泉田×涼子/2-519さん



うわっ、クラクラする。気持ち悪い…あー…そっか、昨日、泉田クンと飲んでて…あれ?ってココどこ?
あたしの部屋じゃないわよね。
こんな安っぽい家具なんて知らないし、どこよ、ここ。ホテル?
白い壁にやたら糊の利いたシーツ、ふかふかの枕、大きな窓は部厚いカーテンで閉じられたまま。
なんだ、ホテルなんだ…えっ?
「どうして、ココにあたしが居るの」
思わず大声で飛び起きてしまった。ベッドには一人、あたし一人だ。
多分、あたしの声に反応したように聞きなれた声っていうか、唸り声みたいなのが聞こえてきた。
泉田クンだ。
ねぇ、ひょっとして昨日、出来あがちゃったあたしと…残念。そんな訳ないか。
きっちり昨日着込んでたブラウスと超ミニのタイトスカートのまま。
さすがにあたしには手出しが出来ないか。って、ね。あたし何考えてるのよ。
「……おはようございます。起きられましたか?」
泉田クン、ひどい顔してる。
腫れぼったそうな眼にぼさぼさの髪。
ネクタイはしていないけど、少しはだけたシャツから見える胸元が…やだやだ、なに考えてるの。
「あ、おはよ…」
そう言い掛けて、なんだか急に恥かしくなってくるじゃない。
そりゃあね。あたしだって一応女だし、その、ね。好きな男の目の前でこんなカッコって…。
「…大丈夫ですか?」
多分、俯いたまま何も言わないあたしが気分でも悪いと思ったんだろう。
ギシッと音をさせて泉田クンが近付いてきた。
バ、バカッ。酒臭い女なんて最悪じゃない。近寄るな。コラ。
「…だ、大丈夫。えーと、その昨日はゴメン。調子に乗ってたみたいよね?」
ほら、そんな眼に見るから、素直に謝ってしまったじゃない。
捨てられた子犬みたいにつぶらな眼っていうの?見つめないでよ。
「いいえ。これも部下の務めですから」
冗談めいて明るく言う泉田クンだけど、なんだかその言葉にあたしは急に胸が締め付けられる。

──部下の務め。

そうなんだ。彼にとってはあたしは上司であって女じゃないんだ。そりゃそうよね。
散々あたしにつき合わせてロクな目にあってない彼だけど、仕事に対しては真面目一筋の堅物だもの。
これも仕事のうち。
そう思えば、どうしようもなく哀しくてこんな状況が滑稽に思えてきた。
「警視?」
ほらね。役職で呼ぶの。これだって…
ぎゅっと握り締めたシーツに俯いたままのあたし。心配そうに泉田クンが覗き込もうとしてきた。
「…警視」
彼が言葉に詰まってる。動揺してる。どうして?
「…あっ、あの変なことしてませんからねっ。本当です。信じてください」
…ホントにこの男って…鈍感。なんだかムカツクぐらい鈍すぎ。
「本当に?」
「本当です」
彼が必死になるほど、なんだかムカツクのよね。
「じゃあ、証拠見せて」
「へっ?」
なんだかあたし今凄く大胆な事言った?泉田クン、硬直してる。
「あのう…証拠って…」
「いいの、忘れて。今のは言葉のあや」
あたしも照れるじゃない。うーもう、泉田クンのバカ。何を言わすのよ。
「…そんなに挑発して楽しいですか?」
あれ?声のトーンが何時もと違う。ね?ひょっとして怒ってる。
「…挑発って、そんな」
どうしよう。何時ものあたしじゃない。泉田クンもだけど、それより何?この体勢。
どうみても、泉田クンにのしかかられてるのよね。
ここはさぁ、やっぱり女らしく逃げた方がいいのかしら?なんてバカなこと考えてる場合じゃない。
「凄く、我慢したんですよ」


えっ?一瞬だけ頭が真っ白。そ、その、そういう風に見てるの?あたしのこと。
ぐいと彼の顔が近付いてきた。吐息まで感じるぐらいの距離だ。
「我慢したのなら、ご褒美をあげないとね」
売り言葉に買い言葉じゃないけど、嫣然と微笑むあたし。ってね、もう心臓バクバクなのよ。
優雅に彼を挑発してるつもりじゃないのに。ああ、もう。あたしのバカ。だってね…あたしって…。
「ご褒美ですか?」
「ええ、そうね。何もなかったというのならね」
「…いいんですか?」
「泉田クンにそんな度胸が…」
そう言い掛けた、あたしの唇を泉田クンが塞いだ。



ね。まだ酔ってるの?どうして、こんなことするの?少しは期待していいの?

キスをされている間、あたしはぼんやりとそんな事を考えてしまう。
泉田クンの唇は想像していたよりも柔らかくて、でも、髭を剃ってないからザラザラして
男なんだって思わせる。
啄むようにチュッチュッと繰り返すキスだけど、そのうち彼の舌が恐る恐る入ってきた。
ざらついた舌にあたしはどうしていいのか解らなくて、ただ彼の大きな背中に腕を回した。
ぼんやりと頭が霞んできたのは気のせい?息が上がるほど苦しい。
「…警視」
漸く泉田クンがあたしの唇を開放する。唾液が糸を引いて滑るように二人を繋ぐ。
拳で唾液を拭う泉田クンがやけに男らしくて、あたしはただ霞んだ頭を必死で現実に戻そうと
してるんだけど、混乱した頭は早々落ち着かない。
「…女に恥、掻かせないでよね」
きっ、と睨んで見るも、何時ものあたしじゃない。声が震えてるんだもの。彼にも解ったかな?
「…すいません。ついかっとなって」
やだ、謝らないでよ。悪いのはあたしじゃないの?どうして、そんな優しい眼であたしを見るの?
「…バカ」
そんなつもりじゃないのなら、初めからこんなことしないでよ。余計情けなるじゃない。
「…泣かないで下さい。その、こんなつもりで…」
えっ?あたし泣いてる?本当だ。慌てて指先で頬を伝う物に触れる。
あたし、どうして、こんな真面目一本やりで鈍感で融通が利かない男、好きになったんだろう。
バカな期待してる自分が悔しくて情けなくて涙がこぼれてくる。でも、泣いたら余計に泉田クンが
動揺するじゃない。彼、そんなとこは敏感なんだから。
「…泣かないで下さい。どうしていいのか…」
流れる涙を泉田クンはそっと拭うように口づけてくる。
優しいキスが降り注ぐ。あたしは、もう何も考えられない。
「…男なら責任取りなさいよ」
あたしの精一杯の強がりだった。困ったような彼の顔が瞼に焼きついた。




「ああん、いっやあっ」
自分でもこんな声が出るって思ってもいないほど甘い声が部屋に響く。
恥かしくてどうしようもない。
泉田クンが不器用そうにブラウスのボタンを一つ一つ丁寧に解いてゆく。そして、それと同時に彼の唇が
胸元を滑るように降りてくる。
あのね。あたし今凄くどきどきしてる。解る?もう恥かしくて死んでしまいたいほどに。
「綺麗ですよ」
はだけたブラウスの下は、露になった下着姿。お気に入りのブラなんだけど、色は純白のレースで縁取られた物。あたしのイメージじゃないわよね。彼、笑うかな?そう思って見上げた視線、彼と視線が合う。
見たことの無いような顔。
飢えた狼みたいに思えて急に怖くなる。
何もいえなくて、両手で胸元を隠そうとしたら、腕を片手でひょいと、さも簡単に捕まえられた。
「…泉田クン?」
「ずっとこうしたかった」
それって?ええっ?その…そう思った瞬間、甘い刺激が体中を駆け抜けた。
「やっ、いっ、泉田クン、ああんっ」
声が止められない。泉田クンがあたしの胸元をしゃぶりつくように舐めまわしている。
ブラの隙間に彼の指先が忍び込んできた。
あたしはもうどうしていいの解らず、ただ彼の動きに耐えるだけしか術がない。
「いやぁ…泉田クン、お願いじらさ…」
自分でもびっくりするぐらいの甘い声。やだ、こんな声あたしじゃない。
泉田クンの指が乳房の頂点に触れるけど、軽く触れるだけ。お願い焦らさないで、
もう触れられたくてどうしようもないの。
「もっとその声が聞きたいんです」
耳元で囁かれて、あたしはぎゅっと目をつぶる。声にまで反応してしまう体が恥かしい。
「…全部、脱がせて」
喘ぐようにそう言えば、泉田クンはただ静かに頷いた。




カーテンの隙間から朝日が差し込んでいる。

あたしは彼の前で生まれたままの姿になっている。
ブラを取り払って、超ミニのタイトスカートを脱がせる時は、慣れてないのかちょっと苦労してみてたけど、
そういう所も彼らしくてつい吹き出してしまった。
でもね、段々と脱がされてゆく瞬間、凄く心細かったの?わかる?裸を見られるのが恥かしいのもあるわよ。
そりゃね、何時も鍛えてあるから、そこら辺の女よりも体には自信があるわよ。
でも、でもね…
「怖いんですか?」
自分のワイシャツを脱ぎながら泉田クンが少しだけ笑っているように聞いてくる。
全くデリカシーのない男よね。
「こッ、怖い訳なんかないわよっ」
強がってるけど、彼にはお見通しかな。でも、本当に怖いのは知られたくない。優しい彼だから、
こんなに怖がってるあたしに戸惑うだろう。
「それでこそ」
泉田クン、見かけよりか、その体、引き締まってるわよね。
「な、何がそれでこそよ」
相変わらず、あたしもバカよね。もう少し色っぽい雰囲気出せないのかしら。自分の気の強さに
今だけは何ともいえなくなる。
そうこうしてるうちに泉田クンがあたしを抱き締めてきた。
さっきまでの心細さがどこかに消え去ったみたいで、あたしはその広くて意外に厚い胸板に顔を埋める。
少年みたいだと思っていた泉田クンの顔は、男そのもの。
体付だって、あたしとは全く違う硬い線を描いている。
「柔らかいんですね」
つつっと指先がウエストラインをなぞってあたしは身震いする。
「何が、柔らかいのよ」
こんな時なのに何時もの口調で言ってしまう。泉田クンはただ何も言わず、曖昧な笑みで
あたしの体を舐め回し始めた。



「やんっ」
腰から太腿にかけて彼の唇が滑るとあたしは、はしたないと思うほど乱れきってしまう。
彼の唇が熱くて、彼を待ち受けている場所がもう十分に濡れきってると自分でも解る。
初めての感覚は怖いけど、それ以上に優しくて嬉しくてただ素直に声がこぼれ落ちる。
自分でも止められないほど、さっきより声が高くて…ね、こんなあたし嫌いにならない?
「嫌う訳ないですよ」
声に出ていたの?泉田クンがあたしの方を向いて笑ってる。泣きたくなるほど優しい笑顔だ。
あたしはもうどうしていいのか、解らなくて彼の方に手を伸ばした。
しっかりと大きな手のひらがあたしの指を掴んだ。
絡み合った指先のぬくもりにあたしは何だか凄く安心してる。
泉田クンの眼差しが優しすぎる。本当に、あたしでいいの?
「…準一郎…」
泉田クンじゃなくて、名前で呟いた。自分でも驚くほど切ない声だった。
「怖くないですよ」
優しく抱きとめるように彼があたしの両足の間に入ってくる。
絡み合った視線が恥かしい。でも、あたしは彼をじっと見詰め返した。
これからの行為が、あたしを臆病にさせないようにと最後の意地なのかも。
泉田クンは、そんなあたしを安心させるようにキスをした。柔らかいキスで全身がとろけそうになる。
「すっごく濡れてる」
もう片方が何時の間にか、濡れきっている秘所をまさぐり始めていたらしい。
恥かしさであたしは思わず睨んでしまう。自分でも解っていた事なのに、
生まれて初めて他人に触れられる場所を軽々と口にされればあたしだって羞恥心を感じてしまう。

「言わないで…あっ、ああん、やだ…」
もうどうしようもないぐらい、あたしは感じ始めている。
柔らかな襞を押しのけるように泉田クンの指が絡められ、いやらしい程に水音が室内に響き渡る。
「…色っぽい顔してますね」
「…いやよ、見ないで」
「こんなに綺麗なのに」
泉田クンは、あたしをからかうように言えば、濡れた指先をわざとあたしに見せ付ける。
「…意地悪」
もう初めて味わう快楽にあたしはどうしていいのか解らなくて、ただ彼の指先に全神経を集中させている。
「あああっ」
甲高い声と共にあたしの中に彼の指が侵入して淫らに蠢く。もう、何も考えられない程あたしは
彼の下で乱れてしまう。
「…凄くキツイ」
やだ、あんまり動かさないで。初めての侵入者にあたしはどうしていいのか解らなくて、
ただ、彼の名前を呼び続けるしかない。
「…準一郎…準…」
うわ言のように繰り返す彼の名前。凄く愛しくて恥かしくてどうしようもない。
こんなに気持ちが良くて、あたしはただ素直に声を上げ続ける。我慢しようとして無理だった。
じわじわと体を犯す泉田クンの指と快楽が混ざり合って、止められなくなる。
「…準一郎」
もう限界よ。と眼で訴えかける。多分、彼もだろう。薄っすらと額に汗で前髪が張り付いているぐらいだもの。
あたしは、そっと笑って前髪を撫でてやった。
ぐいと両足を抱えられ、泉田クンに見下ろされるカッコウが否が応でも緊張してしまう。

「…これ以上、誘惑しないで下さい。もう後戻り出来ませんよ」
「そんなつもり無いくせに」
あたしの最後の強がり。あたしはただそれだけを言って目を閉じた。
ふうと深呼吸した時、あたしは痛烈な痛みを覚えた。
「…痛いっ。いやっ、じゅ、準一郎ッ」
彼があたしの中に入って来た。嬉しいけれど与えられるのは痛みだけ。
体を切り裂くような痛みにあたしははらはらと涙をこぼした。
怖がる子供のようにあたしは頭を振る。そうでもしないとこの痛みが永遠に続くようで怖かった。
「…涼子」
少しずつあたしを犯す動きがじりじりと迫っていたが、余りにも痛がっていたのか泉田クンの動きが止まる。


驚いてるわよね。そりゃ、あたしがその初めてだったって…意外かもよね。
そう思って、見上げた泉田クンはなんだか必死そうに苦しそうな顔だった。
「…大丈夫なの?」
「それは、こっちのセリフですよ」
思わず出た言葉に泉田クンは少しだけ照れたように笑った。
あ、何時もの顔だ。あたしもそれで少しだけ緊張が弛んだように思えた。
怖いけど最後まで一緒になりたい。
「体の力、抜いてください」
「えっ?でも、どうやって」
動きが止まったままで、どうしていいの解らないあたしを見下ろした泉田クンが、
おもむろに乳房に噛み付く勢いで再び貪り始める。
「あんっ、ああんっ。やん、お願い、やっぁ、止めて」
固くなった頂点を口先でいたぶるように含んでは、ざらついた舌が舐めまわしてあたしはその快楽に
痛みを忘れかける。
そして、あたしは更に甲高い声を出してしまう。一番敏感な部分を彼はまさぐり始めている。
強いショックで彼に貫かれたまま、あたしは体をくねらせる。
同時に与えられる刺激にあたしはどうしていいのか解らなくて、ただこぼれる声すらにも反応してしまう。
迫る快楽が怖くて思わず彼を引き離そうとして頭に手をやるけど、駄目。簡単に手を退けられてしまう。
そのうち、彼があたしの中にずぶりと完全に進入してきた。
一つになった一体感であたしは痛みが麻痺したように思えて、彼を抱き寄せる。
苦しそうに荒い息をしている泉田クンが愛しい。
「…初めてなんですよね」
肩で息をする泉田クンがぽつりと呟いた。恥かしいからあたしはただ頷くだけ。
彼の物で体を貫かれ、彼の重みを感じてあたしはただその充足感に浸る。
あんなに怖いと思っていた行為が、今は何も考えられない程幸せに思えて涙かこぼれる。
泉田クンはただ優しいキスをあたしに繰り返す。
やがて、ゆっくりと彼が動き出した。
鈍い痛みはあるけど、今はそれも全部彼の為とあたしは我慢する。
よせては返すような動きにあたしは何時の間にか、また新たな快感に襲われ始めた事を知った。
「…準一郎、準…一郎」

泉田クンの名前を呼んで必死に彼の背に縋る。
やだ、怖い。
今までとは違う大きな快楽の渦がとてつもなく怖かった。
あたしの耳元で泉田クンの荒い息だけが聞こえる。
何時もの彼じゃない。ただ男としての泉田クンを見ているようで、その逞しい背にあたしは縋りつくしか
出来ない。
肉と肉がせめぎ合う行為。
ただそう言うだけの物と漠然と考えていたけれど、今はもう何も考えられず、あたしは無我夢中だった。
「…涼子…涼子…」
繰り返しあたしの名前を呼ぶ泉田クンが必死な顔で、キスをせがんでくる。
さっきは怖くてどう返してわからなかったキスだけど、彼の唾液まで貪るようにあたしは舌を絡めあう。
子供のようにあたしに縋りつく泉田クンが凄く可愛く見えたのは気のせい?
何時も一緒にいて知らない顔なんてなかった様に思えたのに、今日、この一瞬だけでも色んな泉田クンが
あたしの中にいる。
溢れる蜜が、いやらしい音を立てて更にあたしを煽る。
泉田クンもそれに合わせるように段々と動きが激しくなる。
そしてあたしも更に一つになりたくて動きを合わせた。

あたしの中で泉田クンが全てを解き放ち、記憶が途切れる寸前、泉田クンの優しい顔があたしを見ていた。





体中が痛くて、あたしは生まれて初めての倦怠感で目覚める。
「あっ…」
ベッドの下に散らばった衣類、そして、あたしの横で寝息を立てる人にさっきの行為が思い出される。
「こんなあたしでもいいの?」
そう問いたかった言葉を眠る彼に問いかける。
彼がどういうつもりであたしを抱いたのか解らない。その場の勢いなんだろうか。
行為が終わってしまえば、急に襲う不安。
泣くのは好きじゃない。負け犬じゃないんだもの。そう思っても、彼の寝顔を見ていると
さっきまでのことが夢みたいで…
「…こっちこそ、いいんですかね」
彼の腕があたしを包むように抱き寄せてきた。
「起きてたの?」
「今、目が覚めました」
薄く笑う泉田クンはあたしの額にキスをしながら、戸惑った表情を浮かべた。
「その…警視が…だったのも驚きなんですけど、私が…」
「好きな男にしか、こんな姿見せないわよ」
それは真実。あたしはそれだけは伝えたかった。例え彼が…でも…。
「…好きだよ。涼子」
彼がさっきまでの男の顔をして、あたしに言った。
信じてもいい?あたしを裏切ればどうなるか解ってる?
乱れた髪を泉田クンが梳いてくれる。優しい指先にあたしはただ目を閉じるだけ。
「二度も言わさないで下さい。もう覚悟は出来てますから」
その言葉にあたしはただ嬉しくて彼の背に腕を回した。


(終)


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