作品名 | 作者名 | カップリング |
アイ先生とマサヒコ君 | 518氏 | アイ×マサヒコ |
例えるならば一瞬の静寂、と言った所だろうか? 想像してもらいたい。 たとえば友人との何気ない、けれど楽しげな会話の最中。 或いは部活動で限界まで肉体を行使している最中。 そんな中、不意に、自分を第三者の立場から眺める一瞬。 自分を傍観、客観視する一瞬。 楽しんでるんだなぁと。 苦しい思いしてるなぁと。 大して意味も無く、気に留めることなく、次の瞬間にはまた目の前の現実へと引き戻されるのだが。 そんな一瞬がマサヒコにも訪れた。 けして逞しいとも貧弱とも言えない(若干願望込)自分の体の下には家庭教師の女性が。 裸を。 甘い声を。 せつなげな表情を。 しているわけで。 いや自分がさせているわけで。 ああ、この人と自分は今繋がってるんだなぁと。 ぶっちゃければ、その…エッチな事をしてるんだなぁと(あんまぶっちゃけて無いか?)改めて認識する。 正直、めっちゃ気持ちいい。 頭の芯がぼおっとして何も考えられなくなる。 だから、なにも考えない。 ただひたすらに、欲望のままに体を動かす事にした。 問題ない。 そうした所で喜ばれる事こそあれ、非難されることなどないはずだ。 ほら、事実、 「あらあら、初めてとは思えない激しさね。それとも初めてだからかしら?」 「……」 なぜか喜んだのは第三者だった。 第三者、中村の言葉にマサヒコは事に至った経緯を漠然と思い浮かべていた。 (そう、確かきっかけは……) 「○ジテレビ」 「心を読むな!」 きっかけはたぶん母の言葉なのだろうと思う。 「ってなわけで、しばらく一人でがんばんなさい」 「何を頑張れと?」 「…ああ、言ってなかったっけ?」 曰く、父が勤続ウン十年の記念に会社がちょいと長めの有給と旅行先を提供してくれるのだと言う。 「まっ、そんなわけだから。洗濯は溜めといてくれればいいし、掃除もしなくていいから」 「メシは?」 「お金置いてくからテキトーになんとかなさい」 そう言って母は北海道へと旅立っていってしまった。 「………と、言うわけなんですよ」 「ふ~ん」 いつもの様にやってきた家庭教師二人に親不在の理由を説明する。 ちなみに的山リンコは病欠だ。 だったらなぜ中村が?簡単だ。どうせ暇だったのだろう。 わかっているからあえてその事を突っ込まないマサヒコ。触らぬ神になんとやら、だ。 「ならちょうどいいわ」 触らぬ神改め中村が立ちあがる。 「先輩?」 「今日はここで飲みましょう」 「「はぁ??」」 「今月金欠で飲み屋に行くほど余裕が無いのよ」 「いや、そーじゃなくて。だったら私か先輩の家で…」 「新鮮味が無いからいや」 「そ、そんな理由で」 「つーか俺の意見は」 「さあ買出しに行くわよ」 そう言ってアイの手を取り部屋からでていってしまう。 一人残されたマサヒコ。 「…あれ?自主学習?」 残念ながらその通り。 その後は…なんというか。 ありがたいことに(?)家庭教師二人はマサヒコの夕食も作ってくれた。 まあ酒の肴を作るついでではあるのだが。 夕食の後は宴。しかも何故かマサヒコの部屋で。 早々につぶれたアイ。 「おーい。つぶれんの早いぞー」 中村がペしペしと頬を叩くが起きる気配は無い。 「だめだこりゃ。しょうがない、ベットに運びましょう。マサヒコ、足持って」 「あ、はい」 「この子スカートだから。さり気なく覗くチャンスよ」 「しません」 中村の悪魔の囁きを一刀両断。 ぶーたれる中村と協力しアイをベットに横たえる。 「大丈夫ですかね濱中先生?」 「ぐっすり眠れば大丈夫よ」 「…今日泊まりですか?」 「当たり前じゃない」 堂々と言い放たれ返す言葉も無い。 「それよりマサヒコ」 「はい?」 「あんたも飲みなさい」 ずいっと発泡酒の缶を突き出す。 ビールでない辺りほんとに金欠だったのだろう。 「いえ、俺未成年ですから」 「なーにいい子ぶってんのよ。アイだって19のころから飲んでたわよ」 「19ならまだいいじゃないですか。俺14ですよ」 「14なら充分!私はその頃とうに純潔を散らせてたわよ!」 「…ふ~ん」 「リアクションうっす~」 「つーか俺にどんな反応を返せと?」 「…まあ飲みなさい」 「むがぁ!?」 強引に発泡酒を流し込まれた。 ちなみにマサヒコ、なかなか酒に強いことが判明。 14にしてそんなこと判明してもまったく嬉しくないが。 それでも直に酩酊状態に陥り意識は暗転。 最後に憶えているは楽しげに酒をあおる中村の姿だった。 マサヒコが意識を取り戻した時に最初に目にしたのもこれまた楽しげな中村。 「ってなにやってんですかー!!?」 みょーに下半身がスース―すると思ったらズボンを脱がされていた。 「あら、起きた?」 「だー!質問に答えろっての!」 「小さい事は気にするな!」 そう言いつつ下着に手をかけて来る。 「ま、まった!流石にそれはシャレに……」 中村を制しようとするが、 「あれ?手が…」 「ベットに縛ってあるから動かないわよ」 「なにぃ!」 言われてみれば手首の辺りにタオル生地の感触。 動かそうと試みるがびくともしない。ベットがギシギシと軋む音がするのみ。 「くっ!この!」 「無理よ。へびぃに縛ってあるもの」 「な、なんでこんな事するんですか!?」 「…暇つぶし?」 「なんで疑問形!?」 「小さい事は気にするな!」 「それはさっきも聞いた」 中村、聞く耳持たず。 マサヒコのトランクスをずりおろす。 寝起きのためそこは臨戦体勢。ばっちこーい!!ってなもんだ。 「あら。小さい事気にするわりにこっちの方は♪」 「まじまじ見るなぁ!」 「中学生にしてはなかなか♪剥けてるし」 「聞けよ人の話を!」 「…マサヒコ」 「な、なんスか?」 「酔っ払いに正論を言っても無駄なのよ」 いっただきま~すと言わんばかりにマサヒコのブツを咥える。 「っ!!?」 今までに経験した事のない生暖かな感触。 柔らかな唇の感触。 ぞくりと背筋に電気が走るかのような快感。 下半身が熱くなり、血が集まる。 「あらあら、咥えただけでこんなにして…若いわねぇ」 中村の減らず口に答える余裕もない。 「なら、こんなのはどうかしら?」 根元まで口に含み、唇で竿に刺激を与えつつ頬をすぼめて先端を喉の奥まで飲み込み顔を前後に動かす。 「くぁ!もう……」 暴発寸前のところで不意に解放される。 僅かばかりの安堵と、それをはるかに上回る快感への未練。 そんな精神状態でジレンマなんて高尚な感情なんて湧くわけがない。 望むのは快楽。 マサヒコが未練がましい目で中村を見ると、彼女は別の物を見ていた。 彼女の視線の先に目をやり、マサヒコは青くなる。 ベットから置きあがったアイが眠たげに目を擦っているではないか。 一大事だ!緊急事態だ!!エマージェンシーだ!!!コンディションデルタ!!!! 彼女が気づく前に事態を収拾する必要性大!最優先事項!事は急を要する!! けれど手を縛られているマサヒコに為す術はない。 「あら起きた?」 「あ、先輩」 唯一事態を把握し、それを打開する術を持つ人物は愉快犯と来たもんだ。 マサヒコ、齢14にして人生最大のピーンチ。 「あれ?私どうしたんでしたっけ?」 「あっとゆ~まにつぶれたのよ」 「あ~そっかぁ~…あれ?マサ――」 おそらく「マサヒコくんは?」とでも言いたかったのだろうが、本人と目があい、絶句する。 そりゃ股間丸出しの教え子を目の当たりにしたら誰だって言葉に詰まるだろう。 しかも縛られてるし。 先輩が股間の銃器を握ってるし。 「な、なな、ななな!」 「なにやってる?って?」 「(こくこく)」 「まあなんと言うか…課外授業?」 「だからなんで疑問形」 「それとも加害授業?」 「性質わるっ!!」 こんな時にも突っ込んでしまうマサヒコ。 「だ、だからってこんな…こんな…」 アイは手で顔を覆っているが、指の隙間からしっかりとマサヒコのブツを拝見している。 実は興味津津。なにせ男性経験がゼロなのだ。 「アイ」 「は、はい!?」 「教師と教え子…いえ。二人以上の人間が協力して一つの事を成し遂げようとする時に 一番大事な事ってなにかわかる?」 「…信頼関係ですか?」 「そう、信頼関係よ。相手を信じ、まかせる事。すなわち相手の事を信じて体をまかせる事!」 「ごーいんだなぁ」 呆れた様子のマサヒコだが、 「なるほど!そーいうことですか!」 「えぇ!?納得するの!?」 何故か中村の言うことを信じこみやすいアイは大いに納得。 「でも先輩」 「なによ?」 「先輩とマサヒコ君が信頼関係を結んでもあまり意味を為さないような気がするんですけど? マサヒコ君の家庭教師は私なんですし」 なるほど一理あるアイの言葉。しかし、 「………じゃあ交代ね。あんたやったげなさい」 「はい!」 「おーい!」 あっさり中村の口車に乗せられ、勢いよく服を、下着を脱ぎさる。 「せ、先生!?」 「大丈夫よマサヒコ君。先生に全部任せて」 そう言って、マサヒコのブツに手をかける。 それは先ほどまでの中村の行為+今のアイのあられもない姿でかつて無いほど熱く脈打っている。 「うわ…熱い。それに固くて、脈打って…」 「お願いですから一々解説しないでください。いや、マジで」 「ごめん」 ぺこりと頭を下げ、アイは大きく息をつく。 そして、 「じゃあ…早速イクわよ!」 「「なにぃ!!?」」 いきなりマサヒコのブツを挿入させようとする。 慌てたのはマサヒコと傍観していた中村だ。 「ちょっ!まちなさいアイ!」 「先生タンマ!」 止める言葉も聞かずアイは一気の腰をおろす。 が、その刹那の前に、 「うおぉぉぉ!!」 マサヒコが渾身の力で腰を半回転させる。 そのせいで挿入には至らず、アイの秘所を擦るに留まる。 「あん…だめじゃないマサヒコ君、動いちゃ」 「アホかー!」 「きゃっ!?」 中村がベットへとアイを投げ飛ばす。 「な、何するんですか先輩!?」 「いきなり挿入だなんてそんなウルトラC難度な技をトーシロのあんたがしようなんて100年早い」 「そ、そーなんですか!?」 「そんな事したらあんたもマサヒコ君も激痛で向こう三軒まで聞こえるほど絶叫するわよ」 「そんなに!?じゃ、じゃあ私はどうしたら」 「あーもう。いいからあんたはそこで寝てなさい」 やれやれと呆れつつマサヒコの元に歩み寄る。 「マサ…グッジョブ!」 「なんスかそれ?」 「あそこであのまま入れてたらまさに両者惨状よ。よく回避したわね」 「…なんとなく危険な感じがしたんで咄嗟に」 まさに一瞬の判断が最悪の事態を防いだわけだ。 「まあアイはあんなだからね。マサ、うまい事リードしたげなさい」 「リードって…続けなきゃいけないんですか?」 マサヒコの良心的言葉。 反論するかに思われた中村だが意外な事に、 「別に嫌ならいいわよ。やめても」 「え?」 「さっきまではともかく、今は無理強いするつもりはないもの」 そう言ってマサヒコを拘束していたタオルを解いてやる。 「こっからは進むも引くもあんた次第よ。私の事じゃないんだから」 「なんとまあ無責任な」 とはいえ。ありがたい話でもある。 ようやく主導権が自分の元にやってきたのだ。 ベットの上にいるアイ。彼女に言えばいい。 信頼関係を築くのに肉体関係など必要ないと。 そもそもあんた中学生を相手にする気かと。 理路整然と正論を言えばいい。 勝てる。勝訴確実。 なのだが。 「マサヒコ君?」 ベットの上で、全裸で、年上なのにかわいらしく小首を傾げ、不思議そうに自分を見る彼女。 やれEDだなんだと言われるマサヒコだが、言っても思春期真っ只中。 そーいうことに興味がないと言えば大嘘になる。 無言でベットに登る。 (…堕ちたわね) マサヒコの目が雄の、獣のそれへと変化するのを見て中村は確信する。 (ま、いかにマサヒコでもここまで色々やられちゃあね) 短時間とはいえ自分の口淫、そしてアイが裸で誘惑(?) これで行為に及ばなきゃ本当にED確定だ。 幸いな事(?)にマサヒコはEDではなかった様子でアイの目をじっと見る。 (さあ、宴の始まりね) 獣へと変貌した童貞のマサヒコによる処女のアイの蹂躙。 どうなってしまうのか考えるだけで(不謹慎ではあるが)ワクワクしてしまう。 「先生…」 そして、マサヒコが行動を開始……するのだが、 「痛かったりしたら言ってくださいね」 「なんでやねん!?」 思わず関西弁で突っ込んでしまった中村。 「なんで相手を気遣う余裕があるわけ?あんたやりたい盛りの思春期真っ只中なんでしょ!?」 「いや、そんなこと言われても」 恐るべきは小久保マサヒコ。 並外れた精神力の持ち主か、はたまたこの年にして性欲が薄いのか。 或いはアイへの愛情が為せる技なのか、アイにそこまでの魅力がないのか。 「つーか、あんた観察してるわけ?」 「…いざという時アドバイスするためよ。またアイが凶行に走ったりしたら大変でしょ?」 「とってつけたような理由だなぁ」 そう言うマサヒコの言葉には大きな誤りがある。 とってつけたような理由、ではなく。とってつけた理由なのだ。 「まあ気にしないで。とっととはじめなさい」 「なんだかなぁ」 首を捻るマサヒコではあるが、実はそれほど余裕はない。ので。 早速、アイの胸に軽く触れる。 「ん…」 「うわっ…柔らか……」 男の体にはない柔らかさに感嘆する。 力を込めれば指は柔肉にどこまでも埋まっていく。 「んっ!マサヒコ君痛い…」 「わっ!す、すいません!」 「うん。もう少し優しくしてね」 「はい」 神妙な面持ちで頷き、再び胸に手を這わせつつ、アイへと顔を近づける。 「…先生美人ですね」 「へっ!?」 「いや、かわいい顔してるなぁ…と。思ったわけで」 「……」 かわいいと言われ顔を真っ赤にするアイ。 異性からそんなこと言われたのは初めてなのだ。 「えっ…と。キスとかしてもいいですか?」 「…(こくり)」 了承を確認し、マサヒコは唇を合わせる。 ぷにぷにと柔らかな感触が心地よい。 軽く舌を出してみるとアイもそれに応じ、舌を絡めてくる。 室内にピチャピチャと怪しい水音が響く。 舌を絡めている間もマサヒコの手は胸を愛撫しつづける。 ただし。意識してかしないでか、胸の頂点には極力触れない愛撫。 「マサヒコ…君…」 焦れた様子で呼びかけられる。 「はい?」 「もっと…触って……」 「…はい」 マサヒコにじらすつもりは毛頭ない。 手の動きを早め、意識して乳首にも触れる。 指の腹で擦り、はさみ、つまむ。 そのたびに響くアイの甘い声にマサヒコのテンションはどんどん上がる。 同年代の少年ならばとうにレッドゾーン、臨界突破のメルトダウンでチャイナシンドロームを起こしているところだ。 しかしマサヒコ。なかなかに我慢強い。 先ほどまで貪っていた唇から目標を耳、うなじへと変え、攻め上げる。 「っ!だめそこっ!!…………やあぁ!!」 どうやらうなじの辺りが弱いらしく、一層高い声で鳴くアイ。 マサヒコは胸を攻めていた手を下半身へと這わせる。 アイのそこはすでに熱く濡れ、今か今かと侵入を待ち望んでいる様子。 指を一本入れる。 「ひぁぁっ!!」 それだけでアイは体を反らせ、激しい反応を見せる。 おそらくアイはかなり敏感な部類の人間なのだろう。 しかし、マサヒコはそんな事を見分けるだけの経験も知識もない。 指をもう一本挿し入れてみるがアイのそこは容易く指を飲み込む。 「先生、もう…いいですか?」 問いかけにアイは頷き、マサヒコの体に手を回して来るべき物に備える。 その手が震えていることに気づきマサヒコは若干不安になる。 ひょっとしたらやめるべきなのでは?そんな考えが頭を過る。 そんなマサヒコの思考を読んだか、あるいは惑う心が顔に表れていたか。 「マサヒコ君」 アイが頷く。 「…はい」 両者腹をくくる。 マサヒコはゆっくりと腰を押し進める。 「っ!!!??」 それはどちらの苦痛のうめきであったのだろう。 初めての挿入の痛みに、アイの指がマサヒコの背の皮膚を貫く。 ゆっくりゆっくりとマサヒコは腰を動かし、ついに根元まで挿入される。 アイの中は熱く、マサヒコを処女特有の強さで強烈に締めつける。 そんな中、マサヒコが考えていた事は。 「いてえなこのアマ」でもなく、「チョー気持ちいい!」でもなく。 「爪割れたりしないかなぁ」だった辺りやはり規格外であることを窺わせる。 「先生…大丈夫ですか?」 ブンブンと勢いよく首を左右に振られる。 「…ここは嘘でも大丈夫って言って欲しかった」 「ご…めんね……でも…いた……い……」 いきも絶え絶えといった様子のアイ。 流石に心配になるマサヒコ。 「えっと…抜きます?」 そう言うと先ほど以上に激しく首を振られる。 「だめ!やっと入ったんだから……」 「じゃあ、しばらく動かないでいますね」 「ん……ごめんね」 涙目で謝るアイの目にマサヒコは唇を落とす。 目の次にはおでこに、頬に、鼻に、胸元に、そして…唇に。 キスの雨を降らせる。 少しでも痛みが和らぐ様に、気が紛れる様に、と。 アイの顔から苦痛の表情が消えたところでマサヒコはゆっくりと腰を動かす。 始めは苦痛のうめきを上げていたアイだが徐々に艶の混じったものへと変化。 甘い喘ぎ声を上げ始める。 マサヒコが腰をつき入れるたび、今まで感じた事のない快感がアイの体を貫いていく。 快感で自分のどうにかなってしまうのではと不安になりマサヒコの体にしがみつく。 「マサヒコ君…マサヒコ君!」 マサヒコもまたアイにしがみつく。 お互いの感触を、体温を、匂いを強く感じる。 「先生っ、お、俺、もう…!」 「ウン…いいよ」 より一層激しく動かされる腰。 もはや両者共に限界だった。 マサヒコはグイッと突き入れ、一番奥深くで爆発させる。 子宮に流れ込む熱いモノを感じ、アイもまた絶頂を迎えた。 はあはあと荒い息の二人。 「どうだった?」 「すっごく気持ちよか――って先輩!?ずっと見てたんですか!?」 今更ながら中村の存在に気づきアイは顔を真っ赤にする。 「60点ってとこね、マサ」 「なにが?」 「まあ童貞のわりに頑張ったわね。アイも感じてたみたいだし」 そう言って立ちあがる。 「先輩?」 「ちょっと煙草買ってくるわ。まあ…3時間はかかるでしょうね」 そう言って部屋から出ていく。 「3時間かかるって…どこまで買いに行くつもりだよ」 「…ひょっとして」 「ひょっとして?」 「先輩、私達に気を使ってくれたんじゃ?」 「んなバカな」 苦笑するマサヒコだが視線を感じ、アイを見る。 もじもじしてた。 妙に潤んだ目だった。 頬が赤く染まっていた。 上目使いでこちらの様子を窺う。 それらが何を意味するか、考えるより早くマサヒコはアイを押し倒す。 それが2回戦はじまりのゴングとなった。 「…若いわね」 ドアの向こうからドスンと音が聞こえたのを確認し、中村はドアの前を離れる。 「にしてもあの二人、信頼関係どーのこーのはもう忘れてるんでしょうね。 ま、いいか。どうせとってつけた理由だし」 不適な笑みを浮かべた中村の手にはデジカメ。 「いい画も撮れたことだしね」 END
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