作品名 作者名 カップリング
「幼馴染みはひまわり組:ひな祭り編」 郭泰源氏 -

「わーーーい、おひめさまだーーー!」 
「こらこらミサキ…そんなにはしゃがないの…」 
「えへへ…だっておかあさん、きょうはおんなのこのおまつりなんだよね?」 
「ふふ…そうよ?ひな祭りはね、女の子のお祭りなの。だから今日の主役はあなたなのよ?」 
「わ〜〜い!」 
雛飾りの前で、はしゃぐ幼い少女。母親はそれを微笑みながら見守っている。 
「ねえねえおかあさん、きょうね、これからマサちゃんがきてくれるの!」 
「ふふ、本当にミサキはマサヒコ君が好きよね…」 
「うん!だってね、ミサキはしょうらい、マサちゃんとけっこんするの!」 
「あらあら。そうね、マサヒコ君ならとっても良い子だから私も大歓迎だけど…」 
“ピンポーーーーーン” 
「あ!きっとマサちゃんだよ!」 
ぱたぱた、と嬉しそうに少女は玄関へと駆けていく。 
「こんにちは…ミサキ」 
「ふふ〜どうぞ、マサちゃん!」 
「良く来てくれたわね、マサヒコ君?どうぞ入って…」 
「あ、はい…おじゃまします」 
少年は雛飾りのある部屋に通され、少女と楽しそうに話し始めた。 
「はい、ひな祭りと言えばひなあられ、それにマサヒコ君の好きなプリン」 
「ありがとうございます」 
「ふふふ、一緒に食べよ?マサちゃん」 
「それと悪いんだけど…ミサキとマサヒコ君?今日サラダ油の特売日だったのね。 
すぐに帰ってくるから少しの間お留守番お願いしても良い?」 
「「はーーーーーい」」 
「ありがとう…じゃあ、行ってくるから…」 
ミサキママはそう言って天野邸をあとにした。 
「マサちゃん?のどかわいちゃったね」 
「あ…そうかもな」 
「えへへ〜あそこにね、おかあさんはまだダメっていってたけどあまざけがあるの。のんじゃお?」 
「?いいのか、ミサキ?」 
「だいじょうぶ。まえね、わたしのんだことあるけどおいしいんだよ〜?」 
言うが早いか、ミサキはテーブルの上にあった甘酒を持ってきてコップに注ぎ始めた。 
「じゃあ、かんぱいね、マサちゃん!」 
「うん、かんぱい…」 
“こくっ、こく…” 
「あ、ほんとだ。おいしいなコレ」 
「ふふ〜そうでしょ?マサちゃん」 
£ 
そうしてしばらく遊んでいたふたりだったが… 
マサヒコは、ミサキの目がなぜかとろん、と潤み、頬も赤く染まり始めたのに気付いた。 
「?ミサキ、だいじょうぶか?」 
「…」 
しばらく黙ってマサヒコを見つめていたミサキだったが…。 
“ドサッ” 
突然マサヒコを押し倒すと、彼の上に馬乗りになった。 
「*@☆みみみ、ミサキ?」 
「うふふふ…マサちゃ〜〜〜〜ん!」 
真っ赤な顔のまま、そう言うと…。 
“ちゅ…” 
強引に、マサヒコの唇を奪うミサキ。 
「お、おい※!!ミサキ!」 
「すきすき〜マサちゃん…ふふふ…」 
“ちゅ…ちゅ…” 
そして何度も何度も、頬に唇に、キスをし続けた。 
「お…おい、もう止めろって、ミサキ?おまえなんだかへん…」 
§ 



「うふふ…ねえ、マサちゃん?」 
「な、なんだよ?」 
「マサちゃんは…ミサキとけっこんするんだよね?」 
「う、うん。このまえやくそくしたからな」 
「ならね、マサちゃん?おちんちんみせて?」 
「!#$&K!はああああ!?な、いきなりおまえはなにを…」 
「まえね、わたしよるにめがさめたの。そしたらおかあさんとおとうさんがはだかでなにかしてたの」 
「?@1$E?」 
一瞬、思考が停止するマサヒコ。まあ5歳の彼にはまだ理解不能なのも無理ないところで。 
「それでね、おとうさんのおちんちんをおかあさんがさすってたのね。 
『なにしてるの?』ってわたしがきいたら、あわてて、けっこんするとおんなのひととおとこのひとは 
こうするんだっていってたの。だからわたしもマサちゃんのおちんちんをさわるの!」 
「ま、まて!ミサキ!たぶんそれ、どこかまちがってる!」 
この歳で既にツッコミの技を会得しているマサヒコ、さすがである(なにがだ)。 
「いいから…うふふ…じゃあ、マサちゃんのおちんちん…」 
「の、のわあああああ!やめ…やめ…ミサキ…み、あ…」 
必死で抵抗するマサヒコだったが…酒の入ったミサキの予想外の力強さに、マサヒコは屈した。 
「わああ…マサちゃんのおちんちん、ちいさくてかわいい!かたつむりさんみたい!」 
「か、かたつむりって…」 
まだそういった知識はないものの…「ちいさい」「かわいい」 
という形容詞になぜか言いようのない敗北感を感じるマサヒコ。 
「おとうさんのと…なんだかかたちがちが〜う。ふ〜ん…」 
そしてミサキは、指でつんつん、とマサヒコのそれをつついた。 
「が!や、やめろ!ミサキ!」 
「あれ?いまぴくぴくうごいたよ?マサちゃん」 
「そ、それはおまえがさわるから…」 
「ふうん、じゃあもっとさわるともっとうごくのかな?」 
こんどはさらに強く押してみたりするミサキ。 
「ご…や…やめ…ミサキ…」 
「あ!かたくなって…もしかしておちんちんたった?マサちゃん?」 
「だだだ、だからあ…ミサキ!」 
「わ〜〜〜い、たった〜、マサちゃんたった〜!!!おちんちんたった〜!!!」 
£ 
「はッ!ゆ、夢か!」 
すさまじい汗をかいていた。ひどく、昔のことを…マサヒコは、思い出した。 
「?ふに?どうしたの、小久保君?」 
「まったく…自習だからってゆるみすぎよ、小久保君!」 
「マサ君、どうしたの?ひどい汗…」 
「ど!どわあああああ!よ、寄るな、ミサキ!」 
イスをひっくり返すようにして、後ろに逃げるマサヒコ。 
「!!!!!!!!!!!!!ひ、ひどいよ、マサ君。私…心配して…ひどい…わああああ!!!」 
突然のマサヒコの発言に、泣き出すミサキ。 
「小久保!お前委員長になんてことを…」 
「そうよ!ひどいわ、小久保君!」 
クラス中の非難がマサヒコに集まる。 
「ち、違うんだ。昔の悪夢を思い出して…」 
「悪夢?お前…まさか昔、委員長にひどいことを…」 
「!そんな!女の敵ね、小久保君は!」 
「だだだ、だから逆だっつの!あいつのおかげで俺は…う…」 
「なんだ!なにがあったんだ!」 
「い、言えねえ!!!」 
「言えないようなことをしてたのか!」 
「ち、ちが…」 
「女の敵!最低!」 
発言すればするほど泥沼にハマるマサヒコ。その日、彼はクラスの中での立場を失った…。 

                                END 

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