悪い玩具達・後編 冬風 狐作 ポケットモンスター二次創作
 ミサオは思った、目を覚ましたら世界が変わっていたと言う事があるのだな、と。いや世界と言うには大袈裟かもしれない、そう関係だろう、まさかこうなるとは・・・ミナコと。
「あ・・・ミナコ・・・ぉっ」
 今、目の前でミナコが僕にして来ている事は正直、信じられない事だった。いや一部はもうして来た事だろうか、とても人には言えない・・・事を。
「ふふ・・・ミサオって大きい・・・」
 その口からこんな言葉が出るとは、あの顔に良く似合う小さな、しかししっかりと筋の通った事を何時も言う口から出た舌は舐めているのだ。そう、僕の剥き出しにされた逸物の竿を往復しているのだ。
「あ・・・ああっ」
「感じてるの、感じてるのね・・・っ」
 不覚にも僕はその刺激、何よりも彼女がこんな事をしてくると言う事その事だけで興奮が、一気に目覚めて気が付いた瞬間から留まるところを知らずに沸き起こり、もうどうしようも無かった。目を覚ますなり既にその時点で全裸になっていた彼女によって、文字通り剥ぎ取られる様に服を脱がされてこの様にさせられたのだから、対処も何も無くただされるがままだった。
 それにしてもこの彼女の表情は何と言うのだろう、妖艶・・・そう言うには簡単だろう、いやむしろもっと簡単な、例えば生き生きとしていると言う表現の方がむしろ相応しい位のをたたえて、目は輝いているのだから。それはこれまで見慣れてきた記憶の中にある彼女のどれとも結び付かないほどの物だった。
  「あ・・・うん・・・舌で・・・上手いよっ」
 僕も思わず感じたままに返し、更には褒めてまでしまう。そうする度に彼女はより一層、僕の逸物に舌を走らせて巻きつけては刺激を盛んにするのだ。彼女の頭よりも奥に見えるやや大きめな乳房もたわわに揺れるのが目を閉じぬ限り、視界に入るのも影響しているのだろう。だからこそ僕は見つめては、時折爪先で乳首を突付き、彼女を感じさせるのをすっかり何時してやろうかと刻々と考えてしまっている。
「ん・・・ん・・・んんっ」
 その内に彼女は咥え始めた、浅く深く、あっさりとねっとりと、伸ばして巻いて、それらを組み合わせた、とてもエッチなんて嫌いとそう言う話題を、教室でしていた男子達に叫んだ時の印象にはない、まるで真逆の姿を見せ付けてくるギャップに、僕の気持ちは益々昂ぶらせる。もしこれを他の誰かが知ったら、と言う期待と故に来る嫉妬等をあわせて考えれば考えるほど、それは留まる所を知らない天井破りに等しい物へと成長してしまう。
 僕は、そんな妄想に身を沈めている内にいきなり現実へと引き戻された。そう彼女が、僕の逸物を咥えているその場面へと、浸っている間に彼女の口の中に精液を噴出させたと言う現実に。竿の中に残る放出感と喪失感、そして彼女が口の中にある僕の亀頭をその舌で丹念に嘗め回しながらも口を窄め、喉を鳴らすその一連の動きが全てそれを証明していた。
「ふふ・・・飲んじゃったよぉ・・・ミサオの精液ぃ・・・」
 しばらくしてから口をようやく離した彼女は微笑みながらそう呟いた、横たわっている僕に対して前足、いや両手を突いた四つん這いの姿勢で身を乗り出す様にして嬉しそうに。
「次は私の番・・・良いよね?」
「ああ・・・良いよ」
 そしてその同意に答えるなり彼女はふと立ち上がり、股間に手をやって言う。ここをね、ちゅんと姿勢を正してね、と。僕が疑問を持ったと言えば嘘になろう、そうその有り得ない光景であったのに。乳房があるのに股間には少なくとも形自体はそうではないが、大きさ的にはそうと言える勃起した存在が、クリトリスにしては有り得ない大きさで僕に向けられていたのに。
 代わりに僕は自然とこう浮かべていた、ああここを僕が咥えたら始まるのだ、と。何が始まるのか?それは分からない、ただ何かしなければいけない事であると言うのだけは痛いほど分かる、動かせない認識であった。
「ん・・・ぐっ」
「あん・・・ミサオ」
 僕は頬張った、そのミナコには不釣合いな物を。それも深く、違和感等改めて感じる事無く、喉に当たるかと言う程に咥え込んだのだった。そしてそれが始まりの瞬間だった。

 最初の始まりはひたすら僕の舌が、先ほどミナコがした様に、ミナコの不釣合いなそれをひたすら舐めて適当な形に整えていく事だった。ただ長い塊から適度な窪みと膨らみ、そして曲線ととんがりを持った物に、精密な工作機械であるかの様に僕は舌を動かした。その度にミナコが漏らす喘ぎ声や振るえと言ったら、僕がそれに益々溺れても余りあるするほどの刺激であった。
 その間に、整えられていくのと対照的に彼女の胸は縮んでいたのには僕は気が付いてなかった。ミナコもどうなのだろうか、多分気が付いてなかったのだろう。僕が咥えての変化に悶えるのみで、最早不要となる胸には関心が行ってなかったに違いない。彼女の、比較的豊かな乳房は縮み平坦となる。唯一の名残は乳輪の大きさだろう、だがそれもその胸が立派な鳩胸になると共に縮小してしまう。
 その分だけ、僕が咥えている物はすっかり様変わりした。そう逸物に、僕とそう相違ない形状、紡錘型で、何時の間にか消失した亀頭の代わりに先端が尖がり、代わりにわずかな平面の出来た獣・・・ポケモンの逸物へと変わっていた。それこそ僕の方が先行していた変化だったが、ここからはほぼ同時に、競うのではなく同調する様に僕達は変化を始めた。全身に静かに生え出す毛、毛並み。僕は瑞々しい水、相手は白にほんのりとした紫の乗った色に染まっては包まれる。
 毛並みが生え出したのは根元の辺りからだった、ただ違いと言えば相手は実質単色なのに僕はもう2色あった事だろう。その時点で手先と爪先がそれぞれ藍色に染まる。
「ん・・・んんぐ・・・ぅっ」
 思わず呻いてしまったのは、それでも口から逸物を外さなかったのだが次の瞬間、顔の前面に強い前方へと延びる力を感じたからだろうか。わずかな痛みを感じたが逸物を咥えた事とすぐに治まったが故に、大した事は無かったのだが僕と相手は矢張り動揺に上唇と鼻の間にあった段差を失った分、両顎が前へと突き出た口元から鼻先の線を中心に頂点としたちょっとしたマズルを持った顔に変わり、それぞれ小振りな鼻先の色を新たに持つ顔になった。
 続いては目、お互い楕円形の一変をより湾曲させた輪郭を持った目へと変わり大きな瞳がその中で輝く。そして耳、僕は大きく菱形に、相手は大きく二等辺三角形とも言える形に、それぞれ厚みを持った形へと変わり内耳の部分が何れも濃い藍色の毛によって染め上げられた。相手の場合は耳の付け根の内側に横に飛び出る格好の、遊び毛、いや少し外れたひげの様な特徴ある部分が形成されてもいた。そしてその根元からもっと小さくあれども、似たような姿の毛が飛び出ているのがまた微笑ましい。
 その変化で僕が対応するのはお下げだろう、髪の毛が前頭部へと集まって固まって出来た3つのやや濃い水色の結晶の両脇から伸びたお下げは矢張り、先端の部分だけが菱形の藍色になってアクセントとなり、僕が顔を振る度にそれを強調する様に振れるのだ。
「あ・・・で・・・るぅっ・・・!」
 久方振りに喘ぎ声以外でようやく相手が漏らしたのがその言葉、そして間もなく僕の口の中に明らかに濃いほんのり苦い、しかしそれすらも気にならないほどの量の精液が満ち、先ほどされた様に喉を鳴らして飲み込み、舌で更に催促しそして清めるのを繰返す。その最中に起きたのが最後の変化だった、そう互いの尻尾が形成されたのはその時、僕はお下げをそのまま大きくした様な尻尾だったが、相手はまずは細く伸び、その先端が二股に分かれるまでを僕は懸命に飲みながら、視線の片隅で見つめていた。

 その後の僕達と言ったらもう、覚えている限りで欲情してしまえるほどの時間を過ごしていた。僕、グレイシアと相手、エーフィ。つまり2匹の営みの時間、ただその姿は本来の四足姿ではなく手と足の機能が分離しているヒト的な姿をしていたからこそ、余計に興奮してしまえるのかもしれない。
「グレイシアって・・・私に構ってもらいたいでしょ?」
「うん・・・」
 それがグレイシアがエーフィの股間の逸物からようやく口を離しての開口一番だった、まだ精液の味も生々しく残っているその時に聞かれた問いかけに、グレイシアは素直に首まで振って応じていた。
「じゃあそうしてあげる・・・けど、あなたは私の玩具で良いね?」
「うん」
 エーフィの声はすっかりオスだった、体もオスだった、だがその口調には懐かしい、グレイシアがどこかでずっと恋しがっていた何かの響きがこもっていた。だから余計に素直に素早く肯き返したのだ。
「良い子・・・じゃあご褒美に・・・」
 そう言うなりおもむろに、その時の姿勢はお互いに座って向き合っていたのだが、グレイシアの前で背中を丸めたエーフィは尻尾を振りながら差し出した手でその一物を掴み、扱き出す。
「は・・・あっ」
「特別に扱いて上げるよ」
「あ、ありがとうございま・・・すっ」
 素っ気無い物言いだったがそれだけでグレイシアの心にはどれだけ響いた事だろう、大きく息を吐いている姿をエーフィはニヤッとした顔で見つめつつ、寡黙にも指の間で挟んだ逸物を扱いては揺らし、締めては緩ませる。流石にそれは気持ち良いの一言に尽きた、もう他に言葉を浮かべる余地すらなく、されては言われるのにそのまま答えてはその内心に、強い意識をエーフィの望みの通りに刻み付けるのみしか、出来なかった。
「あ・・・ああっ」
 幾許もの時間が経過しない内に喘ぎ声が上がり、むわっとした匂いが立ち上がる。そして小さな飛沫音と付着音が相続き、グレイシアの腹部に太もも、そして頬には白い波紋が色濃く水色を隠す様に広がる。
「ああ汚してくれちゃって・・・」
「ごめんなさい・・・」
 それはエーフィの顎と腕にも広がっていた、それを示す声に気付くと共にそれまでそれを見つめていたグレイシアは慌てて顔を近付け、舌を出してぺロッと舐め出しては消していく。反応はご満悦な顔であった、思い通り、いやエーフィだからもう予知していたのかも知れないが、そうしたと言う事なのだろう。とにかく湿っていて毛並みが荒れている以外は、色合い的には変わらないまでに何れの場所も舐め取って、ようやく出た赦しにグレイシアは大きな喜びを浮かべてしまう。
 

  その後はもう・・・思い出すだけで体の芯が熱くなってしまう、逸物のみならず、後ろの穴、アナルを解され感じさせられて、それだけでイッてしまったと言うのにエーフィ自身の物まで差し込まれ、腰を触れた時には気絶をしかけたものだった。
「こんなによがって・・・えっちだね、グレイシア」
 そう言われた時にはもうどんなに目が潤んだものか、そして大きく口を開いて喘ぎつつそうと認め、まだ足りぬと言って、果たしてどれ程したのか見当が付かない。とにかく、終いにはもうアナルはすっかり緩くなって、エーフィのサイズになつていたのは違いなかった。そしてそれを望んで受け入れては喘ぎ狂うグレイシア自身が僕であったのを今でも思い出してしまう。このベットの上で。
 快感に狂って彩られた記憶があやふやに溶けた後、はっきりとした意識が戻った時、僕はここにいた。それは病院のベッドの上だった、最初はその認識すらも上手く出来なかったが次第に覚醒した、僕の意識がそうと認識し、思考が再開したのだ。医師の説明によると洞窟の崩落の確認が遅れ、直前に入っていったとの証言のある2人の生存は絶望視されていたものの、それが発見されこうして意識が戻ったのは奇跡に近い、との事だった。
 何せ1週間近く閉じ込められていたと決まって付け加える医師を始めとする人々に、僕はずっと気絶していたと言い続けた。僕がミナコと一緒に、グレイシアとエーフィとして、グレイシアが受けな玩具で、エーフィが攻めな持ち主としてずっとあんな事をしていたのは硬く心の中に隠して、誰もいない時に思い出しては脳内で耽っている等と言う事はほんのわずかでも見せなかった。
 残念なのはミナコは別の病院に収容されてしまった事だろうか、少なくとも退院しなくては会えない。そう考えるなり僕は早く回復する事も念じつつ、相変わらず日々耽り、ようやく外の世界へと出れたのはヒトの時間にして2ヶ月が経過していた。
 しかし退院しても中々、ミナコに会う機会はなかった。学校へ行っても会えないと知った時から僕は家に閉じこもる様になった、周りがそれを認めてくれたのが幸いだったろう。あの大事故の後なのだから、と大目に見てくれたのに僕は部屋の中で微笑むほか無かった。そして年月が巡り、あの事故があった日とされる日に僕は密かに家を出た、ただ着る物だけを来て・・・立入禁止にされたという洞窟へと、誰もが寝静まった夜中に駆けて行く。
「遅いよ・・・もう」
 到着してからしばらく、そこで佇んでいた僕にかけられたのはそんな声だった。
「ごめんなさい」
 僕は振り向かずにそう言った、そしてもう1度繰返した。
「良いよ、謝らなくて・・・僕たちそう言う関係ダモンネ」
「・・・うん、エーフィ」
「そうだよ、グレイシア」
 交し合った瞬間、僕は首を後ろへ向けた。ふと夜風をより良く感じたのは気のせいだったろうか、いやそうではなかった。顔の他に、米神から伸びたお下げ、大きな耳が感じ取ったからに他ならなかった。
「お帰り、1年も待たせるなんて悪い玩具だ・・・おしおきだよ?」
 そう呟くのはエーフィだった、言葉の割には微笑んでる、そして額の丸い紅の輝きがきらっと光る。それを見た途端、グレイシアは大きく跳ねると飛び掛る様にエーフィに抱きついた。この行動は予知していなかったらしく、エーフィは大きくよろけたが何とか踏み止まると大きく、強く抱きしめてその頬をグレイシアに擦り付けたのだった。
 それは静かな春の夜の事だった。


 完
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