作品名 |
作者名 |
カップリング |
リョーコ14歳/反撃 |
541氏 |
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§ 反撃
音楽準備室での課外授業は続いていた。
リョーコの体を指先でなぞりながら、音楽教師の三浦が
問いかける。
「中村さん、まだ続ける?」
三浦は決して無理強いをしない。リョーコの意思を尊重
している。しかし、それは形の上だけのこと。実際には
誘導されて、もてあそばれていることはリョーコにも判
っていた。誇り高いリョーコは屈辱を感じた。ファース
トキスを奪われた怒りもある。
(このままでは終れない。やりかえしてやる)
リョーコは無言で相手の首筋に両腕を絡めて引き寄せ、
今度は自分から三浦の唇を求めた。三浦の目に喜色が浮
かぶ。唇を重ね、舌を絡め、舐め、吸い上げる。
教師と生徒は夢中になって互いを貪った。
頭の中まで蕩かす濃厚なキスに酔ったリョーコは、ぼん
やりと思考を巡らす。
(まあ、同性との初キスなんかどうでもいいわ)
リョーコは怒りを忘れてあっさりと状況を合理化した。
合理化してしまった為に、歯止めが無くなったともいえ
る。本能の命ずるまま、事態を受け入れる気になってき
た。
(どうせなら、イクまでしてもらおう)
他人からの強制は断固拒否するが、自分が主導権を握っ
てコトを進める分には抵抗感はない。リョーコは三浦の
手首を掴むと、制服のスカートの下へと導いた。
「あら、中村さん。どうして欲しいの」
三浦はリョーコの誘いに乗らず、意地悪く問い正した。
(ムカツク〜〜)
リョーコは、三浦から体を離して立ち上がった。体の中
で熱いものが渦巻いている。両腕で自分を抱きしめて鎮
めようとしたが、長くは耐えられそうにない。努力して
冷静な声を保つ。
「先生はどうしたいの」
「中村さんの望み通りにしてあげたいわ」
リョーコの虚勢を見抜き、余裕の表情で答える三浦。
リョーコが降参するのを待つつもりらしい。
「へー、どんなことでもしてくれるの?」
「ええ、どんなことでも」
(それなら…こうよ!)
リョーコは、腰に手をまわすとスカートを脱ぎ落とす。
パサリと音を立てて制服が床に落ちた。
「だったら私のココを舐めるのよ」
命令を下して主導権を握るのだ。
リョーコはパンティーの中央を指差した。
チュパ、ピチュ、ピチュ
ソファーに浅く座ったリョーコの下で、三浦は淫靡な音
を立てながら『奉仕』を行っていた。
「そこ、もっと強く吸って」
命令口調で指示を下すが、実際には、三浦の技巧に陥落
寸前だった。
(あ、ありえない、気持ち良すぎる)
パンティー越しでこれなら、直接されたらどこまで凄い
のだろう。期待と恐れを抱きつつも『命令』を出す。
「そろそろ、脱がせて」
三浦は無言で従い、リョーコの下着を両手でスルリと脱
がせた。露になった秘部は、唾液と愛液のためにグショ
グショだった。
「中村さん、毛深いのね」
恥ずかしさで頭にカッと血が上る。脇の処理はしている
が、下のほうは。。。したことがない。恥丘から谷間の
両側、さらに後ろの穴の周囲まで、びっしりと陰毛が覆
っていた。
「あら、恥ずかしくなんかないのよ。とっても魅力的」
三浦は、閉じかけたリョーコの足をこじあけ、下腹部に
再び顔を近づける。
濃い陰毛の下からわずかに覗くリョーコの小陰唇は、
ピンク色に輝いていた。三浦はそれを率直に賛美した。
「中村さん、とても綺麗よ」
三浦は舌を突き出し、リョーコの腿の内側をゆっくり舐
め上げていく。三浦の目の前でリョーコの陰唇はヒクヒ
クと震えていた。リョーコは堪らず哀願する。
「先生、じらさないで」
「どうして欲しいの、中村さん」
「くっ、判ってるでしょ」
「はっきり言葉にするのよ、中村さん」
「そんな恥ずかしいこと、言えない!」
その言葉が三浦の中の何かに触れたらしい。
リョーコへの愛撫を止めると、背を向けてしまった。
「恥ずかしい?そんな気持ちは捨ててしまいなさい。
セックスに恥ずかしいことなんて何もないわ。
自分の欲望に正直になりなさい」
三浦は背を向けたまま立ち上がり、着衣を脱ぎ捨てた。
「世間を気にして、常識に縛られ、無難に生きる。
そんなくだらない人生は御免よ。」
ブラを外し、ショーツを膝まで降ろした三浦はリョーコ
に向き直って言った。
「見なさい、これが本当の私よ。
恥ずかしいところなんてないわ」
リョーコはその姿を見て、驚き、息をのんだ。
¶
三浦の体は、成熟した女そのものだった。
丸みのある肩、ゆったりとした乳房、やわらかい曲線の
腰まわり、どっしりとした安定感のある尻、張りのある
太もも。
どれも今のリョーコには欠けている属性である。
だが、彼女が驚いたのはそれらはではない。
「先生、それ、痛くないの?」
三浦は、乳首を貫通したリングを指で弾いた。
「最初は痛かったわよ。でも今は全然」
「下の方も?」
三浦のヘソには、亜鈴型のピアスが留まっていた。
その先端球には細い鎖が繋がれ、下に垂れていた。
三浦がその鎖を引くと、鎖の下端に繋がれたクリトリス
フッドが引き上げられ、包皮の下の陰核が晒された。
「こっちも全然よ。毎日の手入れは大変だけどね」
「どうして、そんなことをするの」
「しるし。私が私であるための印」
「わからない」
「大人になればわかるわ」
リョーコには理解できなかった。
そもそも、どうしてこんな状況になったのかが理解でき
ない。放課後の音楽準備室で、全裸の女教師と対峙する
下半身裸の自分。だが、いまさら後戻りはできない、恥
らうことも許されない。そのことだけは判った。
「先生、私の体、見てください」
リョーコはそう告げると、スカーフを解き、制服の上着
を脱いだ。続いてブラを外し、目の前の三浦と対等な姿
になった。そうすることが、全てをさらけ出した三浦に
対する礼儀だと思ったのだ。
¶
「綺麗、本当に綺麗よ。中村さん」
リョーコの裸身は、繊細な美を放っていた。
薄暗い室内に浮かび上がる透明感のある白い肌。
細い両肩から上胸に伸びる鎖骨の陰影、大きくはないが
形の良い乳房、贅肉のない締まった腰まわり、未発達な
腰骨からすらりと伸びる筋肉質の脚。
成熟した女の体になる前の、儚い美しさだった。
三浦の手がリョーコの乳房に伸びてきて、乳輪に沿って
優しく愛撫を始める。リョーコは、ゾクゾクする感覚に
陶然となった。
「先生、下も、下も触って」
「はっきり言葉にすれば触ってあげる」
リョーコは覚悟を決めて、その言葉を口にする。
「私のクリトリス、触ってください」
三浦の指は乳房を離れて下に向った。かわりに三浦の口
が乳首に触れてくる。舌先で乳首を転がされ、リョーコ
は快感に軽くのけぞった。
「あらあら、感じ易いのね。次はお望みのところよ」
三浦の指先がヘソを通過し、さらに下ってゆく。
リョーコは、期待に鼓動が高まってゆくのを感じた。
¶
「アッ、う」
三浦の指先がついに目標に到達した瞬間、リョーコは押
し殺したうめき声を上げた。陰核を包皮の上から擦られ
る度に電流が走ったように体が震える。
(こ、こんなにイイなんて…)
いままでのオナニーで味わった快楽とは次元が違ってい
た。周囲から何もかも消えて、これのことしか考えられ
ない、そんな状態だった。もっと欲しい、もっと。
「ハア、ハァ、直接、さわってください」
三浦は、リョーコの陰核を覆う包皮をめくりあげた。
充血して膨らんだ肉芽が現われる。
「中村さん、貴方のクリ、大きいわ」
「…」
リョーコは赤面して顔をそむけた。
「まだ恥ずかしいと思っているのね、
そんな子にはお仕置きよ」
三浦は、リョーコの陰核を摘んで捻り上げる。
リョーコは激痛と強烈な快感に悲鳴を上げた。
「ひぃぃぃ」
「さあ、言いなさい。『私のクリトリスは大きい』」
「ぃいい、わ、たしの…」
「ほらほら、早く言わないともっと痛いわよ」
「私のクリ…トリス…大きぃ」
「もう一度」
「私の、クリトリスは、大きい!」
「よくできました。これはご褒美よ」
三浦はリョーコの陰核にキスを与え、舌先で転がす。
倍増した刺激に、リョーコの理性は完全に吹き飛んだ。
さかりのついた猫のように、リョーコは大声で鳴いた。
〜エピローグ
すっかり日が暮れて暗くなった学校の廊下を、リョーコ
はとぼとぼと歩いていた。先程までの三浦との経験をど
う扱ったらいいのか、途方にくれていた。
三浦はリョーコに口止めはしなかった。リョーコが口外
すれば、彼女が教職を続けられないことは確実だった。
だが、三浦は平然として言った。口外したければ好きに
すればいい、自分が望んでしたことの責任はとると。
はっきりとは言わなかったが、三浦が手をだした女生徒
はリョーコ以外にもいるようだった。
若くて美人で性格も良い、非の打ち所がない女性が、実
は性器にピアスを刺して女生徒と淫行を繰り返す、それ
を恥じず後悔もしない。その二面性がリョーコには恐ろ
しかった。そして、そんな三浦の破滅的な生き方に惹か
れ始めている自分が怖かった。
優等生を演じる裏で夜遊びを繰り返す。今のリョーコの
二面性はこの程度で収まっているが、自分もいつか三浦
のようになるのではないか。いや、それ以上のものに。
(三浦先生には、二度と近付かない)
リョーコはそう決心した。
(END)