作品名 |
作者名 |
カップリング |
「甘い会話」 |
郭泰源 |
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流れ切ってすいません!72氏に影響受けて書きました、
埋め用小ネタ、タイトル:「甘い会話」
「どうしたんだ?若田部、ボ―――ッとして」
「あ……小久保君。ううん、なんでもないの。もうすぐ中学も卒業なんだなって思って……」
「ああ、そうだな……来年の今頃は、若田部アメリカだもんな」
「ウン……」
「もしかして、不安なの?」
「……少しね。だって観光とかで行くんじゃなくて、住むんだもん。
勉強してるけど言葉だって完全に通じる訳じゃないし……」
「そうか………俺なんかはさ、もっとお気楽に外国に行けていいな、なんて思ってたけど。
そうだよな、大変だよな……」
「ふふ、でもその方が小久保君らしいよね……小久保君でもアメリカとか憧れるんだ?」
「まあね。映画やテレビで見るじゃん?ニューヨークとかハリウッドとかさ。
単純に、カッコ良いなって思ってたけど……やっぱりそれって観光気分だもんな」
「………ねえ、小久保君?私がアメリカに行ったら、手紙書いてくれる?」
「うん。……でも俺、字汚いし、文章書くのヘタだから、その……」
「……良いの。気持ちがこもってれば。汚い字でも、短い文章でも。……約束だよ?」
「ああ、それでいいなら……約束するよ」
「それと……いつかは、遊びに来てよ。アメリカに……」
「え?で、でも……」
「いいでしょ?行きたいって行ったじゃない」
「あ、ああ………」
「ふふ、安心してよ。しっかりガイドしてあげるから。そうね、行きたいところとか、ある?」
「う〜〜んと……ゴメン、あんまり地名知らないし……」
「しょうがないなあ………ビバリーヒルズにワシントン、シアトルとかはどう?」
「……えっと映画とかで見たことあるような気がするけど……そうだね、行ってみたいかも」
「なら、行きましょ、すぐに……ふたりっきりで」
「え?」
「じ・ょ・う・だ・ん・よ」
END