっていてわざとやった。



そして手の中にあるものの変化に気づいた。
ピンク色の乳首が硬くなっていた。マサヒコはそこを人差し指と親指で捕らえた。
「ここ、硬くなってる・・・」
「そ、そんなこと、いわな・・・ あん!」
話している最中、マサヒコは指の中のものをくりっと転がした。
「や・・・ やめ・・ んあっ・・」
何度も指の中でもてあそぶ。そのたびにアヤナのからだがビクッと反応する。
ここも耳の裏並みに弱いようだ。
「はぁ・・ はぁ・・・ はぁ・・・」
対抗するような声もなくなり、口から漏れるのは色っぽい吐息だけになってきた。
アヤナの目がとろんと潤んだ瞳に変わっていた。

マサヒコは手を止め、変わりにその手をアヤナの股間へと伸ばす。
後ろからでは手が届きにくいので、体制を変える。
手が秘所へとたどり着くと、ぬるっとした感触が手に伝わった。
「濡れてるよ、ここ」
アヤナは顔を真っ赤にしマサヒコにしがみ付く。
指をそのまま秘所に沿って動かす
「ふっ・・・ んっ・・・!」
くちゅ、くちゅとぬめった音を放つ。指が秘所の硬くなっているところを擦る度、アヤナの体がビクッビクッビクッとなる。
そして奥からさらに淫猥な液が溢れてくる。

マサヒコは手を離し、アヤナの体を一旦離させる。
そして自らも服を脱いだ。マサヒコのそれはすでに硬く、大きくなっている。
規則的に脈を打ち、今にも張り裂けんばかりだ。
マサヒコはそれをアヤナの膣の入り口へと当てる。
「それじゃあ、いくよ。」
アヤナはこくんと首を傾けた。
マサヒコは力をいれ、それを押し込もうとする。
少しずつ、アヤナの中にマサヒコが埋まっていく。
「ッツ!」
初めての侵入者の恐怖に、無意識に力が入ってしまう。しかしそこは十分すぎるほど濡れていた。
一瞬力を抜いたそのときだった。


「いッ!?」
抵抗が小さくなった瞬間、マサヒコの陰茎がアヤナの奥まで貫いた。
アヤナの顔が苦悶に歪む。
「ご、ごめん!大丈夫!?」
なみだ目になりながらも、その顔はかすかな笑みを浮かべた。
膜を貫かれた痛みよりも、マサヒコとひとつに成れていることの喜びのほうが大きかった。
「だ、大丈夫。けど、もうちょっと、やさしくして・・・ 初めてなんだから・・・」
「ご、ごめんな。」
そう言っても、次に何をすればいいかわからなかった。
動いてもいいのだろうか、それとも痛みが引くまでもう少し待ったほうがいいのか。
答えを出したのはアヤナだった。
「動いて、いいよ。」
「う、うん」
マサヒコはゆっくりと腰を動かしだした。
「っつ・・・ いっ・・」
動くたびアヤナの顔が痛みに歪む。
それを見ると不安がこみ上げる。
「ほんとに大丈夫?」
「だ、大丈夫だって・・ い、言ってるでしょ! な、何度も言わせないで!」
マサヒコはその言葉を信じ、行為を続けた。
さっきまで心配と緊張であまり感じていなかったが、アヤナの膣がいままで感じたことがないほど気持ちがいいものと気づいた。
陰茎がアヤナの膣に包まれ、暖かく、やわらかいのが絡みつく感覚に腰の速さも次第に速くなった。
「んあっ、ああん! あっ!」
対するアヤナも次第に痛みが快楽に変わりだしていた。
硬く、たくましいものが膣を何度も何度もかき回す。いままで感じたことがないくらい、それが気持ちいい。
「若田部、若田部!」
「小久保君!」
お互い限界が近いらしく、息遣い、声が荒くなる。
「んあ、ああああぁぁぁあああぁぁああっ!!」
先にイッたのアヤナだった。全身が痙攣し、マサヒコのそれをさらに強く締め付ける。
「わ、若田部!!」
マサヒコは急いで陰茎を膣から抜く。亀頭があらわになった瞬間、先端から精液が噴出した。
吹き出た精液はアヤナの腹部、恥丘、一部は胸まで飛んでいた。
「「はぁ、はぁ、はぁ・・・・」」
マサヒコがアヤナの横にぼふっと崩れる。
初めてのことに精神的にも肉体的にも疲れた。
アヤナも息を整えようとするが、人生初のオルガスムスの余韻がそれを許さなかった。
チラッと横を見る。ふとマサヒコと目が合った。
二人は言葉は交わさなかったが、惹かれ合うように唇を重ねた。




二人は小久保家の浴室へと移動した。汗や精液などを洗い流すためだ。
自分たち以外誰も居ないとわかっていても家の中を全裸で移動するのは緊張した。
階段で何度かアヤナがつまずいた。まだ何か挟まってる感じがして歩きにくいそうだ。
「こっち見ないでよ!」
「何で?」
「恥ずかしいからに決まってるじゃない!」
さっきまでお互い裸で、体を重ねていたのに何が恥ずかしいのか、マサヒコには理解できなかった。
「・・・ありがとう、マ・・ マ・・・」
「ま?」
「マサクン・・・」
「・・・なにそれ?」
「あなたの呼び方よ!私にだって理想の恋愛関係象ぐらい持ってるわよ!」
マサヒコはクスッと笑った。いつもの若田部からは考えられないくらい、かわいく感じた。
「じゃあ俺はお前のことなんて呼べばいいんだ?」
「アヤナって呼んで・・・」
またクスッと笑った。今度のはアヤナに聞こえたらしい。
「いま笑ったでしょ!」
勢いよく振り返る。その雰囲気はいつものアヤナのものだ。
「ごめん、ごめん。 けど、お前、まえ。」
「えっ」
自分が恥ずかしいところを堂々とマサヒコに見せていた。
アヤナの顔が真っ赤になる。
「き、きゃあああああああぁぁぁぁぁっ!!」
シャワーの水流はマサヒコへと向けられた。


マサヒコの部屋へと帰り、帰り支度をする。
「・・・はい、これ」
アヤナはマサヒコに紙袋を手渡す。
中を開けるとハンカチが入っていた。しかし色はピンク色だ。
「俺、男なんだからこの色は・・・」
「色違い、見つけるの大変だったんだから。」
マサヒコは改めて渡されたハンカチを見た。柄はなんとなく見覚えがあった。
「これって・・・」
それは前にアヤナに預けたハンカチの色違いだった。
「こっちは私が持っていたいから、そっちはあなたに持っていてほしいの。」
アヤナの手には青いハンカチが握られていた。
「・・・・これ、大事にするよ。」
「あたりまえでしょ!これがあなたでそれが私なんだから!」
「でも俺ぐしゃってなってるんだけど・・・」
アヤナは自分の手を見た。拳の中でハンカチがしわだらけになっていた。
「ば、馬鹿ーーーーっ!」
「何で俺ーーーっ!」





それから卒業まではあっという間だった。
ミサキとはあのあとやはりちょっとギスギスしたが、親しい友達で、幼馴染と言うことに落ち着いた。
中村やアイに何度もからかわれた。しかしそれはそれでなんとなく楽しかった。
それぞれが志望校合格のためにがんばった。
アイにもアヤナには何度も勉強を見てもらった。
そのおかげでマサヒコたち全員志望校に受かる事ができた。
だがその合格発表の日にはすでにアヤナはアメリカに旅立っていた。
合格したうれしさと、直接伝えたい人に伝えられない悲しさがマサヒコを包んでいた。

それから数ヵ月後。高校生活も波に乗りはじめところ、夏休みが始まった。
マサヒコは空港に居た。この日、アヤナが夏休みを利用し、日本へ帰ってくるのだ。
アヤナが乗っているはずの飛行機が到着する。
降りてくる人の流れに目を凝らし、見落とさないようにアヤナを探す。
「マサーーー!」
探すまでもなかった。アヤナは大きく手を振っていた。
「恥ずかしいからやめろって。」
「ごめんなさい、久しぶりに会えるからうれしくなっちゃって。」
「約5ヶ月ぶりか・・ ながいな・・・」
「だから今日、一緒に寝ましょう?」
「・・・おまえ、なんか変わったな」
「いや?」
「いやじゃないよ、けど」
「けど?」
「今日は多分無理だろうな」
「何で?」
マサヒコが指をさす。そこには懐かしい面子がそろっていた。
「お前の帰国を祝って宴会するだろうから。」
「お姉さまなら夜通しやるでしょうね。」
「まぁいいか。これから一ヶ月程度、一緒に暮らすんだか、今日ぐらい。」
「そうね。 よろしくお願いします。小久保さん。」
「こちらこそよろしくお願いします。若田部さん。」
アヤナはマサヒコの両頬をつまんだ。
「私のことはアヤナって呼んでよ!」

end

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