――酔った勢いでマチガイが起きても、よくってよ――
B.A.B.E.Lの新年会で蕾見管理官が呟いた言葉。
犬神初音の脳裏に、ふとその言葉がよぎる。
テーブルの肉に夢中になりながら、初音はしっかりとそれを聞いていたのだ。
あの時は食べることが最優先で気にも留めなかったが、後になって無性に気になってきた。
(マチガイって何だろ……お酒を飲むとそれが起こるのかしら)
初音が手を伸ばした深緑色の瓶には『ワイン』の文字があった。
「ふー、いつ来ても癒されるなぁ、ここの湯は……」
少々ジジ臭いセリフを吐いて露天風呂を堪能しているのは、B.A.B.E.Lエスパーチーム『ザ・ハウンド』の宿木明。
彼は今、信州N市にある両親の地元に戻っていた。古くから家族同士の付き合いがある犬神初音も同様に。
明は今、犬神家の裏山にある大きな露天風呂でくつろいでいる。
犬神家は正面に大きな湖、背後に緑深い山を据える大きな屋敷で、地元の人には有名だった。
ザ・ハウンドの二人は東京で暮らしているが、任務が無く学校も休暇の時期などは、両親の地元であるN市に滞在することが多かった。
今夜は犬神家で盛大な食事会が催された。もちろん宿木家の人々も呼ばれ、大いに楽しいひとときを過ごした。
が、食事会となれば初音が食うわ食うわ食うわ。
明は彼女の料理を作るのにてんてこ舞いで、まさに戦場さながら。
初音も満足して食事の時間も終わり、ようやく明は一休み。癒しの時間である。
大人達は一足先に風呂に入っていて、明が風呂に向かう時に入れ違いになっていた。
今頃は屋敷に戻って再び酒盛りでもしている事だろう。
「しかしアイツの大食らいは永久にあのままなんだろーか。このままじゃ専属シェフとゆーかなんとゆーか……しかも俺が作ったメシじゃないとヤダ、とか変なわがまま言い出したしなぁ」
ブツブツと独り言を呟きながら、明は湯を掬って顔を洗う。波立つ波紋もじきに収まり、再び周囲は静寂に包まれた。湯船は広く、冗談抜きで泳いでしまえそうだ。中心には大きな自然石がひとつ置かれ、そこに開いた穴から温泉がこんこんと湧き出ている。
この風呂には仄暗い照明があるだけで、月明かりに浮かぶ夜の森を楽しめるようになっている。もっとも、今は冬。落葉樹の葉は全て抜け落ち、殺風景なものだったが。
(かさっ)
少し離れたところから枯れ葉を踏む音が聞こえた。耳を澄ましてみると、誰かの足音のようだ。
(誰だ……?)
足音は少し乱れた調子ながら風呂に近づき、脇にある脱衣所へと入っていく。
(おかしいな、大人連中は全員先に入ってるはずだし……って、まさか!?)
そのまさかだった。
「明ー、いるー?」
「ぶーーーーーーッ!!!?」
脱衣所から姿を見せたのは初音。もちろんすっぽんぽんで。
正面に明がいるというのに動じる様子もなく、そのまま湯船の中に入って近づいてきた。
闇夜に映える白い肌も、まだ小ぶりな膨らみの胸も、まるで隠そうとしていない。
「うわ、ちょ、バカ! せめて隠すぐらいしろ!」
そりゃあ小さい頃は一緒に風呂にはいることもあったが、さすがにこの歳ではシャレにならない。
明はお湯の中を近づいてくる初音に背を向け、顔を真っ赤に火照らせていた。
「んー、湯船に浸かれば大丈夫でしょ?」
「そーゆー問題じゃねぇっ! ていうか、自分が何してるのかわかってんのかよ!?」
「風呂はいってる」
「……いや、そうじゃなくて」
「明に聞きたいことがあるの」
明のすぐ近くで腰を下ろすと、初音も湯船に肩まで浸かる。
ちゃぷん、と湯が波立つ音がして、しばらく沈黙が続いた。
「こないださ、新年会の時。ちょっと疑問に思ってたことあるんだけど」
「ああ、皆本さんがドリルでぶち切れたアレな……で、それがどうしたんだよ」
初音は手のひらを水面でぱちゃぱちゃさせながら尋ねた。
「酔った勢いでマチガイが起こっても――って、何のことか知ってる?」
明はコケた。
「聞いてたのかよ! ってゆーかそんなこと聞くためにわざわざ!?」
「明だって聞いてたんじゃない。気ーにーなーるー!」
ばしゃばしゃと湯を掻き分けて詰め寄る初音の顔が近づいたとき、明はハッとする。
「さ、酒臭ぇ……お前もしかして――!」
よく見れば初音の頬はすでに赤みが差しており、目も据わっている。彼女が何かの拍子にお酒を飲んでしまったのだと明は気付いた。
「ねーねー教えて、マチガイってなに?」
「い、いや、だからそれは……」
明を湯船に沈める勢いでのしかかってくると、初音は更にしつこく質問攻め。
濡れた髪の隙間からちらちら見える彼女の胸が気になって、明は生返事を返すのがやっとだった。
「じゃあ、明は――」
そんな彼の瞳をじっと見て、初音はトーンを落とした声で言う。
「な、何だよ」
「マチガイをしたりしないの?」
「ぶッ!?」
普段ならどうと言うことのない質問。
ところが、今は裸で二人きり。
しかも互いに思春期真っ盛りなお年頃。
マチガイの導火線に思いっきり火が着いてしまっている状況である。
(や、やばい――!)
明の中で、ぐらりと理性が揺らめく。
「ねえ……マチガウと、どうなるの?」
とろんとした瞳で見つめてくる初音に、ごくりと息を飲む。
いつも見慣れた顔のはずなのに、背筋がゾクゾクしてくる。
湧き上がる衝動は、もう抑えきれないところまで迫っていた。
明はゆっくりと手のひらを初音の身体に近付ける――
「ま、マチガイなんぞ起こるわけないだろ!」
思いのほか華奢な初音の肩を押しやると、明は顔をそむけながら大声で言う。
初めポカンとしていた初音だったが、明の態度に眉を吊り上げて頬を膨らました。
「……なんか腹立つ」
「あ、あのなあっ!」
「起こるわけないって、どーゆー意味?」
「起きて欲しいのかお前は!」
「それがわかんないから聞いてるのにッ」
二人は裸であることも忘れて顔を突き合わせ、睨み合う。
「大体な、いつもいつもいつもいつもお前は非常識なんだよ! 素っ裸で男のいる風呂に入ってくるなんてどーかしてるぞ!?」
「……明がいるって分かってた」
「ぐっ、か、可愛いこと言っても駄目だっ」
予期せぬカウンターパンチに、明後退。初音ジリジリと距離を詰める。
「じゃあ教えて。お酒飲んだらどうしてマチガイが起こるの? なんで明は起こるわけないの?」
「だ、だから――」
返答に困り言葉を詰まらせた明だったが、初音の背後に見える森の方で何かが動くのを見た。
はっきりと気配が掴めないが、こちらをじっと見ている。イタチやタヌキなどの小さな動物でもない。
(こんな所に覗きか――!?)
明は初音の腕を引くと、風呂の中心にある岩陰に隠れた。
咄嗟の出来事に声を出そうとした初音の口を塞ぐと、背後から抱きかかえるようにして湯船に身体を沈ませる。
「ぷはっ。な、なに……?」
「しっ……誰かの気配がするんだよ。酒で鼻まで鈍ったのか?」
初音はそれ以上何も言わず、明の腕に巻かれるままじっとしていた。
しばらくすると小さな物音が森の奥へと移動していき、気配も完全に消えた。
ふう、とため息をつく明を肩越しに見上げ、初音は尋ねる。
「なんだったの?」
「サルだ。俺の能力で森へ帰しておいた」
「そう……」
口を塞いでいた手は外れ、フッと力が抜けて胸の前に降ろされた。
初音は明の胸に背を預ける格好で座り込んでいる。
恋人同士が公園の芝生などでよくやっている『後ろから抱っこ』という姿勢だ。
ハッと気付いた明が身体を離そうとしたが、初音は胸元に回された腕を掴んで離さなかった。
「明の腕……太くなったね。昔は変わらなかったのに」
「ま、まあ……フライパンとか握ってるからか?」
まともに返事をしながらも、明の表情はかちこちに固まって緊張している。
違う部分も若さをこれでもかと主張しつつ。
「どうして隠れたの? 私の能力なら覗きくらい――」
「バカ。本当に覗きだったら、それこそ素っ裸で出て行くなんてさせられるかよ」
心底照れくさそうに答える明を見て、初音の胸がきゅんと疼く。
ああ、そうだった。
この人はいつでも自分のことを気にしてくれているんだ。
ほうっと息を吐き、初音はもたれ掛かるように身体を預ける。
背中越しに触れあう肌のぬくもりに、鼓動が加速する。
「明は……いつも私のこと見てくれてる」
「おっ、おい」
「こうやってなるのが……マチガイって言うのかしら」
「……マチガイは、無い」
拒絶。
間を置かず返ってきた、答え。
二人の間に沈黙が横たわり、初音は言葉を詰まらせる。
が――
「マチガイなんかで……こんな事できるわけねえ」
「あ、明……っ」
明は初音を掻き抱くようにすると、耳元でそう答えた。
包み込むように回された腕は力強くて、その言葉は真摯で。
クセのある髪の隙間から覗く、初音の細い首筋と鎖骨。
明はそこに頬をうずめて抱きしめた。強く、強く――
「きっかけは酒の勢いでマチガイました、なんて嫌だろ」
そうだ。
お酒のせいなんかじゃない――
少し驚いた初音だったが、言葉の意味を理解し顔を真っ赤にすると、胸に回された腕を握り返して頷いた。
「……うん、私もマチガイじゃ嫌」
「こうなったらもう止まらないからな。お前のせいだぞ」
「いいよ……んっ……」
触れあう唇。
ただそれだけの、戯れのようなキス。
それでも二人にとっては、とてもとても大切な一瞬。
そっと顔を離して見つめ合うと、互いにくすっと笑う。
「ちょ、ちょっと緊張するな、ハハ……」
「うん、何かヘンな感じ。でも……素敵」
「もう一回、するか?」
「ん……」
瞳を閉じて、再び唇を重ね合う。
こういう場面、映画やドラマではどうしていただろう――
明は記憶を辿りながら、初音の唇をついばむようにしてみる。
「あん……はっ……んむ……」
明に促されるように、初音も唇を動かす。
ぎこちない動きで、ゆっくりと。
そうやって唇の柔らかさを確かめているうちに、初音の肩から力が抜けていく。
明はもう一押ししてみようと、舌を滑り込ませてみた。
「んむ……ッ!?」
突然の侵入に驚いたビクッと身体を震わせる初音。
しばらくはじっとしていた彼女の舌が、次第におずおずと絡み始める。
ちゅぱ……ぬちゅ……
唾液と呼吸が混じり合う音が、求め合う本能の火を燃え上がらせる。
「ちゅ……んっ……はあっ……」
舌先で初音の口腔を探り、彼女の舌を絡め取って吸い上げてみる。
ワインの甘い残り香がふわりと漂う。
されるがまま喘ぐ呼吸が可愛らしい。
「んあっ……ちょ、ちょっと待って……明……」
ふいに、初音が顔を離す。
少し調子に乗りすぎたかと、明はドキリとした。
「あ、悪い……嫌だったか?」
「ううん、嫌じゃない……けど……」
「け、けど……?」
顔を赤らめて恥ずかしそうにしている初音は、普段では考えられないくらいに可愛い。
こんな顔も出来るのか――
新たな発見をしつつ、明は次の言葉を待つ。
「なんか……明、上手」
「は?」
「だから……キスが上手……」
熱を帯びて潤んだ瞳の初音だったが、少しばかり納得がいかないと言った表情だ。
「私の知らない他の子としたり……してたの?」
「バ、バカ、そんなわけあるか。てゆーか俺だって今日が初めてだよ」
「……ほんとに?」
「あのなあ……ガキの頃からひたすらお前の面倒見てきた俺が、他の女に構うヒマがあったように見えたか?」
「じゃあ、どこで憶えたの?」
「どこっていうか……色々知る機会はあるだろ。雑誌とか、ビ、ビデオとか」
明とて健全な若い男である。
ポルノだって多少は見たことがあるし、その手の雑誌には初体験に備えたエッチの手ほどきが書いてあったりするものだ。
もっとも、何もかも手本通りにしてるわけではないけども。
「と、とにかくそういうわけだ。俺だって初めてで色々緊張してるんだからな」
「……良かった。私も……初めてだし」
安堵して呟くその声も、たまらなく可愛い。
二、三度キスをすると、明は後ろから初音の胸へ手を伸ばす。
「あっ……ん」
手のひらで覆い隠せてしまえる大きさの膨らみ。
それでも服の上から見るより発育は進んでいるように見える。
スレンダーな体型のラインを崩さない、美しい形の胸だと明は思う。
それを下から上へとなぞるように、優しく揉んでみる。
「ああ……はあん……ッ」
円を描くように動かす手に返ってくる感触は、程良い弾力と心地良い柔らかさ。
胸だけでなく、初音の身体は腕も足もどこも柔らかい。
あらためて明は、彼女が女であることを意識した。
「はあっ、はあっ……あ、明ぁ……」
「どうした、初音?」
「な、なん……っ、なんか気持ちいい……んんッ」
初音の目がとろんとして、半開きになった口から甘い吐息が漏れている。
そのまま左胸は揉み続け、右手の親指と人差し指で乳首を軽くつまむ。
「あうっ!」
背筋を逸らせ、初音は声を上げる。
桜色の乳首は、すでに固く尖っていた。
それを指先で弄りながら、左胸を揉みほぐしていく。
「あっ、あっ、やんっ……あっ……はあっ」
「初音、気持ちいいのか?」
恥ずかしそうに頷く初音。
感度は良好らしい。
周囲には初音の喘ぎ声と、ちゃぷちゃぷと波立つ湯の音だけが響いている。
(ああ……すげえ落ち着く……ずっと弄ってても飽きないかも)
明は初音の体重を感じながら、至福の表情で胸の愛撫を続けていた。
「ね、ねぇ……あ、明……さっきからっ」
身体を預けていた初音が、肩越しに振り返る。
頬は紅潮し、今にも泣き出しそうな切ない表情だ。
「さっきから……お尻に何か当たってる……」
「う、あ、悪りぃ。あんまりお前が可愛いもんだから、つい」
「明の……おちんちん?」
「ま、まあ、そうだな」
恥ずかしそうに、初音は尻をもぞもぞと動かしている。
細く引き締まった、それでいて丸みを帯びた綺麗なお尻だ。
落ち着いて考えれば、お尻にあんなモノが当たっていたら気持ち悪いのかも知れない。
明は初音の身体からそれを離そうと、少し腰を引いてみる。
「ん……」
ところが、初音は明の後を追うようにしてくっついてきた。
(嫌じゃ……ないのか?)
それどころか、形を確かめるようにぐりぐりと尻を押しつけている。
「はあ……はあ……」
初音自身、その固い感触が触れるたびに電流が走るような感覚を覚えていた。
どうしてこんな気分になるのかはわからない。
ただ、明の隆起したものを思うと背筋がゾクゾクしてたまらないのだ。
「は、初音……」
「すごい……固くなってる……」
初音は右手を背後に回し、自分の尻に密着しているペニスをさする。
「うおっ!?」
予期せぬ刺激に、明の腰が浮く。
湯のぬくもりと、他人からの刺激が合わさってかなり気持ちがいい。
このまま続けられるだけでも明は達してしまいそうだった。
ここで息子と共に主導権を握られてしまうのはまずい。
明は初音の腰を抱えるようにすると、浮力を利用してぐいっと持ち上げた。
「ちょ、ちょっと待て初音……もう少し腰を浮かせてくれないか」
「こ、こう……?」
「そう、そのまま――」
水中で反り立つペニスには、今にも爆発しそうな若さが漲っている。
明は少し身体を横にすると、岩にもたれ掛かるようにして両脚を伸ばす。
そして自分の身体を跨らせ、ペニスの手前に座らせた。
いわゆる背面座位の体勢に近いだろうか。
本来慣れを必要とする姿勢なのだが、浮力の働く湯船の中では割と容易である。
もちろん、二人がそんな言葉を知っているはずもないが。
「こうすればよく見えるだろ」
「お湯の中でよくわかんない」
「じゃあ、感触だけでも――」
初音の腰にあてがったままの両腕をぐいっと押す。
すると、初音の股間と明の隆起が擦れあう。
「あんッ!」
秘所を固いものが撫でていく刺激に、初音は思わず声を上げた。
ぱちゃっ、と水面が波立つ。
今度は腰を手元に引いてやる。
ペニスの上をなぞるように動く初音のそこは柔らかく、滑らかな感触だった。
「あ、明のが通り過ぎると……はんッ!」
「通り過ぎると、どうなるんだ?」
「き、気持ちいいのっ……すごく……」
それから数度、ゆっくりと行き来を繰り返す。
初音は嫌がる様子もなく腰を前後させ、秘所を擦りあわせる感触に浸っている。
そこで明は手を止め、腰を動かすのをやめる。
「どうしたの……?」
「ここからは自分でやってみな」
少々いじわるな言い方をしてみたのだが、初音は怒るどころかコクリと頷いて自ら腰を動かし始めた。
普段からは想像も出来ないほど素直だ。
湯船の中では安定が悪いので、腰の両手は離さぬまま初音の動きに任せてみた。
「んっ……んっ……んっ……」
艶を帯びた吐息を漏らしながら、初音は腰を動かし続ける。
初めはゆっくりだったその動きが次第に速く、リズミカルになってくる。
ぱちゃ……ぱちゃ……ぱちゃ……ぱちゃ……!
「ああっ、ああん……はぁんっ……!」
「はあっ、はあっ……すげえ、気持ちいいよ初音……!」
「明、明ぁっ……私、私……ふあッ……ああああっ!」
こうなると明もかなり気持ち良くて、初音の動きに合わせて腰をグラインドさせる。
互いの動きが重なり合うことで、気分が高揚していく。
水音の中で擦れあう、互いの性器。
身体の奥から湧き上がるケモノのような衝動。
それを押さえ付けていた理性という名の鎖が、音を立てて弾け飛んだ。
「は、初音……ッ」
「明……好き……もっと、ぎゅっとしてっ……んっ!」
身体を起こして初音を抱きしめる明。
少し力を緩めて正面に向き合うと、繰り返される深いキス。
そうしながら湯船の中を少しずつ移動していくと、露天風呂の縁に辿り着く。
初音をそこに座らせ、絡めていた舌をゆっくり引き抜いた。
「あン……」
たっぷり絡め合った唾液が糸を引き、照明の光を反射して妖しく光る。
胸元に垂れ下がっている髪を肩の後ろに回し、隠れていた膨らみを露わにする。
初音は腕で胸を隠し、両脚はぴったりと閉じている。
「寒いか?」
「ううん……でも、ちょっと恥ずかしい」
「何言ってるんだ、すげぇ綺麗だよ」
「あ、あんまりジロジロ見ないで……」
闇の中で浮かび上がる彼女の肌は白く、ほんのり上気して熱を帯びている。
恥ずかしいと初音は言うが、これで文句を言ったら罰が当たるんじゃないかと明は思う。
肩を抱き寄せて軽くキスをすると、顔を下げていく明。
首筋にそっと舌を這わせてみる。
「はあんっ!」
思わぬ反応が返ってきた。
今までよりさらに高い声で初音があえぐ。
さらにもう一度、今度は唇で軽く吸い付きながら舐めてみた。
「やんッ、ダメ……ああッ!」
「首筋……気持ちいいんだな」
「ぞ、ゾクゾクする……んんっ」
首筋への愛撫はかなり効果があったようで、目に見えて初音が乱れる。
胸を隠していた腕で明の胸板を押し、首筋を這う舌の感触に甘い声を漏らしていた。
明はさらに顔を下げ、今度は乳首を口に含んでみる。
唇で軽く挟んだり舌先で転がすと、充血して固く尖ってきた。
「わ、私……その、大きくないから……恥ずかしい」
「……何が?」
「だから……む、胸……」
そういえば、初音は新年会でB.A.B.E.Lのメンバーと風呂に入っていたっけ。
あのメンバーと比較すれば、つい気になってしまう気分も良く分かるというものだ。
それを思い出して明は吹き出しそうになったが、そんなことを気にする初音がますます可愛く見えた。
「大きければいいってもんじゃないだろ。それに――」
胸から離れ、明は初音の耳元に顔を近付ける。そして――
「初音がいちばん可愛いし、綺麗だ」
息が吹きかかる程の距離で、そっと囁く。
「明ぁ……っ」
ぞくぞくっと、初音の背筋を電気のような快感が突き抜けていく。
感極まった初音は明に抱きつき、言葉の余韻と抱擁の感触に酔いしれていた。
それに答えるように明も抱きしめ、濃厚なキスがしばらく続いた。
「初音……力抜いて」
「や……んっ」
閉じられた太腿に手を乗せ、すりすりとさする。
膝のあたりから付け根の部分へと手のひらを動かしていくと、初音の背筋に緊張が走る。
足の間に手を割り込ませ、太腿の内側をなぞりながら秘所へと近づく。
ぬちゅ……
ゆっくりと触れたそこは熱く熱を帯び、とろっとした蜜液で潤っていた。
それをたっぷりと指先に絡ませ、初音の奥へと続く筋へ滑らせた。
「濡れてる……」
「うあっ、はあんっ」
初めはソフトに。秘所の周辺を指の腹でさするようにして刺激を与える。
縦に割れた秘裂の奥から、さらに蜜が溢れてくる。
弄れば弄るほど、それは止めどなく溢れてくるようだ。
そこがどうなっているのか、直に目にしてみたいと明は思った。
「初音……見てもいいか?」
「ダ、ダメ……恥ずかしい……」
「見たいんだ、初音を全部」
「あっ……」
初音の膝の前に座り込んだ明は、両手を足にかける。
羞恥から来るわずかな抵抗を感じながら、驚かせないようにゆっくりと開いていった。
とろりとした滴が滑り落ち、太腿に一筋の線を引く
開かれたそこにあったのは、濡れて光るピンク色の――
「すげ……」
明はゴクリと喉を鳴らす。
実際に見るのは初めてだった。
だが、話に聞いていたグロテスクな印象はなく、むしろ羞恥に揺れる可憐な花のように思えた。
その印象を強くしたのが、無毛の丘だった。
初音には、うぶ毛すら生えていない。
自分達の年頃なら、大抵は生え揃っている事くらいは知っている。
だが、初音はどこもかしこもつるつるで、世の女性が羨みそうな身体の持ち主だった。
「あ、あんまり見ないで……」
消え入りそうな初音の懇願が、かえって引き金となる。
蜜が滴る秘裂に顔を近付けると、蜜液と湯気とが混じり合った女の匂いがする。
もっと近づいて太腿の間に顔をうずめると、明は舌でそれを舐め始めた。
「ひゃんッ!?」
一瞬信じられないような表情をした初音だったが、与えられる刺激に喉を反らす。
自分ですらあまり触れたことのない場所を、男の舌が動き回る感覚。
秘肉を舐め上げられる度に突き抜ける快感。
明に大切な部分を貪られているかと思うと、頭がぼうっとしてどこかへ飛んでしまいそうだった。
「はァん、気持ちいい、気持ちいいよ明ぁ……あぁぁぁんッ!」
明は少し顔を離し、指で秘裂を広げていく。
むちっとした花弁の奥から、蜜と唾液で滴るピンク色の粘膜が現れる。
上の部分には秘肉に覆われた芽のような隆起があり、そこから少し下にヒクつく小さな孔が見えた。
どうしようもなく興奮しているはずなのに、好奇心は失われていない。
恥ずかしさと快感にあえぐ初音の、最も大切な場所。
もっと深くまで彼女を味わってみたら、どうなるだろうか。
思いついたその途端、明は行動に移す。
「ひあッ、やっ、ふあぁぁぁん! はあっ、あっ! あっ――!」
初音の声がさらに大きく、甲高くなって腰が跳ねる。
目一杯突き出した舌を秘孔に沈み込ませ、周囲の肉壁を舐め回す。
同時に、鼻先が包皮の上からクリトリスを刺激する。
狭い穴の中で柔らかなヒダに包まれ、踊る明の舌。
トロトロになった肉壁を舌先つつくと、答えるようにして穴全体がきゅぅっと締まる。
くちゅ……くちゅ……ぴちゃ……
猫が水を飲むときのような水音が響く。
しかしそれは、湯船の音ではない。
初音の芯から溢れる蜜と、明の舌が絡み合い混ざり合う音。
舌先で初音の味を存分に味わった明は、舌を引き抜いて顔を離す。
溢れすぎた蜜が明の唇をべっとりと濡らし、粘液の橋を架けていた。
「はあっ、はあっ……はふぅ……んっ」
押し寄せる快感の波から解放された初音は、肩で荒く呼吸をしている。
ぼんやりと虚空を見つめ、白い息を吐き出す半開きの口。
唇は涎に濡れて、それを舐める仕草が明の欲求にさらなる火を付けた。
「初音……」
「明……ま、待っ……んむっ……ふぅっ……あむっ」
初音の隣に腰掛け、唇を重ねる明。
左腕で肩を抱き寄せ、唇と舌をむさぼり合う。
そうして初音の意識をキスに集中させた隙を付いて、空いていた右手で初音の秘裂をまさぐった。
「んんっ!?」
びくっと身体を震わせた初音だが、しっかりと肩を抱いて動けなくしてある。
指先でさわさわと弄った後、中指を少し曲げて初音の胎内へ潜り込ませた。
ちゅぷ……
次から次へと溢れ出る蜜の中へ侵入した指を、きゅうっと締め付けてくる初音の膣ヒダ。
あまり奥まで突かないようゆっくりと出し入れしてみると、初音は身体を強張らせて感じているようだった。
「やぁぁ、感じる、感じちゃうっ……ううっ、んくっ、あぁぁぁぁ!」
目を閉じ、開いた口元を閉じることもせず初音は嬌声を上げ続ける。
少しずつ速度を上げていくと、それに伴って初音の喘ぎ声も大きく激しくなっていく。
きっと周囲からは丸聞こえだろう。
だが、私有地であるここには犬神家の人間以外は滅多に近寄ることはなく、屋敷からも離れている。
もはや二人の間には、モラルさえ入り込む隙間はない。
くちゅくちゅくちゅくちゅ……!
速度を上げた明の指はリズミカルに、時々間隔を変えて初音の奥を弄る。
初音は明の肩にしがみつき、食い込まんばかりに爪を立てて快楽の波に耐えていた。
しかし、明に弄られるたびに秘芯の疼きは高まり、もうどうしようもないところまで登り詰めようとしていた。
「あっ、あっ、ふあぁぁぁっ!な、何かヘン……明ぁ……私、何かヘンだよぉ……ッ!」
「はあ、はあ……もうイキそうか?」
「よ、よくわかんな……あうっ、はあぁぁん!」
「いいんだ初音、そのまま――!」
明は指を折り曲げ、胎内の天井部分にあるツブツブを指の腹で擦りあげる。
その直後、明の指がぎゅうぅっと強く締め付けられた
「ひうっ!? やっ、ダメ、そこ凄いの……っ! 来ちゃう、何か、何か来ちゃ……ぅあぁぁぁぁぁぁぁーーーッ!」
森全体に響くようなひときわ大きな嬌声と共に、初音は押し寄せる快感の津波に呑まれて絶頂を迎える。
仰け反った背中から緊張が解かれると、糸が切れた人形のように明の胸にもたれ掛かっていた。
尾を引く快楽の余韻に震えながら、初音は小刻みに甘い声を洩らし続けていた。
ヒクッヒクッと痙攣する秘孔からは止めどなく蜜が溢れ、岩風呂の縁に染みを作っていた。
「はーっ、はーっ……」
「大丈夫か、初音?」
荒い息を吐いてぼんやりしたままの初音を見て、明は少し心配になる。
女の快感とは、こうも強烈なのか――。
そんなことを考えていると、呼吸を整えた初音が明を見た。
「すごかった……」
「へ?」
「頭がぼうっとして、すごく……気持ちよかった」
「す、すまん。お前初めてなのに、って俺もだけど……つい強くやっちまって」
「ううん、平気。明が優しくしようとしてくれてるの、わかってるから」
繋がる心と、肌のぬくもり。
想いが通じ合うということの喜びを、初めて知った気がする。
初音の頬に手を添えてキスをすると、彼女の瞳を見つめて明は言う。
「初音……お前の初めて、もらっていいか?」
「うん……明にあげたい」
頷き、潤んだ瞳で見つめてくる初音が誰よりも、何よりも愛おしいと思った。
「――本当にこんな格好でするの?」
「湯が入らないようにするにはこれしか……」
「なんか、犬みたいで恥ずかしい……」
初音は露天風呂の中心にある大きな岩に両手を付いて、背中越しに呟く。
つるんとしたお尻をみていると、それだけでついムラムラとしてしまう。
しかし、ここで焦っては男の恥。
明はすうっと息を吸うと、心を落ち着かせて初音の後ろに密着した。
「そ、それじゃ、お尻出して」
「んっ……」
恥ずかしそうに頬を染めながら、初音はお尻を突き出してくる。
手を触れてみると、程良い弾力で手のひらを押し返してくる。
すべすべして気持ちいいので、しばらく撫で回していたいくらいだと明は思った。
「やん……あんまり弄らないで」
もじもじとお尻を振るその姿が、明のツボを刺激して止まない。
いつもさんざん振り回してくる彼女からは想像もつかないこの姿。
一人占めして、他の誰にも見せたくないとかなり本気で思う。
それくらい、今の初音は可愛いのだ。
明は突き出されたお尻の割れ目に指を滑り込ませてみると、秘裂の具合を確かめる。
ぬちゅ……
変わらず蜜は溢れていて、明を受け入れる準備は整っている。
いきり立ったペニスを入り口にあてがうと、少しずつゆっくりと奥へ進んでいく。
「んっ……くぅっ……」
きつい。
舌と指で充分に堪能した部分ではあるが、やはりこのサイズとなると簡単にはいかないらしい。
異物が侵入してくる感覚に、初音も声を洩らす。
慌てず、慎重に――
ぐっ……ぐぐっ……
すでに亀頭の部分は埋まっている。後は腰を送り出せば、奥まで届くはず。
「初音、いくぞ」
「来て、明……」
ぐっ……ぬるっ……
「くっ……うぅ……んっ!」
みちっ……!
「ひぁッ!」
抵抗を感じながらも、とうとう初音の奥まで辿り着いた。
全体が溶けそうな程に熱く、ぬるぬるとしてヒダが絡み付いてくる。
気を抜いたらそのまま果ててしまいそうだった。
「痛いか……?」
「ちょ、ちょっと痛い……けど……いいよ、動いて」
初音の声は少々辛そうだった。しかし、このままお預けを食わされると自分も辛い。
明はゆっくりと、初音に埋まるペニスを引いていく。
「ああんっ……」
ぬらぬらと光る蜜の中に、ほんのりと赤いものが混じっていた。
まだ無理はさせたくない。
姿勢を安定させると、初音の腰を掴んで腰を送り出す。もちろん、ゆっくりと。
「うっ、くぅん……ッ」
(うお……すげー気持ちいいぞこれ……)
迎え入れる膣ヒダがきゅうっと収縮して、明のペニスを締め付ける。
吸い付くような肉壁の感触は、自分の手など比べものにならないほど気持ちいい。
今まで想像すらしたこともない強烈な快感だった。
ぬちゅ……ぬちゅ……ぬちゅ……
「はんっ、あんっ、ああんっ……んふぅッ!」
一定の速度を保ちつつ、明は抽送を繰り返す。
ゆっくりなのでもどかしく感じるかもと思ったが、それは単なる杞憂であった。
後ろから突かれて、苦しそうだった初音の声が少しずつ嬌声へと変わる。
蜜が多く溢れているおかげで滑りも良く、ペニスを送り込むたびに締め付けてくる。
ぱちゃ、ぱちゃ……と水の跳ねる音が響く。
「あっ、明っ……んくっ、あ、あの……」
「ど、どうした?」
「んっ……もっと、もっと強くしても……いいよ」
「大丈夫なのか?」
初音はコクリと頷くと、はあっ……と切ない吐息を漏らす。
「それじゃ、少し強くしてみるからな」
初音の腰にあてがっていた両手に力を込め、明は一気に奥まで貫いた。
「うあぁぁんッ!」
その衝撃に半ば悲鳴のような初音の声が上がる。だが、痛みに耐えている声とも少し違う。
ペニスを引き戻し、素早く突く。明はこの動きを繰り返し始める。
ぐちゅっ、ぐちゅ、ぐちゅ、ぬちゅっ!
「あうっ! す、凄いよ明ぁ……凄い気持ちいいの……ッ! ああん! はん! はぁンッ!」
結合部から卑猥な音が漏れる。
溢れ出した蜜が太腿を滴り落ちて湯船に滲む。
初音の嬌声と吸い付かれているようなペニスの感覚に、明の頭も次第に痺れてきた。
もっと初音の喜ぶ声を聞きたい。
もっと初音の奥まで突き上げたい。
もっとしたい。
もっともっともっと――!
ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅッ!
「やあぁぁあッッ! ダメ、激しすぎ……ひッ……明、明ぁッ……ふぁぁぁぁんッ!」
激しさを増してきたピストン運動に、初音は背筋を目一杯仰け反らせる。
口の端から涎を垂らして、熱いペニスに貫かれる快感に震えていた。
明もまた快楽を貪ることに熱中し、腰を打ち付けながら初音の胸に手を伸ばす。
背中に身体をかぶせるようにして、後ろから揉みほぐし乳首を弄る。
「やっ、ダメっ、今触られたら……敏感になってッ……ああっ! ああんっ!」
「可愛いよ……すげー可愛い。初音……もう一度イクところ見せてくれよ」
「やぁ……ッ! そんなっ、ことッ、耳元で……ふぁぁんッ! あん! あん! ああんッ!」
イヤイヤをするように首を振る初音の耳元で、明は熱い吐息を吹きかける。
半開きになったままの口に指を滑り込ませると、口腔を弄ぶ。
指に絡み付いてくる舌と戯れながら、もう一方の手が初音の秘所へと向かっていた。
「――ふゥんっ!?」
繋がったままの秘裂を指先でなぞり、充血して尖ったクリトリスを挟んで弄くる。
予想もしていなかった奇襲攻撃にびくんと身体を跳ね上がらせると、初音の芯から快楽の波が押し寄せてきた。
「や、やめて……また、またイッちゃうよ明、明ぁッ! ふあッ……ああぁぁぁぁーーーーッ!」
必死に岩にしがみつきながら、初音は二度目の絶頂を迎える。
秘所からはお漏らししたように大量の蜜が溢れ出し、初音は立っているのがやっと。
しかし、明はまだその手を緩めてはいなかった。
「ごめん初音……俺、まだイッてないんだ。これで最後だからな」
「やっ、ちょっ、ま、待って……少し休ませ……ひっ! ひあぁぁぁぁッ!」
腕の力さえ抜けそうな初音の身体を抱きかかえると、明は激しく腰を打ち付ける。
ぱんぱんと二人のぶつかり合う音が響き、互いに溶け合うような錯覚さえ憶えていた。
「いいっ! いいっ! 気持ちいいよ明ぁっ! 好き、大好きっ……!」
「俺も好きだ初音……初音っ!」
「あん! んああっ! あっ! あっ! は、離さないで、ずっとそばに……んんっ! はあああんっ!」
「はあ、はあ……離すかよ……初音は俺が――!」
「嬉しい……ああ……んんっ!」
舌を絡ませ合い、言葉さえ溶け合わせる二人。
そしていよいよ、明にも究極の頂点が訪れようとしていた。
「初音、そろそろ俺も……!」
「うんっ、いいよ……来て、私の中に来て明っ!」
一層激しく腰を打ち付ける明に、初音も三度目の絶頂が近づく。
「あぁん……ああっ! ふあっ! ああっ! も、もうダメ……来ちゃう、来ちゃう、また来ちゃうっ! あっ、ああっ! んくッ……あぁぁぁぁぁん!」
「うああっ、い、いくぞ初音っ!」
絶叫と共に初音の胎内がきゅぅぅっと収縮し、明の全てを隙間無く抱擁した。
同時に、堰き止められていた明の熱い精液が勢いよく注ぎ込まれていた。
「あっ、ああん……んっ……熱いの……いっぱい出てる……」
「はあ、はあ、はあ……初音……」
力を使い果たした二人は、その場に崩れるようにして座り込んだ。
「凄く気持ちよかったよ明……私、痺れそう……」
「ああ……俺も人生で一番気持ちよかった……」
明は初音を抱き寄せると、魂まで焦がすような交わりの余韻を噛みしめていた。
腕の中の少女は手がかかって仕方がないが、それも含めて何より愛おしい。
今までの苦労も、これで少しは元が取れただろうかと明は笑うのだった。
それからしばらくして風呂を上がった二人は、整備された小径を屋敷に向かって歩いていた。
「ねえ明」
「ん」
「マチガイって、気持ちいいんだね」
「いや、その憶え方はどうなんだ」
「でも……ちょっと意外」
「なにが」
「明って、あーゆー時になるといつもと違うよね」
「……まあ、自分でもビックリだけどな」
「明の……ケ・モ・ノ」
「んなっ!? そーゆーお前こそ――!」
「これからもいっぱいゴハン作ってね」
その言葉に、明はハッとする。
(やっぱり……間違えたか?)
「何か言った?」
「いーや、何でも」
脳裏をよぎった言葉を振り払って笑う明の腕に、初音がそっと腕を絡ませる。
「部屋に戻ったら……続き、する?」
彼女の瞳は潤んでいる。
そうだった。
ケモノは夜行性なのだ――
…激しいネ! 明君!!(マテ
若い二人はこの後、朝まで【お楽しみ】だったのでしょう(遠い目
ちくわぶ様、ありがとうございました!!