ラインハルト(女体化)×キルヒアイス/1-195さん
「お前は俺の事が好きか?」
ジークフリード・キルヒアイスは自分の上官であり、無二の親友でもあるラインハルトから突然に、自分に向けられたこの言葉に少なからず困惑していた。
「私はどんな事があってもラインハルト様の傍を離れないと心に誓っておりますが…」
「違う。俺はお前に部下としての忠誠を問うているのではない」
「では…、一体どんな理由でそのような事をおっしゃられたのですか?」
キルヒアイスはそう言いつつも、以前から彼のみが知っていた「秘密」に思考を伸ばし、その結果導き出されるであろう回答を薄々感じ取っていた。
隣家の姉弟の弟の方が、実は『妹』であったという事をキルヒアイスが知ったのは軍の幼年学校に入り、ラインハルトの近くを離れずに過ごす内の事であった。
この衝撃の事実を知り、どうして女である事を隠して軍人になろうとするのか理解し難かったが、
「女では大して出世出来ないからな。それに俺までもが皇帝の慰み者にされるのは俺の父でさえも耐えがたかったらしい」
という一言で何となく納得したのであった。
元々、男勝りな言動と気質を持った「彼女」にとっては、男に化けて周囲の人間を欺く事などはさして難しいものではなかった
(健康測定などは誤魔化すのに相当苦労した様だが)。
「相変わらずお前は真面目だな。まぁ、無理も無いがな」
キルヒアイスはいつもとは感じが異なる蒼氷の眼光にさらされつつも、どうにか自分の想定しうる限りの回答を口に出した。
「つまり、恋愛感情として『好き』であるかという事なのですか」
「そうだ」
ラインハルトはあっさりと認めたが、声の音調は微妙に異なっていた。見れば頬がやや赤らみ、あたかも恋する乙女の様に映った
(本来はそれで正しいのだが)。
「…お前は俺にとっては自分の半身でもあるし、お前だったら俺の恋人に調度良いと思ってたんだ……」
ラインハルトはそう言うなり、キルヒアイスの胸元に抱き抱えられる様に抱擁を求めてきた。豪奢な金髪がキルヒアイスの首元にかかり、
普段は決して見られない愛くるしいその姿はキルヒアイスの心の奥底に眠っていた欲望を掻き立てるには十分過ぎる程であった。
「わ…、分かりました。では、今夜はラインハルト様の寝室に来れば良いのですね」
「お前にとって良い記念になれば良いがな」
かくして、禁断の扉は開かれたのであった。
それからおよそ半日の時が過ぎた頃、キルヒアイスは緊張の余りに身を硬くしながら礼儀正しくラインハルトの寝室のベッドに座っていた。彼はその性格ゆえか、女性との交友を持ちこそすれ一線を超えた事が無く、増してや一般の将兵が歓楽街に繰り出す「女遊び」
などは全く経験が無かった。当然ながら性の知識に関しては性教育のレベルを超えず、果たして、自分はラインハルトの求める欲求を満たす事が出来るのかと自問自答していた。
「待たせたな…」
シャワーを浴び終えたラインハルトが寝室に入ってきた。
相変わらず制服を着ていたが、いつも見慣れていた姿とは違い、プロテクターを外したせいか
大きく突き出した形のいい胸が女性であることを顕示していた。
心なしか、男装の麗人を彷彿とさせるその姿にはある種の妖艶さを醸し出していた。
「ラインハルト様…、お綺麗です」
「『様』なんて付けるな」
そう言うなり、ラインハルトはキルヒアイスに抱きつき、唇を重ねてきた。
キルヒアイスが驚く間も無く、口内に異物が侵入して容赦無く蹂躙してくる不思議な感覚に襲われた。
おまけに、豊かな双球がキルヒアイスの胸部にのしかかり、それが更なる快感を呼んだ。
「む…、むふ……、ん………」
ラインハルトが唇を放すと、お互いの口内で混ざり合った唾液が糸となって伝った。
キルヒアイスが未知の快感の余韻に浸る間も無く、ラインハルトはキルヒアイスの片手を取るや否や、己の豊かな胸を掴ませた。
「…柔らかいだろ。お前の好きにしていいんだぞ」
「ラ…ラインハルト…」
友の懇願を無にしてはならない、とキルヒアイスは覚悟を決めた。
「んっ…、あっ…、はぁ…、はぁ……」
キルヒアイスは制服の上から胸を揉みほぐしていた。
ラインハルトの胸は手のひらに収まり切れない位に豊かであったが、優しく揉んでいる内に段々と手の中に馴染んで来た。
制服の中に何も付けていないのか、乳首が浮き出ている様にも見え、指で摘み上げて擦っているとラインハルトの呼吸が段々と荒くなってくる様に感じられた。
「ラインハルト…、気持ち良い?」
「んぅ…、気持ち良いよ…。もっと責めて……」
知らない内か、それとも意識してなのか、ラインハルトの口調は女性の優しげなものに変わっていた。
見れば、桜色に火照った頬をした一人の美女が潤んだ蒼氷色の瞳を投げかけていた。
この姿を見て懇願を辞退する男がまず皆無であろうと思わせる程の美しさである。
「ラインハルト・・・!」
たまらずラインハルトの制服の襟のホックを外すと、桜色の突起が付いた白い釣鐘状の隆起が姿を現した。
掌に包み込んで揉みほぐすとあたかもよく練られたパン生地の如く、手の中で自由に形を変えた。
「はっ…あ…、ち…乳首も吸って………」
求めに応じ、桜色の乳首を口中に含み、優しく吸い上げる。
勿論、掌で乳房を掴んで揉み上げる作業も欠かさなかった。
「あぅ…く…、い…いいっ!!」
ラインハルトは胸を攻められる快感が遂に絶頂に達したのか、
体を痙攣させるなりベッドにぐったりと沈み込んだ。
「ラインハルト…。大丈夫か?」
キルヒアイスは興奮しつつも流石に心配して問い掛けた。
「大丈夫。とっても気持ち良かったよ」
ラインハルトは息が荒いながらも満足げに言った。
「それよりもお前を気持ち良くしなければ…」
「わっ…、な、何を………」
ラインハルトはキルヒアイスのズボンをまさぐるなり、怒張した男根を剥き出しにして口に含んだ。
そして、亀頭をなめ回すと男根全体を包み込むようにして頬張り始めた。
「わ、あっ……、そんな…、汚いものを…」
ラインハルトはその言葉を無視するかの如く一心不乱に男根をなめ回し続け、キルヒアイスはそこからほどばしる快感に程なく絶頂を迎えようとしていた。
「あっ…、く…くはぁっ!!」
男根から放出された白濁した精液がラインハルトの顔に白い雫となって流れ落ち、黒と銀で彩られた制服を白く汚した。
しかし、ラインハルトは口の周りに付いた精液をなめると満足げに微笑んだ。
「…結構濃くて美味かったぞ」
「あ…、な、なんて事を…」
「いいの。それよりも、早く私の中に入れて…」
ラインハルトのズボンのベルトを外し、ズボンを脱がすと女物らしき白色のショーツが見えたが、丁度当て布の辺りが水で濡れたかの様になって金色の茂みが透けて見えていた。
キルヒアイスはゆっくりとショーツを脱がすと、初めて目の当たりにする女性器を物珍しさも手伝ってかじっくりと観察した。
(ラインハルト様の性器だ…。まるで二枚貝の中身の様な感じだ…)
「キルヒアイス、そんなに見ないで……」
ラインハルトは顔を赤く染めて太股を閉めたが、却ってその仕草が男の欲求を加速する様にも見えた。
そのせいか、キルヒアイスはラインハルトに抱きつき、きつく抱きしめた。
「余りにも愛しい…。私のものにしたくないと言えば嘘になります……」
「俺もお前の恋人になりたかったんだ…。さぁ、来て………」
キルヒアイスは自分の男根をラインハルトの膣に当てると、ゆっくりと挿入し始めた。
愛液と精液が潤滑剤となった為か、ラインハルトの膣は男根をすんなりと受け入れた。
「あぅぅ…、う、うぁぁぁ!!」
「くっ…、し、締まる………」
キルヒアイスはこれまで以上の快感を己の身に受けながらも、稚拙ながら懸命に腰を動かしていた。
膣の締め付けが相当きつく、キルヒアイスの全てを吸い付くさんばかりに男根を締め上げていた。
それでも、ラインハルトと一緒に絶頂に達しようと心に誓っていた為、キルヒアイスは必死になって耐えつつもラインハルトを強く突き上げていた。
「ああっ…、あん…、あっ…ふぁぁ!」
一方、ラインハルトも強烈な突きに耐えつつも、自分の想い人と一つになっているという幸福感を抱いていた。
(いつもお前が傍に居てくれたからこそ、俺はここまで来れたんだ…)
いつの間にか、ラインハルトの蒼氷色の瞳から涙が零れ落ちていた。
「ラインハルト…様?」
キルヒアイスは腰を動かすのを止め、心配そうにラインハルトの顔を覗き込んでいた。
「…痛いのだったら止める、否、嫌ならば止めますが…」
「違う…、嬉しいんだ。こんな所で止めるなんて言わないで…」
そう言うと、ラインハルトはキルヒアイスに口付けをした。
「さぁ…、まだ俺もお前もイッてないぞ。絞めはきちんとしなければな」
「そうだね…」
「ああっ…、い…いいよぉ!!」
キルヒアイスは先程よりも少し丁寧に(とはいえ大したものでは無かったが)腰を動かし、
胸の谷間に舌を這わせていた。
丁度ラインハルトの豊かな双球に顔を埋める格好になったが、どうやら性感帯らしく,
キルヒアイスが舌を這わせる度にラインハルトは嬌声を上げた。
「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」
無論、キルヒアイスの方も下半身から伝わってくる快感に果てそうになりつつも愛撫を続けていた。
しかし、幾ら奮闘したとしても、とめどなく涌き出てくる快感に抗う事はお互いに不可能であった。
幸いな事に、お互いが絶頂を迎えようとしていた。「も…、もうそろそろ限界……」
「俺も…、もう……、イキそうだ………」
キルヒアイスが男根を抜こうとした時、ラインハルトはキルヒアイスの体を抱き寄せ、離そうとしなかった。
「ラインハルト!?」
「お…、お前と繋がったままでイキたい………」
「うあぁ……………」「ああーーーっ!!」
キルヒアイスの男根から吐き出された欲望とでも形容すべき精液は、
それを欲するラインハルトの子宮に流れ込んでいった。
全てが終わった後、キルヒアイスとラインハルトはお互いの体を抱いて体を休めていた。
「何故、あんな事を…?」
「お前の全てが欲しかったから………」
「しかし、余りにも危険過ぎます」
「避妊薬位だったら飲んでいるさ」
キルヒアイスが心配するのも無理は無い。もし、ラインハルトが妊娠したとなれば「秘密」が明らかとなる恐れがあった。そうでなくとも、艦船での航行においては超空間ワープが必ずといっていい程あり、母体への影響もあってか妊婦の惑星間旅行が禁止されていた位である。
「俺…、姉上があんな事にならなければ、いつかはお前の子供が欲しいと思ってたんだ」
「え…!?、ら、ラインハルト…様……」
突然の告白に驚くキルヒアイスに、思いつめた表情のラインハルトは話を続けた。
「もし…、俺が姉上を迎えられる立場になって、3人で暮らせる様になったら………、
俺を、お前の妻にしてくれないか………」
最後は勇気を振り絞って言ったのであろうか、語調が震えていた。
「昼にも言った筈でしょう。私はどんな事があってもラインハルト様の傍を離れないと…」
「キルヒアイス…、嬉しいよ…」
ラインハルトは再びキルヒアイスの体をきつく、いとおしむ様に抱きしめた。
*
この時、ラインハルトはやっと自分の求めていたものを手に入れたと思った。
しかし、数年後には再び自らの手で永遠に失う事になろうとは・・・。[完]