作品名 作者名 カップリング
『課題の途中で』 745氏 -

濱中先生・中村先生・的山、いつものメンバーでいつものように部屋で授業…そして滞りなく終了。
帰りしな中村先生が
「あたしたち明日用事があって少し来るのが遅れるから。」
ダラけすぎですよ先生。
「本当にごめんなさい。」
顔の前に手を合わせ申し訳なさそうな濱中先生。
「どうしてもはずせないのよ〜。で、勉強量が減っちゃうからプリント作ってきたの、明日までにやって?本当にごめんなさい!」
クリアファイルに入った課題を渡される、10枚くらいかな?結構な量だ。
「先生ー、今やってもいい?」
「む、学習意欲に燃えているな。構わんぞ。」

「ギッ」、椅子の背が鳴る。根をつめて取り組むと肩がこるな、椅子に寄り掛かって背を伸ばす。
後ろを振り向くと的山がうんうん唸って課題に取り組んでいる。的山は帰らずに残って課題をしている「だって忘れちゃうし」だそうだ。
「的山ー、あと残りどのくらい?」
「半分は終わったよ〜」
窓の外まだは明るい。まだ帰らないつもりだろう。
「一息つかないか?」
「小久保君、トイレ借りていい?」
唸ってたのは尿意を我慢していたのですか。
「早く行ってきなさい」
言うやいなや立ち上がる的山、焦っているのかドアが開ききってないにもかかわらず体を潜り込ませ引っ掛かる。
「ぐえ」
「大丈夫か?」
的山はドアノブにポケットを引っ掛けていた。外すのを手伝うとそそくさとトイレへ。俺は台所へ、飲み物を取りにだ。
母さんはいない。自分で二人分用意しようと支度してると「ゴッ!」という何かがぶつかった大きな音が二階から聞こえてきた。

見に行くとトイレの前で的山がでんぐり返ってのびていた。駈け寄ってある事に気付く。
(こいつ…パンツはいていない。)
でんぐり返って制服のスカートが大きく捲れている。ちょうどまんぐり返しの形、思わず目を伏せた。
周囲を確認。ここはトイレの前、ドアは開けっ放し、遠くに飛ばされたスリッパ、二つに裂かれて両方の的山の膝の辺りにぶら下がってるパンツ。
総合して考えるとパンツを上げ忘れてそのままトイレから出ようとして豪快に転んだんだな…うん。で、この惨状。壁に『个』の字みたいな状態で寄り掛かって伸びている。
事態の収拾に乗り出さなければいけない。「的山!」と呼びながら揺り動かそうとしたが、ここで目を覚まされたら確実に誤解される。
俺の額の前には的山のアレがある。今、的山が目を覚ましたら自分のアレと俺の顔が並んでる状態だ。
天然の考える事は恐ろしい、どんな答えを視界情報から導きだすか。ともかく横にしよう、裂かれたパンツはその後考えよう。
「パキッ」
ビクッとして辺りを見回す。家鳴り?急に静寂が自分の周りを包み込む。
(今、この家には俺と的山しかいない!)

よこしまな衝動が胸を突く。ちょっとでも顔を上げたら的山のアレがある、アレが見える。
おずおずと顔を上げる、心の中では(的山ごめん!)を連呼しているが、止まらない。
とうとう眼前に的山のアレが、女性器が。なるほど、何とも形容しがたい形状をしている。
普段の自分なら、少し嫌悪感を持つだろう、焼肉に出てくるホルモンに似てる。しかし、今はどういう訳か素晴らしく魅力的に見える。…欲しい。
顔を近付け、しげしげと観察。これがアレかー…足が開いているから中まである程度見える。
やや開いた割れ目の隆起、やわらかそうな大陰唇。人間の中身の色した小陰唇、的山の中身…これが的山の中身。
ああ、これがクリトリスって奴か…名前は聞いた事あるんだが。なんて可愛らしい器官だ。
恥丘にはわずかに陰毛の影、頼りなげにそよぐソレがたまらなくいとおしい。君の仕事が半端なおかげでこれだけ観察出来るんだよ。ありがとう陰毛君。
喉が渇く、強烈に渇く。意識しなくても唾を飲み込んでしまう。興奮しているのか体が力んで首がガクガク揺れる。
的山は…顔を見る、まだ目が覚めてないな。その時、的山の顔の手前にある自分の股間に目が入る。
すごい勃起だ、夢中で気付かなかったがもう痛いくらいに膨らんでいる。的山のアレと自分のコレ、点と点が頭の中で繋がってしまった。
…もう、我慢出来ないっ!!
自分のズボンを下げようとするが手がうまくいう事を聞かない。着衣が男性自身に擦れて、おかしくなりそうだ。
やっと自分の服から男性自身を取出し、的山の女性部分に目を移す。限界だ。
しかしその瞬間、勢いよく男性自身は発射してしまった。一弾目はパンツの刺激と目の前の的山で暴発してしまう。壁に叩きつけられてしまった無念の特攻隊。
ビルッビルッと放出しつづける。壁に、的山の内腿に、的山の喉元に、床に。白濁したものが流れ伝う。
壁に伝ってる液が的山の尻の割れ目に注がれる、ゆっくりと動く液体が第二弾目の装填を促す。
しかし先程よりも硬度に不安がある、間髪入れずにだから仕方ない。少し自分で擦って大きくしよう。
的山を見ながら没頭した。
そして気付くのが遅れた。

「きゃっ!」
二人以外の誰かの声。声のした方向を見ると濱中先生、引きつった顔。
「あっ、プリント1枚入れ忘れて…電気消えてたけど玄関開いてて…その勝手に入っちゃてごめんなさい!」
「いや、あのコレは…」
言い訳のしようがない。精液にまみれた的山と自分で自分のを擦る俺、この風景だもなー。
「リンちゃんとこんな事してるとは、思わなかったのよおおおおおおお…」
泣きながら走り去る濱中先生、表で「マサヒコ君とリンちゃんが出来てたなんてえええ」と言う叫び。近所に宣伝しないで下さい。
そしてその絶叫は天野の耳にも届いていたようだ。この場を片付ける隙もなく天野乱入、しかも大泣き。
「マサ君とリンちゃんがこんな事になってるなんて知らなかったあぁぁぁ…いつから、ねえ?いつから?どっちが誘ったの?」
「いや、その…」
「ねえ、どうしてこうなったの?答えてよ!」
「さっき、突然…俺が…」
「ちっきしょおぉぉぉぉぉ」
天野の拳が振り下ろされる、自分の出した液の水溜まりに顔が落ちる。なんて嫌な感触…ほんのり温い。
「うあああああああああっ」
号泣しながら一発々々の凄く重いパンチ。自分の精液に自分の血が混じる、なんて図だ。
そしてこの期に及んでも全く目を覚まさない的山…俺が生きていたら謝ろう、責任取ろう…
「うあああああああああっ…マ゙ァ゙ァ゙ザァ゙ァ゙ぐぅ゙ぅ゙ん゙ぅ゙ぅ゙」
あ、ダメっぽい。

完

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