ラブリーベイビイ
「母さん、もう行く。」
柔らかな朝の光が燦々と差し込むダイニングルーム。
落ち着いた木目調のダイニングテーブルの上には湯気のたったコーヒー、
先ほどとってきた新聞。美味しそうなベーコンエッグにバターのたっぷり
入ったブリオッシュ。
自分用にと買ったティーカップの紅茶を飲んで、慌てて洗面所に行く娘に
母はにっこりと微笑んだ。
「はいはい、景吾張り切ってるわね。今日から部長さんですもんね♪
流石私の子だわv」
少しウェーブのかかった美しい亜麻色の髪を軽やかになびかせて微笑む妻は
いつ見ても美しい。コーヒーを飲みながら彼は楽しげな妻に話し掛ける。
「部長になったのか?流石私の子だな」
「「・・・・・・」」
「私の!!」
「私のだ!!」
洗面所から帰ってきた景吾はその母親譲りの蒼い瞳を呆れたように細めた。
またやってる。
「あんなに可愛らしいのは私に似たおかげでしょ!?」
「ヴィアに似たらあんなに運動神経がいいわけないだろう?私に似たから
部長まで上り詰めることができたんだ。運痴だろうお前。」
「・・・うんち?東吾!!あなた朝からなんて汚い言葉を使うの!!下品だわ!」
「違う…運動音痴という言葉を短くした…スラングなのか?そういえば運動音痴なんて
言葉はあったか…?」
「え?さあ…、どうなのかしら…?」
いつのまにやら痴話喧嘩が収まってラブラブしているのもいつものことだ。
夫婦仲がいいことを悪いとは思わないが、もう少し時間と場所を選んで欲しいと思う
思春期の娘の願いはそんな大層なことではないと思う。
「お嬢様、亮さんがきてらっしゃいますよ…ってあら、またですか?」
「そ、付き合ってらんない。行ってきます。」
「はい、行ってらっしゃいませ」
小さい頃からいるお手伝いの清子さんに見送られて彼女――跡部景吾は家を
でたのだった。
to be ....
ほとんどプレビュー状態ですが、
とりあえずこんな感じで1話完結の方向で進めていきたいです。
えと、この企画はとある方の多大なるご協力で盛り上がりまくり
ましたので、頑張って進めて行こうと思います(笑)
一回妄想しだすと止まらない!魅惑の景吾ちゃんワールド…へ
皆様レッツラゴー!!(笑)
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