作品名 作者名 カップリング
バージョン2 518氏 -

「成績アップのため”飴と鞭”を取り入れます!」
鼻息荒く部屋に入ってくるなりアイは宣言。
そしてビシッとマサヒコを指差し、
「マサヒコ君!覚悟するよーに!」
さらに宣言。
「え〜っと……」
マサヒコは考える。
今日は家庭教師の日だからアイが家に来るのは問題ない。
問題があるのはアイの考えている事だ。
どうやらそれを聞き出さないわけにはいかない様で。
しかし……相変わらず思考が読めない御人だ。
「まあとにかく座ってください」
そう言ってマサヒコは興奮状態のアイに座布団を差し出す。
荒い息のまま、アイは素直にマサヒコの正面に腰をおろす。
「お茶飲みますか?俺が飲んでたヤツですけど」
「いただきます!」
渇いていたのか、半分ほど残っていたペットボトルの中身を一気に煽る。
飲み終わったところでふと、
「……間接キス?」
「まあ…そうなりますね」
「……」
ポッと赤くなる。
つーか既に何度もマサヒコと身体まで重ねているのにその反応。
純だ。
「それで?」
「へ?」
「いや「へ?」じゃなくて、飴と鞭がどうとか…」
「ああ、そうそう!マサヒコ君!」
バンッと机を叩く。

「今日からビシビシいくからね!」
「わかりました」
そういうと、アイは「えっ!?」と、意外そうな顔をする。
「あの……聞かないの?」
「何がですか?」
「その、飴と鞭の内容とか、ビシビシいく理由とか」
「聞いて欲しいんですか?」
「う…」
マサヒコの言葉にアイは言葉に詰る。
「聞いて欲しいんですか。じゃあ…先生、飴と鞭の内容は?」
「……教えてあげない!!」
あ、怒った。
……いや、拗ねたのか?
いつぞやの『恥ずかしい写真事件』の時の様に頬を膨らまし、
ぷいっとそっぽを向いてしまう。
そんなことされてもまったく怖くない。
むしろ小動物の様で愛らしいではないか!
……アイが愛らしい………シャレてるね。
まあなにはともあれ。
不機嫌になってしまったアイを宥める。
「先生」
「……」
「膨れないでくださいよ。ビシビシやるんじゃなかったんですか?」
「……」
「…今日のおやつはケーキですよ」
餌でつったら小動物はピクリと反応。
好感触だ。

「俺の分も食べていいですよ」
ピクピクッと反応する。
もう一押し。
「なんなら食べさせてあげましょうか?」
アイ……陥落。
もしくは歓楽。



「で、結局どーいうことなんですか?」
口を開けてマサヒコからの餌を待つ雛鳥(と書いてアイと読む)に尋ねる。
お預けをくらった形のアイはやや不満顔だが、
「最近マサヒコ君テストの点が頭打ちでしょ?
だから環境を変える意味でちょっと厳しくしようかなって」
「なるほど」
アイの言うことには納得できる。
しかし。
今のアイの姿。
満面の笑みでマサヒコにケーキを食べさせてもらっている姿。
厳しくする?できるの?無理じゃね?
「それじゃあ飴と鞭ってのは?」
「そのままだよ。いい点だったら飴。悪い点だったら鞭」
「信賞必罰ってやつですか」
「そーゆうこと……マサヒコ君」
「はい?」
「あ〜ん」
「……はいはい」
雛鳥に餌をやる。
雛は幸せそうだ。
親は正直ちょっと恥ずかしい。

「ちなみに…賞罰の内容はなんなんですか?」
「んふふ〜……ひ・み・つ♪」
そう言ってにか〜っと笑う。
「次のテストが返って来た時にわかるよ。楽しみにしててね」
「次のテスト……そーいえば明日数学の小テストあるですけど」
「ええ!範囲は!?」
「78ページからです」
「じゃあ早速……」
早速と言うものの、アイは動かない。
「?? やらないんですか?」
「……ケーキ、残ってる」
「はいはい」
結局ケーキ二個分、マサヒコがアイに食べさせてあげたそうで。




そして数日後。

帰ってきた小テストの結果は……



(注 この先飴編と鞭編に意味なく分岐してます。
が!!とくにそのまま読み進めてもらって問題ありません。
なんの為の分岐とか言わないよーに。そんなこと言うと泣くぞ、このやろう)






-鞭編-


あまりよくなかった。

はっきり言って今までで最低ではないだろうか?
色々悪条件が重なったとは言え、ちょっとひどすぎる。
テスト用紙を持つアイの手がプルプルと小刻みに震えている。
「あの……先生、怒ってます?」
恐る恐る声をかけた瞬間、
「マサヒコくーん!!!」
「おおぅ!!?」
ズバッシャという、あり得ない音で用紙を引き千切りつつ、詰め寄る。
「なに!?なんなのこの点数!!??言ったじゃない!?
飴と鞭って!厳しくするって言ったじゃなーい!!」
「す、すいません」
物凄い迫力で言われては謝るしかない。
「あの……それで、どうなるんですか、俺?」
「え?」
「だって飴と鞭なんですよね?悪い点だったから何らかの罰があるんじゃ?」
どのようなペナルティも甘んじて受けるつもりでそう言ったマサヒコだが。
アイは、それまでの迫力はどこへ行ってしまったのか、
「あ…罰ね。うん、そうだね……うん……」
急に落ちつきをなくし、視線をさまよわせる。
「罰…うん罰…」
「……ひょっとして、考えてなかったとか?」
「はぅ!」
図星だった様で。
胸を押さえてコミカルに倒れるアイ。

「ううう……だって、マサヒコ君はきっといい点とってくれると思ったんだもん」
「それを言われると……すいません」
頭を下げるマサヒコを前に、アイは「ううぅぅ」とうなり声をあげていたが。
すっくと立ちあがる。
「先生?」
「今日は授業中止」
「はぁ!?」
「今日は罰を考えるから、明日また来るね。明日、大丈夫だよね?」
本来明日は家庭教師の授業がない日だが、
「別に用はないですけど」
「じゃあ今日はこれまで!また明日!!」
そう言って帰ってしまった。
残されたマサヒコ。
「ちょっとマサヒコ。なんかアイ先生が物凄い勢いで出てったんだけど」
「急用だって。今日の分の授業は明日やるから心配しなくていいよ」
「ふ〜ん……あら、この紙何?」
「げっ!」
母が手に取ったのは先ほどアイが破ったテスト用紙。
しかもよりにもよって点数の部分。
「……マサヒコ」
「はい」
「お説教してもいいかしら?」
「……はい」
その後母から説教を受けた。
まあ5分で終わったけど。
大らかな母親なんです。



そして翌日。

帰宅し、そろそろ晩御飯かな〜、とマサヒコが時計を気にしていると。
「マサヒコ君!!」
バーンと派手な音を立ててアイが登場。
いつのまに家に入りこんだのだろう?
が、そんな疑問以上に気になることが。
「ど、どうしたんですか先生!?目の下に隈出来てますけど?」
「そんなことはどうでもいいの。罰を考えてきたのよ」
隈はそのせいか。
「で、罰って?」
「合宿をします!」
「おお、意外とまともっぽい」
「失礼な。じゃあ準備して」
「は?」
「金土日の2泊3日の合宿なんだから。着替えとか」
「今日からっすか!?どこで!?」
「私の家でだよ。さあさあ急いで!ハリーハリー!!」
アイに促されるまま準備を進めていると、
「マサヒコ〜、ご飯できたから降りといで〜」
階下から母の呼ぶ声。
荷物を持って階下へ。
「冷めるから早く座って。アイ先生も一緒にどうですか?」
「いいんですか?」
「どーぞどーぞ。作りすぎたからガッツリ食べていって」
「じゃあお言葉に甘えて」
ちゃっかりご相伴に預かる。
「時にマサヒコ、その荷物なに?」
「あ〜…え〜っと、合宿にいくから、その荷物」
「合宿?なんの?急に言われてもお金用意できないわよ」
「大丈夫ですよお母さん。私のウチでやるんですから」
「あら?そうなの?」

「前回の小テストが散々でしたからね。それも家庭教師である私の責任ですから。
この週末はみっちり勉強漬けにしますから!」
そう言ってドンと胸を叩くアイ。
「頼もしいわ〜」
「そんな気負わなくってもいいのに……」
「じゃあいい点とりなさいよあんた」
「……ハイ」
返す言葉もないマサヒコだった。





食事も終え、アイのマンションへ。
「お邪魔します」
アイに先んじて中へ入るマサヒコ。
背後でガチャンと鍵の閉まる音。
さらにチェーンロックをかける音。
そして、
「ふふ、ふふふ、ふふふふふ!」
無気味に笑うアイ。
「せ、先生?」
「もう、逃げられないわよマサヒコ君」
「は?」
「覚悟してね。これから日曜の夜までしっかり勉強するんだから」
心の何処かで、舐めていた。
どうせ今回も脱線するんだろうと。
流されるままにテレビ見たりとかしちゃうんだろうなぁと。
しかし、アイは本気だ。
「……はい」
そんなアイの本気を感じ取り、マサヒコも神妙に頷く。

おちゃらけた雰囲気はいっさいなくなる。
「じゃあ座って。まずは点数の悪かった小テストと同じ問題をやってもらうから」
用紙を渡される。
「時間は30分。始め!」
学校のテストの時と、いや、それ以上の緊張感のなか。
マサヒコは一問目に取りかかった。




30分後。
テストは、終わった。
マサヒコは、全力を尽くした。
雪辱を、果たそうと思っていた。
名誉を、挽回するつもりだった。
自信は、あった。
そして。
確信も、あった。
のだが!
「……寝てるって、どゆこと?」
アイ、壁にもたれかかるようにして眠っていた。
口からよだれが垂れてる。
「俺の緊張感返してください」
そうは言っても、アイから返事なんかあるわけない。
「いや、まじで。さっきまでの緊迫感何処いったんすか」
「……もう食べれないよぅ」
「ベタ過ぎです先生」
台無し。
緊張感緊迫感が台無し。

マサヒコはため息をつきつつ、立ちあがりアイに近寄る。
「先生。先生」
ニ、三度ゆすってみるが、起きる気配はない。
しょうがないなと苦笑しつつ、抱き上げ、ベッドへ横たえる。
「やれやれ、あとは自主学習か」
早速取りかかろうとした所でテーブルの上のノートが目に付く。
自分の物ではなく、アイの物。
何気なく開いてみて、驚く。
びっしりと書きこみがなされていた。
所々に赤ペンで「苦手」とか「ポイント」とか書きこまれている。
「これ…俺の苦手な所の……!!?」
まさか!と思う。
アイに隈が出来ていたのは……これを作っていたから?
「ウソだろ……」
いったいどれほど苦労したのだろう。
間違いなく徹夜だったのだろう。
飴と鞭だというが…誰にとっての鞭だと言うのだ?
そう思うと熱い物がこみ上げてきて。
マサヒコはベットで眠るアイに近寄る。
穏やかな寝顔だが、目の下には隈。
肌にもいつもの張りがないように見える。
唇だって……。
「……先生」
そっと唇を合わせる。
いつもはしっとりと、柔らかな感触だが。
やはり少し乾燥しているのか、かさつく感触。
潤うようにと、舌で唇をなぞる。
「ん……」
僅かにアイが反応する。

本当ならそのまま口内に舌を侵入させたい所だが。
それはしない。
やってはいけない。
そう思い、アイから離れる。
「やるべき事が先、やりたいことは後」
やるべきことは勉強だ。
アイの頑張りを無にすることは万死に値する。
そう考え、
「よし!」
パンと顔を叩き、気合を入れる。
「先生、次はいい点とりますから。安心してください」
穏やかな寝顔のアイにそう言って。
勉強に取りかかった。





その後のテストでマサヒコは高得点を連発し、アイは大いに喜んだそうで。
その後のいわゆる「飴」がどんな物であったかは……まあ。
別のお話ってことで。



飴と鞭-鞭編終了-



以下-飴編-




正直かなりよかった。

「へ〜…かなり難しい問題もあるのに、凄いじゃない」
「正直驚きですよ。クラストップでしたからね」
「ええ!?トップって事はミサキちゃんやアヤナちゃんよりも!!?」
アイが驚くのも無理はない。
一番驚いたのはマサヒコ本人なのだ。
「頑張った甲斐あったじゃない!」
「先生のおかげですよ。ありがとうございます」
「いや〜…えへへ…」
マサヒコにぺこりと頭を下げられ、照れる。
「でもホントに、まさか天野や若田部の上にいけるとは思いませんでしたよ」
「二人共ビックリしてたんじゃない?」
「……そうですね」
微妙な間にアイは首を傾げる。
それに気付いたのか、マサヒコは苦笑して補足する。
「いや、なんつーか……ホントの所は二人共びっくりしてたってか、
まあ俺なんかに負けるとは思ってなかったんでしょうね。変な目で見られましたよ」
「……」
アイは黙り込む。
今更言うことではないが、マサヒコは結構鈍感だ。
そもそもあの二人がマサヒコを変な目で見るだろうか?

特にミサキはマサヒコに恋心を抱いているのだ。
マサヒコががんばったことに喜びこそするだろうが、嫉妬や嫌悪など感じるはずもない。
断言できる。
ミサキとアヤナ、自分達の上をいったマサヒコに対してかなりの好感を抱いたのだ。
その熱い視線をマサヒコが変な目で見られたと勘違いした……。
仮にもマサヒコの恋人(みんなには内緒だが)であるアイとしてはちょっとおもしろくない。
「あの、先生?」
黙り込んでしまったアイを不思議そうに見つめるマサヒコ。
「どうしたんですか?」
「……なんでもない」
「なんでもないって雰囲気じゃないんですけど?」
「……マサヒコ君、私の事、好き?」
「な、なんすか急に?」
「答えてよ」
潤んだ目で見つめられては、真剣にならざるをえない。
「もちろんですよ」
「ミサキちゃんよりも?」
「?? はあ、そうですね」
「アヤナちゃんよりも?」
「?? もちろんです。けど、なんで急にそんな事聞くんですか?」
「……二人ともね、マサヒコ君のことが好きだから」
「はぁ!???」
アイの爆弾発言にマサヒコ、大いに驚く。
寝耳に水なんてモノじゃない。
寝耳に溶けた銀を流された気分。なんの刑罰だ。

「そりゃ……二人共マサヒコ君と同い年だし、話題とかも合うだろうし。
ミサキちゃんの方がマサヒコ君との付き合い長いし、アヤナちゃんの方がスタイルいいし。
女房と畳は新しいほうがいいって言うし…………」
「……」
「でも!でもね!マ、マサヒコ君を想う気持ちは私だって負けてないから!
負けてないから…だから……あの………浮気とか、しないでね?」
涙目で、不安げに、上目使いに。
自分を見つめてくる年上の家庭教師兼恋人の姿に。
マサヒコが思った事はただ一つ。
ああもう!かわいいなこんちくしょー!!
ってな感じ。
恋人の贔屓目ではないと思う。
学校まで迎えに来てもらってるからアイのことを級友が見かける事もある。
見た級友から尋ねられる事もある。
誰だよあの人?紹介しろよ、と。
冗談ではない。
この人は俺のだ。
誰にも渡しやしない。
未来永劫、永久不変、万古不易に。
このかわいい人は俺のものだ。
そういった想いを込めて、アイを抱きしめた。
「あ……」
「大丈夫ですよ先生」
ポンポンと、背を叩く。
「先生だけですから、俺は」
「マサヒコ君」
甘える様にマサヒコの胸に擦り寄る。

「ところで先生」
「ん?」
「いい点だったらご褒美があるって事でしたけど?」
「あ、そうだったね。えっと……」
ごそごそとポケットから赤いリボンを取り出す。
そして自分の首に巻きつける。
ま、まさか……。
「どうぞ」
そう言ってかわいらしく両手を広げる。
「えーっと…それはあれですか?「私をあげる」とかいうやつですか?」
「うん♪」
頬を赤らめ、にっこり微笑むアイ。
しかし、マサヒコの言葉にその顔が一気に崩れる事となる。
「……お断りします」
「え!?な、なんで!?や、やっぱりわたしのこと……」
「いや、そうじゃなくてですね」
「じゃあ」
「元々先生は俺のものなんだから、今更どうぞって言われても」
「……あぅぅ」
「……」
アイどころか言ったマサヒコまで真っ赤になる。
言った本人が照れてどーするよ。
びしっと決めんかい。

すすすっと、アイはマサヒコの横に移動。
コテンと持たれかかる。
自然な動きでマサヒコはアイの肩に腕を回す。
チラッとアイの様子を窺うと、アイも様子を窺っていて。
期せず見詰め合うかたちとなって。
お互い照れた様に笑った。
そして、ゆっくりお互いの顔が近づき――

「お茶持ってきたわよー」

母がお茶とお菓子を持って入室、するその寸前。
タキオン粒子もビックリの速さで身体を離し、向かい合ってテーブルに座る二人。
いかにも今まで勉強してましたよ〜の格好だ。
「いつもいつもすいません。わ〜今日はクッキーですか」
少々わざとらしいアイのセリフ。
母は別段気にする風でもなく、お茶とお菓子をテーブルに置く。
「それじゃ一息入れてから、またがんばんなさいよ」
そう言って部屋から出かけた所で、
「ああ、そうそう。マサヒコ」
「なに?」
「あんまりいちゃつきすぎないよーに」
「っ!?」
言葉を失うマサヒコの様子を愉快そうに見ながら母退室。
「……やれやれ」
ようやく立ち直ったマサヒコが呟く。

「お菓子食べたら真面目に勉強した方がよさそうですね。
なんかバレバレだし」
「そうだね。あ、でも」
「でも?」
「ご褒美が……」
「まあ別にいいんじゃないですか?」
「だめだよ。こーいうことはきちっとしないと」
「じゃあ三回連続でいい点数とったらご褒美ください」
「あ、それいいね。じゃあそれまでにご褒美の事なんか考えておくね。
それともなにかリクエストある?多少お金かかってもいいよ」
「それじゃあデートでもしてもらいましょうかね」
軽い冗談で言ったつもりだったのだが。
「さあマサヒコ君休憩はもう終わり!教科書開いて!
ペンを持って!ビシビシいくわよ!」
「……」


アイの超本気モードのおかげか、或いはマサヒコ自信も思うところがあったのか。
見事小テストで三回連続満点近い点数をたたき出したマサヒコ。
その週末、楽しそうに街を歩くマサヒコと、女性の姿を見たとか見なかったとか。

まあそんな話。




END

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