どこでもない「ここ」
1年中桜舞う地が退屈でなくなった日に祝杯をあげる うずもれたあなたのためのプレゼント見つけたいから片付けに来て 1年間毎日誰かの命日で誕生日なんだ何が特別 特別な一日じゃない付加価値はきみだからつく11月9日 スキという言葉使って伝えられる程度の気持ちはとっくに超えた 血の海に浮かんだ夢を二人してつかもうとしてあっぷあっぷ まっすぐにすっと立ちたる君の持つ力僕にも分けてください 生まれた日の記憶はなくとも生まれた日を祝う思い出増えていけばいい 缶ビール片手をふさぐハイライト唇をふさぐ 飛んでけどこかに ああそうだ抱きしめること口づけること思い出じゃないたった今のこと 幸せの定義はいらない笑っているきみがいるからあたたかいんだ 笑ったりないたり忙しいくらい振り回していて僕はここにいる 「あそこ」でも「そこ」でも「どこ」でもない「ここ」に君と二人で並んで座る これからは無論一人じゃ祝わない誕生日とかいう名の記念日 生き続けるための気持ちをくれていることに無自覚 きみだからきみ |