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KARI-RING: | まんまるの瞳のおくの色だとか |
ふぇい氏: | 笑う声とかすべてがきみで |
於斗矢氏: | モノクロの窓の景色に映る紅 |
KARI-RING: | 鮮やかに立ち込める冬の日 |
ふぇい氏: | 目を閉じて耳傾ける水の音 |
於斗矢氏: | 割れたこころに滲む後先 |
KARI-RING: | 手のひらと手のひらを合わせお互いの |
ふぇい氏: | こころとからだかたむけ合って |
於斗矢氏: | 月のない空を横切る比翼の鳥は |
KARI-RING: | 白く白くふる雪の彼方へ |
ふぇい氏: | 凍えながら懐の石温める |
於斗矢氏: | いつか僕らが孵るときまで |
KARI-RING: | ばさばさと脱ぎ捨てていく服のよう |
ふぇい氏: | たまねぎを剥くきみの目うるんで |
於斗矢氏: | ボルシチが冷めるのなんか構わない |
KARI-RING: | 次郎を眠らせ降り積む雪の |
ふぇい氏: | 吐く息の白く凍える早朝の |
於斗矢氏: | 両手が包む僕の指先 |
KARI-RING: | あさっての方向いたまま僕の手を |
ふぇい氏: | 探すきみの手鬼さんこちら |
ふぇい氏: | 嘘つきと正直者ふたつの罪 |
KARI-RING: | それならほんとの「好き」だけ伝える |
於斗矢氏: | 冬の陽がのばした影がかさなって |
KARI-RING: |
口付けを請うきみ抱きしめる |
ふぇい氏: | お互いがお互いの腕になじむころ |
於斗矢氏: | 夜の名残もあかときの夢 |
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