作品名 作者名 カップリング
「わるいひとたち」 郭泰源氏 -

「はい、それでは今日の復習行きましょうか」
「………ちょっと待て、その前に答えろ。
俺の受ける英稜は面接がないから練習なんてする必要がないし、
それになんで今日に限ってアンタが俺と若田部の勉強を見ることになってるんだ?
濱中先生に的山とミサキを押しつけて……」
「非常に説明的な質問ありがとう。ま、アレは熱い内に挿れろということわざもあるように……」
「ないッ!」
「……うるさい男ねえ…今回の話の発端がアヤナだったわけだから、
アヤナんちでやるってことよ。本スレでもアヤナの登場が少ないって先々週から話題に……」
「そっちこそバリバリ説明的なんだが……」
「ま、そんなわけで本編第105話の続編ね。で、アヤナ?」
「はい?お姉様…」
「さっそくだけど…ちょっとこっち来て」
「はい?」
"すッ…さわ、さわ…"
「きゃッ!ひゃあッ!!」
「ふ〜ん、耳の裏は確かに弱いみたいね」
「おおおお、お姉様!」
「で、アヤナ?さっきマサにさわられたのとどっちが感じた?」
「?R!%え、え?」
「その顔じゃ……マサの方が良かったのね?」
「!そ、そんなことは……」
「恥ずかしがることはないのよ?アヤナ。女の子なら仕方がないことなの。
異性の、それも気になっている男に性感帯をさわられれば………」
「!ち、違います!私は…小久保君のことなんて…」
"……しゅッ、しゅっ"
何も言わずかがみこむと、中村はキュロットのポケットから真っ赤な縄を取り出し、
アヤナの足首を素早く、だがキツめに縛った。
「!!!お姉様!」
驚くアヤナだが――中村はにやり、と笑うとさらに彼女の手をとり、
左右の手のひらをぺたり、と合わさせた。
"ぱちん"
そして手錠を小さくしたような拘束道具を取り出すと、アヤナの両の親指を固定した。
「人間のカラダって不思議なもんでね、たかだか親指と足首をこんな風にするだけで
自由に身動きできなくなるの。どう?アヤナ?動けないでしょう?」
「!!」
中村の言うとおりだった。もがき、身体をよじっても……歩き出すことさえ出来ない。
"どすんッ!!"
そのまま、思わず尻餅をついて倒れるアヤナ。
「あらら…大丈夫?ゴメンね?アヤナ」
「い、いえ…大丈夫…ですけど…」
突然の出来事に自分を拘束した張本人である中村がかがんでそばに寄ってきても、
なぜかアヤナは怒ることさえできずに呆然としていた。
「よいしょっ、と……じゃあマサ、さっきみたいにアヤナの耳の裏をさわりな」
アヤナのからだを軽く起こさせると、いきなりとんでもないことを言い出す中村。
「!で、できるわけが…」
「さわるの!!いい?弱点克服こそが人生の勝ち組への第一歩よ……
それにもしアンタがしないんなら…アヤナにもっと恥ずかしいコトしちゃうかも〜〜♪」
そう言いながら中村は楽しげにアヤナのセーラー服のボタンに手をかけようとする。
「そんな!イヤ…恥ずかしいです……お願いです…やめて下さい、お姉様…」
「さ、男ならさっさとおやんなさい。一回だけでいいから」
「………ものすごい矛盾を感じるが…俺が一回すれば、それでいいんだな?」
「そうそう〜〜〜♪良い子ね、マサは」
「若田部……こうなったらこの人、とまんねえから。一回だけ…わりい……」
「………」
§


顔を赤くして、アヤナはマサヒコと目を合わさぬように無言のまま横を向いた。。
"……すぅッ…"
「あ!!!ひゃッ!!!」
「マサ…それじゃ弱いね。もっと……何度もさわるの。アヤナの髪をかきまぜるみたいに」
「アンタ、一回だけって…」
「いいから。さもないと……」
「……これで終わりだぞ?ゴメンな、若田部。少し我慢して……」
"すッ……さわッ……"
「きゃ!きゃん!!あ!ひゃあアアァッ!」
「…どう?アヤナ…私のときと…どっちが気持ちよかった?」
(!……どっちって……そんなの……そんなのッ…)
「マサの方が良かったんでしょ?」
「おい、いい加減俺たちをからかうのをやめろよ。もういいだろ?俺、帰るぜ……」
「んふふふ〜〜♪これを見てもそんなコト言えるのかな〜〜♪マサ♪」
"ふぁさ……"
「!!!!!+`@な、いきなりアンタなにを!」
「い、イヤァァァァッ!」
中村がいきなりアヤナのスカートをまくりあげた。慌てるマサヒコと驚くアヤナだが……
無理矢理に中村はアヤナのスカートの中に右手をつっこんだ。
「ふふふ……ショーツのうえからでもわかるわ……アヤナ、あんた濡れちゃったでしょ?」
「!!!!!!!!!!!!!そ、そんなこと……」
「さっきも言ったけど、恥ずかしがるコトじゃないの。
むしろ女の子としては喜ぶべきことよ?それが証拠に……ホラ……」
"しゅふ……"
「!!!あ…あン……い、いや……」
「私が少しさわっただけでこんな可愛い声あげて……どう?マサ……アヤナのこんな姿を見て」
「なに考えてるんだアンタは!おい、若田部がかわいそうだしもうやめ……」
「止めても……いいの?アヤナ」
「!!!!」
「アンタの本当の気持ちは……私じゃなくて、マサにもっとさわって欲しいんじゃないの?」
「!……そ、そんなことは……」
「アメリカに行く前にやり残したことがあるって、アンタ前私に言ってたよね?
それってさ、マサのことだろ?正直アンタ達見てるとイライラするんだよね。
好きな男にさわられて、感じて、濡れて、なにが悪いの?」
「…………」
無言のままうつむくアヤナ。
「あのなあ、マジで俺も若田部もそんな気持ちは……」
「黙っててくれる?ニブチンの童貞君は。私はね、はっきりさせたいだけ。
アヤナ、言いなさい。どうなの?このままアメリカに行っちゃっていいの?」
(私は…私は…………)
屈辱と羞恥に震えながら……しかし、アヤナは中村の言葉を否定できずにいた。
"ぷちゅ………"
「!!ひッ、ひいやぁッ!!」
中村が、アヤナの耳たぶを軽く口に含んだ。たまらず、甲高い声をあげるアヤナ。
「さあ、言うのよ、アヤナ。………この前、私に……胸やあそこをいじられたとき、
アンタ無抵抗だったわよね……でも、アンタは本当は…マサのことを考えてたんでしょ?」
「!P?%!?え?え?」
「!!やッ、イヤあああ!!言わないって……約束したのに…酷いです、お姉様!!!」
「マサの代りにアンタの性欲のハケ口になった私の気持ちを考えたことがある?
アヤナ、アンタは……はっきり言うべきなのよ。マサが好きだって。毎晩毎晩…
マサのことを考えながら、エッチなことばかり考えているって。そうでしょ?そうじゃなきゃ……」
"ぐしゅッ"
「あ!!!!!ああああああ!!!!」
「こんな風に…ぐしょぐしょにならないわよね?。今のアンタは……
こんな姿を好きな男に見られながら、感じて、濡らしている…ただの女なのよ」
§


「ち…ちが……」
"ジュ……"
「ふ!ああッ!!!」
中村が、アヤナのショーツの中に指を入れ……直接、そこを擦るように触れた。
「違わないでしょう?今目の前にマサがいるってのに…こんなに顔を真っ赤にして、
こんなに濡らして、感じているじゃない?アンタはこの前もそれを否定してたけど…
体の中には間違いなく女としての本能が疼いてるのよ?ホラ…マサの表情を見てみな」
「!!!いや!み、見ないで!小久保君…こんな私の姿を、見ないでェェェ!!!!」
「わ…か……たべ」
マサヒコは、呆然としていた。本来なら、中村に飛びかかってでも止めるべきだった。
しかし―――目の前で中村のいいようにオモチャにされ、悶える同級生の艶姿を目にしても
足は石になったように動かず……アヤナの叫びも耳に入らずに凝視するしかなかった。
「ふふふ……マサ?どう?可愛いでしょう…アヤナ」
「………い、いい…いいかげんに…し、ろ」
「どうして?やめる必要があるの?アヤナはねえ、アンタのことが好きなのよ。
それになにも気付いてなかったアンタは悪くないのかしら?」
「……そ、それは今関係がな……」
「さっきも言ったけどね、アヤナは毎晩毎晩アンタのことばかり考えていたのよ?今だって……」
"くりゅッ……"
「あ!!!ふぁああッ!!」
「ふふ……ホラ、ほんの少しおマメちゃんを擦っただけでこんなに溢れさせて、
こんなに反応してる………これはね、私にされてるからじゃないの。
だって前にちょっといじってあげたときはこんなすぐに濡れなかったもの。今アヤナはねえ、
大好きなマサに見られてるっていう嬉しさと恥ずかしさでこんなになっちゃってるのよ……ホラ!」
"きゅりゅッ…ぐにっ……"
「い、いやッ!!…あっ!ダメ…ダメぇッ!!」
なおも執拗にアヤナのクリトリスを攻める中村。
アヤナは顔を真っ赤にして拒絶の言葉を叫ぶが、抵抗すらできずに嬲られ続けた。
「さあ……本当のことを言うのよ、アヤナ?そうすれば解放してあげる…
アンタは、マサをどう思ってるの?」
「わ、私は……私は………」
涙を流し、潤んだ目で……アヤナがマサヒコを見た。
「……好き。ずっと前から……去年、金魚をくれたときから……あの冬の日、
押し倒されたときから……小久保君が……好き」
アヤナの理性が、中村の性技の前に、壊れた。
「ふふ……やっと言えたわね?さあ……じゃあ、マサヒコ?アンタはどうなの?」
「俺は…お、お……俺は………」
「煮え切らないわねえ……じゃ、先に言えたアヤナにご褒美ね?」
「え?」
中村が胸ポケットから何か小さな錠剤のようなものを取り出し、口に含んだ。
"ちゅ……"
そのまま、アヤナと唇を重ねる。
「!!!」
驚くアヤナだが、中村は彼女を離さないまま無理矢理舌をアヤナの口内にこじ入れた。
"つ…ちゅ、ぐぅ〜〜〜〜、ちゅぱっ"
長いディープキスの後やっと中村が唇を離し、アヤナが咳きこむ。
「――ッ、けほ、けほん!お、お姉様!今私になにを飲ませ……」
「ん?たいしたもんじゃないわ。ただの媚薬。ネットで手に入れたかなり強烈で即効性な奴だけど」
「「!!!!!」」
目を見開いて驚くアヤナとマサヒコ。
「さあ……じゃあ、そろそろ私は主人公に席を譲ろうかね……ホラ、マサ?」
「………」
しかし、マサヒコは呆然と無言のままだ。
「ふん、童貞君には強烈すぎたかしら?ま、今はそう思えないかもしれないけど……
遅かれ早かれこの世界に来ることになるわ。アンタにも女誑しの素質があるし」
§


「!そ、そんなことは……」
「ふふ……そう言うと思ったわ。でもね、マサ?どうしてアンタの周りには女の子が集まるのかしら?
それもアイ、リン、ミサキ、アヤナに私と美人ばかり……それはね、アンタにフェロモンが出ているから。
今は自覚できていないみたいだけど……アンタにも私と同じ淫奔の血が流れているのよ」
「……違う……そんなこと、は……」
「もうひとつ言ってあげるわ。なぜリンやアイはアンタの前であんなにも無防備な表情で、
無防備な格好がでいるのかしら?アンタを男として見ていないから?いいえ!
あの子達は無意識のうちにアンタを誘惑しているのよ……ふふふ……いい気なものね、マサ」
「…………」
言葉を失ってたちすくむマサヒコ。一方の中村は勝ち誇ったような表情を彼に向けている。
「ふふふ……そろそろアヤナに効き目が出てくる頃かしら?さあ、マサ……好きにしていいのよ?」
「!?って俺になにを……」
「ふふ、私がここまでお膳立てをしてやったのに、これ以上なにをすれば良いかまで言わせる気?」
"ぱち……するッ……"
立ち上がると中村はアヤナを拘束していた指枷を放ち……足を縛っていたロープを解いた。
ようやくアヤナから身体を離し、挑むような目をマサヒコに向ける中村。
「!わ、若田部…大丈夫か?」
「こ……こくぼ……君……」
「!!!!!」
アヤナは完全に、とろん、とイッた目でマサヒコを見つめた。
「わたし……熱い……カラダが…あついよぉ……、こくぼくん…」
「!!」
完全に呂律の回らない状態で、アヤナはマサヒコに抱きついた。
「し………しっかりしろ、若田部…お前は……こんな奴じゃ……」
「熱い……あついのぉ……あなたが……好きだから…………」
"ドサッ"
そのまま、アヤナがマサヒコを押し倒した。
「こくぼくん……好きぃ……好き……」
"ちゅッ……ぺろ……ぷちゅ……"
アヤナがマサヒコの顔にキスをしたあと、子猫がじゃれるように…頬を、耳を、顎を舐め回す。
「!〜%$t、や、ヤメろ……わか……」
「こくぼくんは……わたしが……きらい?」
「!嫌いじゃないよ。お前は……大事な……」
「いや!」
「?え?」
「だいじな、ともだちとか……言うつもりなんでしょ?そんなんじゃ……イヤ。
私は……こくぼくんの、一番になりたいの。あなたの、こいびとに……なりたい」
「若田部……」
実際に言うつもりだったセリフを全て先回りされ、言葉に詰まるマサヒコ。
「こくぼ……くぅん……さっきの……わたしの姿を見て、軽蔑した?」
「……そんなことは……」
「しても……いいよ?わたしは……エッチな女の子だもん……だから……」
"ぎゅッ"
アヤナが、強く……強く、マサヒコを抱きしめた。
「いいんだよ?抱いても……」
「若田部……やっぱり、ダメだよ。こんな状態のお前の言うことを聞くのはフェアじゃ……」
「……天野さんに遠慮してるの?」
「!ち、違う……ミサキのことは関係な」
「……天野さんだけは…『ミサキ』なんだね……私のことは、名前で呼んでくれなくても」
「!!!違う、聞いてくれ、若田部。アイツとはガキの頃からの付き合いで……」
「だから、なに?天野さんは……あなたのことが好き。それは事実なのよ?
いつまで……そこから逃げる気?」
「………」
「黙らないで。あなたは……もう逃げられないの。さあ……選んでよ。
私?天野さん?それとも的山さんか、アイ先生?選ぶのよッ!!!!」
§


目を潤ませ、よだれを垂らしながらも口調だけはいつもの強気なまま……
アヤナはマサヒコに迫った。
「俺……俺、今まで……そんなことを考えたこと……なかったから……」
「ここまできても……答えられない?いいわ……なら……これだけはっきりして…
あなたは……わ、わたしを、抱ける?いますぐここで……」
「!!わ、若田部……そ、それは……」
「あ〜〜〜、もう、面倒くさいわねえ!どきな、アヤナ!ったく男のくせに!……えい!!」
"ぷちゅ……ぐッ……"
「!!!!」
中村がアヤナをどかせると、無理矢理マサヒコの唇を奪った。
そして……またもディープキスで彼の喉になにか錠剤らしきものを押し込む。
「ぶっ、が…は、かはかッは!あ、アンタ今なにを……」
「ガラナピン」
「?は?」
「男性の性欲昂進剤としてはかなりメジャーなんだけど、知らない?
アンタみたいなEDの子なら知っておかないと。常識よ?」
「!!!ってまともな中学生がわかるかああああ!!!!」
「ちなみにアヤナに飲ませたのはサノレックスと言って、一応主目的としてはダイエット剤なんだけど、
一部女性には強烈な催淫剤になるという劇薬だから、住人の皆さんはご安心を……」
「!!!!げ、げきやくってアンタ、安心できるかァァァァァァァ!!!!」
「ま、アンタに効くのはまだみたいだから、私はアヤナをイジろうかな〜〜〜っと♪」
移動させられて呆然とふたりのキスを見ていたアヤナの方に中村が向き合うと、にやり、と笑った。
「じゃあ……アヤナ……両手を、あげて?」
「はい……おねえさま……」
中村の言うがまま、両手をあげてバンザイの体勢になるアヤナ。
"するっ……スッ"
「ふっふ〜〜〜、東が丘中のセーラー服ってのは、すごく脱がしやすくできてるのよ。
これって絶対エロ目的よねえ…私も現役時代は随分……うふふふふ♪」
楽しそうに、アヤナのセーラー服を次々と脱がせていく中村。
「!!!"W$や、やあめろ……あ……」
「ふふふふ〜〜〜♪カラダが熱くなってきたのねんねんねん♪
もうマサは止まらない〜〜〜♪そして私も止まらない〜〜〜♪」
アヤナの上着が全てはぎとられ、ブラ一枚になった。
レースをあしらわれたライトブルーの下着の中でアヤナのはちきれそうな胸の谷間が汗に濡れ、
上気するように部屋の光に反射していた。
「ふふふ……なんべん見ても見事なものね、アヤナの胸は……さあて、いきますか……」
"する……ぷるっ"
アヤナの見事な果実がふたつ、弾けるように転び出た。
「!!!Y>%、わ……わか……た……」
絶句し、声にならない声を上げるマサヒコ。
――あまりに豊かな、ふくらみだった。真っ白なそれには、うっすらと静脈が透けて見えた。
小粒な乳首は可愛らしい桜色、乳輪もその大きさの割にはほどよい大きさだった。
"ごくり……"
「んふふふ〜〜〜♪なんだかんだ言ってもアンタも男ねえ、マサ?どう?見事でしょう?アヤナは…」
「おねえさま……はずか、しい……」
アヤナが両手で自分の乳房を隠そうとするが、中村がそれを無理矢理止めた。
「ダメよ、アヤナ?ホラ……マサがアンタのきれいなおっぱいを夢中になって見てるわよ?」
「こくぼくんが……わたしの……むねを…」
顔を赤くしたまま、マサヒコの表情を見ようとするアヤナ。
マサヒコは恥ずかしさから慌てて顔を伏せたが、こちらも耳たぶまで真っ赤なままだった。
「ねえ……こくぼ、君……わたしのむね……どうだった?」
「………」
「お願い……こたえて……おおきくて、きもちわるかった?」
「……いや、キレイだった……ものすごく………」
アヤナの真摯な問いかけに負け、とうとう答えてしまうマサヒコ。
§


「んふふふ……じゃあ、次のイベント行きますか……」
"しゅっ…"
中村は先ほどの赤いロープを再び取り出し、アヤナの両腕を後ろでクロスさせて縛った。
「おねえさま……」
しかしもはやアヤナには抵抗する気配すら、無かった。
もう一本ロープを取り出し、アヤナの首もとから……胸元まで丁寧に縛っていった。
「いいわ……。胸が張り出されて……アヤナのおっきくてキレイなおっぱいがぷるぷる揺れて……
羨ましいくらいにキレイよ……アヤナ……」
最後の仕上げに足もとを縛り終えると、アヤナの耳元で中村が囁く。
完全にとろん、とした目をしてアヤナはそれを受け入れていた。
「アヤナ……良い子にしてるのよ……」
中村はそう言うとポーチの中から小さな瓶を取り出し、人差し指に軟膏のようなものを塗り取った。
"ぬちゅ……ぬり…ぐり……ぐり"
「!L=\、え……やっ、あ……」
そしてそれをアヤナの両の乳首に丹念に塗りつけたあと、再び瓶からたっぷりと塗り取り、
ショーツの中に手をつっこむと……裂け目と、そして菊穴にもこすりつけるように塗り込んだ。
「あ………!!!な、お、おねえさ、ま……これ……」
「うふふふ……某中国系の催淫クリームよ?もっともこれはメンソールも配合されてる
スペシャルヴァージョンだけど。ホラ……熱くなって……痒いくらいでしょう?アヤナ……」
「!!やッ……な…なに…ナニ……コレ……熱い…熱いぃ!!!!!!!!!」
「あらあら、こんなに汗をかいて……でもそれがまた光の粒みたいで……
玉みたいにおっぱいに張り付いて………すごくキレイだわ、アヤナ。でしょう?マサ」
「…………」
もはや言葉も無く、ただ悶えるアヤナを見つめているマサヒコ。
(ああ……どうしよう……若田部を助けなきゃなのに……なにもできねえ……それどころか)
そう、彼は―――勃起し始めていた。淫らに乱れる同級生の姿を見つめながら。
「ふふ……その様子だと、アンタもそろそろ効果が出始めたみたいね……
では、次にいきましょうか?」
"するッ……"
「!!!い、いやです……それだけは……やめてください、おねえさま!!!!」
中村がアヤナのスカートを足もとまで下ろし……ショーツの両端に手をつけ、下ろそうとする。
「どうして?感じているから?濡れているから?まだ分っていないみたいねえ……
アヤナ、あのマサの表情を見てみなさい?あんなに頑なだったマサが……後少しで、
理性を失いそうになってるわ。今……アンタのべとべとに濡れた可愛いあそこを見せれば、
間違いなくあいつは堕ちるのよ?それでも……恥ずかしいの?」
「………」
理性を失う寸前で……淫らな奔流に溺れそうになりながらも……
アヤナの頭の中では、いまだ葛藤が続いていた。
(……小久保君に……抱かれたいのは……本当だけど……で、でもこんな形でなんて……)
まだ、身体の芯まで痺れるような感覚のまま……涙に濡れた目で、アヤナは愛しいマサヒコを見た。
悩ましげに、悶えるような表情で……それでも、マサヒコはアヤナの裸体を凝視していた。
「この機会を逃せば……もう、あいつにとってアンタは特別な存在にはなりえない。
ただの友達で終わる……そしてアンタはアメリカに渡り、月日が流れる……
マサは、たまに昔の良い友達としてアヤナを思い出すくらい……それもいつかは……忘れて」
「いや!イヤ!そんなの……いやぁ!!!!!言わないで……それ以上は、
言わないでえええええええ!!!」
催眠術のように低く囁く……中村の巧みな話術に、アヤナの理性が完全に吹っ飛んだ。
「ふふ……それじゃあ、いくわよ……アヤナ……」
"するッ"
アヤナのショーツが、膝元まで下ろされた。
「あらら……これはスゴイわね、アヤナ……洪水みたいよ?ショーツもべっとべと……
うふふ……可愛いあそこが、ひくひく動いて……エッチな液が吹き出してくるみたい……」
「や…いじわるを言わないでください……おねえ、さ、ま……」
「ふふ…ちっとも悪いことじゃないのよ、アヤナ?ホラ……向こうで目を離せなくなってる
マサにおねだりしなさい。どうして欲しいのかって……」
§


「お願い…ああ……こくぼくん……かゆいよぉ…あついよぉ………あんッ!!」
"じゃり…じゃり……"
アヤナの言葉を満足そうに聞きながら、股間に生い茂った柔らかな恥毛に手を伸ばすと――
中村はわざと音を立てさせるように強くそれを、擦りあげ、撫でた。
「ふふ……そう、そうよ……おねだり上手になってきたじゃない、アヤナ。
でもね、私はここしかさわってあげない。アンタのぐちょぐちょのあそこをさわる役目は、
私じゃないからね。さあ、どう?マサ。こんなになっちゃったこの子の姿を見ても、なにも感じない?」
「お………俺は……俺は…   お    れ   は   」
(熱い………はくッ……俺のからだの中も……灼けるみたいに……火を呑み込んだみたいに…)
「あらあら、期待以上の効き目みたいねえ……じゃあさらに視覚を刺激してあげるわ…」
"ぐにッ!"
「あ……あはぁッ!!!」
中村がアヤナの両の陰唇のまわりの肉を押し、それを思いっきり広げた。
「うふふふ……本当にスゴイわ。いくらでも溢れてくるみたい……ひくひく動いて……
あら!お尻の穴も閉じたり開いたりして……イヤらしい子ねえ、アヤナは…」
「ああ……はァッ……もう……そんなに……言わないでくださ……い」
"コぽ……ひく、ひく……くぷ"
アヤナのそこからは、ダラダラとはしたないほどの大量の愛液が流れ、垂れていた。
そして彼女の豊かな乳房は、汗に濡れながらぷるぷると細かく震えていた。
(あつい……あつくて、かゆくてぇ……じんじんするよぉ………
乳首が……おしりが……あそこが……あついィ……すうすうして…かゆい…
あたまのなかが……おかしくなっちゃうよォ……ああッ……わたし……私、おかしく……)
「ふふ、次はこれよ……」
"くにゅッ"
「あッ!!!あああああ……」
ピンクに色づいた包皮を中村が指で軽く剥き、中から小粒な肉の芽が顔を出した。
「あら〜〜♪濡れてるだけじゃなくてクリちゃんをこんなに真っ赤にしてでっかくさせて……
うふふ、スゴイわァ………本当に、イヤらしくて淫らなコねえ……アヤナは……」
「ふぁッ!ああ――ッ!、もうダメ……さわって、ください!!!…おねがい……ああ…」
「ふふふ…じゃあ、これぐらいで良いかしら?」
にやり、と満面の笑顔を浮かべると中村は立ち上がり、アヤナから離れた。
「あ……ああッ!そ、そんな……かゆいのに……あついのに……ああああッ!」
「さあ、アヤナ。もう一回マサにおねだりするのよ。なにをして欲しいの?さあ、言うのよ!!」
「わ……わたしは……」
顔を赤く上気させ、涙を流しながら―――吐き出すように、アヤナが言った。
「ほしい……こく…こくぼくんが……ほしい……」
「それだけじゃダメ。さあ、マサにどうして欲しい?マサの……なにが欲しい?」
「ほしい……こくぼくんにさわってほしい……こくぼくんに、かきまわしてほしい……
こくぼくんの……おちんちんが…ほしい…こくぼくんのおちんちんを…いれて、ほしい……」
「あっら〜〜〜、お嬢様、おちんちんだなんてお下品な言葉をとうとう口にするまでになったのね♪
ふふ……でも、今のアヤナは最高にイヤらしくて可愛くて、素敵よ……さあ、あとは…マサ?」
なおも苦しんでいるマサヒコに向き直ると、中村はその目の前にぽとり、と何かを投げ落とした。
「ま、ここまでやっといてなんだけど……一応避妊はしてあげてね?最低限のマナーとして」
「……お、あ……アンタは……なにを…考えて……」
「じゃ、私はこの部屋から退散するね〜〜〜♪終わったら呼んでちょ〜〜〜だい♪♪」
軽やかに、スキップをするかのようにアヤナの部屋を後にする中村。
―――そして部屋には――縛られ、悶える少女と、欲望と戦う少年が残された。
「おね……がい……こくぼ……くん……くるしい……おかしくなりそうなくらい……」
「……ダメ、だ……こんな……こんなことは……ダメだ、わか……たべ」
「いいの……もう……なにもかんがえられないの……わ、わたしを……抱いて。
アメリカに行く前の……思い出でいいから。あなたが……ほしいのぉ、こくぼ……くん」
潤みきった目で、アヤナが懇願する。いつもの強気で聡明な彼女の目ではなかった。
切れ長で勝ち気そうだったその目は既に正気を失い、濁り、とろけたようだった。
よだれでぽってりと濡れた唇からは、うわごとのように同じ言葉が吐き出されていた。
「かいてぇ……さわって…おねがい……おねがい、だからァッ!!!」
§


必死で欲情を抑えようとするマサヒコだが、もはや限界だった。
「もう……無理だ……いいんだな?若田部?ほんとうに……いいんだな?」
「いいのォっ!!!すぐに……おねがいぃぃッ!!!こくぼくん!!!」
マサヒコの中で、なにかが……弾けた。
"どす……むにゅ…ちゅっ"
「あ…ああ…うれしい…こくぼくん……」
マサヒコが立ち上がり、アヤナの胸にむしゃぶりついた。
そして今までため込んできた感情を爆発させるように…彼女の胸を激しく揉みはじめた。
「もっと……なめて……さわって……おねがい……」
"ちゅぶ……つ、ちろ"
「あ……きゃん!……は―――ッ」
右の乳首を、口に含んだ。少しだけ噛み、慰む。嬲る。汗で濡れそぼった彼女の全身が粟立つ。
「あ…ああ!!!まだ…まだなの……もっと…もっとぉ……かんで……なめてえ!」
"ちゅうっぷ……ねろ〜〜〜〜"
口から離すと、マサヒコはそのねっとりとした感触を楽しむように、乳首に舌を這わせ続けた。
そして不規則に口に含んだり、舐めたり、噛んだりして……舌の上で転がすようにした。
中村の催淫クリームの味だろうか?とろりとした粘り気が、甘みが、口いっぱいに広がった。
噛むに忍びない、こりこりとした触感が、マサヒコの口内をたっぷりと満たしていく。

               噛み     ちぎり       たい    

(え?……い、今…俺………)
マサヒコは口の中でアヤナの乳首をねぶり回しながら、
強烈で凶暴な欲望が頭のどこかからわき上がってきたことに動揺していた。
(なんだ……今の……今の、思いは……)
「ダメぇ…もっとなのぉ……わたしの……アヤナの、おまんこも……さわってぇ……かいてえ…」
一瞬ひるんだマサヒコの心を見透かしたように、アヤナがさらなる淫らなおねだりの言葉を口にした。
§


"すわ……すり"
「あ!!!そう……そのまま……もっと……あ―――はッ」
ためらいがちに、そっと、マサヒコは裂け目に触れた。
アヤナは獣じみた叫び声をあげ、求めてきた。
"くゆゅ……くり"
(すげえ……こんなに……なるんだ……本当に……濡れるんだ)
アヤナのそこは、べっとりと濡れているだけでなく、確かにひくひくと震えていた。
「ダメ…あ……それだけじゃ……ダメ。もっと……奥まで……指を入れて……わたしの…中に…」
"くちゅッ……ぬむ"
中指を裂け目に沿わせて下ろし、ぬめった陰唇をかきわけるように、中へと……奥へと、
沈み込ませていった。既に湿りきったそこは、マサヒコの指をいともたやすく呑み込んでいった。
「はぁ―――っ、ふ――――ッ」
いったんそこでマサヒコが指を止めると、アヤナは顔を赤くして……長い溜息を何度も吐いた。
「若田部……だ、大丈夫?」
「だいじょうぶ……だから……もっと……中で、うごかして……かゆいし……あつい」
「じゃ、じゃあ……」
"くちゅ、くちゅ、ちゅく"
上下に、左右に……マサヒコが指を動かした。淫らに、湿った小さな音がアヤナのそこから漏れた。
「ん……はぁ……うん……ああっ…ふぅん…」
アヤナは言葉を口にすることさえ忘れ、汗に濡れた真っ白で豊かな胸をたぷたぷと揺らしていた。
目を閉じ、唇を引き締め、息を詰めて耐えるような表情で……快楽を、貪っていた。
"ぐッ……"
(!わ!い、今?若田部のここ…俺の指をはさみこんで……)
アヤナのそこからの圧力に驚き、指を思わず抜こうとするマサヒコだが……
「ダメぇ……こくぼくん……いじわるしないで……ぬかないでえ……」
アヤナはなおもいやらしく腰をくねらせながら、おねだりしてきた。
(若田部……若田部が……こんな……)
頬を赤く染め、口元によだれの跡を鈍く光らせ、目は虚ろなまま……アヤナは求めてきていた。
縄で両手両脚を縛られ、紺のハイソックス以外一糸まとわぬ姿で悶えていた。
成績優秀、上品、高潔、美人……彼女を評する言葉といえばそうしたものしかなかった。
クラスの――いや、学校でも憧れの的であるアヤナの、現実とは思えないほど乱れた姿に――
マサヒコは、自分の中でなにか今までに感じたことのない感情がわき上がってくるのを感じていた。
"ぐりゅッ!"
「あ!!ああああ!」
マサヒコが、抜きかけた指を、再び強く…勢いをつけてアヤナの中へと突っ込んだ。
"ぐしゅっ……ぶっしゅ!"
そして……さきほどよりも、広く……深く、中をかき混ぜ始めた。
「あ、ああ――ッ……!ふぁ―――ッ!」
「若田部……もう一本いくぞ……」
"ぬ……るッ"
「?!?!!ああ、ッ……そこ……は……」
マサヒコが、小指を……アヤナの、蕾のような菊穴に挿入した。
"きゅうッ"
驚いたアヤナは、たまらず下腹部に力をこめ……その指を締め付けた。
「へえ……すげえな、こっちの方が、締め付けが強いんだ……引っ張られるみたいだ……」
「こ……こくぼ……く            ……ん」
「さっき、こっちにも塗られてたよな?こっちも……やってやるよ……」
"ぬ……ぬちゅ"
「……あ……………」
口を開け、呆然とした表情で……マサヒコの指戯を、アヤナは受け入れていた。
今までに、自慰を試みたことも、中村に弄ばれたことも一度ならずあった。
しかし、それらはあくまで女性器への刺激であり、菊穴への刺激は今までに感じたことが無かった。………その、はずだった。
(!―――あ――――な、なに?コレ……きもち……い、い……)
きゅっきゅっ、とアヤナの菊穴はマサヒコの小指を締め付けていた。
§


「はぁ――っ……あ……、は――ッ」
その刺激に予想外の快感を得て腰を浮かせていたアヤナは、
頭の中で白い火花が弾け飛ぶのを感じた。
(!!!!!!!!!!!!!おもい……だした…わたし……私は……昔……これを……されたことが……)
今まで封印してきた、自分でも忘れたつもりでいた……記憶が蘇ってきた。
(ちっちゃいころ……お兄ちゃんに)
子供の頃――お兄ちゃん子だったアヤナは、兄の後ろにくっついては良く遊んでもらっていた。
アヤナはおままごとなどの遊びが好きだったが、早くも性に目覚めつつあった兄は、
いつもお医者さんごっこを望んできた。正直あまりその遊びが好きではなかったアヤナだが、
大好きだった兄の機嫌を損ねないために、仕方なく一緒に遊んだ。
兄は常にアヤナを裸にし……まだ、まったいらだった胸や、幼い裂け目をいじり回した。
しかし彼が一番執着を持ち、愛したのは他ならないアヤナの菊穴だった。
舐められ、嬲られ、指を入れられ……綿棒や、耳かきなどで中をかきまわされた。
幼いアヤナは、その行為に不思議な快楽を得て……
兄の、まだ愛撫とも言えないほど稚拙なそれを受け入れていたのだった。
やがて兄もアヤナも成長し、いつかそんな行為をしていたことを忘れてしまっていたのだが……
今、彼女はマサヒコにそこを辱められながら、そのときの快感を思い出していた。
「あ……こく……こくぼ……くん……もっと……もっと強く……」
「……強く……どうして欲しい?」
「かきまわして……アヤナの……」
「若田部の……どこ?」
「アヤナの……おまんこや……おしりの、あ…な……を……かいて……」
「……わかった……」
"ずぷ!ぶちゅ……ぬち!"
「あ…あぁ!……あッ……いッ!!いいッ!!」
裂け目の中をかき回すのに、人差し指を追加し……小指は菊穴に突っ込んだまま……
執拗にアヤナを責め続けた。膣口からは、熱い愛液が溢れ……とろとろと、こぼれ落ち続けた。
「あッ……くッ!……いいッ……かはぁ―――ッ!!!!」
"ぶしゅッ!!ぷしゅ〜〜ッ!"
嗚咽のような声を漏らし、びくびくと身体を痙攣させてアヤナが完全に達した。
そこからは射精するように愛液が、噴出されてきた。
"ずるッ……"
マサヒコが、ようやく指をアヤナの中から引き抜いた。
「は………ぁ……あ…………」
体中に汗をかき、荒い息を吐き……アヤナはなおも身体を小さく震わせていた。
「若田部……俺……」
「ダメ……まだ……終わらせないで……まだ…おねがい…」
マサヒコは、その言葉を聞くと後ろを振り返り、中村が置き残していったコンドームを拾った。
「………つけるから……ちょっと、待って?」
「ウン……」
大人しく、アヤナがうなずく。マサヒコは記憶をたどって、それをペニスに装着していった。
「じゃあ……ホントに……いいんだよな、若田部?」
「もう……なんども、きかないで……きて……おねがい」
"くちゅ……きゅ"
マサヒコが、アヤナの裂け目に再び指で触れた。
「あんッ……」
敏感に反応するアヤナ。既にそこは……新たな愛液がぬるぬると溢れ始めていた。
「もう一度…言ってみて……若田部……」
「さいごまで、して……いれて……こくぼくんの……おちんちん」
「わかった……いくよ……若田部……」
ペニスに手を添え、既にいやらしく濡れ始めた裂け目の先端に押し当て、
愛液をたっぷりとなすりつけるように、上下にこすった。
「あ……あん……は、はや……くぅ……」
処女喪失の瞬間だということも忘れ……腰を動かし、本能のままマサヒコの侵入をねだるアヤナ。
"ずりゅ!…ぬ・ぬるぅ……"
§


「あ!!!ああああ!」
ペニスを裂け目の中心に押しつけ、一気に貫いた。背中を反らし、アヤナが鋭い叫び声をあげた。
マサヒコは既に深々と根元まで押し込み、アヤナの中の熱さと締め付けを味わっていた。
(……い、痛いけど…からだがさっきより、熱い…あ、あついッ!……おかしくなりそうなくらい……)
(あ…………こうなんだ……若田部……熱くて……くいくい締め付けてきて……)
「こくぼくん……お願い……もっと……」
「で、でも…痛く、ないの?若田部」
「少し……痛いけど……それより、もっと……欲しいの…こくぼくんが……」
アヤナがそう言って唇をつきだした。少し困惑した表情のまま……マサヒコが唇を吸う。
唇が、マサヒコの唇を感じる。右の頬が彼の滑る指先を感じる。
マサヒコの腰がゆっくり、ゆっくりと動いて、アヤナの汗でぬるぬるになった乳房を波立たせる。
彼の荒い息づかいを感じ、体温を感じ、玉のように吹き出す汗を感じる。
激しい動きが加わり……身体の芯に鋭い痛みが駆け抜ける。
―――しかしアヤナは、そんな痛みさえも愛おしかった。
痛みさえも、マサヒコによってなされたものだという事実に変わらないのだから。
探り合い、絡め合うようにしてふたりは交わった。
お互いが深く吐息を吸い込み、吐き、そのぬくもりに酔い痴れる。
マサヒコが、舐める。アヤナの乳房を、首筋を、肩を。何度も、何度も。
舌がちぎれるまで。痺れて動かなくなるまで。やがて自分の舌と彼女の肌が張り付き、
完全に一体になったかのような錯覚をマサヒコは覚えていた。
徐々に腰の動きも加速させていく。舌の動きも、小刻みに速めて。
「ふ……うにゃあ……」
子猫のような声を上げ、切なげな表情でアヤナが首を左右に振った。
「ああ……お願い…こくぼ……君、お願い……こくぼ、くぅん」
高ぶる彼女の表情が……声が、愛おしくてたまらない。
マサヒコはアヤナの一番敏感な、耳の裏を舐め回し、そしてそれを口に含む。
「ひゃあッ!!は!ダメ……そこだけは……だめぇッ!!」
唇と、舌と、唾液と、全てを駆使して愛し、慈しむ。強く、弱く。優しく、荒々しく。

<まだ…ダメだ。もっともっと感じろ。……沈め。……堕ちろ。奈落の底まで…………>

暗く深い沼の中から、中村でもなく、アヤナでもなく、誰かが自分に――語りかける声を、
マサヒコは、確かに聞いた。しかし彼は、その声が誰のものであるかを知っていた。
それは間違いなく……自分の、声だった。今まで自覚することの無かった……
自分の奥底で眠っていた、暗い欲望の声だった。
「若田部……俺、もう……いくよ?」
「はあ―――ッ、は、はい……出して……最後は……つながったまま……」
「わ……わかった……」
"ぐしゅッ!ぶしゅッ!!"
荒々しく腰を振り、動き――やがて、嵐のような快感に包まれ――熱い精を、解き放っていた。
"びゅ……びゅわッ、ぴゅッ"
(俺は……逃げない。誰からも………俺は……若田部を、このまま……)
誰に言うでもなく、マサヒコは心の中で呟いていた。
£
「……アヤナ」
アヤナを縛っていた縄を解き放つと、マサヒコが真剣な顔で言った。
「え?」
「アメリカになんか……行くな。ずっと……一緒にいよう。俺のそばに…いてくれ」
「……こくぼ、くん……」
アヤナの双眸から、涙が溢れた。ずっと…ずっと、待っていた言葉だった。
「はい……よろしく、お願いします」
£
「ふふふ……でも、逃げられるかしら?その暗い淫乱の血から……マサヒコ?」
部屋の外では、中村が不気味な微笑みを浮かべながら呟いていた――――

end

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