作品名 作者名 カップリング
『ひみつのリンコちゃん』 乖離氏 -


私は的山リンコ
どこにでもいる普通の中学三年生です

・・・・と自分では思ってるんだけど周りの人からはよく『天然』って言われます

う〜〜ん、そうなのかなあ
ちょっと悩んだりもします
忘れ物が多い事とか、遅刻が多い事とか

15歳は悩み多き年頃です

そんなときは気分転換に愛犬ナナコを連れて公園に散歩に行きます
公園で元気に駆け回るナナコを見ていると私も元気が出てきます

わうわう・・・

あれ? ナナコが何か見つけたみたい
地面に落ちている黒い物を舐めたり咬んだりしています

「何だろうこれ?」
私はそれを拾い上げて手に取りました
今まで見たことのない不思議な物です
革か何かでできてるみたい

「ああ、すみません それは私のものなんです」

急に背中から声をかけられてびっくり
振り向くと、そこには私より少し年上っぽい女の人が立っていました

「これ、お姉さんのですか?」
「はい、拾って下さったんですね、ありがとうございます」

お姉さんがそういうので、私はその謎の品物を手渡しました



「私はマナカと申します この魔法の貞操帯を落として困っていたのです」
「え? 魔法のていそうたい?」
「はい、これが無いと私は元の世界へ帰れないところでした」

ちょっとツリ目な顔立ちがアヤナちゃんに似てるかなあ、このお姉さん
でも、胸が私と同じくらいしか無いみたい
それに言ってることが何だかよく分からないや
ひょっとして、アブナイ人ってやつなのかなあ、美人なのに可哀想

「あの・・・今、貴女は何か失礼な事を考えていませんか? 」
「え、そんな事ない、そんな事ないですよ〜」

思わず必死に否定しちゃった、だってちょっと怖かったし

「では、私はそろそろ元の世界に戻らなくてはなりません」

そう言うと、マナカというお姉さんはスカートの中に手を入れて穿いていたブルマを足元から抜き取りました
そして代わりに「ていそうたい」の穴に足を通してたくし上げました
そうかあ、これって穿くものだったんだ
でも、どうしてこんな物を落としたんだろう・・・・・?

「何かちょっと濡れてるような気がしますが、まあ見つかったからよしとしましょう」

実はナナコのよだれがいっぱい付いちゃってます
でも知らぬが仏、ってことわざもあるし、言わない方がお互いの為だと思いました

「そう言えば、まだお名前を伺っていませんでしたね」
「あ、は〜い 私は的山リンコっていいます 中学三年生です」
「そうですか、ところであなたはその年でもまだ魔法を信じられますか?」

やっぱりアブナイ人かなあ、このお姉さん




「う〜〜ん、サンタさんはともかく、この年で魔法ってちょっと恥ずかしいかも」
「ちょっとカチンと来る発言でしたが、ともあれ貴女にはまだピュアな心が残っているようですね」
「はい 天然と書いてピュアと読む、ってリョーコ先生に言われました」
「まあ、そういう瑣末な事象はどうでもいいです あなたにはお礼をしないといけませんね」

わ、何だかよくわからないけど御礼がもらえるんだ
このお姉さん、貧乳でアブナイ人みたいだけどいい人かも

「何か貴女の笑顔の下にはいよいよ失礼な物を感じるのですが、とりあえず置いておいて」

マナカさんはさっき脱いだブルマを私に手渡しました

「これは魔法のブルマです 家に帰ったら、これを穿いて鏡の前で大人のVサインのポーズを取ってみてください」
「大人のVサイン? それ何ですか?」
「口で言うより実際にやって見せた方が早いですね」

そう言うとお姉さんは私の前で「大人のVサイン」をやってみてくれました
正直とても恥ずかしいと思いました

「こうすれば、きっと素敵な事が起こるはずですよ これがお礼です」
「は〜い、他人の穿いていた物を身に着けて『大股開く』のはちょっと抵抗あるけどやってみま〜す」
「またちょっとムカツキましたが、貴女のその素直な心なら、きっと魔法の扉を開くことができるはずです」

そう言うとお姉さんは地面に木の枝で、不思議な模様を描きだしました
「それじゃあ、リンコさんさようなら 『キンタマナシデハイキテイケナ〜イ』」

変な呪文?を唱えると地面の円から不思議な光が立ち上ってお姉さんの体を包みました

「わ? わ?」

光が消えるとお姉さんの姿はそこにはありませんでした

「消えちゃった 本当に魔法?」

私はブルマを握り締めると、ナナコを連れて急いで家に駆け出しました
お姉さんが言ったこと試してみなくちゃ、早く・・・




「あ、リンコちゃ〜ん」

その時、私を呼び止める声が・・・
振り向くとそこにはアイ先生がいました

「ちょうどよかった、喫茶黄金鷲のビッグチョコレートパフェ、一緒に食べに行かない?」
「え、 アイ先生、しばらく甘いものは我慢してるんじゃ? 」
「ちょうどバイト代も入ったし、ダイエットも上手くいったの もちろん、私のおごりだから、ね?」

そんな事したら、せっかくのダイエットも水の泡になっちゃうような気もするけど
でも、この際気にしない事にしました
せっかくのアイ先生のおごりだし

「わ〜い、きっとこれがいい事なんだ 魔法の力ってすごいなあ」
「魔法? あれ、どうしてリンコちゃんブルマなんて握り締めてるの?」

あ、そう言えば・・・・まあいいや、それよりチョコパフェだよ
そうして私はブルマをポケットに押し込んでしまいました

そして、お母さんがお洗濯のときに私の服のポケットにブルマが入ってるのに気が付くまで
私はこの日の事をすっかり忘れていたのでした


つづく・・・かも

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