薔薇を飼う

君という二人称にて呼べるほど
今の距離言葉にすること出来ないね
 半歩遅れに君のあと追う
近くもなくて他人でもなくて

レンズ越し触れる近さで君を見る
その指で静まるはずない心臓も
 慄いている 触れて欲しくて

隠し切れない心臓の鼓動

起き抜けに きみの寝顔をのぞき見る
腕の中の確かな熱が愛しくて
 シンクロさせる息と鼓動と

冬の朝日の差し込む窓辺

朝と夜ちがう顔するきみがいて
俺にしか見せない顔をもっともっと
 手に入れたくて 子供みたいだ

呼びかける声少し変えてみる

笑う声凍る空気に乱反射
とりどりに花咲く季節の足音が
 僕らの胸も揺るがせるから

軒のつららがバサリと落ちる

いつもより ちょっと苦めの コーヒー飲んで
そして今は静かなくちびる指でたどり
 封印をする "ぼくのものだよ"

微睡んでいる 彼の頬突つかん

緋(あけ)の色 夕暮れ映える 景観の
暮れ泥む空に燃え立つ君の髪を
 抱かれたままの肩越しに梳く

色素の中に沈む君の紅(あか)

夕闇と夕焼けの混じる空の色
消えそうな儚い笑みに思われて
 煙る瞳と顎を捕らえた

その笑顔にも落ちる影色

水滴のごとく憂いも拭えたら
淡々と連なる日々の残酷さ
 受け止めてきた瞳の碧

窓越しに青空あおぎみる

にんじんとトマトと紅い薔薇を飼う
一瞬に全ての紅を凌駕する
 瞳の中に僕は棲んでる

全ての朱に 君を重ねて

此処に居る 刹那な遙かの 君の傍
言葉などなくても解るその涙を
 僕には見せてくれる理由が

笑って笑って、少しだけ泣いて

そばにいる?一緒にいる?僕ときみ
今たったこれだけの僕受け入れてください
 君に恋しています

問いかけに乗せ覚悟を放つ


有村まひるさんふぇいさん松前わたるさんかりりん   &杏花さん&おもて&遠野かすみさん&ケイさん     &ゆらゆらさん

THANKS A LOT! TO 杏花さんv




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