作品名 作者名 カップリング
「真夜中のバタ足」 郭泰源氏 リンコ×マサヒコ

「…誰も…いないよね、小久保君?」
「…ああ…そうみたい…だな」
舞台は夜の東が丘中学校―マサヒコとリンコはなぜか忍び足で校舎に侵入していた。
「なあ…やっぱりやめないか?的山。別にいつでもいいじゃん、なんでわざわざ夜中に…」
「ダメだもん!誰にも見つからずに…泳げるように、なるんだもん!」
小さな子供のように口をとがらせて反論するリンコ。
そんな彼女を見てマサヒコはこの日何度目かのため息をついていた。
(…てか、なんで?なんで?俺はここにいるんだ?)
£
そもそもの話は、プール開きの話にまで遡る。
「ねえ、リンコ」
「なんですかあ?先生」
「あんたが楽しみにしてるのはじゅーーーーーぶん、分かったけど…あんたって、泳げたっけ?」
「ふぃ…お、泳げないですぅ…」
「だよね?去年の海でも浮き輪で酔っちゃったぐらいだし…泳げないのにそんな楽しみにしてんの?」
「う…でも、あの…ぷ、プールや海は大好き…なんです…」
「あははっはは、そりゃリンコらしいわ。浮き輪やビーチ板も似合うしね。あははははは…」
「う…」
嘲笑う中村を心底悔しそうな表情で見るリンコ。
「あの…先輩、リンちゃんに悪いですよ。あたしも泳げないけど、好きですよ?海」
「いや、悪いとは言わないけどさ。泳げないのにこんなにはしゃいでるリンがなんか笑えてさ。あはは」
「…」
このとき、少女の心の中で一つの決意がなされていた。それは―。
£
「先生にも!アイ先生にも!ミサキちゃんにも!アヤナちゃんにも!
気づかれずに、泳げるようになるの!それで、びっくりさせてやるの!絶対に!」
§

「…あのな、それはわかったけど、なんで夜の学校のプールなわけ?
んで、なんで俺が一緒に付き合わなきゃならないわけ?」
「夜なら誰もいないでしょ?でもひとりだと怖くて行けないし…。
それに、泳げてこんなこと頼める人って小久保君しかいないんだもん」
「だからって…お前、バレたら絶対怒られるぞ?」
「大丈夫。今日の警備員さんはすぐにお酒飲んで寝ちゃう今井さんだし。
それにね、近所の子とか結構夜のプールに忍び込んでるらしいよ?
古溝君ちなんか、前はお風呂がわりに家族で行ってたって話だし…」
「…つか、このご時世にそれって両方とも問題おおありなんだが…」
母校のセキュリティ体制に頭を抱えるマサヒコであった。
「いいから!小久保君!行くよ!」
普段はおっとりとした性格のリンコだが―言い出したら聞かないのも、またリンコなのであった。
(はああ…しかし俺も、この性格いい加減変えなきゃな…)
そんなこんなでプールに到着したふたり。
夜中だが、いくつか電灯がついていて結構明るいのが意外だった。
「へえ…思ったより…全然、明るいな?」
「そうだね、これなら怖くないや!よ〜し、頑張るぞ!」
気合い十分のリンコ。そんな彼女の様子を見ながら、マサヒコは諦め顔だ。
(まあ…しょうがねえか…)
申し訳程度にかけられていたプールの鍵に裏から手を回してかちゃり、と外すと、
ふたりは中に入って服を脱いだ。事前の打ち合わせどおり、下には水着を着込んでいた。
「じゃあ、まず準備運動な?」
「はい、せんせい!」
「は?先生って?」
「いいの。ここでは、小久保君が先生なの。あたしは小久保先生の言うことをきちんと聞きます!」
「…まあいいけど。じゃ、手足ブラブラでほぐして、と…」
§

「ビート板を使えば一応バタ足ならできるんだよな、的山?」
「はい!」
「じゃあビート板でまず25m泳いでみて。俺、どこに問題あるか見てるから…」
「はい!」
元気よく、リンコは泳ぎ始めた。
“ばしゃしゃ、ばしゃ!”
(う〜ん、やっぱり…フォームに無駄が多いし…。
足の方向も、一定してないし…顔を水につけるのを怖がってる感じだな…)
始まってしまえば真剣にそれに付き合うのがマサヒコの良いところである。
「うん、だいたいわかったよ的山。じゃあ、今度はプールの端に手をつけて。そこでバタ足してみて?」
「は、はい」
“ばしゃ!ばしゃ!”
「ああ、あのね的山。足をただばたつかせるんじゃなくて…こう、上下の一定方向に往復させる感じ」
マサヒコはリンコの足を持って具体的にその動きを指示した。
「ふぁ、ふぁい…」
“ばしゃ!”
(少しは…良くなってきたかな?)
確認のため、必死でバタ足を繰り返すリンコの後ろに回るマサヒコ。
(!あれ…ええと…)
やっとマサヒコも気づいたのだが…後ろに回ってしまえば、リンコの可愛いお尻が丸見えなわけで。
しかもそこは、さきほどからの激しい運動によって水着がかなり食い込んでしまっていた。
(ダメだって、落ち着け俺)
自分に言い聞かせるマサヒコだが、下半身は主人の言うことも聞かずにむくり、と屹立しかけていた。
「へんせい〜、まだやるんですかあぁ〜?」
10分ほどひたすらその体勢で運動をしてきたせいか、音をあげるリンコ。
「あ…ああ、もういいかもな?」
§

リンコの視線がないのをいいことに、ポジションを直していたマサヒコは少し慌てて答えた。
「よ、よし、じゃあ次は…俺が手をつないでるから、板なしで泳いでみるか?」
ポジションを直した直後の両手で手をつなごうとするマサヒコ。意外に酷い男である。
「はい!で…でも…絶対に、手を離さないでね?こくぼせんせい」
「だ…大丈夫だって、そんな酷いことしねーよ」
恐怖のためか、上目遣いで…うるうると、潤んだ目でマサヒコに懇願するリンコ。
そんな彼女の様子と、思ったよりもずっと肉感的だった股間の様子を思い出し、
マサヒコはまたも激しく胸がざわつき、下半身の一点に血液が急速に集まるのを感じていた。
「よし…いくよ?息継ぎとかも練習しながら」
「ふぁ、はい…」
“ばしゃばしゃばしゃ…”
リンコは、目を閉じて必死に泳いでいた。
「いいよ的山、上手くなってきた。でもな、怖がってばかりじゃダメだ。
きちんと息継ぎして、あと水の中でも目を開けるようにして…」
「ふぁ、ふぁひ」
そのまま、リンコの手をとりながら二回ほど往復するマサヒコ。
(よし…そろそろ…かな?)
「大丈夫。もういけそうだから…」
そう言うと、マサヒコはゆっくりとリンコの手を離した。
「え!ふぁふぁ!わああ!」
そのまま3メートルほどは泳いだリンコだったが、支えを失って溺れたように激しくもがきはじめた。
「的山?的山ッ!大丈夫か!?」
マサヒコは急いでリンコにかけよった。
「ふわああ!はば!ひ、酷いよぉ…小久保君…ううッ…え〜ん…」
泣きながら、マサヒコに抱きつくリンコ。
「?!まま、的山…ゴメン…って、おい、お前…ちょっと…」
§

マサヒコは水着越しに押しつけられてくるリンコの肉体の柔らかさに、頭の中が真っ白になっていた。
「えええ〜ん…絶対…離しちゃ嫌だってあたし言ったのに…小久保君の嘘つき…わ〜ん」
「ご、ゴメン!だから…少し離れろ、的山」
「うぅう…ぐすっ、あたし…本当に怖かったんだもん…ぐす」
ぐいぐいと、抱きつくと言うよりはマサヒコの体にしがみつくようにして、リンコは泣き続けていた。
「ゴメンって、的山。でも、泳げてたぜ?」
「え?」
「さっきさ、2、3メートルぐらいだったけど…泳げてたよ、お前。だから頑張れば…」
「え!ぐすっ、本当?小久保、ぐすん、君」
「うん、確実に泳げてた。初めてか?」
「うん。ぐ…す、わ〜い、ありがとう、小久保く〜ん!」
先ほどまでの大泣きぶりはどこへやら…今度は歓喜の涙を流しながら再びマサヒコに抱きつくリンコ。
「だ、だから!ま、的山あッ!」
しかし、当のマサヒコはたまったものではない。…と言うか、既にモノがたまらない状態になっていた。
「えへへ、泳げた♪あたし、泳げた♭」
(全くこいつだけは…)
「じゃあ、どうする的山?もう少し練習する?それとも…」
「はい!小久保先生!あたし、頑張ります!」
現金なものである。それから30分ほど、ふたりはバタ足の訓練を続けるのであった。
「…?的山、もうやめる?」
マサヒコは少し前からリンコの様子がおかしいのに気づいていた。
初めは疲れたのかと思ったが、マサヒコが心配して聞くたびに、
「う、ううん…だ、大丈夫。まだやるの!」
と、繰り返すので彼女の体調を気にしつつも続けてきた。
しかし、さすがにもう限界のようだ。顔色は青いし、よく見ると小さく震えている。
「的山、今日は良く頑張ったよ。もう、終わりにしよう」
§

「う…うん」
「疲れたろ?なんかさっきから震えてるし…寒くなってきたよな。さ、あがろう…」
ふたりはプールから出ると、さきほど服を脱いだところまで歩いていった。リンコは、ずっと無言だった。
(?にしても、的山、変だな…)
「…こくぼくん…」
小さな、小さな声でリンコがやっと口を開いた。
「?どうしたの?的山」
「あの…あたし…あたし…」
「?」
「…おしっこ…」
「へ?って…え?」
「おしっこ、したいの…」
「!って…あ、学校はもう閉まってるし…我慢できない?」
「無理…もう…さっきから…どうしよう?」
「ど、どうしようって…」
トイレらしきものは―どこにも、見あたらない。
「あ!確かさ、プールの裏の倉庫みたいな建物。前聞いたことあるけど、
水泳部の奴らが更衣室代りに使ってて、確かトイレあったはず!行くぞ、的山!」
マサヒコはリンコの手を引いて、薄暗いプール裏のコンクリート造りの建物へと急いだ。
「鍵は…大丈夫、かかってない。電気は…ここか。暗いけど、一応ある…あ、あそこか…」
湿っぽい建物のなか、マサヒコはトイレらしき小部屋を見つけた。
「じゃあ、的山。大丈夫だな?俺は外で待って…」
「ダメ…」
「へ?」
「暗くて…怖い。小久保君…そばにいて」
「?※?#!ってお前!」
§

「じゃないと…怖くてできない…」
「で、でも…」
「お願い…小久保君…」
忍耐力の限界と、恐怖心がないまぜになった表情を浮かべて懇願するリンコ。
そんな表情をされてしまえば、
「わ…わかった」
としか言えないのが小久保マサヒコなのである。
「あの…汚いかもしれないけど、手、つないでいて…それで…恥ずかしいから、目は閉じてね?」
「う、うん」
「それで…あの…音、しちゃうかもだけど…」
「こればっかりは、しょうがないよ…恥ずかしいことじゃないよ、的山。それより…」
「じゃあ…後ろ向いてて。水着脱ぐから…」
「あ。ああ…」
“する…”
リンコは、恥ずかしさで真っ赤になりながら水着を脱いで全裸になった。
「…小久保君、手、つなぐから…そのまま…一緒に来てね?」
「…うん」
なにも見えない真っ暗な世界で、リンコの小さな手だけがマサヒコと外の世界をつないでいた。
奇妙な、感覚だった。
「せ、まい…けど…大丈夫?小久保君?」
「ああ…大丈夫。それよりお前は大丈夫か?」
「う…うん」
屋外のトイレ特有の饐えたような匂いと――プール用に保管されているのだろうか?
薬っぽい、カルキ臭が入り交じった奇妙な匂いがマサヒコの嗅覚を刺激していた。
「小久保君…あの…本当に…音、しちゃうけど…ゴメンね…」
「大丈夫だよ…それより、もう我慢できないだろ?」
§

「…うん……」
洋式便座に座ると、ひんやりと、ひどく冷たい感触がした。
(恥ずかしい…けど…もう、我慢…できない…)
泣きそうになりながら、少しでも音を消そうとリンコはレバーを回し、水を流しながら…。
“しゃあああああ…”
たまりにたまったものを、思いっきり放出した。
(あ…あああ…恥ずかしいよう…)
一方、マサヒコは…いくら水を流しても、至近距離である。リンコの放尿の音はばっちり聞こえていた。
そして、同級生のそんな恥ずかしい姿を間近でありながら見ることができない、
そんなシチュエーションに激しく欲情してしまっていた。
(今…もし目を開けると…裸の的山が…おしっこを…うあ、ダメだ…俺)
考えるだけで、どうしようもないくらいにマサヒコのペニスは怒張してしまうのであった。
マサヒコにとっても、リンコにとっても、やけにゆっくりと時間が過ぎていた。
しかし、リンコのそれが終われば、あとはもうこの倉庫を出るだけのはずだった。
「こ…小久保君」
「お、終わった?的山」
「う、うん。終わったんだけど…」
「?けど?」
「紙が…無いの」
「へ?」
「どうしよう…紙が無いよう…くすん、わあん…紙が無いの…」
ふたりとも慌てていたので気付かなかったのだが、トイレットペーパーが切れていたらしい。
たかがそれだけのことではあるが、さきほどからの恥ずかしさとマサヒコへの申し訳なさで
気持ちが不安定になっていたリンコは、子供のように泣きじゃくり始めた。
「お、落ちつけって、的山。今俺が外に出て紙を…」
「嫌だよう…暗くて…怖いもん…うわあん…ごめんね、小久保君…」
§

「だって、的山…このままじゃ…」
「わあん、ゴメン、ごめんね、小久保君…」
泣き続けるリンコ。マサヒコもパニックになってしまい…つい、目を開けてしまった。するとそこには―。
リンコの、真っ白な裸体があった。小窓から、月明かりがさして、それはほのかに光を放つようだった。
あまりに現実離れしたエロチックな風景に、思わず唾を飲み込むマサヒコ。
(的山…すっげえ…キレイだ…信じられないくらい…)
リンコは両手で目を覆って泣いているため、マサヒコのそんな様子にも気付かない。
マサヒコは、もう自分の欲情を抑えることができなかった。
そのままひざまずくと、泣き続けているリンコの前に移動し、閉じられた両膝に手をかけた。
「こ、こ、小久保君?」
マサヒコの行動に気付き、リンコは驚きの声を上げた
「的山…俺が…キレイにするから…」
そう言うと、マサヒコは強引にリンコの両膝を割り、足を開いた。
目の前に、真っ白なリンコの股間と―そこだけピンク色に光る、それがあった。
ほんのうっすらと上部に生えた陰毛が、彼女の白い肌に鮮やかなコンストラストを作っていた。
「ダメ…小久保君、嫌だ…恥ずかしいよぅ…」
必死に足を閉じ、両手でそこを隠そうとするリンコだが、マサヒコは構わず顔をその中に突っ込む。
用を足した直後だからか、それとも処女臭なのだろうか―そこからは、かすかにアンモニア臭がした。
だが、興奮しきったマサヒコには、その匂いすらも刺激にしかならなかった。
“ちゅ…つ”
マサヒコは、リンコの可愛らしいピンクの花びらに、むしゃぶりつくような口づけをした。
ほんの少し、酸いような…塩っぽいような、味がした。
「あ!あン…お願い、やめてよぅ、小久保君…ひどい…なんでこんなこと…」
「好きだ」
「え?」
「お前が、好きなんだ、的山…お前が、欲しい…」
§

「でも…そんな…だって、汚いよ、小久保君そんなとこ…」
「的山のなら…汚くなんかない」
マサヒコは勢いをつけてリンコのそこへと舌をこじ入れ、中を蹂躙した。
“ねろ…ぶちゅ、とろ…”
「ふわ…ああッ!ダメ…ダメだよ、こくぼく…あン!あ…い、あ…」
いつものすっとぼけたエロネタ発言からは意外だったが、実は今までオナニーすら未体験だったリンコ。
マサヒコの舌によってもたらされる感触に、体中に電撃が走るような快感を得ていた。
「的山のここ…すげえキレイだ…それに…あふれてくる…」
「ダメ…こく、んッ、小久保…君、ああッ、やだ…ダメ…」
拒絶の言葉を口にしながら、リンコのそこからはダラダラと、はしたないほどに愛液が垂れ流れていた。
マサヒコは、ひたすら、必死に、そこを舐め続けた。
「やあんッ…ああっう…ああッ!ダメ…だめえ!」
そして敏感にマサヒコの愛撫に応えて声を上げるリンコ。
が、マサヒコは突然舐めるのを止めると―。体を起こし、リンコの顔をのぞきこんだ。
恥ずかしさと激しい快感から、顔を真っ赤にして目にはうっすらと涙すら浮かべていた。
「的山…」
「う…なに?小久保君」
「的山は…俺が、嫌いか?」
「え…」
「こんなトコで言っても、信じてもらえないかもしれないけど…本当に…好きなんだ、的山のことが」
「あ、あたしも…小久保君のことは…嫌いじゃないけど…でも…」
「的山が、俺のことを嫌なら、もう…なにもしない。忘れる。でも…俺は、マジで的山が…」
「小久保君…」
嫌いなはずがなかった。そうでなければ、こんな夜中に水泳の練習に付き合ってくれと頼まないし、
いくら天然少女とは言え、男の子にトイレまで一緒に来て欲しいとは言わなかった。
そう、リンコもマサヒコのことが好きだった。しかし、今までそれを口にしたことはなかった。
§

うっすらとだが、ミサキや、アヤナや、アイまでもがマサヒコに好意を寄せているということに気付いていた。
だから…だから、リンコは今まで、自分の想いを殺してきていた。天然だから、と人に思われながらも。
しかし今、目の前にいるマサヒコは、はっきりと自分への好意を表明し、欲しいと言ってくれていた。
(小久保君が…あたしを…好きだって…そんな…)
さきほどのパニックにプラスしてマサヒコの突然の告白―しかもこんなシチュエーションである。
完全に、リンコは気が動転してしまっていた。
「あたしも…小久保君のことは…す、好きだけど…」
「なら…お願いだ…俺…もう…」
そう言った後、マサヒコはリンコの首筋にキスをすると、体を落とし、再び裂け目に口を付けた。
「ああッ…でも…でも…いきなり…こんなのは…」
「ゴメン…的山、俺もいきなりこんなのは…ダメだってわかってるんだけど…。
でも、ダメなんだ。お前の裸が…すっげえキレイで…可愛くて…もう、我慢…できないんだ」
“ちゅ…じゅ…ずずっ…”
マサヒコは膣口に口をつけた後、周りをくまなく舐め回し、その中を吸い上げた。
さきほどからの舌撫によってそこはもうトロトロに熱くなってしまっていた。
「ひあっ…あン…はあ…」
そして、生まれて初めて受ける男性からの愛撫に完全にとろけてしまうリンコ。
「的山…」
マサヒコは少し体を起こすと…真っ赤に上気したうえ、細かく震えているリンコの柔肌を見つめた。
“ちゅ…”
そしてそのまま、透き通るように白い、ふくらみかけの乳房に口をつけた。
「はん…小久保君。ダメ…見ちゃ、嫌だァ。こんな貧乳…」
「全然…そんなことない。的山のおっぱい、可愛い…」
「で、でも…」
“ちゅうぅぅ〜”
マサヒコは、そのままリンコの乳房を強めに吸った。
§

「はァっ……くすぐったいよお…」
「…あとが、ついた」
「…え?」
「的山の…おっぱいに、俺の口のあとがついた…可愛い…」
リンコの真っ白な乳房のうえに、マサヒコのキスマークがくっきりとついていた。
“つう…ちゅっ、ちゅ”
夢中になって、マサヒコはリンコの乳房に口をつけ、吸い続けた。
なだらかなカーブを描いているそこは、いつの間にか無数のキスマークだらけになっていた。
「あ…はあ…小久保…くん…」
そんなたまらなく卑猥な風景は、されている側であるリンコにも興奮を与えるのに十分だった。
“ちゅ…こり、こにゅ…”
マサヒコは続いて桜んぼのように淡くて小さなピンク色の乳首に口をつけ、
そこをゆっくりと甘噛みしながら舌で転がした。
「きゃ…ぅうう…あんン…」
リンコの声は、明らかに艶やかなものだった。自分の拙い愛撫に、
この小柄で可愛い同級生が普段見せたこともないような表情で応えてくれている―。
目の前で起きている現実に、マサヒコは体中が痺れるような感覚を味わっていた。
“す…ぷじゅ…”
マサヒコは、右手をリンコの裂け目へと伸ばし、そこに触れた。しっとりと、濡れていた。
「うぅん…ダメ…あッ、小久保君」
「的山…お願いだ…いいだろ?」
「で、でも…」
「俺…もう、こんなになっちゃってるんだ…」
マサヒコは海パンをずり下ろした。
「きゃ…」
リンコは、生まれて初めて父親以外の男のペニスを見た。元気よくそりかえったそれは―。
§

(うわあ、す、スゴイ。…ピンク色で…でも、なんだか…苦しそう…)
「的山…俺、初めてなんだ」
「あ、あたしも…」
「お願いだ。俺…的山としたい…俺の、初めてのひとになってくれ」
「小久保君…」
(もうダメ…もう、逆らえない…あたしも…小久保君が好き…小久保君と…ひとつになりたい)
リンコは、こくん、と小さくひとつ、うなずきを返した。
「ありがとう、的山…じゃあ…いくよ?体を、軽く浮かせて…」
「は…はい」
恥ずかしさと興奮に小さく震えながら―催眠術にかかったように、リンコはマサヒコの言葉に従った。
マサヒコははやる気持ちを抑えながら、リンコのそこに先端を擦らせるようにして入っていった。
“ぬちっ…くちゅ……”
「あ…ああッ…はあっ!」
あまりの激痛に、涙を浮かべて叫び声をあげるリンコ。
「ダメ…やっぱり…痛いよぅ、小久保君」
「ゴメン…でも、でも…すっげえ、気持ち良いよ、的山の中…俺、もう…止まれない」
目の前で痛みに耐え、首を左右に振っているリンコの様子に心が痛むマサヒコだったが、
それ以上に、自分のペニスがなま暖かいものに包まれているという感覚と、
リンコとつながっているという事実に脊髄の裏まで電流が走るような快感に襲われていた。
「お願いだ…ま、的山…うッ……もう少し…もう少しだから…」
マサヒコは、それでもリンコのからだを気遣ってゆっくり…ゆっくりと動き始めた。
「あッ!…やッ…うあああ」
“ぐちゅ…ずぷッ…”
(うわ…的山ん中…すっげえキツくて…うわッ、は、はねかえされそうだ…)
小柄なリンコだけあって、そこもかなり狭く、こぶりのようだった。
「ダメ…ひあっ…いッ、痛ァい…やめて、壊れちゃうよぉ…あくぅッ」
§

“ずぅる…”
突然マサヒコは挿入を止め、リンコのそこからペニスを引き抜いた。根本に少し、血がついていた。
(的山の…処女を…俺が…)
その事実に、申し訳なさとともに、なぜか感動を覚えていた。
「なあ…的山。この体勢じゃ、やっぱり痛いよな?少し…変えよう」
「え?…う、うん」
涙を浮かべて痛みを訴えていたリンコだが、あっさりとマサヒコが挿入をやめ、
そんな提案をするので逆に呆気にとられ、素直に返事をしてしまっていた。
「便座を下ろして…俺が、ここに座るから。的山は…背中から、俺に、のっかって…」
「う、うん…」
おそるおそる、という感じでマサヒコの指示に従うリンコ。
マサヒコは、そんな彼女を後ろから優しくぎゅっと抱きしめ、耳元でささやいた。
「的山…好きだ」
「こ、こっ、小久保君…あ、あたしも好き」
「的山のコト…本当に、好きだから…。
俺、的山にも、もう少し気持ち良くなって欲しい…。俺ばっかじゃなくて」
「!…小久保君、あたし…気持ち良かったの?」
「うん…すっげえ、気持ちよかった。俺、生まれて初めてだった。あんな気持良かったの…」
「小久保…くぅん…」
自分は全然子供だと思っていた。中村やアヤナのようにスタイルも良くなかったし、
いつまでたっても幼児体型のままで、男の人とキチンと付き合えるのだろうか、
と不安になったこともあった。しかし、マサヒコは自分の体を気持ち良いと言ってくれた。
それまでの痛みを忘れたわけではなかったが―リンコの気持ちにも、変化が現れ始めていた。
(小久保君は…あたしを好きだって…あたしのこんなカラダを、気持ち良いって言ってくれた…。
あたしも…小久保君が、好き。小久保君と…気持ち良く、なりたい)
少女らしい健気な思いで、リンコはマサヒコに応えようとしていた。
§

「このまま…座ればいいの?小久保君」
「うん。そう…ゆっくりとね…」
“ずりゅっ”
が、そこはビギナー同士。見事に空振りし、マサヒコのペニスはリンコの裂け目を軽く擦り、
触れ合う程度で不時着陸してしまっていた。しかし―
「ふわ…ひゃん?!!!」
不幸中の幸い、挿入されず擦れた程度の接触だったため、
たまたまマサヒコのペニスのくびれた部分がリンコの未発達な肉の芽に命中してしまったのだった。
そして、初めて受けるその刺激に思わず声を震わせてしまうリンコ。
「的山?ど、どうしたの?」
「い、今…あたしの…変なところにあたって…なんだか…すごいき…気持ち良くなっちゃって…」
マサヒコはリンコの脇から、そこを見た。見辛かったが―、なんとか、何が起きたのかを把握した。
(そうか…ここを触ると…気持ち良いのかな?)
マサヒコ君、ビンゴ。
マサヒコは後ろから抱きかかえるようにして両手の人差し指で、リンコのそこに触れた。
「きゃ?きゃああッ!こ、小久保くん!」
「的山…気持良い?」
「キモチイイっていうか…か、体中に…今、ビリビリって電気がきたみたい…」
「さっきは俺ばっか気持ち良くなっちゃってゴメンな。今度は…的山が、気持ちよくなる番」
そう言うと、マサヒコは右手でリンコのそこを弄りながら…左手で、リンコの幼い乳房を揉みしだいた。
「あ…あン…ああッ…すごい…うああ…あッ…はん…」
そしてリンコは敏感に、愛撫に応えていた。
“ずりゅ…ずにゅ”
挿入しないように気を付けながら―マサヒコは、ペニスのくびれの部分でリンコの裂け目と、
その先にある芽を刺激していた。これはこれで、マサヒコにとっても快感だった。
「あッ…くあッ…んあああッ…ああ〜〜〜ン!!!」
§

びくんっ、とリンコの体が一回跳ね―リンコは、達した。
「的山…もしかして…もうイッたの?」
「わ、わかんないんだけど…はふ…気持ち良かったけど…これが、イッたってコトなの?」
初めての体験に、脱力しながらも戸惑いの表情を浮かべるリンコ。
「多分…俺も、良くわかんないけど…そうなんじゃないか?」
「やっぱりそうなの?…すごく…気持ち良かった…びっくりするくらい…」
「じゃ、じゃあ的山……いいかな?」
「う、うん…あたし、我慢する。いいよ?小久保君…」
目を閉じて、リンコはマサヒコの挿入を待った。
“ぴと…ずッ…むにゅる…”
ゆっくりと、マサヒコはリンコの中に入っていった。
「あ…あはあッ!」
「ゴメン…的山、やっぱり…痛い?」
「だ、大丈夫。さっきよりは…痛くない…」
(でも…やっぱり、痛いんだよな…的山。ゴメン…)
心の中で謝りながら、それでもマサヒコはさらにリンコの中へと突き進んでいった。
“ぬるぅ〜、ずちゅ…”
「入った…今、全部…的山ん中に…入った」
「ほ、本当?」
「うん…すごく…気持ち良いよ…動いても…いい?的山」
「…うん、いいよ…来て、小久保君…」
“ぐちゅっ…ずちゅッ…ぬちゅッ…”
マサヒコは、突き上げるようにしてリンコの中で動いていた。
「あッ…は…んあっ…あひぃ…」
一方、リンコは破瓜の痛みを通り過ぎ、マサヒコのそれを完全に受け入れていた。
(ああ…いっぱいになってる…あたしのあそこが…小久保君ので…あたしの全部が…)
§

未だ痛みはあったものの、馴染んでくると膣の中があふれてくるような感覚で満たされていた。
“こり…ふにゅ…ぐっちゅ…ぐちゅ”
マサヒコは、リンコの乳房を揉み…そして、肉の芽を擦り続けながら、動いていた。
(ああ…すげえ…的山…気持ち良すぎだ…俺…どっか行きそうな感じ…)
「あッ…ダメえ…小久保君…あたし…イキそう…も…ダメッ!…イっちゃう…イっちゃうぅッ!」
「的山…俺も…もう…」
“ずちゅ…ぬっちゅ…”
「んハあッ…ふぁっ…イイ…からだじゅうが…熱いよぅ、小久保君…」
「的山…もう…俺…イク…」
「いい…小久保君…あたしも…ああッ!」
“ずりゅ…びゅ!びゅるくう!!どぷぅ!!!”
間一髪、リンコの中からペニスを引き抜いたマサヒコは…思いっきり、射精した。
“どぷっ…ろ…どろお…”
リンコの真っ白な胸に…腹に…青白い、マサヒコの精液がかかっていた。
「はあ…ああッ…はああ…」
(あたしの…からだで…小久保君。あったかい…熱いくらいのが…かかってる)
荒い息を吐いたまま…ふたりは、無言のままでいた。口を開いたのは、マサヒコの方だった。
「的山…ゴメンな…Hの前にデートとか…しなきゃ、ダメだよな…」
「う、ううん…あたしも…びっくりしたけど…嬉しかったよ?小久保君…」
「…ありがとう、的山…」
向き合って、ふたりは改めて熱いキスを交わした。
「ねえ、小久保君?明日も…水泳の練習、付き合ってくれる?」
「うん…いいよ、それぐらい」
「で、その後…エッチの練習もだよ?」
「え?…あ、ああ」
リンコは、にっこりと微笑んでいた。ひどく、いやらしくて艶やかな笑顔だった。


                                END

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