東北地方、日本海沿岸部。
人気の少ない海岸沿いに、潮風で崩れ落ちそうな倉庫がぽつんと佇んでいる。最近ここに無数の悪霊が出現し、持ち主が近づけず困っているという依頼が美神除霊事務所に届いた。
依頼主から聞いた霊障の程度などを判断し、今回は腕試しということで横島単独の仕事となった。
――実際には美神令子が割の安いギャラと、寒い地方への遠出を嫌がったからという理由も含まれるのだが。
一人きりで女っ気がないのは辛かったが、除霊を成功させればギャラの半分が横島の取り分となり、かなりおいしい。
さらに交通費は負担してもらえるうえ、無料でホテルに宿泊できるとあって、横島は令子の指示に従った。
新幹線やローカル線を乗り継いで現場に到着した横島は、日が落ちるのを待って倉庫に向かい、報告通り出現した悪霊と対峙する。
「――極楽に逝っちまいな!」
四方から襲いかかる悪霊を、文珠でまとめて始末する。最近は敵の動きも落ち着いて追うことができ、いよいよ実力が付いてきたと横島は実感する。
額の汗を拭って帰ろうとしたとき、悪霊とは別の霊気を感じて横島は身構えた。注意深くを霊気を辿ると、倉庫の奥――積み上げられた木箱の間に誰かが膝を抱えて座っている。
「お、お……お前まさか……メドーサか!?」
そこにいたのは、かつて月面で戦い大気圏で燃え尽きたはずのメドーサだった。
腰まで伸びた長い髪に、縦に切れた瞳孔。紫の紅を引いた肉厚の唇。
両肩が露出し、胸元が大きく開いた大胆な服とスカートの、若返ったあの姿だ。
あり得ない再会に、横島は全身の毛穴が開き、どっと汗が噴き出すのを感じた。
ところが、メドーサは置物のようにじっとして動かない。
横島に気付いて顔を上げたものの、襲いかかる様子もなければ声も出さない。
そーっと近づくと、横島は彼女の細くて白い肩に手を触れてみた。
(――!?)
その途端、ぷつりと糸が切れたようにメドーサは倒れてしまう。
驚いた横島は考えるより早く、メドーサを背負って宿泊先のホテルへと急いだ。
「う……こ、ここは……」
蛍光灯の明かりに少し呻き声を上げ、メドーサは目を覚ます。
柔らかいベッドに寝かされ、肩まで毛布が掛けられている。
身体を起こすと、ソファに腰掛けていた男――横島が立ち上がり近づいてきた。
「よ、よう、気分はどうだ?」
メドーサは何も答えず、警戒心剥き出しの瞳で横島を睨みつける。
横島は何を言うべきか、言葉選びに落ち着き無く視線を泳がせていたが
「えーと……色々聞きたいことはあるけど、その前に――」
と、温かいコーンスープに厚切りトースト、サラダとミネラルウォーターが乗ったトレイを差し出した。
メドーサの目が覚める前に、ルームサービスで頼んでおいたのである。
「お前、腹減ってるんじゃないか?」
直後、メドーサのお腹から『ぐぅ』と音がひとつ。
「……ッ!」
図星を指されたメドーサは真っ赤になり、射殺さんばかりの眼光で横島を睨む。
「そ、そんな怖い顔すんなよ……毒なんか入ってねーからさ」
「お、恩を売ったからっていい気になるんじゃないよッ!」
涙目になりつつ、メドーサはトレイを奪い取り、食事を口に運ぶ。
余程お腹が空いていたのか、気持ちいいくらいにガツガツと平らげてしまった。
最後にペットボトルのミネラルウォーターを飲み干し、メドーサはぷはぁ、と息を吐いた。
「さて、満腹になったところで話をしてもいいか?」
「……何が聞きたいんだい」
ぶっきらぼうな口調で、メドーサは返事をする。
「えっ、と……まず最初に。生きてたのは見たまんまの事実として、何であんな所に?」
「……○シアでどうにか命拾いした後、あちこち彷徨ったわ。赤いサイクロンのザンギ○フとかって熊みたいなオッサンがぐるぐる回りながら追いかけてきたり、シベリアの特急列車でマイク・ミ○ノとか言うオッサンに話しかけられたり……で、色々あって日本に辿り着いたんだよ」
「そ、そうか……何か知らんが大変だったんだな。で、日本に用でもあるのか?」
「別に。ただ、人間どもが平和ボケしてるから今の私には住みやすいってだけさ」
「今の、って」
「もう感付いてるだろ。あたしにはロクに霊力が残っちゃいないんだ」
「それであんな場所でホームレスみたいに暮らしてたのか。切ない末路だな」
「う、うるさい! 誰のせいだと思ってるんだい!」
忌々しそうに吐き捨てるメドーサの唇は震え、掌をぎゅっと握りしめている。
プライドの高かった彼女のことだ、よほど辛いのだろうと横島は思った。
「うーん、確かに俺にも責任はあるかもしれんけど……お前、魔族だし」
「か弱い娘をこんな目に遭わせておいて、詫びのひとつもないのかい。この鬼畜、外道!」
(そのセリフが、美神さんに言われるより抵抗が少ないのが何とも……)
「力さえ取り戻せたら、こんなみじめな思いをしなくてすむのに……ぐすっ」
「お、おい、泣くなよ……確かにここまで落ちぶれた姿を見ると可哀想だなぁ」
とほほ、と肩を落とすメドーサを見ていると、さすがに良心が痛む。
元は性悪ヘビ女とはいえ、こうなってしまえばただの娘と変わりはないのだ。
そこで、横島はある提案を持ちかけてみることにした。
「俺の霊力を分けたりしたら、力も戻るのか?」
「……え?」
言葉の意味をすぐには理解できず、メドーサは目をぱちくりさせている。
「だから、霊力を少し分けてやるって言ってるんだ」
「ほ、本当かい!?」
眼を輝かせて身を乗り出すメドーサだったが、すぐにハッとしてそっぽを向く。
「ふ、ふん、その手には乗らないよ。何が狙いなんだい」
「親切で言ってるんだけどなー。そうかー、いらないのかー」
「ちょ、ちょっと待ちなっ!」
「その手には乗らないんじゃないのか?」
「ど、どうしてもって言うなら……も、もらってやるよ」
ツンッ、と強がるその顔を見ていると、令子のことを思い出す。
よくよく考えてみれば、令子とメドーサの二人は似たもの同士なのかも知れないと思った。
(だから仲が悪かったんだろーなー。美神さんよりメドーサの方が若干素直みたいだけど)
心の中でクスッと笑うと、横島は文珠をひとつ作ってメドーサに差し出した。
「これでいいか?」
「文珠か……ただのバカなガキだと思ってたあんたが、ずいぶん高度な技を使うようになったもんだね」
「そんなことより、早く使えってば」
「……ありがたいけど、コレじゃダメだね」
「何かまずいのか?」
「まずいって事はないけど、霊気の質が変化してて私には効率が悪いんだよ。もっと出してもらわないと足しにならないかも」
「うーむ、そいつはきついなあ。何か良い方法はないものか」
「生き血を飲ませてもらうのが一番効くんだけどね」
「……いや、それは勘弁してください」
「生き血以外だと……って、あっ!?」
何かを思い出したのか、メドーサは声を上げる。
「どうした、何か良い方法を思いついたのか?」
横島の問いに、メドーサはコクリと頷く。
「おい、なんか顔が赤いぞ? 大丈夫か?」
「だ、大丈夫だよっ」
何やらメドーサはブツブツと呟き、チラチラと横島を横目で見てはため息をつく。
一体どういう事なのか分からない横島は、キョトンとするばかり。
しばらくして、観念したようにメドーサは口を開いた。
「はぁ……仕方ないか。横島、自分の指を舐めてごらん」
「へ?」
「いいから早くしな」
「わ、わかったよ」
横島は右手の人差し指をぺろりと舐めてみる。
すると、メドーサがその右手を掴んで指を口に含んだ。
「んなっ!?」
「……ふぅ、やっぱりね」
「お、おい、いきなり何を――!」
「横島、あんた私が若返った理由を憶えてるかい?」
「えーっと……そうだ、一回死にかけて俺の腹ん中で――」
「そう、私はあんたの身体の中で再生した。だからあんたの身体とは相性がいいはずさ。だから、血じゃなくても……多分体液なら別の物でも力を充分にもらえるんだよ」
「た、体液ってつまり……」
「一番効くのは多分……せ、精液……だね」
横島は固まった。
メドーサは今、何と言ったのか。
突然の展開に頭が空っぽになってしまった。
「ま、ま、ま……まさかそれは……えっちしてエネルギーを補充すると……!?」
「血が飲めないんじゃ仕方ないだろ。それとも、魔族のヘビ女なんてお断りかい?」
横島はブンブンと首を振る。
あまりの出来事に思考が停止しかけていたが、よく考えてみれば今の状況はとてつもなくおいしい。
ホテルで二人きりなうえ、魔族だが若いメドーサはとびきりの美少女。
さらに実力は完全に逆転し、おそらく彼女には抵抗する力も無いし邪魔も入らない。
ていうかむしろ合意の上で話が進んでいる感じである
となれば――
彼女に何をしようが、お構いなしのフリーダム。
そうそう巡ってはこない、千載一遇のチャンスであった。
「えーと、念のために確認するけど……マジか?」
「じょ、冗談でこんな事言えるもんか。一応借りも出来ちまったし……」
「な、何でもオールオッケー?」
「ま、まあ……よっぽど乱暴じゃなければ……」
「うっ、うおぉぉぉぉーーーーッ!」
横島は滝のように涙を流し、力一杯拳を握り締めて叫ぶ。
「思えばあと一歩でお預けを食らう展開ばかりの人生だったが……今回は邪魔が一切入らぬガチンコ桃色空間ッ! 俺は今、人生の頂点に登り詰めた気がする……そうか、これが大人の階段を登る気分なのか……フッ……フハハハハーーーー!」
アホなことを叫ぶ横島の後頭部を、メドーサが力一杯しばき倒す。
「か、勘違いすんじゃないよ! 力を取り戻すために、し、仕方なくなんだからね!」
殴られカクンとうなだれた横島の首がぐぐっ、と持ち上がり、ビカーッと瞳が輝く。
光○力ビームでも発射できそうな煩悩が、ギラギラと輝き満ちあふれていた。
「性技の力をパイルダーオォォーーンッ! 横島忠夫……イッてまいります!」
ビシッ、と敬礼のポーズを取るやいなや、横島はルパンダイブでメドーサをベッドに押し倒した。
「きゃあっ」
「あったかいなー! やーらかいなー! これやー俺が欲しかったんはーーーッ!」
「やっ、む、顔を擦りつけないで……あんっ」
横島はメドーサの胸にすりすりと頬ずりし、柔らかな感触を味わう。
十代くらいの姿でも、メドーサの胸はなかなかのボリュームがある。
温かくて柔らかいふくらみは、まさに夢心地。
衣服の上からむにむにと揉んでみると、確かな弾力で指を押し返してくる。
「おお、これが本物のちちの感触かぁ。中はどーなってるのかなー?」
メドーサの服に指を引っかけ、横島は鼻の下を伸ばして覗き込む。
スケベ心剥き出しの顔に、メドーサは内心ため息をついていた。
(ち、力を取り戻すため……がまん、がまん……)
胸と布地の間に手を滑り込ませると、横島はそこをまさぐり始める。
愛撫とは呼べないような、ただそこを触って動き回るだけの手。
くすぐったいような、こそばゆいような感覚にメドーサは苦笑する。
直後、乳首をギュッとつままれ、メドーサは「痛っ……」と小さな悲鳴を上げた。
「あ……痛かったか?」
「も、もうちょっと優しく……女の身体はデリケートなんだから」
「す、すまん」
それからしばらくの間、横島はあまり力を込めないようにさわさわと胸を撫で回していた。
次第に、メドーサの呼吸が湿り気を帯びてくる。
固くなった乳首は、衣服の上からもはっきり分かるほど隆起していた。
「気持ちいいのか?」
「うん……だんだん良くなってきたわ」
瞳がとろんとし始めているメドーサを見れば、嘘ではないと分かる。
ホッとした横島は、この機会に頼み事をしてみることにした。
「あのさ、胸をこう、腕で寄せてくれないか」
「ん……こう?」
「そーそー。おお、見事な谷間が」
「……スケベ」
「じゃあ、ちょっと失礼して――」
「何を……やんっ!」
腕で寄せられた二つのふくらみの間に、横島は顔をうずめる。
メドーサはわずかに身をよじっていたが、驚いただけで嫌なわけではないらしい。
顔の両側を弾力のあるふくらみが押し返してきて、ため息がこぼれるほど心地良かった。
「はぁー、むちゃくちゃ落ち着くなぁコレ……やっぱりちちはええなー」
それからしばらくの間、横島はひたすらメドーサの胸に挟まれ続けていた。
「な、何だか……大きな子供みたいだね」
「なにおう、男はみんなおっぱいが好きなんだよっ」
「横島の仲間にも女はたくさんいるだろ?」
「こんなコトさせてもらえんわっ」
「ふーん……人間ってのはめんどくさいね。したいと思ったらやればいいのにさ」
横島は胸から顔を離し、自分の真下で見つめ返してくるメドーサを見る。
「魔族の方が変わってると思うけどな。俺のこと嫌いだったはずだろ」
「……ああ、殺したいくらいにね」
「それがどうして」
「助けてもらった借りは返さなきゃね。それに……」
「それに?」
「魔族はウソつきで気まぐれなのさ――」
メドーサは横島の首に腕を回し、唇を重ね合う。
横島の口内に、メドーサの舌が滑り込んで踊る。
蛇のように絡み合う舌の感覚に、横島の興奮も加速していく。
「これで二度目ね」
「あの時も舌入れられたよな、はは」
「……横島」
「なんだ?」
「あんた……変わったね」
「そ、そうか?」
「初めて見たときは単なるボンクラだったのに、今じゃ男の顔してるわ」
「……まあ、色々あったからなぁ。多少は進歩したって事だろ」
「私とこんなコトするくらいにね……ふふっ」
唾液に濡れて光るメドーサの唇を見ていると、身体の奥から焼けるような衝動が込み上げてくる。
彼女の服の端をつまんで降ろすと、形の良い乳房がぷるんと飛び出す。
掌にちょうど収まるような、お椀型の美しい膨らみ。
その頂に、ピンクの可愛い乳首がつんっと天を向いている。
ごくりと喉を鳴らし、横島はそれに向かってむしゃぶりついた。
「これからたっぷり、煩悩の底力を見せてやるからなっ!」
「あんっ、焦るんじゃないの――」
それから横島は、夢中になって快感を貪った。
メドーサを組み敷いたまま、脊髄を貫くような快楽と共に彼女の中で果てた。
セックスをするのは初めてで、その焦りもあって自分が何をしたのかよく憶えていなかった。
さらに意外だったのが、メドーサが処女だったこと――といっても彼女が昔から純潔を守ってきたというのではなく、若返った作用でそっちも復元してしまったと言うことらしいが。
交わりを終えてペニスを引き抜いたとき、彼女の秘裂から溢れる精液に血が混じっていたのを見て初めて気が付いた。
メドーサが破瓜の痛みに耐えていたのに、自分はそれに気付かずひたすら腰を動かしていただけ。
その不甲斐なさに、横島はしょんぼりと肩を落とした。
(まいったな……あいつ、一言も痛いとか言わないんだもんなぁ。それに俺もどんな風にえっちしたのかよく憶えてないし……ああ、もったいないやら情けないやら)
ちらっとメドーサの方を見ると、彼女の内腿あたりのシーツにうっすらと血の痕が残っている。
このままではさすがにカッコ悪すぎる。
何か言わなければと声をかけようとしたその時、メドーサが髪を掻き上げながらベッドを降りた。
「シャワー浴びてくる。汗かいちゃったしね」
「あ、あのさ……メドーサ」
「……気にしないでいいよ。それに、必死になってるあんたも結構可愛かったわよ」
「うぐっ……」
その気遣いが余計につらい。どうやら全てバレバレだったらしい。
一応、初めてというのはメドーサだって同じなのに――横島の胸がちくりと痛む。
彼女がバスルームに入っていくのを見届けた後、横島は大の字になってベッドに転がり、盛大なため息をついた。
(しかし、あの横島と寝ることになるなんて……妙な縁があるもんだね)
バスルームは意外に広く、バスタブも足を伸ばして浸かれる大きめのサイズで、ジェットバスまで付いている豪華な造りだった。
お湯は横島が前もって張っていてくれたので、待つ必要が無くて助かった。メドーサはきゅっと蛇口をひねり、シャワーを全身に浴びる。
久しぶりの温かい湯は、心身に染みわたるようでとても気持ちよいものだった。髪を洗い、汗を流してからメドーサは浴槽に入る。ジェットバスのスイッチを入れ、吹き出す泡の感触に身を任せた。
ふう、とリラックスしながら、メドーサは精液を注ぎ込まれた子宮のあたりをゆっくりさすった。貫かれた痛みは少し残っているが、それ以上に彼のぬくもりが心地良い。
思っていたよりも精液から吸収される霊力は強かったらしく、身体に活力が漲ってくるのが確かに感じられる。
不思議な、そしてちょっぴり嬉しい感覚の余韻に浸っていると、突然子宮が燃えるように熱く疼き始めた。
「う……っ、な、何これ……ああッ!」
子宮から広がる熱と疼きが、全身に広がっていく。
つま先から頭のてっぺんまで、じんじんと痺れが駆け巡る。
そしてそれは彼女の奥で一点に集中し、スパークした。
「――うあぁぁぁぁぁッ!?」
バスルームからメドーサの絶叫が響き、横島は慌てて飛び起きた。
トランクス一枚の姿でバスルームのドアを開けると、同時に洗面器が飛んできた。
「あうち!」
「い、いきなり乗り込んでくるんじゃないよスケベ!」
「だって悲鳴……が……」
言いかけて、横島はメドーサに釘付けとなった。
湯けむりの中、顔を赤くして焦っていたのは、ついさっきまでの少女の姿ではなく、むちっとした豊満な身体の女だった。
「そ、その身体……!?」
「な、なんか、あんたの精液の霊力が強くて……成長しちゃったみたい」
「ほ、他は何ともないのか?」
「むしろ調子が良いくらい――って、ちょっと」
「へっ?」
「……鼻血出てる」
「うおっ!?」
言われてようやく、横島は鼻血をどくどくと垂れ流していることに気が付く。
それでも視線は、メドーサのある部分をロックオンして動かなかった。
「や……誰だってそんなすげーモン見せられたらこうなるって!」
彼女の身体はフェロモン全開、色香むんむんで辛抱たまらんほどに成長していたが、特に胸の膨らみは片手では収まりそうもないほどに大きくなっていた。
メドーサが腕で胸を隠すと、たゆんっと揺れ動く。
「そ、そんなにジロジロ見るんじゃないよ、もう……」
「いーや見る。見なきゃ罰が当たりそーだ」
「バカ、スケベっ! それに……年増の姿より若い方が良かったんじゃないの?」
「……メドーサ、鏡見てみ」
横島に言われて鏡を見たメドーサは、自分の姿にあっと声を上げた。
確かに体つきは大人のそれだが、顔や肌のハリは以前の年増姿ではなく、二十代に入ったくらいの瑞々しい若さがあった。
「これ……」
「いや、正直すげーぞ……美神さんにも引けを取らない、つーかむしろ凄いよーな」
ちち、しり、ふともも。
令子のそれは何度も覗きで拝んできたわけだが、それを越える肢体を目の当たりにするのは横島も初めてだった。
しかも、令子とは別の妖艶な表情が情欲に火を注ぐ。
すでに股間は隆々と勃起し、トランクスが見事なテントを張っている。
それを見て、メドーサは思わず息を飲む。
女の内側が、再びじわっと疼き始める。
「ね、ねえ……いつまでボーッと見てるのさ」
「あ、すまん、あんまり綺麗だったもんだからつい――」
たゆんたゆんの胸に釘付けのまま、横島はバスルームを出ようとする。
が、その腕をメドーサが掴んでぐいっと引っ張った。
「違うわよ……一緒に……お風呂入らない?」
メドーサの潤んだ瞳と浴室の熱気に当てられ、横島の煩悩は再びレッドゾーンを振り切るのだった。
「あんっ、あんっ、はあんっ……いい……気持ちいい……」
二人は浴槽の中で向かい合ったまま繋がっていた。
あぐらをかいて座る横島の上にメドーサが腰を落として交わる、対面座位の形だ。
二度目の挿入は成長した事も手伝ってか、彼女の痛みもほとんど無くスムーズに行えた。
横島が腰を突き上げる度にぱちゃぱちゃと水が跳ね、メドーサの嬌声がバスルームに響く。
横島はたゆんたゆんと揺れる乳房をむしゃぶり、舌を這わせる。
メドーサは喉を反らして喘ぎ、自らも求めるように腰を動かしていた。
「な、なあメドーサ」
「あっ、あんっ……な、なに?」
「ごめんな……さっき痛かったろ」
「んっ……気にしなくていいって言ったじゃない」
「気にするって。俺だけサルみたいにサカって、お前は痛いの我慢してたなんて不公平じゃないか」
「横島……」
繋がったままメドーサを抱き寄せると、横島は優しくキスをした。
「今度は二人で気持ちよくなろうな」
「ばかぁ……そんな……んっ……優しいこと言われたら……っ!」
その途端、メドーサの中がきゅぅっと締まった。
ピクンピクンと小刻みに肩を揺らし、はあっと切ない吐息を漏らしてしがみついてくる。
どうやら、今の一言で軽く達してしまったらしい。
「優しいって……当たり前だろそんなの」
「魔族のあたしが……そんなっ……そんな言葉……っ」
彼女が今までどうやって生きてきたのか、何も知らない。ただ、自分達のようにのんきには生きていられなかっただろう。霊力を失ってからこれまでの間も、神族や除霊師の目を逃れるために必死だったはずだ。
ならばせめて、肌を重ね合う今だけでも張り詰めた気持ちを忘れさせてやりたい。
そこで、彼女にひとつ頼み事をする。
「今度はメドーサだけで腰動かしてくれないか?」
「ん……わかった……」
横島にすがりついたまま、メドーサはくいくいと腰を動かす。
姿勢が姿勢だけに大きな動きはできないが、前後左右に揺すられるだけでもかなり気持ち良い。
メドーサの中はヒダのひとつひとつが生き物のように絡み付いてきて、いわゆるミミズ千匹――彼女ならヘビ千匹か――とでも言うべき具合の良さだった。
気を抜くとイキそうになる快感に耐えながら、横島はその動きに身を任せる。
もちろん、怠けているわけではない。
「んっ、んっ……んあっ……はあっ」
「メ、メドーサの中うねうねして絡み付いてきて……めちゃくちゃ気持ちいいよ……」
「やぁっ……そんなことっ……言わないで……ああんっ」
そうしているうちに、メドーサの中で快感の波がどんどん高まっていく。
腰の動きも大胆になり、できるだけ横島のペニスを奥へ迎え入れようとしている。
はっはっと呼吸を乱し、彼女の意識は深く交わることだけに集中している。
頃合いを見計らって、横島はメドーサの尻をわし掴みにする。
そしてペニスが抜けかかるくらいまで持ち上げると、力を抜いて元の位置に落とした。
「ひうッ!?」
一気に子宮まで突き上げられた衝撃に、メドーサは悲鳴を上げた。
絞り出すような息を漏らし、彼女の中がびくっびくっと脈打ってペニスを締め付けてくる。
この不意打ちはかなりの効果があったらしい。
もう一度腕に力を込め、むっちりとしたお尻を掴んでゆっくりと持ち上げていく。
今度はペニスを完全に抜いてしまい、秘裂にあてがって擦りつけた。
「あ、あ、いやぁ……」
メドーサは寂しそうな声を出し、期待と不安が入り混じった瞳で横島を見つめる。
「これからどうして欲しい?」
「じ、焦らさないで……あ、だめ、そんな擦っちゃ……ああっ」
「ちゃんと言ってくれないとわかんないなー。ほら、俺ってバカなガキだし」
「い、いじわる……うぁんっ」
ぷりんとして柔らかい尻を揉みながらメドーサの腰を前後に動かし、入りそうで入らないようペニスを擦り続ける。
たまらなくなった彼女は、消え入りそうな小さな声で言う。
「い、入れて……」
「んー、声が小さくて聞こえませーん」
実際にはちゃんと聞こえているのだが、ここですぐ言うことを聞いては意味がない。
羞恥に顔を赤く染めたメドーサの表情を楽しみながら、どうして欲しいのかもう一度尋ねる。
「い、入れてっ」
「何を?」
「よ、横島の熱くて……固いのを……ひゃうっ、わ、私の中に……うぁんっ」
喋らせながら秘裂を擦り上げていると、ついにたまらなくなったメドーサが涙目で抱きついてきた。
「切ないよ横島ぁ……お願い……お願いだからもう……」
いつもの気の強さが信じられないほど、彼女は従順で可愛らしい。
これ以上は自分も我慢しきれなくなりそうなので、横島はキスをしながらペニスの先を秘孔にあてがう。
そして持ち上げたメドーサの柔らかな尻を落とすと、奥まで彼女を貫いた。
「ひぁぁぁっ!」
爪が食い込むくらいにしがみつき、メドーサはさらに大きな声で喘ぐ。
そこからはリズミカルに、腰の動きも合わせてメドーサの奥を突き上げる。
激しく動くことは出来ないが、彼女に与えられる快感は相当な物だったらしい。
「ふぁっ……ふ、深い、深いっ……ひうッ!」
メドーサはまるで飼い猫みたいに大人しくなり、甘い声ですがりついてくる。
もう彼女には自分自身と横島しか見えていない。
そうだ、それでいい。
余計なことは全て忘れ、互いを求め与え合おう。
何もかも火にくべて、身も心も溶けてしまうほどに――
「あっ、あっ、だめっ……横島、いく、いっちゃうっ……」
「お、俺も限界……!」
「出して、中に出して……横島の精液欲しいの……っ」
「ま、また出して大丈夫なのか……?」
「平気……わ、わかるの……もうこれ以上は変わったりしないから……ちょうだい横島ぁ」
「わ、わかった」
彼女が平気だというなら、大丈夫なのだろう。横島もすでに限界が近く、冷静に考えている余裕は無かった。
「だ、出すぞメドーサ……!」
横島は両腕と腰に力を込めてぺースを上げると、とどめに目一杯メドーサを突き上げた。
「ひぃっ! あっ、あううっ! 来て、来て横島ぁっ……ぁあぁぁぁーーーっ!」
ペニスが子宮の入り口を突いた瞬間、横島の熱い迸りが注ぎ込まれた。
「――ふぁぁ……あつい……横島の精液あついよぉ……」
どくっどくっと脈打つ横島のペニスを、メドーサの中は収縮を繰り返して包み込む。
彼を放したくないと言わんばかりにきゅうきゅうと締めつけ、奥へ奥へと誘い続けていた。
浴槽の中で頑張りすぎ、のぼせた二人は温度を下げたシャワーを浴びていた。
メドーサの肌はほんのりと桜色に染まり、水滴が珠のようになって流れ落ちていく。
柔らかで均整の取れた彼女の身体は、ひとつの美術品のようにさえ思えてくる。
横島はしばしのあいだ、じっと彼女を眺めていた。
「どうしたのさ、ぼんやりしちゃって」
「あ……いや、メドーサが綺麗だなって」
「ば、ばか……でも、嬉しい」
思ったことをストレートに口にしただけなのだが、どうやら本気で喜んでいるらしい。
こうまで素直に反応を返してくれると、横島も嬉しくなる。
そこで、もっとメドーサを喜ばせてやろうと備え付けの椅子を二つ持ってきた。
日本のバスルームにならどこにでもある、プラスチック製の奴である。
「身体洗ってやるから座れよ」
「えっ、い、いいよそんな――」
「俺がしたいの。ほら早く」
やや強引にメドーサを座らせると、横島も向かい合って椅子に座り、タオルにボディソープをかけてわしゃわしゃと泡立てた。
一旦タオルを開いてから折って形を整えると、メドーサの腕から洗い始めた。
洗っていない方の腕は胸を隠しているので、一本ずつ丁寧に。
「正面からじっと見られると……恥ずかしいよ」
「今まで裸でさんざん愛し合ったのに?」
「こんな気持ちになって抱かれたのは初めてなんだよ……だから……その……横島に見られてると思うと……やっぱり恥ずかしくて」
「……メドーサ」
「な、なによ」
「お前……普段の性格がきついのはこの反動か?」
「し、知らないよっ!」
横島の問いに、メドーサは顔を真っ赤にして黙り込んでしまう。
今の彼女は、まるで花開いたばかりの純情な乙女そのものだ。
睦み合い、言葉と情を交わしているうちに心を開いてくれたのだろう。
この反応がとても嬉しくて、横島は顔をほころばせながら作業を続けた。
両腕を洗い終わった所で、メドーサの長い髪を束ねて身体の前に掛けさせる。次は背中だ。
くるりと反対に向いてもらうと、白く透き通るなような背筋とうなじが姿を現す。
大人しくしているメドーサの背中を洗ってやっているうちに、横島の煩悩が蘇ってきた。
背中越しに、彼女のふくよかな胸がチラチラと見えて欲情をそそる。
辛抱たまらんくなってきたので、バスルームならではの悪戯を思いついた。
(あわあわ大冒険、いっちょやってみますか!)
タオルの泡を両手いっぱいに取ると、横島は平静を装い背後から声をかける。
「よし、背中は終わったぞ」
「ん、ありがと」
「次は前だな」
「あ、その、こっちは自分で洗うから……ひゃんっ!?」
返事を待たず、横島は背後から抱きついてたゆんたゆんの乳房をわし掴みにする。
中身がむっちり詰まった、甘い香りのする魅惑の果実だ。
泡を全体に広げてぬるぬるにすると、乳房を掌で持ち上げたり、滑らせたりして感触を堪能した。
「こっちはデリケートだから、手で優しく洗わないとなー」
「やっ、んっ……はぁん……う、後ろからされると……感じちゃうっ」
人差し指を噛んで我慢するその姿が、妙にそそられる。
尖って隆起した乳首を指先で押すと、乳房の中に沈んでいく。
指を放すとぴんっ、と立ち上がってくるのがいやらしく、可愛かった。
横島はすっかり固くなった乳首を指先でくりくりと回すように弄ってみる。
「あんっ、ああんっ! やぁっ、そんなに弄っちゃいやぁ……」
たまらず漏れるメドーサの嬌声をBGMに、横島の指先はさらに秘境の奥を目指す。
胸からお腹へ、お腹から太腿へさわさわ、さわさわと撫で回しながら移動していく。
この奥に、まだ直接見てはいないメドーサの秘境がある。だが、この椅子の高さでは床に四つん這いになって覗き込む事になり、かなりカッコ悪い。
そこで後ろから抱きかかえるようにしてメドーサを立たせると、浴槽の縁に彼女を座らせた。
瞳は潤み切ない吐息を漏らしているが、きちんと足を揃えているあたりに恥じらいが残っていて良い。
横島はメドーサの前に座り、眼前のヒザに手をかけた。
すらりとしながらも、胸とはまた違った柔らかさと弾力のあるふとももを撫で回す。
ヒザの方から徐々に付け根へと迫る――かと思いきや、ギリギリの所で引き返してみる。
メドーサの身体がぴくんと動き、足にぎゅっと入っていた力が抜けていく。
その隙を見逃さず、再度横島の指先がふとももの付け根をなぞる。
「あ、あ……だめ、それ以上は……はぁん」
あと少しで秘裂に届くか届かないかというところで、横島の指は焦らし続ける。
すると次第に、メドーサの両脚がゆっくりだが開いていく。
恥ずかしさに顔を染め、目を伏せたままうつむく表情がたまらない。
横島はヒザの前でメドーサを見上げ、ぽつりと言う。
「メドーサ……奥まで全部、見せてくれないか」
「ああっ……恥ずかしい、こんなの恥ずかしいよ……」
いやいやと首を振りつつも、メドーサの足はどんどん開いていく。
そして、大きく開かれたその中心に、とろとろと蜜液が溢れる秘裂が姿を現した。
そこは無毛の、体つきとはアンバランスな景観であった。
ヘビの魔物であるメドーサには、元々無駄な体毛など生えていない。
髪の毛は魔力の源であり、ビッグ・イーターという眷属を生み出せる特別なものだ。
従って、彼女がつるつるでも何ら不思議ではないのである。
むしろこっちの方が興奮するので、願ったりなのだが。
横島は蜜で濡れる柔らかな秘裂に指を這わせると、くちゅくちゅと音を立てて弄り始めた。
「はんっ、あっ、気持ちいい……横島の指気持ちいいよ……っ」
秘裂をなぞって蜜を掬い、充血してぷくっと膨らむクリトリスに塗りたくる。
そこを中心に優しく弄っていると、下方の穴から蜜が溢れてくる。
ひくひくと収縮を繰り返すピンク色の秘肉に息を吹きかけると、甘い声と共にメドーサが仰け反る。
すでに二度精を放っているので、さすがに舐めるのはやめておく。
横島は中指を滑り込ませると、指を折り曲げて彼女の中を探索した。
はぁんっ、とメドーサの吐息が漏れ、彼女の胎内から白濁した液体が流れ出てきた。
「うお……我ながらいっぱい出したなぁ。こんなに溢れてる」
「やん、だめぇ……精液こぼれちゃう……」
「なあメドーサ、二度目のこれも霊力詰まってるのか?」
「そ、そうよ……横島の霊力が熱くて、じんじんする……はんっ」
「そうか、じゃあ吸収しやすいように馴染ませておくか」
「えっ……ひゃうぅぅっ!?」
横島は手首を回し、指先に絡む精液を肉壁に塗りつけ始めた。
すると、メドーサはひときわ高い声を上げて仰け反る。
「ひっ、あっ、それダメぇっ! 熱い、熱いのっ……うあっ! ああっ!」
粘膜に精液を塗りつけられるたび、燃え上がるような熱さと共に霊力が染みこんでいく。
急に霊力を吸収したせいで感覚が敏感になってしまい、凄まじい快感の電流がメドーサを痺れさせた。
「うあ、ああぁッ、ら、らめ……ひぐぅッ! お、おかしく、おかしくな……ぅあぁ!」
ろれつが回らない程メドーサは乱れ、膣壁はぎゅうぎゅうと指を締め付けてくる。
横島は指の動きを止めるどころか、逆に激しく出し入れをして胎内を掻き回す。
「はあ、はあ、もうイキそうなんだなメドーサ……」
「ひぃっ! あっ! ひあぁッ!」
ぬちゅぬちゅと秘裂を掻き回す音が、次第に水っぽさを増していく。
蜜液以外の何かが、少しずつ漏れ始めているようだ。
メドーサの股間はあふれ出た液体でびしょびしょになっている。
横島は指を鉤状に曲げ、メドーサの胎内で一番敏感な部分を突いた。
「ひぅぅッ!? いやっ、いやぁっ! 出ちゃうっ、なにか出ちゃ……あ、ああっ……いやあぁぁぁぁぁーーーーッ!」
絶叫と共に、ビクンビクンッと身体を痙攣させてメドーサはイッた。
半開きの口からよだれを垂らし、浴槽の縁を力一杯掴んだまま息を荒げている。
横島が蜜と精液で泡立った指を秘裂から引き抜くと同時に、しゃあーっと透明な液体が吹き出して弧を描いた。
「やぁぁ……いやぁ……見ないで、見ないで横島ぁ……」
あまりの恥ずかしさにメドーサは両手で顔を覆い、嗚咽を漏らしながら肩を震わせている。
我に返った横島がメドーサに触れようとすると、身をよじっていやいやをした。
「やだぁ……もうやだぁ……ひぐっ……こ、こんなところ見られたらもう……わ、わた、私……!」
泣きじゃくるメドーサを見て、横島もさすがにまずいと察した。
いくら彼女が感じていたとはいえ、調子に乗りすぎたと後悔した。
「ご、ご、ごめんメドーサ! 俺、お前が気持ちよさそうだったからつい――!」
横島はその場に土下座し、手を合わせて謝った。
メドーサはぐしぐしと涙を拭きながら、頭を下げる横島に言う。
「ぐすっ……ち、違うの……」
「えっ?」
横島が顔を上げると、彼女と視線が合う。
目を赤く腫らしてはいるが、怒っているわけでもなさそうだった。
「で、でもお前、泣いて――」
「だって……私のことイヤになったでしょ?」
「……は?」
「め、目の前で……お、おもらししちゃうなんて……横島に嫌われて――」
メドーサから返ってきた言葉に、目が点になる。
「……ぶっ」
「?」
「あはははは、わーっははははっ!」
横島は腹を抱えて盛大に笑い転げた。
彼女は怒ったり嫌がっていたのでなく、それを見られたことで呆れられたのではと心配していたのだ。
「な、なんで笑うのさ! あ……あんまりだよ……」
再び涙を溜めて泣きそうになるメドーサの肩を、横島は笑いながらポンポンと叩く。
「違う違う……ははっ、あんまり可愛いこと言うもんで、つい」
「なっ……!」
「おしっこしてるの見られたのが恥ずかしかったんだろ?」
「わ、わざわざ聞き返さなくていいんだよバカっ」
「……逆だ、逆」
「え?」
「イヤになるどころか、むしろ嬉しいし興奮してるんだよ」
「……ホントに?」
「ほら、よく見ろってば」
そういって横島は、股間でガチガチに隆起しているペニスを指す。
はち切れんばかりに漲ったそれは、勢いよく天を目指している。
「す、すごい……」
「なっ? 滅多に見れないシーンを見せてもらって、そのうえ相手がとびきりの美女なんだぞ。文句など言ったら俺は殺されてしまう」
メドーサはホッと胸を撫で下ろしながら、聞こえない声で「よかった……」と呟く。
視線はそのまま、ペニスに釘付けとなっていた。
「ねえ横島……」
「ん?」
「ガチガチで辛そうだね……」
「あ、ああ、俺に似てなかなかのわんぱく坊主だからなぁ、はは」
「口で……してあげようか?」
「マジで!?」
コクリと頷き、メドーサは浴槽の縁から立ち上がる。そして横島と場所を入れ替わると、開かれた脚の間でひざまずいた。
眼前には、張り詰め怒張した横島のペニスがそそり立っている。
メドーサは髪を掻き上げて顔を寄せ、先っぽにちゅっとキスをした。
「う……」
横島が小さくうめき声を上げる。それを見てニコッと笑うと、メドーサはペニスに舌を這わせた。まずは裏筋をなぞるように、ゆっくりと上下に舐めていく。
「……どう、気持ちいい?」
彼女の舌が通り過ぎるたびに、横島のペニスがひくひくと動く。
「ああ、気持ちいいよ……続けて」
「んっ……ちゅ……はむ……」
しばらく舐め回して味わった後、メドーサは舌を突き出してペニスを口に含んだ。
太くて硬いペニスが、上唇をめくり上げる。
その熱さと愛おしさに瞳を潤ませ、恥じらいに頬を赤く染めて夢中でむしゃぶりつく。
「んむっ……あむっ……ちゅぅっ……」
ペニスに手を添えて亀頭部分だけを口に含むと、舌をうねうねと這わせてカリの窪みを舐め回した。
「うあ、すげぇ……めちゃくちゃ気持ちいいよメドーサ……」
横島がため息混じりの声で囁く。
(ああ……硬くて……いっぱい脈打ってる……)
メドーサも我慢できず、二度も横島を迎え入れた場所へ手を伸ばす。指で秘裂をこすると、びくっと花弁が脈打ち、軽くイッてしまう。
「ふぅんっ……はぁっ……ぅうん……むっ、あむ……」
息苦しそうにペニスをしゃぶり続け、そこは彼女の唾液で濡れ光っていた。
卑猥で、そして一途な奉仕。
一生懸命に顔と舌を動かすメドーサに、横島の芯がごうっと燃え上がる。
「メ、メドーサ……俺、俺っ!」
タガが外れた横島は、股間にうずめられた頭を両手で掴むと、腰を動かして彼女の口を犯し始めた。
「んっ、んっ、んふぅっ、んむっ、んぐっ……」
喉の奥までペニスを飲み込み、苦しそうな声を出して喘ぐメドーサ。
しかし嫌がる素振りも見せず、口腔を蹂躙する横島のペニスを受け止めていた。
メドーサの美しい顔。その唇に自分のグロテスクなモノが出たり入ったりしている。
大切なものを穢しているような背徳感が、横島の動きを加速させる。
ぐちゅぐちゅといやらしい音がして、溢れた唾液が唇を濡らす。
横島はさらなる欲望を満たすため、メドーサを床に寝かせて馬乗りになると、ペニスを豊満な乳房で挟み込んだ。
「一度おっぱいでしてみたかったんだ」
「あんっ、いいよ、好きに使って……私のおっぱいで気持ち良くなって……」
「くそ……可愛すぎだぞそれ!」
柔らかな果実に挟まれたペニスを夢中で動かす。
その度に乳房の形が潰れ、そして元に戻る。
隙間無く包み込まれるその感触は、病み付きになりそうな快感をもたらす
さっきはメドーサの口を、そして今度は胸を犯している。
欲望のままに、何度も。何度も。
ひょっとしたらこれは夢なのだろうか。ならば覚めないで欲しい。
何もかもが卑猥で、官能的に迫ってきて――
モラルも良心も理性も、すべて燃え尽き灰になってしまいそうだった。
「ううっ……メドーサ、そろそろイクぞ……!」
メドーサは横島を見上げ、こくんと返事をする。
横島の腰を抱きしめてペニスを口に含むと、ここで出していいよと眼でメッセージを送る。
ひときわ激しく腰を動かして喉の奥を目指し、横島は熱い飛沫を放出した。
「んんーっ! んぐっ、ごふっ……げほっ、けほっ……んぐ、ごくっ……」
勢い良く飛び出した精液の奔流にむせ返りながらも、メドーサはそれを飲み干した。
動きの止まったペニスに舌を絡め、丹念に舐め取っていく。
一旦ペニスを口から離すと、先っぽに残った精液を愛おしそうに吸い尽くした。
「はぁっ、はぁーっ……ん……ちゅ……んん……」
唇の端から漏れた精液も、指ですくい取って丹念に舐める。
霊力の元である精液を舌で味わうと、頭がぼうっとしてくる。
そんなメドーサがあまりにもえっちで、横島は即座に復活。
彼女の両脚を持ち上げて、猛り狂ったペニスを秘裂にあてがった。
「だめだメドーサ、全然足りねぇ……俺、まだ抱き足りない」
「抱いて……もっともっと抱いて横島――」
横島はマグマのような衝動に我を忘れ、ケモノのように突き上げまくった。
メドーサも悲鳴と嬌声が入り混じった声を張り上げて、狂おしく横島を求め続けた。
「あ! あ! ひあ! っくぅッ! あああっ! いく、またイッちゃ……ぅ!」
もう何度絶頂を迎えたのか、二人とも憶えていない。
メドーサは四つん這いになり、後ろから横島に貫かれていた。
結合部には泡が立ち、溢れかえった精液がどろどろと流れ出している。
それだけ放出したにもかかわらず、横島のペニスは衰えることを知らない。
ぱんぱんと肉がぶつかり合う音が響き、横島は奥深くに熱い精液を迸らせた。
「ふぁぁ……ま、また出てる……お、お腹の中……もう一杯だよぉ……」
横島が硬直しっぱなしのペニスを引き抜くと、大量の白濁液がごぽっと音を立てた。
穴がひくっひくっと収縮するたびに、奥から止めどなく溢れて止まらない。
横島はメドーサの手を引いて立ち上がらせると、唇を重ねて濃厚なキスを交わす。
舌を絡めながら彼女を壁に押しつけると、片足を持ち上げて立ったままペニスを挿入した。
「あんっ、あんっ、はぁん、ぅあっ……幸せ……あたし幸せだよ横島ぁ……」
「はあはあ、お、俺だって……今日のことは絶対忘れない……!」
「んんっ、はうっ、嬉しい……んむ……ちゅっ……」
肌を重ね、心を重ね。
言葉を重ね、快楽を重ね。
優しく唇を重ね合う二人は、最後の頂へと登り詰めていく――
「メ、メドーサ……メドーサっ!」
「あ、あ、もうっ、もうダメ……横島、横島ぁ……ぁああぁぁぁぁーーーーッ!」
勢い余って秘裂から飛び出したペニスが、メドーサの下腹部で弾けた。
飛び散った精液は彼女の腹を汚し、豊かな乳房の下側に当たってようやく止まる。
言い表せぬ幸福感に満たされながら、濃厚で熱い交わりは終わりを迎えるのだった。
バスルームから上がった二人はベッドでそっと口づけをし、溶けるように眠った――
翌朝、横島が目覚めるとメドーサの姿は消えていた。
テーブルには紙切れが一枚置かれていて、そこに「ありがとう」とだけメッセージが残されていた。
横島は口元をほころばせると、カーテンを開けて陽の光を目一杯に浴びる。
(元気でなメドーサ……お前、本当にいい女だったよ)
横島は青空に向かって別れを告げ、その地を後にするのだった。
――数日後。
東京に戻った横島は、アパートのドアをノックする音で目が覚めた。
目をこすりながら明かりをつけ、時計を見る。午前三時――真夜中である。
こんな時間にどこのどいつだ、とぶつぶつ言いながらドアを開けると
「や、やあ横島。元気にしてた?」
と、乾いた笑いを浮かべたメドーサが立っていた。
腰まで伸びた長い髪に、縦に切れた瞳孔。紫の紅を引いた肉厚の唇。
両肩が露出し、胸元が大きく開いた大胆な服とスカートの、若返ったあの――
「……って、ちょっと待て。なんでお前また若返ってるんだ」
横島のツッコミに、メドーサは両手の人差し指をつんつんとやりながらうつむく。
「な、なんかアレの効果、あんまり長続きしなかったみたいでさ……東京に辿り着いたのはいいけど、そこで力が無くなって元に戻っちゃったんだよ」
「……で、どうしてここに?」
「人づてにあんたのこと耳に挟んだから……その、つい……」
「なるほど。事情は良く分かった」
目を伏せ、なぜか事務的に話す横島にメドーサは不安で一杯になる。
落ち着き無く次の言葉を待っていると、突然腕を掴まれてひゃあっと声を上げた。
横島はというと、にかっと口に弧を描いて微笑んでいた。
「どーせ行く当てがないんだろ。知らない仲じゃないし、泊まってけよ」
「よ、横島……」
メドーサはかあっと頬を赤く染め、こくんと頷いた。
そして導かれるまま、横島の部屋へ上がり込む。
部屋のドアに鍵が掛けられると同時に、メドーサは横島に抱きついた。
「お、おい、どうしたんだよいきなり」
「やっぱりあんた……優しいね」
「んー、自分では激しい方だという評価が」
げし、とメドーサは横島の足を踏みつける。
「そっちの意味じゃないよバカっ!」
「あうち!」
「迷惑かも知れないけど……しばらくここに置いてくれるかい?」
「また行き倒れられても困るしなあ。気が済むまでいればいいさ」
「ありがとう……」
「ただし――」
横島は顔の前で、人差し指を立てる。
「俺の部屋は狭い。そこんところは覚悟しとくよーに」
「かまわないよ……その分くっついていられるじゃない……」
指を降ろし、横島とメドーサは口づけをする。
消えかかっていた愛欲の火種が、再び燃え上がり始めていた。
「また初めてに戻ってるかも知れないから……今度は優しくお願い……」
「ああ、うんと優しくするよ――」
その後、横島はバスルーム付きのアパートへ引っ越すかどうか真剣に悩んでいたという――
どうも皆様、ちくわぶです。
メドーサが何か別人のような気がしますが、あくまでえっちとの時は可愛いんだと言い張って逃げ切ります(笑)
お風呂でというシチュエーションは、はっかい。様からのリクによるものです。
決して私の趣味ではございませんよ(ノ∀`)
そんなわけで、少しでも楽しんで頂けたら幸いです。
それではっ(脱兎)
ちくわぶ様ありがとうございました!!
>>決して私の趣味ではございませんよ(ノ∀`)
…ノリノリで書いてますが(笑
なんとも甘く激しいEROでございました。