748さん/泉田×涼子



「何よ、言いたいことあるならハッキリ言ってよ。私こういうの好きじゃない」
ハッキリしないと言うよりも、気がついてしまった。
恐れ多いとでも言うのか、我ながら無謀だというのか。
この目の前にいる人…女王然としてこの世の物、全てを享受出来る、美貌、知性、権力全てを備えた女性。
言ってしまってどうなると言うのだろう。
受け入れてくれるのか?こんな極平凡な男の私だと言うのに。
挑発する獣のような眼が私を射抜く。
「じゃあ、言いますよ。いいんですか?」
覚悟を決めよう。
「……や、やっぱり待って」
何時似ない私の気配に躊躇したのか、この女王は少しばかり困惑した表情を見せる。
「怖いんですか?」
怖いのは自分なのに、わざと彼女の気を引くように言ってしまう。
「こっこわくない、バカにしてるの?」
ほら、その眼だ。何処となく無邪気で悪戯っぽく、それでいて見る者を惹きつける。
「・・・・ですよ」
気位の高いこの人が子供のように…泣いている?
「な、泣かないでくださいよ」
慌ててしまう。何故、泣いているんだ?
その泣き顔すら美しく、触れてはいけないと思えてしまうほど。
だが、何処かで何かが崩れる音がした。
「うんっ…あぁん…くっ…」
貪るようにその形の良い唇を塞いだ。
白い首筋に触れたい。その首筋に流れる華奢な肩に触れたい…そして…
キスだけなのに、止まらない。
駄目だ。これ以上は…
「いいわよ。私だってずっと…」
もうこの瞳から逃れられない。

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