作品名 作者名 カップリング
『卒業式のふたり』 郭泰源氏 -

「卒業だね〜〜」
「ああ………そうだな」
「一年の頃からモブキャラで出てたのに、名前分ったのは終盤ってのが笑えるよね。
私、登場そのものはアヤナやリンちゃんより早いのに」
「俺の登場は81話からだから、結構遅いけどな。
マサヒコと会話してる唯一の男子クラスメイトってことで、一時期話題にもなったんだが」
「私なんて三年間あの4人と同じクラスだったのに、登場回数はアンタと同じくらいだよ」
「そう言うけど、三年以外は一緒にいたのかすら不明な俺の立場はもっと微妙だぞ」
「でもさ、体育祭で久しぶりに再登場したらカチューシャ無くなってるし。
カチューシャ娘って名前、結構気に入ってたんだけどな〜〜」
「結局天野さんとは三年で同じ学級委員だったけど、活動している描写すらなかったな」
「豊田先生に憧れてる生徒って設定はいつの間にかアンタと付き合ってるってことでウヤムヤだし」
「………あのさ、それ、本当に今はなんとも思ってないのか?」
「あは、妬いてるの?可愛いね、鈴木は。だってあれだけ情けない姿バラされちゃったらね〜〜」
「………気の毒ではあるがな、豊田先生。
悪い人じゃないんだが……あ、そう言えばもう一人のあいつは……」
「あ、あの子?多分今アヤナに思い出の品をもらいにいってるんじゃない?」
「?思い出の品?」
「セーラー服のスカーフでも、靴下でもなんでも良いんだって。
とにかくアヤナの身につけていたものが欲しいって」
「スカーフはともかく、靴下ってのは………ちょっと、アレじゃないか?」
「ま、なんだかんだであの子は私らより登場回数多かったし、
最後の大オチもらったこともあったんだから、満足でしょ」
「俺らと違って下の名前もあるわけだしな」
「じゃ、行こうか?鈴木。そろそろ式、始まるよ」
「うん。なあ……柴原?」
「なに?」
「本当に……俺で良かったのか?」
「………どういう意味よ?」
「いや……意外にお前ってモテてたみたいだし。それにやっぱり豊田先生のことも……」
「あ〜〜あ、面倒くさいね、アンタって。そんなこと気にしてるの?」
「…………男らしくないってのは、俺だって分ってるんだよ。でも……」
「アレ?ねえ、鈴木?靴紐、ほどけてるよ。直してあげるね」
「え?い、いいよそれくらい俺、自分で………え?!&%“+!」
“ちゅ”
「これで……納得した?」
「な、納得って……」
「悪いんだけど、好きでもない男とこんなことしないから。
それにしてもアンタ、背が高いからキスするのも一苦労だね」
「あの……その………」
「それと………こっから先は鈴木の努力次第だよ」
「!!!!こ、ここここ、こっから、さ、先って……」
「あ〜〜、イヤらしいこと考えてるな〜〜、鈴木のスケベ〜〜!!!」
「い、いや……だって……」
「ふふふ〜〜♪顔、真っ赤だよ?あ、そうだ!またリンちゃんに聞かれたら、
とりあえずキスまでって答えとこっか?」
「!!!お、おい止めろって!」
「ではさっそく♪リンちゃん、どこにいるのかな〜〜〜?」
「おい、止め!し、柴原〜〜〜〜!!!!」

END

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