作品名 作者名 カップリング
実母の太もも 75氏 マサヒコ×マサヒコママ

 小久保マサヒコが実の母親を女として意識し始めたのは、中学一年が終わろうとしている頃のことである。
 二時間近く風呂に入っているのを心配して声をかけようとした時の出来事だった。
 ガタガタと浴室のドアが動くと、気合一閃。
『んがあっ!!』
 勢いよく飛び出してきたのはマサヒコの母親。
 しかも一糸まとわぬ姿。要するに全裸。
『ドアの立て付けが悪くなっているみたい。いきなり開かなくなってビビった――』
 そう言いながらも前を隠そうともしない。
 息子の前だからいいと思っているのか、羞恥心がないだけなのか。女豪傑、略して女傑なマサママ。
『アンタも気をつけなさい』
『わかったから隠してください』
 全裸の母親に背を向けたものの、初めて見た裸はマサヒコの脳裡に深く焼きついた。
 その晩からマサママ以外の女性がオナニーの対象になることはほとんどなかった。
 もちろん、裸を見たのはあの日が最後であるが、その一度きりの思い出だけでマサヒコは充分だった。
 マサママは専業主婦なので――カラオケでいなくなることも多いが――基本的には一日のほとんどを家で過ごす。
 家で過ごす時の多くが簡単な格好だ。スカートをはくこともあるが、それはごくたまにである。
 スカートの裾が膝上のミニをはくようなことはなかったが、たまに見るスカート姿だけにマサヒコは密かに興奮した。

 帰宅したマサヒコが見たものはソファの上で大の字になって寝ていたマサママであった。もちろん、スカート姿だ。
 裾がまくれあがり、健康的な太ももが惜し気もなく剥き出しになっていた。本人は気付きもせずに熟睡している。
 意識せず、マサヒコは母親の傍らにしゃがんでいた。
 足首からふくらはぎ、膝、太もも……太すぎず、かといって痩せすぎでもない下半身を舐めるように眺めているだけでマサヒコの下半身は熱くなる。
「……か、母さん?」
 恐る恐る声をかけてみるが返事はない。
「……母さん?」
 もう一度。
「母さん」
 三度声をかけてもやはり返答しない。
 熟睡していると判断したマサヒコは自分でも信じられない行動に出た。
 右手を震わせながら、眠りについているマサママの太ももに手を伸ばし、そっと撫でた。
 ストッキングなどはいていない、生の太もも。
 下半身に驚くほど熱が集結する。
 まだ張りのある太ももに前後左右に手を這わせる。それだけの行為なのに顔が真っ赤になるほど感動に震える。
 もっと奥に――そう思うのは思春期の男ならば当然のことである。
 スカートをさらにまくると、ベージュのパンティが目に飛び込んだ。
 しっとりと汗ばんだパンティは十三歳の少年にはインパクトが強すぎる。
 一ヶ所に集まった熱がトランクスの中で爆発したような衝撃を受ける。
 次から次へと溢れ出す熱の奔流。一瞬、頭の中ががスパークし、視界が真っ暗になるほどの衝撃。
 マサヒコとて、オナニーの経験がないわけではない。ただ、これほどまでに強い衝撃を受けた射精は生まれて初めてだった。
 全部出し尽くした後、スカートの裾を元に戻さず、マサヒコは逃げるように自分の部屋に駆け上っていった。

 EDとまで疑われたマサヒコだが、性欲は決して薄くはない。ただ、同年代の男と比べると表に出ていないだけである。
 夏休みに六人で行った合宿の時に見たみんなの水着姿も、もしこれが母親だったら――と想像したし、マサヒコの家庭教師であるアイが原付免許を取るために我が家に来た時も、女教師スタイルの母親にたまらなく欲情もした。
 オカズはマサヒコの頭の中にあったのだからエロ本がないのも当然だ。
 だからこそ、アイやリョーコ、ミサキにリンコにアヤナといった面子を女として見ていないのであり、自分に向けられている好意に気付かない。
 それが良いか悪いかで言えば間違いなく悪い。というか勿体無い。マサヒコはアホ。
 マサヒコが思春期を迎えてから初めて触れた異性はといえば、アイである。
 眠っているアイの足の間に消しゴムを落としてしまった時だ。
 母親を意識したのはそれから半年以上あとのことだが、あれがもし母親の太ももだったら――と今になってよく思う。
 いつか触ってみたい。その想いが今日、現実のものとなった。
 今までは風呂場での出来事をオカズにしていたが、記憶を頼りにするしかなかった。今日久々に、それも直接触ることができた。
 あの感触を忘れぬうちに、とばかりにマサヒコは本日三度目の絶頂を迎えた。

 そして翌日。
「ただいまー」
 学校から帰宅したマサヒコは学生服から私服に着替えると喉の渇きを癒すため、台所に下りてきた。
 そこにはお茶を飲みながら回覧板を読むマサママの姿。
 向こうは気付いていないだろうが、なんとなく顔を合わせにくい。
 烏龍茶でも飲んでさっさと二階に上がろうと考えていた矢先のことだ。
「マサヒコー」
「くぁw背dcrvftgybふじこl;p@:」
「うわ! 汚っ!」
 いきなり名前を呼ばれ、烏龍茶を豪快に吹き出した。
「なんなのよ、もー」
「いやいやなんでもないなんでもないよ。アッハハハハハハハー」
 挙動不信にもほどがある返事のマサヒコ。これでは怪しんでくださいと言っているようなものだ。
 テーブルを拭きながら、
「で、何?」
「石川さん家に回覧板回してきて」
「いや、オレこれから宿題……」
「親の体で興奮してるヒマあったらこんな時くらいは親に尽くしなさい」
「なっ」
 一時停止ボタンを押されたように固まるマサヒコ。
「なななぁw背dcrvftgybふじこl;p@:」
「アンタねぇ……気付いてないとでも思ってたの?」
「あ、いや、あれは――」
「最後までイッちゃうもんだとばかり思ってたのに途中で終わるんだもん」
「…………へ?」
「洗濯籠見ても下着も持っていかないし、アンタ何やってんの?」
 怒るところがずれているマサママにマサヒコは何も言えない。

「下着がなくなってるのに気付いた私がアンタを責めて――という禁断のコミュニケーションが取れると楽しみにしてたのに」
「はあ」
 ただただポカーンとするばかりのマサヒコ。いまいち事態が飲み込めないのも当然だ。
「今もこんなになってんのよ。ほれ」
 すっと差し出した手には液体のようなものがついている。
「んっふっふ〜♪ もっといいもの見せてあげるからそこに座んなさい」
「いや、いいよ……」
「男ならグダグダ言わない!」
 逃げようとするマサヒコの首根っこを掴む。
 マサヒコも抵抗するが残念ながら非力。母親よりも背の低い彼はあっという間にソファに押し倒されてしまった。
「うわ! ちょっと、母さん……!」
「往生際悪いトコなんて父さん似かしら。ま、『据え膳食わぬは一円に笑う』ってね」
 ……『男の恥』です、マサママ。
「ともかく観念しなさい」
 にこやかに言うと、マサママは手馴れた手つきで学生服のボタンを外していった。

 あっという間に上半身裸にされたマサヒコ。
 次にマサママは自分が着ているTシャツに手をかけ、豪快に脱ぎ捨てた。
 女性なら誰もが着けているはずのブラが――なかった。
 形の良い乳房がぷるんと動く。
「どう? まだまだイケるでしょ?」
 巨乳というほどの大きさはないが、白い乳房は張りを失っていない美乳である。
 抵抗していたマサヒコも思わず生唾を飲み込んだ。
「ほら」
 艶かしい声に誘われるようにマサヒコの手が胸に伸びる。
 初めて触わる乳房はマサヒコの想像以上に柔らかかった。
 下から触れているせいか、見た目よりも重く、手の平全体に乳房の重さを感じることができた。
「もっとグイッと触っちゃいなさいよ」
 息子の手に自分の手を重ね、強く揉み上げる。
 マサママの頬がほんのりと桜色に染まる。
「そう、そうやって揉むの……んふぅ……」
 下から胸を揉まれ、頬を桜色に染めながらマサヒコの上で腰を動かす。
 何度か腰を動かすと、にんまりと笑みを浮かべる。
「さ〜て、ご開帳〜♪」
 笑いながらマサヒコのズボンに手をかける。
「赤ん坊の頃に見てるから『初めまして』じゃないか。お久し振りね、息子のムスコ君」
 トランクスも一緒に脱がすとビンッと勢いよく飛び出てきた。
「いつの間にか『男』になってるのねぇ……。あっちのケがあるのかと心配して損したわ」
 嬉しそうに笑うと自らのズボンにも手をかける。
 スルスルスルとパンティまで脱ぎ払い、全部脱ぎ去ったマサママ。
 きれいに揃えられた恥毛は小さな三角形を作っている。
「体の力抜いて」

「母さん、ま、まずいよ……」
 それまで成すがままだったマサヒコだが、母が全裸になったことで我に帰った。
「何がまずいのよ?」
「オレら母子なんだし……」
「あー、そのこと? だったら大丈夫」
「何が大丈夫なのさ」
「今は『母と子』じゃなくて『男と女』ってことにすればいいでしょ」
 なんとも無茶な理屈をこともなげに言い放つとまだ屹立しているモノを握る。
「何をバカな……うっ……」
「それに、こんなになってるのに何もしなくていいの?」
 数回、手を上下に動かしてマサヒコの反応を楽しみながら、再度マサヒコの上に跨る。
「いーい? アンタのこれを私のココの中に入れるのよ」
 恥毛を片手で開くとサーモンピンクの肉裂がはっきりと見えた。
 しっかりと手で支え、和式トイレにしゃがむようにゆっくりと腰をおろす。
 マサヒコの先端に心地よい摩擦感が生じた時点でマサヒコの理性は失われた。
 自らマサママの腰を掴み、引き寄せる。
 ふたりの恥毛が絡むほどふたりの性器はピタリと密着した。

「ん……どう?」
「気持ちいいよ……」
 それしか言えなかった。
 腰を上下に動かしたのは、本能からと言っても良い。
「母さんも気持ちイイわよ……」
 マサママも赤い顔をして喘ぎながら答えた。
「こんなのはどう?」
 上下の動きをやめ、円を描くように動き始めるマサママ。
 何度腰を動かしただろうか。射精感は急激に訪れた。
「あ、母さ……」
「待って、もうちょっと我慢して」
 マサヒコの動きよりも激しくマサママの動きが激しくなる。
 無我夢中で両手を太ももを掴むと、我慢の限界があっという間に来た。
「もう、出る……!」
 精一杯気張りながらブリッジのように腰を上に上げる。
 反対にマサママは腰を下に下ろした。
「いいわよ、出して! 出して!」
 マサヒコを誘惑してから初めての叫び声であった。
 ぎゅうっとモノが締め付けられると同時に、マサヒコは勢いよく放出した。

 我に帰ったマサヒコは激しく後悔していた。
 いくら気持ちよかったとはいえ、仮にも相手は母親。実母である。
 近親相姦がまずいのはさすがのマサヒコでも知っている。――が。
「背徳感に苛まれながらエッチを繰り返す母子……夢見た甲斐があったわ」
「そんな夢見んな」
 どうやらマサママはまったく気にしていないわけで。
 それどころか。
「二回戦イくわよ。さ、勃って勃って」
 まだヤろうとしている模様。母は強し、恐るべきマサママ。
「こうすれば……」
「そんな所に指……あぁ……!」
「ほら、すぐ勃った♪」
 受身体質マサヒコ。どうやら父親似のようである。
 受難体質な所は父親似かどうかは……定かではない。
「今度は家族風呂のある温泉もいいわね」
                                          おしまい

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