月に一度…横島と心眼達は自己維持の為に、とある儀式を行っていた。
儀式の内容は互いの霊力を高めあい、横島自身の魂の性質を利用して行われる。
既に心眼、青龍、朱雀、白虎の四名は完了しており、今宵は最後の一人…玄武との儀式であった。
周囲の存在に勘付かれない様に儀式は『闇の結界』の中で行われる。
結界に入った横島は幾つもの小さい光の珠が照らす以外は漆黒の空間へと転移した。
転移した先にあるベットに、目当ての姿を見つけた横島は驚いた顔で固まる。
「え〜と…まぁ…なんだ。決して似合ってない訳ではないが…どうしたんだ、その格好は?」
ベットに敷かれたオレンジ色のシーツの上に、ぺたんと女子座りをしている玄武に言葉を洩らす。
玄武は横島の言葉に困惑しながらも答えを返してきた。
「…プールに行く水着…決まってなかったから。これなら大丈夫?」
水着で居る場所ではない所で水着姿なのが恥ずかしくなったのか、照れた様に胸元に手をよせる。
たが、そこにある胸は、本来なら充分なサイズだったがペタンと表現するのが一番な状態だ。
幾度も水着を作り直したのか、霊体量減少によって子供の姿になっている。
しかし作り出した薄緑のワンピースは今の姿に充分に似合っていた。
「…駄目?」
横島が何も言わない事に不安を覚えたのか、怖々と声を掛ける。
その様子に横島は苦笑して玄武の頭を撫でた。
「悪りぃな、ちょっと驚いてたんだ。うん…似合ってる」
「…あ、ありがとう」
横島の言葉に玄武は、はにかんだ笑顔を向ける。
普段は余り表情の変化が無かった玄武の笑みは横島の漢(男)心を擽った。
(元々『スる』為に来ているのだから、躊躇する必要はないな。…うん)
普段はロリコンではないと豪語していた男は脳内で自己弁護を完了させる。
玄武の顎に手を添えると自分の方を向かせ、口付けを交わす。
「…ん」
突然の横島の行動に目を見開いたが、直ぐに体の全てを横島に預けた。
口付けを交わしながら二人はベットへと倒れ込む。
行為を先へと進めるために横島は唇を離した。
「…あっ」
名残惜しさから声が出た事に玄武は頬を染める。
期待と羞恥に満ちた瞳は横島を捉えたまま動く事はなく、ほつれた髪が幼さと相反する妖艶な雰囲気を表していた。
横島が離れても、体が強張った様子はなく女子座りを崩した状態になっている。
「始めるぞ…玄武」
「…………(コクン)」
そんな二人を生暖かく見守る四対八個の眼があった。
「ほう…。あの状態の玄武を………小竜姫に続く第二弾の相手にパピリオを考えるのも良いもしれんな」
玄武の霊体量が減っているのを感じたので文珠を持ってきたが出るに出られない心眼。
なにやら計画を立案中。
「さすがはあるじ殿。…しかし、あのような…あっ!?あの状態であのような!?」
帰りが遅い心眼を迎えに来た朱雀。
普段は横島をからかって遊んでいるが…この様な行為の場合は反して狼狽えまくっていた。
ミイラ取りがミイラ第一号。
「わぁ〜〜〜〜、マスター鬼畜〜♪」
そして揃って帰って来ない二人を迎えに来た白虎。
普段は子供っぽいのにこういった事には免疫があった。
ミイラ取りがミイラ第二号。
「む〜!む〜〜!!(わぁぁ…あの様な事をあんなに荒々しく…はっ!?いけない、あるじ様の情事を覗くなど!…ああっ…でも…)」
そして全員が戻ってこない事を怪しんだ青龍は三人にふん縛られていた。
好奇心と忠義心でキャッチボールを実行中。
もうすぐミイラ第三号。
心眼が持って来た文珠で気配を『隠』しているので二人が気付く事はなかったそうな。
焔様、ありがとうございました!!