初夏の溺死者

駆けつけ一首
傀儡に宿すふたつの柘榴石 斬れ辿る先に待つヒカリナニイロ

マサキアタル
かまわない僕と君とがたどる道平行線でも隣にいるから

かりりん
襟元をたどる視線に熱されて着けたばかりの寝間着脱ぎ捨て

(たどる)

昨日までのきみと僕とは脱ぎ捨てて洗って干そう五月晴れの日に

(脱ぎ捨て) ふぇい
吹き抜ける風に踊って空を行く 白い綿雲五月の緑

(五月) 杏花
緑眸は底なし沼の色をして 我は幸福な初夏の溺死者

(緑)
一寸灰
旋風は惰眠な雲を呼び起こし 恵みの豪雨で緑夏もたらす?

(夏) マサキアタル
豪雨などきみの走れる道てらす光の前のひとつの演出

(豪雨) かりりん
燃えるよな黄昏の海にサングラス君の演出見てみないふり

(演出)
波の音心臓の音シャツ越しの肩のぬくもり海をみていた

(海) ふぇい
シャツ越しに重なる鼓動 響きあう 同じ速さで想いを刻む

(シャツ越し) 杏花
ねえ聞こえる? 黙って隣にいる君へ 鼓動は心臓をノックする音

(鼓動・隣) 一寸灰

敬称略・本当に申し訳ありません。




愛さん&ふぇいさん&杏花さん&一寸灰さん&マサキアタルさん&かりりん

おもて、小式部さん、成瀬さん


2003年5月23日

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