作品名 作者名 カップリング
「夏の一夜の浮気心」 72氏 -

「…ふう、今日も疲れたな…」
そんなことをつぶやきながら、豊田セイジは疲れた足取りで家路を急いでいた。
時刻は既に午後九時を過ぎている。
セイジが東が丘中学に赴任してから今年で三年目。
授業や生徒の進路指導。放課後は放課後でサッカー部の顧問。
最近は休む暇もなく、忙しい毎日を送っている。
今日は今日で仕事が重なって、セイジは疲れ切っていた。
(今日は早めに寝よう…)
明日も明日でいろいろと忙しい。早く家に帰ってゆっくり休みたい…
そう思い、その足を速めるセイジ。

…だが、残念ながらそう思い通りに行かないのが人生ってやつである。



「ふえーん、せんせえ……」
「ほらほら、もう泣かないの。」
「そうだよ、ね、ミサキちゃん。きっと誤解だって…」
「でも…でもぉ……」


「……なんだこれは」
思わず持っていたカバンを落とすセイジ。
まあ、無理もない。
誰もいないはずのセイジの部屋に、顔見知りが三人。
一人は長い付き合いの中村リョーコ。とその後輩濱中アイ。
そしてなぜか…その二人に泣きついている元・教え子、天野ミサキ。
どうやら飲み会の真っ最中のようで、床にはビールの缶やらおつまみの袋が散らばっている。


「あ、セイジお帰り。遅かったわね。」
しばし呆然としていたセイジに気づいてリョーコが声をかける。
「……ああ、ただいま……っておいっ!!」
このおかしな状況に、思わず声を荒げるセイジ。
「…ん?何か問題でも?」
『なんで怒ってるの?』と言いたげな表情で答えるリョーコ。
まあ、わかっててやってるんだろうが。
「いったいこれは…」
「まあまあ、とにかく飲みなさいよ。ほれほれ」
リョーコに差し出された缶ビールを手にとるセイジ。
リョーコもだいぶ飲んだのか、結構な数の空き缶が近くに転がっている。
(どういうことだ…コレ)
なんでオレの部屋で飲み会やってるのか。なぜ天野がいるのか。んで何で酒飲みながら泣いてるのか。
とりあえず現在の状況を整理したい。
まずは。
「…オレの部屋鍵閉めてあったよな」
「そうね」
「…どうやって入った」
「ああ、これのこと?」
そういって見覚えのない鍵をちらつかせるリョーコ。
「え、まさかそれ…お、お前勝手に合鍵作ったな!いつの間に!?」
「さあ?いつでしょう?」
驚きを通り越して崩れ落ちるセイジ。それを見てけらけらと笑うリョーコ。
これだからコイツは油断できない。

とりあえず渡されたビールを一口飲んだ後、次の疑問をぶつける。
「……で、何で天野がいるんだ?」
ミサキは今度はアイに対してくだを巻いている。
「マサヒコの馬鹿ぁ……ぶつぶつ…ちくしょう…」
今度は愚痴モードに入ったようだ。

「ああ、それはね…」
リョーコから事の次第がセイジに語られる。
かいつまんで話すとこういうことらしい。


―中学を卒業してすぐ、ミサキはついにマサヒコに意を決して告白した。
マサヒコも何だかんだでミサキのことが気になっていたらしく、
ミサキの告白を快諾して、二人は付き合うようになった。
高校は離れてしまったが二人は近所に住む同士。
二人で会いたくなったらすぐに会える。
そんなわけで、ここ3ヶ月余り波風立たず仲良くやってこれたのだが。

…だが最近二人の距離が微妙に離れ始めているらしい。
特にここ一ヶ月は、互いに高校生活が忙しく、その会う機会も減っているそうだ。
ミサキが言うには、たまに会ってもなんだかそっけなく、冷たいらしい…


「…そこでマサヒコの浮気疑惑ってやつよ」
そこまで話して、リョーコはビールをぐいっと飲み干した。
「浮気ねえ…」
セイジも去年一年間、担任としてマサヒコを見てきたが、
どうもそんな浮気するような性格には到底思えない。
まあ何度か…こっちを誤解させるような行動(駅弁とか)はあったのだが。
「浮気って…誤解じゃないのか?証拠はあるのか?」
「それがねえ……今日見ちゃったらしいのよ」
「…へ?」
「だから、浮気よ、うわきの現場」


―ミサキが言うには今日の高校の帰りに、
マサヒコが同じ高校の女子と一緒にいる様子を目撃したそうだ。
ずいぶん親しげに話していたとか、買い物につきあってるようだったとか、
すごく仲よさげだったとか。
その後耐えられなくなったミサキがアイに泣きつき、それを聞いたリョーコが駆けつけて…
(おそらくリョーコが飲みたいだけの)飲み会兼相談会になったわけだ。


「…でもなんで俺の部屋なんだよ」
「ま、細かいことは気にしない!」
「…ていうか、高校生にお酒飲ませんなよ…」
「あら、アンタだって未成年の時から飲んでたじゃない、私と一緒に」
「う…」
そう言われるとセイジも言い返せない。
「…それに少し飲んでストレス発散させたほうが、ミサキにとってもいいんじゃない?
あのコ意外に嫉妬深い性格だし、内に溜め込むよりマシよ」
「まあ、そうかも知れないが。
でも、まだそれだけで浮気って決め付けるのは、早くないか?」

「…でもマサ君、最近私に冷たいんですぅ…」
突如話しに割り込んできたミサキ。ずいぶんと酔っているのか目が据わっている。
「最近はなかなか会えないのに、久しぶりに会ってもなんだか楽しそうに見えないし…
それなのに今日は…なんだか楽しそうだったし…笑ってたしぃ…
ぜったい浮気だぁ…やっぱり胸のおおきい子が好きなんだぁ…」
「おいおい…」
恨みがましく愚痴り続け、セイジに絡むミサキ。最近のマサヒコに対する不満も溜まっていたようだ。
やれやれ…と肩を落とすセイジ。今日はまだ当分ゆっくり休めそうにない。
そして、ミサキの勢いはまだまだ止まらず。セイジに寄りかかり、とろんとした目でこう一言。
「…マサ君が浮気するなら、私も浮気しちゃおっかなぁ…」
「…はい?」
「……そうだ、せんせい。私と浮気する?」


「え…なに?」
突然のミサキの発言に固まるセイジ。
「せんせいとだったら…浮気してもいいよ…」
さらに迫るミサキ。戸惑うセイジ。
「ま、待て、落ち着け…」
「あー、それいいわね。セイジ、浮気してやんなさいよ。
アンタ、女子高生も守備範囲でしょ?」
笑いながらまるで他人事のように、それを煽るリョーコ。
それを聞いて、驚いた表情でセイジを見つめるアイ。
「え、やっぱり女子高生も好きなんですか?つまりロリ…」

「だーーーーっ!!だから俺は今では立派な大人好きだっつーの!!!」

…とまあ、そんなひと悶着がそのあと二時間ほど繰り返されて。
「もう十一時過ぎね…じゃあそろそろ帰ろっか、アイ?」
「そうですね…じゃあ行きましょうか?」
そう言って立ち上がり、玄関へと向かう二人。
やっと訪れる安堵の時間。セイジはほっと胸をなでおろす。
が。コイツ等ひとつ重大なことを忘れている。
それに気づき、セイジは二人を呼び止める。
「…ちょっと待て、お前ら。
…天野をどうする気だ」
「「え?」」
セイジがベッドを指差すと、そこには騒ぎ疲れ、途中で寝てしまったミサキがいた。
今もぐっすり眠っている。
二人は顔を見合わせる。
「どうするって…ねえ?」
「そうですよね…せっかく気持ちよさそうに眠ってるのを無理に起こすのも…」
「だからって、明日学校は?そもそも親御さんが心配するだろ!?」
「ああ、それなら大丈夫よ」とリョーコが答える。
「明日聖光は休みらしいし、ミサキの両親も泊りがけの旅行でいないらしいし。
アンタのとこに置いといたほうが、安心でしょ?ね?」
したり顔のリョーコ。ここでようやくセイジは気づかされる。
リョーコは、最初からミサキをここに置いてくつもりだったことを。
余計な面倒は俺まかせ…って決めていたことを。
「それに、アンタもう立派な大人好きなんでしょ?
…まさか元教え子に手を出すなんてことは…」

「……もういいからお前等帰れ」

というわけで、『くれぐれもミサキに手を出さないこと』と念押しされ、
お騒がせ二人組はさっさと帰ってしまった。
まあ、リョーコも勤め始めて忙しいことは重々承知なのだが…
いろいろと不満は残るが、それでもリョーコに逆らえないのが悲しい。
そんなことを思いながら、改めてセイジはミサキの寝顔を見る。
さっきまでセイジにくだを巻いていたのが嘘の様に、ぐっすりと眠っている。
(しかし…どうしよう?)
あらためて今の状況を冷静に考える。
いくらなんでも、元教え子と二人きりで一晩過ごすのはどうなんだろうか?
それにいくら酔っていたとはいえ、ミサキに「先生と浮気したい」とまで言われたのである。
何かあってからでは遅いのだ。
(こりゃ、やっぱり何としてでもリョーコに連れて帰ってもらうべきだったよな…)
自分の選択の失敗を、いまさらながら後悔するセイジ。

…しかしまあ、自分がしっかりしていればそんな過ちは犯さないだろう。
そう思い直すセイジ。
再びベッドの上のミサキを見る。セイジの苦悩も知らずに、相変わらずミサキは眠っている。

(今では立派な大人好きだ…)
そうセイジは心の中で呪文のように繰り返す。
と。
「うん…」
ベッドの上で寝返りをうつミサキ。その拍子にスカートの隙間から白い下着がのぞく。
着衣もいつの間にか乱れ、シャツがへその上辺りまでめくれ上がり、同じく白いブラがちらりと見える。
なんとも無防備なその姿をみて、少しドキリとしてしまうセイジ。
ゴクリと思わず生唾を飲み込む。
嗚呼、悲しい男の性か。
(オレって…大人好き…だよな…たぶん…)

こうして、セイジにとって長い、長い夜が始まった。


「ふう…ちゃんと片付けしてけよな…」
目の前に広がる、先程の飲み会の惨状を見て、
やれやれと思いながらセイジは散らばったゴミを集め、ざっとリビングを片付ける。
余った酒やツマミがだいぶ残ってはいるが、それはまた明日片付けよう…。
そう心に決め、続いて就寝の準備に入るセイジ。
ベッドはミサキに占拠されているので、仕方なくソファーを寝床とすることに決める。
ミサキは隣の寝室でぐっすり寝ているし、間違いが起こるはずはない。

時計はすでに十二時を回っていた。
「明日も早いんだよな…はぁ」
そうつぶやきながら、ベッド代わりのソファーに横になるセイジ。
今日(特に家に帰ってからの)疲れがたまっていたのか、すぐに眠気がセイジを襲い、
深い眠りへと落ちていった…。




「…ねえ、セイジ…ん…はぁ……」

ん……これは…明らかに…夢だな…
そこは高校時代の自宅のベッドの上。
そして高校生の、制服を半分脱ぎかけたリョーコがセイジの上で喘いでいる。
今までにも何度か見た、懐かしき(?)高校時代の他愛のない夢だ。
夢に見るのがこんなエロシーンというのもなんだか可笑しな話だが。
…だが、今日の夢はどこかおかしい。
セイジの上で乱れるリョーコがまるで本当に上にいるかのように…実感を伴っている。

…体が重い。
この感覚は…夢じゃ…ない?

「…せい……せ…せえ…」
突如耳に響いてきた声が、セイジを夢の中から現実に引き戻す。
ん…この声は…まさか…
セイジの不安は、確信へと変わる。


「んのをおおおおっ?!あ、天野!?」
恐る恐る目を開けたセイジの前に、
いや、正確にはセイジの上に。
さっきまでぐっすり眠っていたはずの。
んでもって今はなぜかぐでんぐでんに酔っ払っている、
ミサキがいた。

「せん…せえ…せんせい…」
とろんとした眼で、セイジに覆いかぶさっているミサキ。
完全にマウントポジションをとられ、身動きできない。
その酔いっぷりは、先ほどの飲み会の比ではない。
身体が火照ったせいなのか、ミサキは上着を脱ぎ捨てており、
上半身を隠すものはいかにもミサキらしい、純白のブラジャーのみとなっていた。
「せんせえ…私…さびしいよう…」
「ま、ままままままてあまのぉ!!おちつけぇ!!」
「…わたしは落ち着いてまふう…せんせいこそおひついて…」
すでに見境がついていない。セイジに顔を近づけ、さらにセイジにのしかかるミサキ。
セイジの身体に、ミサキの、まだ成長過程だが、女性特有のその柔らかな体の感触が直に伝わってくる。
(…うお、やわらかい……これは…リョーコとはまた何か違うような…
これはこれで………ってバカーーーーッ!!)
一瞬ではあるが、この状況を楽しみそうになった自分に思わずツッコミを入れる。

「先生…さみしいの…なぐさめてぇ…」
どこかのAVで出てきそうな台詞で誘惑するミサキ。
「おいおいおいおい!!そもそもなんで俺が…」
「だってぇ…せんせいお酒片付けなかったでしょ…おかげで私全部のんじゃったじゃん…」
よく見ると、ミサキの手にはさっきの飲み会で余ったはずのビールの缶が。
そして机の上を見ると、さっきまとめておいたはずのお酒の缶が…散乱している。
どうやらミサキが、セイジが寝ている間に飲み干してしまったらしい。

(それが俺のせいかよ!!)
と心の中でツッコむセイジ。さらにミサキはこう告げる。
「もう、体が…あつくて…火照ってたまらないんれす…だから…せんせいが責任…とってくらさいっ!!」
「…言ってることが支離滅裂だぞ…天野。」
なんとかミサキの行動を止めようとするセイジだが、ミサキはもう止まらない。
それどころか、さらに加速。
「それに…先生も…おっきくしてるし…」
そう言い放ったミサキの目線の先には、いつの間にか起立し始めているセイジのムスコの姿があった。
「あ…いや…これは!」
おそらくさっき見た夢のせいだ。たぶん。
(リョーコの奴…夢の中でも俺を悩ませるのか…)
夢の中までは流石にリョーコも無関係だということはわかっているが、
リョーコを恨んでしまうセイジ。
…いや、恨んで当然か。そもそもミサキをセイジの部屋に置いてったのはリョーコなのだ。
まあ、こんな状況になるとは想像していなかったかも知れないが。

そんなこと考えている間に、ミサキはなおも迫る。
「私も…ここまできたら止まれない…」
おいおい、がんばって止まってください。
「今日は…マサ君の事も…全部忘れたいの…」
しらふでは絶対にはけないであろう台詞を、躊躇せずぶつけるミサキ。
それと同時に、かろうじて保っていたセイジの理性も崩れ始める。

―せっかく誘っているんだ、抱いてしまえ。
めちゃめちゃにしちゃえよ。

どす黒い、そんな思いがセイジの中で頭をもたげ始める。

(いやいや…まてまて、俺。相手は元教え子だぞ…)
心の奥底からどんどん膨れ上がり続ける欲望。それを必死で抑えるセイジだったが。
ミサキ、とどめの一言。

「先生…私を…めちゃくちゃにしてぇ…」

ぶつり…

この瞬間、セイジを抑えていた「教師と元教え子」という最後の壁は崩れ去った。

「いいのか…もう俺も止まらないぞ…」
そう言うが早いか、ミサキを力強く抱き寄せ、顔を近づける。
そして、ミサキと濃密な口付けを交わす。
「あ…むっ!」
ミサキの口中を徹底的に舌で犯す。
セイジの攻勢に一瞬とまどったミサキも、すぐにセイジを受け入れ舌を絡めてきた。

ちゅ…ねろ…

淫猥な音が部屋に響く。
(初めてじゃ…ないのかな?)
積極的にセイジを求めてくる様子を見て、セイジは思う。
おそらくマサヒコとは既にやることはやったのだろう。付き合って三ヶ月だそうだし。

(このままじゃ…少し苦しいな…)
さっきからセイジに馬乗りになっているミサキ。流石にちょっと体勢が辛くなってきた。
今のキスで、ミサキから先程までセイジを抑えていた力は抜けている。
(よし…)
ここぞとばかりにセイジは起き上がり、今度は一気にミサキを押し倒す。
「あっ…」
完全にソファーの上に倒されるミサキ。

(さて…次は…)
更なる愛撫へと、セイジの手がミサキのブラジャーにかかる。
「いや…やっぱり少しはずかしい…」
ミサキはそう言って力なくその手を払いのける。

(さっきから上を脱いでるくせに、今更…)
セイジは、ミサキの白いブラを強引に剥ぎ取る。
「やだ…先生…はずかしい…私胸おっきくないし…」
ミサキはなおも胸を手で隠そうとするが、セイジはその手を払いのける。
確かにまだ未成熟な乳房。控えめながらも確かなふくらみはある。
「そんなことないさ…可愛いよ。」
セイジはその乳房をやさしくつかみ、揉む。
起立し始めた乳首を指で押すと、ぷっくりと指をはじき返してくる。
そしてセイジはそのまま右胸のピンク色の乳首を口にふくみ、中で転がす。

ちゅぷり…ちゅぷ…

「ん…はあ…いやぁ…」
思わず声を漏らすミサキ。セイジの舌はやがてその小さな乳房だけでなく、腹や腋などを這い回り
着実にミサキの感覚を刺激していく。
酔いで上気していたミサキの白い肌は、セイジの愛撫でより一層赤く染まっていく。

その一方で、セイジの左手がミサキの下半身へと伸びていった。
太ももを軽く撫で、そのままスカートの中…そして下着の上から秘所を指で撫でる。
先ほどからの愛撫のせいか、既にそこはじっとりと湿り気を帯び始めていた。
「もう、こんなに濡れてるのか…結構エッチな子なんだね、天野は」
「いや…恥ずかしい…」
「恥ずかしがることないだろ…さ。じっくりと見せてもらうよ…」
セイジは胸への愛撫をやめ、ミサキの下半身へと自分の体をずらす。
そしてミサキのスカートと下着を脱がし、ミサキを全裸にする。

生まれたままの姿になったミサキの身体を、セイジは改めて上から眺める。
じっくりと舐め回すようにして見るセイジ。
見られていることに、ミサキは恥ずかしさと興奮が入り混じった奇妙な感情に支配される。
まだまだ未成熟とはいうものの、大人の女性の身体へと着実に成長しているミサキの身体。
思わず、セイジはこんな感想を漏らす。
「やっぱり違うよな…リョーコとは」
「…何か変ですか?」
「いや…リョーコの身体はもっと成長してたって言うか…」
「…それって私が成長してないってことですか?」
少し怒った顔になるミサキ。
「いやいや…コレはコレで…なんつーか…成長過程の身体ってのもいいよな…
変態か…俺」
それを聞いて苦笑するミサキ。
「くす…そんなことないですって…それより…」
もじもじとミサキの腰が動く。ミサキは次の刺激、快楽を求めていた。
それに答えるように、セイジは愛撫を再開する。
セイジの指が、再び秘所へと伸び、やさしく触れる。
さっきは布の上からだったが、今度は直接触れたせいかより過敏に反応するミサキ。
慣れた手つきでミサキの秘裂を責めあげるセイジ。次第に指の動きも激しくなり、
泌裂の中に指が侵入していく。
「んっ…はあ…いいっ…ん…!」
セイジの下で悶える少女。その姿に、セイジはより興奮の度合いを増していく。
続いてその割れ目に舌を這わせる。

ぴちゃり…くちゅ…

既に濡れていたそこからは、さらにとめどもなく蜜があふれ出していた。
(もう…いいかな…)

ミサキの受け入れ態勢が整っていることを確認し、セイジは服を脱いだ。
下着を脱ぎ、そそり立ったセイジのそれがミサキの目に触れると、
ミサキは「わあ…」と思わず感嘆の声を漏らした。
(わあ…って小久保のも見たことあるんだろ…)
と、感嘆の声に苦笑するセイジ。
「じゃあ…もういいかな…」
ミサキに念のために確認をとる。

「あ…あの。せんせい」
不安な顔でセイジを見つめるミサキ。
「…あ…なに?」

「あの…ここから先は…はじめてなんで、やさしくしてください…」

「…はい??」
……はじめて?
予想だにしていなかった事実に、一瞬凍りつくセイジ。
「おいおい…はじめてって…小久保とは…」
「だから…あの…マサ君とはここまでは来たんだけど…その後が怖くて…
…だからここから先は、先生とが初めてなんです…」
(えええ…どうすんのさ…俺…)
ミサキの告白を聞いて、セイジは戸惑う。
いくら何でも、既に彼氏がいるこの少女の純潔を、
一夜限りの関係になるだろう俺が…先に奪ってもいいのだろうか?
そんなセイジの悩む様子をその困惑の表情から、全てを察したミサキはこう告げる。
「いいですよぉ…もうここまで来たら…ね。
それに…先生のもそれじゃあ苦しそう…」
もちろん苦しそうに見えるのはセイジの下半身にそびえ立つムスコ。
「はは…まあな」
「だから…来て、先生」
ここでようやくセイジも覚悟を決める。
(一応ここまで来たのはリョーコの責任でもあるよな…)
そう考えて、自分を無理やり納得させるセイジ。
ここまで来たならほとんど自分の責任なんだろうが。

セイジはミサキの足を左右に開き、自分のムスコを構え、挿入の体勢をとる。
そして、それをミサキの濡れそぼった秘所へとゆっくりと侵入させていく。
「ああっ…ううっ!…はぁ…痛っ!…」
破瓜による痛みがミサキの体を貫く。健気に耐えるミサキの様子を見て、
セイジはミサキを強く抱きしめる。
やがて、セイジの分身はミサキの奥深くにまで到達した。
セイジのそれを、ミサキの膣内が心地よく締め付ける。
「大丈夫か…天野?」
「あ…はい…ちょっと痛かったけど…だいじょうぶです…」
「そうか…じゃあ、ちょっと動くぞ…」
ミサキを気遣いつつ、リョーコとの行為の時よりも慎重に、セイジは腰を動かす。

ぐちゅり…ぐちゅ…

はじめは痛みに耐えていたミサキだったが、
徐々に痛みも和らぎ、快楽が身体を支配しはじめる。
全身が敏感になり、もはやさらなる快楽を受け入れることしか考えられない。
そして、そのミサキの変化を感じ取ったセイジの動きも、次第に激しいものになっていく。
「あ!…はぁあっ!!…ああっ!!」
「ううっ…気持ちいいか、天野…」
「はいっ…!!」
七月も中旬。少し暑いその部屋で、二人とも汗まみれになり、絡み合う。
そして、二人とも絶頂へと登りつめていく。

「…もう俺…限界だ…いくぞ…」
「あっ…!はい…もうわたしもっ……ああああっ!!」
セイジがミサキの中から分身を引き抜く。
次の瞬間、

どぴゅ…びゅるっ…びゅる……

ミサキの白い肌の上に、セイジは溜まり切った全てをぶちまけた。
主にお腹に噴き出された精液の温かさを感じとるミサキ。
「あ…すごい…すっごく熱い…」
そして二人はしばらくの間、それまでの快楽の余韻に浸った…


チュンチュン…

「……ふう」
窓から差し込む朝の光で目を覚ます。
ベッドから身体を起こし、目覚めのコーヒーを一杯。
朝の太陽の光が目にしみる。

実に今日は気持ちのいい朝のはずなんだが…
(さて…どうするか…はぁ…)

男女二人が一発ヤった後、いきなり場面が変わって朝が訪れベッドに裸の二人が寝ている、
ってのは漫画やドラマでよく見る定番のシーンなのだが、今の状況はまさにそれである。
ベッドの上のミサキも既に目を覚まし、セイジがいれたコーヒーを飲んでいる。
「……」
「……」
二人とも押し黙ったまま、まともに目を合わすこともできない。
お酒の勢いとはいえ、セイジを誘惑して事におよんでしまったミサキ。
その誘惑に負け、元教え子を抱き処女をマサヒコより先に奪ってしまったセイジ。

しばらくの間、重い沈黙が続く。

「…あのさ」
先に口を開いたのはセイジだった。
「…いや、あの…なんと言ったらいいか……ゴメン」
ミサキに頭を下げ、謝るセイジ。
「あ…あの…謝るのは先生じゃなくて、お酒のせいにして誘った私の方です…
すみませんでした」
セイジの謝罪に対し、ミサキもセイジに謝る。
「いや、俺が悪かったんだ…あそこで止まっとけばよかった」
「違います…私が誘ったから…」
「いやいや俺が…」
「違う。私が…」
お互いに『自分が悪い』と譲らない二人の謝罪合戦は、
セイジが「時間がないのにこんなことやってる場合じゃない」事に気づくまで
その後十分ほど続いたのだった。


軽い朝食を済ませた後、セイジは出勤の準備を整え、ミサキと共に家を出た。
「じゃあ…一人で帰れるよな?」
「はい…ありがとうございました…それじゃあ…」
「じゃあ…な」
マンションの玄関前で、セイジはミサキを姿が見えなくなるまで見送った。

まだ早朝にもかかわらず、夏の日差しが容赦なくセイジに照りつける。今日も暑くなりそうだ。

「夏…だな…」
セイジはそう独り言をつぶやいた後、苦笑いを浮かべつつ東が丘中学へと急いだ。

(おしまい)


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