雪夜のたぬき
「おなかがすいたときにはね、これを食べるといいんですよ」
そう言って笑ったままその人間はぼくの口に何か丸いものをひとつおしこみました。
今まで食べたことのない、甘い、甘いまあるいつぶでした。
ぼくはなんだか力が湧いてきたような気分になりました。
こんなまあるい甘いものがあったら、さぞかし便利にちがいありません。
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