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我 們 的 友 情 永 遠 不 滅 ( オ レ ら の
友 情 は 永 遠 不 滅 ) : |
春。新入生のクラス分け表前にて、満開の桜の下4人は出会う。
「……(つるっつるに赤髪、ブロンド!?)」
「……(赤髪!金髪!!銀髪!!?)」
「……(ハゲとゴールドとシルバー…!?)」
「……(パツキンにスキンヘッドにチェリーレッド!?)」
「「「「………(かっけ―――!!!)」」」」
とまぁ、これが第一印象。
かなり異様である。
グラサンにスキンヘッド、赤髪にニットの帽子、ブロンドヘアにド派手なピアス、シルバーヘアにオレンジメッシュ。4人ともこの高校史上初であろうその格好で、それぞれが1人ずつで歩いていたときでも相当に周りの超一般生徒の目は引いていた。それが、4人が、事もあろうか一番人の多いクラス分け表の真ん前で、ばったり、出会ってしまったのだから。
(やっだみんなすっごい頭してるー)←人のこと言えません
(つーか男2人ともでかいわね)←自分こそ172cmです
(ツイてるーいきなし外人発見!!超好みー)←いきなし盛る
(てか、柄ワリィなぁ…)←人のこと言えません
4人はしばらく微動だにしなかった。目だけを走らせて、互いのファッショナブルな格好(この高校は私服登校である)を観察する。そのまま1分経つくらいに、4人のうちのスキンヘッドがニッと笑ってサングラスを外した。
3人がグラサンの下の少しつり上がり君の目の端に赤い模様(?)を見てさらに驚いていると、彼は口を開いた。
「ついてるぜぇ!入学早々こんなイケてるヤツらに会えるなんてよぉ」
初対面の相手に対して少々馴れ馴れしすぎる口調だが、彼がそう言って人懐こい笑みを彼らに向けると、とたんにその場に流れていた神経質な雰囲気は何処へかいってしまった。
ぽかんとスキンヘッドを見つめていた3人だが、それぞれに小さく苦笑すると、緊張を解いた。ニコニコしているスキンヘッドの次に口を開いたのは、シルバーヘアである。パッとスキンヘッドと同系の、可愛らしい笑顔で言う。
「あたしもツイてる!いきなし未来の親友たちに会えちゃったしね★」
次に、ブロンド。こちらは少し苦笑ぎみに。
「あたしはツイてないわね。静かに高校生活を送ろうと思ってたのに、こんな目立つヤツらとお知り合いになっちゃって」
最後に、赤髪。むしろ、ものすごくイヤそうな顔をしながら。
「ホント、オレもツイてねぇわ。柄わりぃヤツらに絡まれちまったなー」
4人が一言ずつ言い終えると、顔を見合わせてぷっと吹きだした。自然と笑みが零れる。
4人がケラケラと笑い合っているのは、やはり端から見ると相当異様な光景だった(不良集団としか思えない)。
「オレ斑目一角1年D組!よろしくな!!」
「あたし ★1年C組でっす」
「あたしは 。1年F組」
「阿散井恋次。クラスは といっしょ」
こうして、4人の高校生活は幕を開けた。
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